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花宵道中  11/18/2007  
花宵道中花宵道中
(2007/02/21)
宮木 あや子

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『花宵道中』 宮木あや子

ようーやく読むことが出来た!
図書館を探しても、なかなか蔵書されてないものだから、
思い余って、リクエストしてみたら、3週間ほどで
図書館に入りました、早い!
こんなことなら、早くからリクエストしておけばよかった。
この本、本の雑誌やダヴィンチでも大絶賛だったんだけど、
R-18文学賞受賞作だからか、置いてないのよね。
かといって、買うのも迷うところだし。
(本代がない、とも言える)

話の舞台は、天保8年、江戸の吉原。
山田屋という小見世にいる遊女たちのお話。
連作短編になっている。

・「花宵道中」…遊女、朝霧の恋
・「薄羽蜉蝣」…禿の茜が初見世の話
・「青花牡丹」…「花宵道中」と対になっている話
・「十六夜時雨」…遊女、八重の恋
・「雪紐観音」…遊女、緑の語り

キーになるのは、表題にもなっている『花宵道中』の朝霧。
朝霧の妹女郎が八重、三重。その八重を面倒みているのが茜。
緑は朝霧と同じく山田屋の遊女であり、三重に可愛がられている子。

「花宵道中」と「青花牡丹」が対になっていて、
メインは「花宵道中」なのだけど、朝霧の恋の相手だった半次郎の
小さいころから、朝霧に出会い、愛し合うようになるまでの過程が
描かれている。「花宵道中」を読んだだけではわからなかった点が、
「青花牡丹」を読むと腑に落ちる点が多い。

読んでみた感想。

ものすごく、情愛深い、諦念を感じさせることが多かった。
吉原で遊女として生きていく、という、その生き方を呪うとか、
そこから脱出する、とか、そういう感情をメインに描いているんじゃなくて、
すでにその状態で、そこで生きているという運命を受け入れて、
過酷であっても、例えば酷いものであっても、
そうして生きている、諦めにも似た現実肯定がそこにあった。
だから、朝霧にせよ、八重にせよ、その恋を誤魔化さず、
そして直面してなお、強く貫く姿が印象的だった。

まぁ難しい話は抜きにして、あたしとしては、表題の作品も好きだけど、
朝霧の妹女郎、八重の話である『十六夜時雨』が一番好き。
あまり感情的ではなく、淡々としてて、
どちらかというとフラットだけれども、一番現実的で冷静な八重。
恋なんか、間男なんか欲しくない。愛なんか欲しくない。と
つっぱねる八重は、もしかしたらとても不器用なんじゃないかと思った。
激しい感情に身をゆだねるのが怖くて、だから最初から拒絶しているような。
最後に八重が下した決断には、心揺さぶられた。
自分の生き様をこうだ、と決められる強い心だと思った。

そういえば。
R-18文学賞、とのことで、エロティックな場面が多いのか?と言えば、
別にそこまで厭らしくなく、遊女であり、客をとる場面ぐらいで、
そんなに、アダルト本みたいではなかったよ。

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