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2009年最後のUPは
中岡さんのお話になります。


Xmas企画に
書きたいなと思って
暖めていたのを
ここで書いてみました。

あたしにしては
短いお話なので
分割はありません。
サイト収録は
年明けてから、かな。

大晦日にちゃんと
お話をUPできて良かった。
2009年の
沢山の楽しかった思い出を
ありがとうーって御礼を込めて。


中岡さんの片思いです。
でも・・・どうかな(笑)

冬の夜です。
明かりが消えた部屋での出来事。
タイトルどおり
0時になるまで、のお話。



以下、創作になります。
創作である事をご了承の上、
ご理解いただけた方のみ
どうぞお読み下さい。






****** 0時になるまで ***********

Thanks a lot!










「***お嬢さま?」

パウダールームのドアを
そっと開けると
案の定、お嬢様が
バスローブ姿で
髪の毛も半乾きのまま
眠っていた。


(だいぶ今日のパーティで疲れていらっしゃったから)


その無防備な寝顔に
思わず笑みがこぼれる。



そろそろ時計の針が
0時をさす頃。


今夜のパーティで
中岡さんも疲れたはずだから
早めに寝てね。


そう、お嬢様が
気を使ってくださって
オレは早めに
今日の仕事終わりの挨拶をし
彼女の部屋を出た。


それが22時過ぎごろ。


すぐにミーティングがあり
その足で出かけ
今日のパーティの
反省やあれこれ報告で
長引いた後。


自室に戻ろうとして気づいた。


お嬢さまの部屋の電気が
まだついている、と。
ドアの隙間からこぼれる光。



(もう眠ったはずの時間だが・・・)



もしかして・・・・と思って
ノックしたが返事はなく
カギがかけられてないので
部屋を覗いてみたら・・・案の定。



(きっとお風呂に入った後、暖まって気持ちよくうたた寝してしまったんだろう)


ぽけーっと眠ってしまってる
彼女を見て思わず微笑む。
ソファの肘掛にもたれたまま
彼女が眠っている。


このままここで眠ってしまったら
いくら冷暖房完備でも
風邪を引いてしまうよ。



「***お嬢さま」

声をかけても起きない。
ぐっすりと眠っているのか。


こうするしかないかな。


オレは小さめのバスタオルを手に取り
眠ってしまってる彼女の
後ろから髪の毛を
そっと包んで拭き始める。


殆ど乾いてしまってるが
まだところどころ
水気が残っているのを拭き取り。
優しくバスタオルで包んで
髪の毛を乾かす。


触られた時に
少し目を覚ましたような彼女が
中岡さん・・・?と呟いたから
ここで寝てしまっては風邪を引きます、
そう言ったら、
うん、と頷くそぶりで
そのまま、また寝てしまった。


(本当に今日は疲れてたんだな)


髪の毛を拭きながら思う。
バスローブの襟足から覗く
背中のライン。
思わず目をそらした。




髪の毛が乾いてきたので
トリートメントをつけて
ブラッシングをする。


「お嬢さま、ブラッシングしますね」

そう一声かけたら
「・・・・うん」と
返事が返ってきた。


「失礼します」


そのままうたた寝してるようでは
ブラッシングが出来ないので
いたいけな寝顔のまま
ぐっすり眠っている彼女を
ぐっと抱き起こして
自分にもたれさせる。


コトンと、胸の辺りに
彼女の頭がくる。


そうやってもたれて眠る
彼女を見ていると
オレを信頼しているのがわかる。


ああ、本当に可愛いな。
思わずそう思って
口元が緩み、微笑んでしまう。


そっと片腕で彼女の背中を支えて
もう片手で髪の毛を梳かす。


仄かに漂う彼女の
シャンプーの香り。


だいぶ髪の毛が伸びた。


出逢った頃は
セミロングだった髪の毛が
伸びてきて、今はロングに。
そうやって時間が経つ間に
彼女も少女から
1人の女性に成長したと感じる。


たまに見せる大人っぽい表情。
仕草、言葉遣い。
それとまだ共存している
少女らしい揺れる感情。
はにかんだ笑顔。


いつもオレの心を掴んで
離さないんだ。



いつも傍に居て
彼女がだんだん
美しくなっていくのを
オレは密かに羨望している。

他の誰かにその美しさを
知られたくなくて
彼女を他の男の目から
隠したいと思ってしまう。


自分のものではないのに
独り占めしたくなる。


どうしても彼女に
目がひきつけられるのを
感じる。
どうしても彼女を
見つめてしまう。



彼女が笑う。
オレはそれを隣で見つめる。
彼女がどこかを見る。
オレもその視線の先を追う。


彼女の声。
彼女の仕草。
彼女の匂い。
どれも・・・
なにもかもを逃したくなくて。
オレは息を潜めて
彼女を感じる。








―――オレは
贅沢になってるのかもしれない。


ただ傍に居ればいい。
傍に居るだけでいい。


そう思っていた想いが
今は、もっともっとと
それ以上に募ってくる。



今だって―――



こうやって眠ってしまってるのに
ブラッシングまでするなんて。
そのままベッドで寝かせても
いいというのに。


甲斐甲斐しく
彼女の世話を焼く。



―――ただそれは
彼女に触れていたいだけ。











綺麗に梳かして整えた後。
ブラシをそっと
ドレッサーの上の置いた。


「ベッドに行きますよ、お嬢様」


あまり起こさぬよう
耳元でそう囁いたけど
返事はなく。


寝息だけが聞こえた。




彼女を抱きかかえて
ベッドに連れて行った。
ぐっと抱き上げられた時に
少し目を覚ました彼女に

「つかまってて下さいね」

そう声をかけたら、
頷くそぶりで
オレの首元に
彼女が腕を伸ばして
抱きついてきた。


「なかおかさん・・・・」


呟かれる名前。


力はいることなく
抱き締められてる身体。
こうやって無防備だから
可愛くて仕方がないんだ。


すぐにベッドに寝かせても
かまわないはずなのに。


ベッドに来ても
彼女が抱きついているから、と
オレは自分に言い訳して
部屋の電気を消す。

ベランダの外灯の光が
ほのかに窓から入ってくる。



静かな夜が
この部屋にも訪れて。



オレは彼女を抱きかかえたまま
静かにベッドに腰掛けた。



光が落ちた部屋の中。
浮かび上がる彼女の寝顔。

華奢な彼女の身体。
くてっともたれている
小さな頭。
聞こえてくる寝息。



抱きかかえてる彼女を
膝の上に乗せ、思う。



専属執事だから
抱きかかえてるのではなく
恋人として
彼女を抱きかかえていたら
どれだけ嬉しいことだろう。


今だって
あまりにも可愛くて。
手を出しそうになる自分を
そっと諌める。


オレは彼女の専属執事で
だからこそ
オレを信頼して
こうやって
身を任せてくれてる。


オレがそれ以上の気持ちを
抱いていることを
きっと彼女は知らない。


そっと息を潜めて
腕の中で眠る
彼女を見つめる。





(***ちゃん・・・)


こうやって名前で
彼女を呼べる日は
来るのだろうか。



鼻先を彼女の髪の毛につける。
柔らかいホワイトローズの香り。


彼女が好きな香り。
いつの間にか
オレもとてもこの香りが
好きになっていた。



腕の中に抱きかかえてる
彼女の小さな身体からも。
柔らかくて。
体温に混じって香る。


彼女の匂いと混じった
この香りを嗅ぐたびに
蕩けそうな気持ちになる。


そして思うんだ。
ああ、彼女のことが
好きだって。
こんなにも好きだ、と。




オレを信頼して
こうやって眠ったまま。
きっと他の男の前では
見せることのない無防備さ。








ベッドに寝かせる前に。


もう少しだけ。


もうちょっとの間だけ
彼女を抱きかかえていたい。
この膝の上に載せて。
この身体を感じていたい。





眠っている彼女の頭が
オレの胸にもたれかかる。
首元に抱きついていた
腕が解けたと思ったら


「・・・・・なかおかさん・・・?」


そっと彼女の小さな手が
オレのネクタイを握る。




まるで、行かないで、というように―――。






意図していないはずなのに
そう勝手に感じて
オレは自分の頬が染まるのがわかる。



「・・・そうですよ」



眠ってても
呟くのがオレの名前。


それがとても愛しい。



トクン、トクン、と
彼女の呼吸とシンクロする
オレの心臓の音。



少し切ないけれども
今、この瞬間
彼女が愛しくてたまらない。
この柔らかい重みが。


穏やかな時間。
このままずっと続けばいい。


そっと目を瞑る。






あともう少し。




あともう少しだけ
こうしていたい。









時計の針の音が
部屋にこだます。


彼女の髪の毛に
鼻先を当てて
目を瞑った。




0時になるまで。



愛しい彼女を
この腕の中で感じられる
今、このとき。


もう少しだけ
彼女をオレだけのものにしたいと願う。





窓の外は粉雪が降ってくる。
明日はきっと冷えるだろう。
雪が音を吸収して
ただ雪が降る音しか
聴こえない。


冬の空に浮かぶ月。
その光がこの部屋に
差し込んでくる。


暗い部屋の中で
ただじっと彼女を
抱き締めながら想う。



明日、雪景色になったら
きっと彼女は
雪が積もった庭を散歩するだろう。


今日も冷えるね。


そう言って
オレに笑いかけるはずだ。


冬の朝でも
彼女はきっといつもの
キラキラとした瞳で
世界を見つめるだろう。
その横顔が目に浮かぶ。


風邪をお召しになるといけませんから。


そう言って彼女の肩に
暖かいショールをかけてあげると
彼女がオレに微笑む。



外を散歩した後は
身体が冷えるだろうから
暖かい飲み物を入れよう。
濃い紅茶に
ミルクをたっぷりと入れた
テ・オ・レが
彼女のお気に入りだ。



部屋の中に漂う
テ・オ・レの香りが
冬の日を彩ってくれるはず。







―――明日もオレは
彼女のそばに居られる。

その次の日も
そのまた次の日も。


オレは彼女の傍に居る。
いつでも傍に居ると
決めたあの日から。


たとえ彼女が
お嬢さまではなくなっても
一緒にいたい、と心に決めた
あの日からオレはずっと―――。



ずっと彼女を見つめている。
彼女だけを。





オレだけの、この子を。








冷え込んでくる中でも
心は温かい。



今まで彼女の傍にいた時間。
これからも彼女の傍にいる時間。
一緒に過ごす時間。

確実に見えている未来。


オレだけが知っている
彼女の素顔。
オレだけに見せる彼女の微笑。


どれもこれも今
全てはオレの腕の中にある。


腕の中で眠る彼女が
とても可愛くて
愛しくてしょうがない。





―――気持ちを
伝えなくてもいい。
ずっとこうして
ただ彼女のそばに
こうして居られるだけで
充分に幸せなのだから。



こうやって彼女の傍に
いられるだけで。
全て満たされるんだ。



彼女が存在している、
ただそれだけが
オレをここまで幸せにしてくれる。




恋焦がれる切なさと
密やかな幸せで
胸が締め付けられる。



「****ちゃん・・・・」


そう囁いた声は掠れて
夜の空気に溶けていった。



少しの間だけでいい。
まだもう少しだけ。



彼女が寝言をいうように
もぞもぞと動く。
オレはそれを見て微笑む。




そっと抱き締める腕に
力を込める。
あまりにも可愛くて。
愛しくて。






そのまま―――


気づかれないように
オレは彼女の髪の毛に
そっとキスをした。





ある冬の夜。









Happy New Year!

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