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サイトのClap御礼SSとして
ハロウィンから置いてあった
樫原さんのお話です。

Clap御礼なので
短めのお話です。
いつもながら、
秘密シリーズの1つ。

この『リボン』のお話は
樫原さんの秘密、というより
樫原さんとヒロイン2人の
秘密、かな。
意外と気に入っています。

サイトにも収録します。
名前変換はありません。


リボンを結ぶ、ことと
「束縛」をかけて
書きました。

いつもCLAP
ありがとうございます、の
御礼を込めて。


以下、創作になります。
創作である事を
ご了承の上、ご理解戴き
興味のある方のみ
どうぞお読み下さい。













********* リボン ********

Nobody can know it.
It's our secrets.
You want to bind my heart,
and me too.
Darling,you are mine and
I'm yours.

【Secrets Serise】







今日も侑人さんが
あたしの制服のリボンを
結んでくれる。


赤いリボン。

きつくないように
ふっくらさせるように
左右均等に結んでくれる。


あたしより背の高い侑人さんの
目の前に立つ。
侑人さんの手袋をはめた指が
器用にあたしのリボンを結ぶ。


自分で出来るよって
最初の頃はそう言っていたけど。


でも毎日こうやって
結んでもらうたびに
なんだかとても・・・
大事にされてるんだなって
愛されてるんだなって想う。


(これって奥さんにネクタイを結んでもらう旦那さんの気持ち?)


なんて変なことを
考えちゃうけど。


でもあたしがこの朝の習慣が
大好きな理由は
綺麗にリボンを結び終わった後
侑人さんがキスしてくれるから。


魔法がかかる瞬間。



「出来たよ」



そう言って侑人さんは
結び終わった後
にっこり笑う。


それが幸せな瞬間で
あたしはちょっと背伸びして
侑人さんにキスをする。


軽く触れるだけのキス。

「ありがと」



行ってきます。

いってらっしゃい。



一緒に学校の、それも
教室まで一緒に行くのに
部屋を出る時の
そんなキスが大好き。


部屋を出たら
あたしと侑人さんは
お嬢様とその執事。


勿論、侑人さんは
“執事”の枠に
はまってるだけじゃなくて
たまに執事のお仕事中も
恋人になるんだけど
でもこうやって朝、
あたしの部屋から出る間際。


キスしてくれる。

切ない気持ちにはならない。
穏やかな気持ち。



学校から帰ってきたら
勿論、すぐさま
制服から着替える。


侑人さんが
朝結んだリボンを
解いてくれる。


赤いリボンが
ゆっくりと解けて
きちんと畳まれてしまわれる。


リボンが解けたら
あたしの魔法も解ける。



侑人さんただいま。


朝みたいな軽いキスじゃない。
ちゃんとしたキス。
だって甘い気持ちに
なってもいいもの。


勿論侑人さんもしっかりと
キスを返してくれる。


おかえり。って。



リボンを解かれた瞬間からは
あたしは侑人さんのもの。

あたしと侑人さんの
2人だけの時間。


いつもリボンを結ばれる時と
リボンが解かれる瞬間
二人揃って
ひっそりと視線を交わす。


たまにリボンが解かれた後
すぐさま侑人さんに
浚われてしまうことがある。


愛しい気持ちが募って
思わず、という侑人さんの
そういう余裕のなさを見るのは
あんまりないから
あたしはそんな日は
とても幸せな気持ちになる。


侑人さん曰く
リボンを解く瞬間
なぜかあたしの服まで
脱がせている気になるらしい。


だから、リボンを解きながら
すごくどきどきするって。


そう言われてみて。


確かにそうだなって想ったの。

侑人さんの器用な指が
優しくリボンの端を取って
ゆっくりと引っ張る。

だんだん緩くなっていって
しゅるりと解かれる。
その時、あたしと侑人さんの間に
かすかにある理性の線まで
緩くなる気がする。


あたしが侑人さんの
執事服のネクタイを解く時に
ものすごくどきどきするのと
一緒かもしれない。


執事服を着ているときは
「執事」なはずな侑人さんなのに
それがたまに寂しくて
そのネクタイをキスしながら
解いちゃうことがある。



勿論、侑人さんは
あたしの悪戯に
気がついているけど・・・
そのままやらせてくれる。






そうやって侑人さんのネクタイを
しゅるりと解く瞬間。

犯しちゃいけないことを
やっているような気がして。
禁忌を踏み越えるような気がして。


すごくどきどきする。


きっとそれと同じ気持ちを
侑人さんは
あたしの制服のリボンを
解く時に感じてるんだろうな。







ある日侑人さんに言われた。


縛るのが好きな人は
本当は縛られたいんだって。

それってどういう意味?と聞いたら
いつもの笑顔で


「束縛したいと想う人は
本当は束縛されたい人なんだ」と言った後で


「僕も君を縛り付けて、僕以外には逢わせたくないと本当は思ってるよ」


なんて真面目な顔で言われた。


侑人さんの冗談、
わかりにくいよ。


そう笑ったら
侑人さんが苦笑した。


あたしは気づいてるよ。
その言葉が冗談半分
本気が半分だってことぐらい。


あたしが12歳年上の侑人さんを
あたしだけ見てて欲しくて
束縛したいように
侑人さんもあたしに
束縛されたいんだよね。


きっとあたしの心も
そうすることで
もっと手に入れてしまいたいから。




あたしの心は既に
侑人さんだけのものなのに。
勿論侑人さんの心も
あたしだけのものなのに。




結びたい解きたい。
束縛したい、束縛されたい。
きっとそれは表裏で
どっちも同じこと。




今日も侑人さんに
リボンを結んでもらって
そしてまたリボンを解かれる。
きっとあたしが
学校を卒業するまで。


あたしがもう
制服を着なくなった後は
きっとこの儀式のような
リボンの習慣は
なくなるだろう。


それがちょっと寂しい。


でもきっと。


侑人さんだったら
また別な儀式を考えてくれる。


きっと。



あたしと侑人さんしか知らない
二人だけの秘密の儀式。



リボンを結んで解く。




たったそれだけなのに
その瞬間
あたしと侑人さんの間で
密な時間が流れる。


きっとそれは侑人さんが
あたしの心や身体をそのまま
愛してくれるのと一緒の感覚。





いつか言おう。




侑人さんが
あたしのリボンを解く時に
どきどきするような気持ちを
あたしは侑人さんの
執事服のネクタイを解く時に
感じてるよって。


少し淫靡で、そして
うっとりするような瞬間だよねって。



リボンを結ぶように
緩やかに優しく
侑人さんに束縛されたいんだ。



あたしが侑人さんを
束縛したいようにって。











****** リボン Fin.... ********











◆ あとがき◆

サイトのClap御礼SS
秘密シリーズ(樫原侑人)の
『リボン』でした。
10月末の樫原侑人
誕生日企画の際に
UPしたSSで
あれからずっと
CLAP御礼でした。
ハロウィン限定と書いたけど
全然限定じゃなかったや。


この『リボン』の
お話のテーマは
「束縛」です。
縛る縛りたい縛られたい、と
出てくるのですが
「リボンを結ぶ」にかけて
このお話を書きました。


好きだから
束縛したくなる。
束縛されることで
愛されてると感じる。


いろんな感じ方が
あるんだろうけれども・・・。


あたしは・・・出来れば
束縛はちょっと欲しいけど
でもあまりにもきつく
縛り付けられると
逃げ出したくなるな。


相手だけを見つめて
相手も同じように
自分だけを見つめてて。
2人の世界だけで
あとは全て排除されて。
きっとそれはとても幸せで
とても窮屈で
とても苦しいものだと
わかっておきながらも・・・。

少しばかりの
束縛は欲しくなる。


好きだから縛りたくなるけど
好きだから解放したくなる。

「束縛」を考えたら
いろんな事が浮かんできます。


出来れば
恋愛のスパイス程度の
「束縛」だったらいい。
それに全てが
侵されないように・・・。


恋愛って
どこまで相手を許すか
どこまで相手に自分を
与えるか、ということなのでは?と
想ったりもします。


縛られる方もきっと
「縛ることを許している」
から、縛られているわけで。

関係性において
束縛なんて
一方がそれを
破棄してしまえば
成り立たないものだと
想います。
もう片方がどれだけ足掻いても
その相手が「束縛」という縄の
反対側を握ってくれないことには。


そんな曖昧な事を
考えつつ。

途中で侑人さんが言う
「縛りたい人は本当は縛られた人だ」
この言葉を書きたくて
このお話が出来ました。


縛りたい縛られたい。
どっちもきっと同じこと。

いつだって
自由になれるのに
恋愛においては、
囚われている、
束縛されていると想うのは
きっとそう想いたい気持ちが
その事実の半分かもしれない。


そういうことを想いつつ。
あとがきにはなりませんが・・・。
サイトのCLAP,
ありがとうございました。


5.January.2010 つぐみ






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