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浮世でランチ  11/09/2007  
浮世でランチ浮世でランチ
(2006/09/12)
山崎 ナオコーラ

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『浮世でランチ』 山崎ナオコーラ


初・山崎ナオコーラ作品!

ずっと気になっていた作家。名前を目にするたびに、
一度はとにかく、山崎ナオコーラを読まなくては!と思っていた。

んだけど。
借りてきた作品を読み始めて、最初、思いっきりビビった。
山崎ナオコーラって名前もそうなんだけど、
ここでミャンマー!?そして78年生まれ!?

実は自分が以前ミャンマーに出かけた時に、
同じグループに、著者の名前と殆ど似た名前の子がいて、
それも78年生まれで、なんとなく、この書かれている文章や
その感性が、彼女を彷彿させたから。

えー!?このナオコーラってもしかして、
彼女な訳…あるわけないけど、それっぽい…、真相は不明。

というわけで、(もしかしたら知り合い、なんて訳あるわけないけど)と
ビビリながら読み始めた。

この作品は、主人公が仕事を辞めて、タイやマレーシアを渡りながら、
ミャンマーへ行く話しだ。
そして、その旅行記に、彼女の中学時代の回想がはさまれる。
回想が終わる頃、主人公がなぜミャンマーに行くのか、目的がわかる。


・・・・・・・・・・・・・

気の合う人を側に置き、意見の合わない友だちからは、そっと離れた。
得意な科目は熱心に勉強し、苦手なものには一切、手を出さなかった。
自分の部屋には、自分の気に入った雑貨や家具しかない。
汚いものや、気に入らないものはすぐに捨てた。
見たくない出来事は、目をふさいでやり過ごしてきた。

・・・・・・・・・・・・・・

この文章を読んで、ハッとした。
これって、まさに自分自身、っていうほど、あたしは主人公みたいに
徹底して、自分の嫌いなものを排除して、好きなものしか置かないわけでは
ないんだけど、そういう傾向があることは認める。
今まで、こうやって、この自分の傾向を文章にして、客観的に考えた事はなかった。
この文章を読んで、最初に思ったのは、
「これって、もの凄く偏っているんじゃ?」ってこと。
そして、なんだか、この傾向を好んでいる自分が、
あんまり、ヨロシクナイ気がした。

世の中って、自分の気に入る事ばかりじゃない。
反対に気に入らない事ばかり、って言って良いと思う。

だからこそ、気に入るものだけを選び取って、それ以外を捨てるのか。
それとも、気に入らないものも受け入れて、それさえも自分の糧とするのか。

あと、この本の主人公は、自分の好きな人に対して以外には、
仲良くなる努力をする気もないという。
この辺りを読んで、ふと思ったのは、
自分自身もそういうところがあるということ。
どちらかというと『わかってもらえる人にだけわかってもらえれば良い』と
考えてて、それが実は甘えなんじゃないかと思った。
わかってもらう、っていう努力を怠っているんじゃないか、ということ。

わかってもらいたいなら、わかってもらえるように、
努力することも必要だと思う。

旅行中の彼女が、元同僚とメールでやりとりしているのだけど、
マレーシアから、

『帰りたい。日本に帰りたい。外国は辛い。
もっとハキハキ喋れば通じるのかもしれないのに、
私は自信のない喋り方しか出来ない。思えば日本でもそうだった。
日本語がわかる人にも私の言葉は通じない。誰にもなんにも通じないんです。』

と、メールを送る場面がある。

そのメールに対して、元同僚から、

『「上手く喋れないけど、わかって欲しいの」としか考えていない人の言葉に、
耳を傾けたいと思う人はいません。どうしたらいいのかは、自分で考えてみてください』

と返事が来る。

これも、かなり真剣に考えるべき問題だよなぁ~と感心した。
わかって欲しい、なんて、そんなん、甘えだよ!と他人にはいえるけど、
気がつくと、自分が誰かに対して「上手く喋れないけどわかって欲しい」
ということってあると思う。
自分の事になると、客観性に欠けてしまうというか。

ハッと気づかされた。
なんだろう。山崎ナオコーラの文章を読んでいると、
時々深く気づかされることが多い。
たまたまこの作品と自分自身がシンクロしたからか。
この、自分の中の、もやもやっとした、自分自身を上手く表現してくれるような
そんな文章が多くて、主人公がもはや他人事とは思えなくなりそうだった。

いやはや。意外だった。
中島たい子の作品を読んだ時より、
こっちの作品の方が、より等身大の自分を投影できる。
感覚が似ているというか。同世代だから?
この親近感が、妙に新鮮だった。

『人のセックスを笑うな』も読んでみたいな。


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