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CLAP御礼SSとして
お正月Ver.のお話です。

元旦のパーティからのお話。
樫原さんのお話です。
大人の雰囲気が漂う
お話になったかと想います。


夜の雰囲気や
大人の雰囲気が漂う
お話ですので、苦手な方は
どうぞ読むのをお控え下さい。

分割(その1 その2

以下、創作になります。

創作である事を
ご了承の上、
ご理解いただけた方のみ
どうぞお読み下さい。
















お正月Ver.
CLAP御礼SS(樫原侑人)


*********** 逢ひ見ての その1 ***************




元旦のパーティは
内輪だけで。


そう慎一郎様から
告げられたとき
すぐさま目に浮かんだのは
振袖を愛らしく着こなす
恋人の姿だった。


自分好みの振袖を選んだ。
彼女の好きなものを
選ばせようと想っていたけれど
あまり着物はわからないから
選んで欲しいという彼女に
せっかくだから、と
自分好みの色と柄を。


あまり若々しい色も
落ち着いている色も似合わない。


柔らかい白を選んだ。
その下には薄い紅を。
牡丹の花が咲いている絞り染め。
襦袢は白に銀糸が入った鱗模様。
帯は金糸に薄く浮き出るような
青海波模様の錦帯にした。


長い髪を結い上げ
襟足をすっきりとさせ
白いうなじと
襦袢がそこから覗かせる。
髪には生花を挿し
化粧を施した。



着付けも自分がやる。
専属執事につくために
着付けも習得していたが
想わぬところで
役に立つ。


綺麗に着せてあげよう。
自分の手で
着せてあげることが
どれだけ艶めかしいことか。


1枚1枚、大事に着せる。

愛するこの子が
一番綺麗に見えるように。

この日のために
美しい衣を選んだ。
丁寧に織られた着物。
大事にその衣で
この子を包んでいく。



着せながら感じる。
いつもにはない
匂い立つような
楚々とした魅力を。


洋装の時にはわからない。
着物を着せてわかる
彼女の新しい一面。
着物が意外と似合う。

(また彼女の魅力を知ってしまったな)


着付けながら
雰囲気が変わっていく
彼女を見ていると。

思わず心で想った言葉が
こぼれてしまう。
着物を着せて、
正面でじっと見て想う。




とても綺麗だよ。
・・・今すぐ脱がせてしまいたくなるな。



そう耳に口を近づけて
甘く囁いたら
案の定、真っ赤になった。


今更そんなことで
照れなくてもいいのに。

何度も肌は重ねている。
それでも欲しくなる気持ちは
変わらない。
隠すことじゃない。
僕と彼女のことなのだから。


「脱がせちゃったら、パーティいけないよ」
早く着物着て、行かなくちゃ・・・


恥ずかしがりながらも
小さい声で答えた
彼女の首筋に
軽くキスをした。


「脱がせても着せられるから大丈夫だよ」

冗談交じりの本音。
ジョークなのか見極めつかず
目をぱちぱちと
しばかせている彼女が可愛い。


帯をきつく結び
襟足をぐっと開ける。


あまり開けすぎて
他の男に見られるのは
気持ちいいことではないが
その開いた先からの肌を
知ってるのは自分だけ。
そこに触れられるのは自分だけ。


見せびらかすようなものだな。
自分の恋人がどれだけ綺麗か。


見せたくないと想う心と
見せびらかせたいと想う心は
きっと同じこと。


どれも全て
彼女が美しすぎて
心を奪われている証拠だ。






・・・・・・・・・・



新年のパーティで
振袖をまとった彼女は
皆の注目の的だった。
慎一郎様は大絶賛で
奥様と並んで、傍に座らせ
「両手の花」と言わんばかりに
ご満悦の様子だった。


あの真壁でさえ
初見の際は
じっと見蕩れていた。
古手川などわかりやすく
頬を赤らめて
彼女の姿をずっと見つめていた。


当たり前か。


今日の彼女の美しさは
僕が演出したものだ。
花開き始めた
艶やかな牡丹の花のよう。


それに、自慢ではないが
恋人になってからの
彼女のきらめきは
より一層強くなった。
少女が女性へ成長する時の
美しさ以上に
なにかしら目をひくものがある。


こうやって美しく着飾って
他の人の前でにこやかで
愛らしい姿を見ると
たまらない想いに襲われる。


あまりにも綺麗だから。


他の人間に見られて
嬉しい気持ちと
誇らしい気持ちと
そしてそれらを越えるほどの
独占欲。




2人きりになりたい。

早く2人きりになって
彼女を抱きしめたい。

自分の腕の中に
彼女を抱きしめたい。

誰かが入る隙間も無いほど
きつく抱きしめて
彼女が僕だけしか
目に入らぬよう
抱いてしまいたくなる。




―――そんな気持ちを
抑えるように
パーティ会場では
「いつもの」笑みを浮かべ
執事に徹した。








新年のパーティは
いつもは忙しくて
一緒に過ごすことが出来ない
奥様も傍にいて
慎一郎様もご機嫌だった。
機嫌よく笑いながら
使用人たちに
これから1年の挨拶をした後
双六に参戦したりして
いつとなくにぎやかだった。


パーティは朝から行われ
使用人も混じり
餅つきやカルタも行われた。



屋敷でのパーティの時は
家例としての雑務が多いので
なかなか彼女の傍には
いられないのだけども。

会場を出入りし
つつがなくパーティが
進んでいるかチェックしながら
視線は常に彼女を探していた。


まだカルタの歌を
全部覚えていない彼女に
中岡が傍について
カルタをしているのが
微笑ましかった。
取った、取られた、
お手つきだ、
と彼女が無邪気に
中岡に笑いかける。


中岡が手取り足取り
仲良さそうに教えてる様子を
傍を通りながら
じっと見ていたら
視線に気がついた中岡が
そっと彼女から
少し距離をとったのに
ほくそ笑んでしまった。


きっと中岡なりの
気の使い方だろう。





**********その1 おわり*************

その2はこちらから。
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