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Xmas企画、きょう様との
対連載になります。
第7話は、ヒロイン視点にて、
あたし、つぐみが書きました。

BackNumber
第1話:すれ違いの始まり
第2話:嫉妬というもの
第3話:優しさの半分
第4話:苦いショコララテ
第5話:想うが故に
第6話:好きなら好きと


以下、創作になります。
創作である事を
ご理解とご了承の上
興味のある方のみ、
どうぞお読み下さい。






*******Christmas Story 第7話********
Written by tugumi



~ プレゼント選び ~





プレゼントはカフスボタンに決めた。


いつも執事服で
傍にいてくれる
真壁さんだからこそ
執事服と一緒に
身につけられるものを選んだ。


あたしは真壁さんの
執事服姿が好き。
きりっとしてるし
なによりも真壁さんに
とてもよく似合ってる。


私服のときは完全に
恋人モードで
俺様マカベ様(!)だけど
執事服のときは違う。
執事だったり恋人だったり・・・。
いきなり切り替わるから
本当にドキドキしちゃうんだけど
でもそれがとても好きなの。


真壁さんはいつも
白い手袋をしている。
皺なんてなくて
きちんとアイロンかけられてる。


その清潔そうな手袋を
たまに外して
その手であたしを
触ってくれる。
それがたまらなく好きだから・・・。


その手袋の先に・・・
あたしがプレゼントした
カフスボタンがあったら
嬉しいと思ったの。




・・・・・・・・



プレゼントを買いに行く。


ただそれだけのことだけど
学校の授業中以外は
専属執事の真壁さんが
ずっと一緒だから、
どうしよう・・・って思った。


別にプレゼントをなんにするか
わかっちゃっても
かまわないかな、と思ったけど・・・
でも、なぁ・・・。


メッセージカードも買うし。


プレゼントする本人を目の前に
選ぶっていうのも・・・。
支払いもきっと執事の
真壁さんがやっちゃうしね・・・。
どうしよう。


カフスボタンにすると
決めたのはいいけれど
買い物で困っていたあたしを
樫原さんが助けてくれた。


明日23日。
姉さんの仕事の付きを
真壁さんに頼んで
学校休みなあたしの世話は
その日だけ中岡さんに
してもらうってこと。


その日、中岡さんを連れて
お買い物に行ってきたら?と
言う提案だった。


「それならば、真壁に気づかれることなく、買い物もできますよ、お嬢様」


にっこりと微笑まれて
あたしも安心した。
樫原さんは執事長だから
九条院家のお仕事ってことで
あたしから真壁さんを
一日外してくれたら
きっとその日に買い物できるわ。


全部あれこれ
買ってきて、メッセージも書いて
ラッピングもして・・・・
全部終わらせるの。


「ありがとう、樫原さん!」

にっこり笑って
執事長室を出ようとしたら
樫原さんに呼び止められた。

「お嬢さま」

「え?なあに?」

振り向くと樫原さんが
ちょっとだけ
悪戯っ子みたいに
目を輝かせてた。


「きっと仲直りできますよ」

「え?・・・っていうか、なんでそんな」


真壁さんと付き合っていることは
樫原さんにもばれているけど
でも・・・・にっこりと
そう微笑まれて、恥ずかしくなった。


「・・・なんで喧嘩したってわかったの?」

「この九条院家で起こることは全て、私の範疇でございます」

「っ・・・・」

全てお見通しだ、と
にっこりと完璧な笑顔。
ああ、やっぱり
樫原さんには叶わないな。


ううん、叶わない、じゃなくて
きっと樫原さんだったら
このことも知ってるだろう、と
ちょっとだけ心のどっかで
思ってるあたしがいて、
それで樫原さんに相談したんだと思う。


「真壁は非常に真面目な男ですので、きっとそのことでお嬢さまにとても気苦労をさせているかと」

「え・・・」

「もう少し柔軟性があっても良いのですがね、うむ」

樫原さんは何か考える様子だ。

「・・・・あたしはとても真面目な真壁さん、好きよ」


あたしはいつも
2人っきりになったら
真壁さんに恋人で居てほしくて
それで甘えちゃうけど
でも真壁さんはそんな中でも
ちゃんと仕事をしてくれる。


喧嘩している今だって
あたしの専属としての
仕事振りは完璧だ。


感情に振り回される
あたしに比べたら
真壁さんはとても大人で・・・・
そこがたまに寂しくなるけど
でも、真壁さんが真面目なのは
とてもいいことだと思う。


そーんなノロケみたいなことは
樫原さんには言えないけど
きっと樫原さんは
全部わかってるはず。


大丈夫だよ、って
樫原さんを見たら
何か考えていた様子の
樫原さんがにっこりと笑った。


「仲直りしたいと頑張るお嬢さまのために、Xmasパーティで1つプレゼントを準備しておきます」

「・・・プレゼント?」

「はい」

「どんな?」

「それは当日までのお楽しみです」

「え・・・」

「それにこちらの準備もありますし」


「どんなことするの?」


「保険、のようなものです。お嬢さまと真壁が仲直りできるように」

「保険?」

「はい」

「・・・・?」

きっとあたしの顔には
ハテナマークが
沢山飛び交っているはず。
樫原さんが
あたしを見て
くすっと笑う。


「当日お伝えできますので。それまでにお嬢さまはプレゼント選びなどをしててくださいね」

「うん、それはするけど・・・」

「お嬢さまへの私からのXmasプレゼントとして、私が準備するものはその日まで、内緒です」


「・・・わかったわ」

そう言って樫原さんは
そのままにっこり笑って
話を終わらせてしまった。


樫原さんが少し楽しそう。


どんなこと考えてるんだろう?
保険みたいなもの、って・・・?
よくわからないけど
でも樫原さんはあたしへの
Xmasプレゼントといっていたから・・・
悪いものじゃなさそうだよね。



それ以上訊けぬまま
あたしは執事室を後にした。





・・・・・・・・・・・・・


「ねえ、中岡さん、これとかどうかな?」

傍にいる中岡さんが
ガラスケースの中を
覗き込んでくれた。


予定通り、真壁さんは
姉さん付きで出かけたので
あたしと中岡さんは
その出発を見送ったあと
2人で街に出てきた。


「これなら真壁の好きそうな形ですね」

「でしょ?」

いいものみつけちゃった♪


思わず嬉しくなったあたしを横に
中岡さんが店員さんに話して
ガラスケースから
そのカフスボタンを取り出してくれた。


「ねえ、中岡さん」

「はい、お嬢様」

「これ、大きさ大丈夫かな?」

「これだったら大丈夫だと思いますよ」


「そっか・・・んー、どうしようー決めちゃおうかな・・・」


「でもこの模様なぁ・・・どちらかというと真壁さんより、樫原さんってイメージじゃない?ああ、でもこういうのも意外でいいよね」
「さっきのも良かったしなぁ・・・、迷うなぁ・・・」


んー、って考えながら
困っているあたしを見て
中岡さんがくすくすっと笑う。

「あ、中岡さん、笑った!」

あたしが思わず
怒ったふりをすると
中岡さんが慌てる。


「あ、いえ、笑ってません!」

「笑ったよ、中岡さんひどい!あたしが一生懸命選んでいるのに~!」


ふてくされたふりをすると
中岡さんが慌てるから。


思わずおかしくて
ぷぷって噴きだしてたら
中岡さんがあたしに
からかわれたのに
気づいたらしく
目を丸くして
また笑ってくれた。


「お嬢さま、からかうなんてひどいです」

「だって!」

思わずくすくす笑ってしまう。


さっきからずっと
プレゼントを決めきれなくて
うだうだとお店の中を
何周もして迷ってるあたしを見て
中岡さんが子どもを見守るような目で
見てるんだもん。


「決めきれなくて迷ってるのに、そんなあたし見て、中岡さんが笑うんだもん」

「それは!・・・笑ってません」

「笑ってるよ~!」

言い合いながらも
思わず笑ってしまう。
だって中岡さんの慌てぶりが
とっても可愛いんだ。


・・・いつも一緒にいる真壁さんに
あたしがからかわれてるみたい。

そんなことを思っちゃう。

「さっきからあたし見て、中岡さん、ずっと微笑んでるんだもの。子ども扱いしないで」

そりゃープレゼント1つを
ずっと決めきれなくて
優柔不断なのは
子どもだけど・・・
でもすごく大事な人に
プレゼントを選ぶ時って
とても慎重になるでしょう?


思わず口をへの字に曲げながら
中岡さんに訴えたら
表情整えた中岡さんが
にっこりと笑った。

「選んでいるお嬢さまの困った様子がとても愛らしくて、可愛らしくて微笑ましいので、思わず見ている私まで幸せな気持ちになります。こんな恋人がいたら、恋人冥利に尽きますよ。真壁もきっと、今のお嬢さまを見たらまた惚れ直しますね」

「っ・・・!!! な、な、な」


思わず言葉に詰まって
口をぱくぱくさせている
あたしをみて、
また中岡さんが微笑む。

あ、愛らしいに
可愛いに、
恋人冥利に惚れ直す・・・!!!??


・・・愛らしくて、なんて言葉
真壁さんの口から
あたしに対して出てきたのは
披露宴のドレス試着の時ぐらいだよ?

あんな時じゃないと
こんな言葉を言わないのに
中岡さんって・・・・
恥ずかしすぎる!
(それもここ、お店なのに!)

中岡さんの褒めすぎるほどの
褒め言葉が聞こえていたらしい
店員さんがにこにこしてる。
聞かれてるのさえ
恥ずかしい!!!


「中岡さん、も、もう、一言も喋らないで!!」

予想外の褒め言葉に
真っ赤になったあたしが
恥ずかしすぎて
中岡さんを、
もうあっちに行って、と
遠ざけようとしたら
その手を避けながら
中岡さんが笑っていう。


「これだけ一生懸命プレゼントを選んでいる姿を真壁にも見せてやりたいです」

自分のことで
これだけお嬢さまが悩んで
あれこれと手にとって
考え込んでいるなんて
あいつは幸せ者ですよ。


「あー!!もう!!中岡さん、恥ずかしいから!!! 」


あたし、真剣に選んでるのに!
真壁さんと仲直りするために
気持ちが伝わるプレゼントを
選ぼうと思って真剣なのに!

真っ赤になってる
あたしを見て
中岡さんはびっくりしてる。

「中岡さん、激甘すぎるよ・・・」

あたしそんな・・・
そんな言葉慣れてないのに。
真壁さんは恋人で
甘い言葉とか
囁いてくれるけど
だいたいそれは
命令形(?)というか
すごく強引だったりとか・・・


こんな気恥ずかしくなる言葉
沢山言われたことない。


それも顔を少し赤らめながら
こんな風に言ってくれるなんて反則。


真壁さんがそんな
恋人じゃないことは
確かだよ。
それは恋人のあたしがよく知ってる。


ああああああ、もうおおおお!!と
恥ずかしくて顔が真っ赤になって
暴れそうなあたしをみて
中岡さんが驚いてる。


「真壁は恋人の時にお嬢さまに、どんなことをいってるんですか?」

「もうこれ以上、きかないで!おしえない!」


照れと動揺のあまり
咳き込んだ。
中岡さんが優しく
背中をさすってくれた。

恥ずかしい・・・。
中岡さんってなんでこんな・・・。
前から優しいとは
思っていたけど
めちゃくちゃ・・・。


「ねえ、中岡さん」

「はい」

「中岡さんって恋人にいつもそんな言葉を言ってるの?その・・・愛らしいとか、可愛いとか・・・」

「え?」

今度は中岡さんが
赤くなる番だった。

「そ、それは・・・お嬢さま・・・」

真っ赤になって
目を伏せちゃった中岡さん。
うわぁ・・・言ってるんだ・・・・と
思わず訊いたあたしまで
赤くなってしまう。


「と、とりあえず、早くプレゼント決めよ。メッセージカードも買いに行かなくちゃいけないのに」

「そ、そうですね」


真剣に選んでいたのに
妙なところで気がそれちゃって。
・・・・面白かったけど
中岡さんの反応が。

あれこれと見て考えてたけど
結局最後に見せてもらった
カフスボタンにした。


金色のカフスボタン。
シンプルなものにした。
きちんと黒いビロードのふかふかに
それは収まって
ラッピングをしてもらって。

クリスマス用のラッピングにしますか?

そう聞かれたので
他に包むものもあるから、と
そのままにしてもらった。


見渡すと店内は
お互いのプレゼントを
選んでいるらしい
恋人同士が多い。


「ねえ、中岡さん」

「はい」

「カップル多いね」

「ええ。流石に23日ですから」

「なんだか恋人同士ばっかり」

「そうですね、お嬢様」

店内でくっつきあいながら
ガラスケースを覗き込んでいるカップル。


「・・・・。」

「・・・・。」


「・・・あたし達は違うけどね!」

「わかってますよ」

力強く否定したあたしを
中岡さんが苦笑してる。

今日のあたし達は
ああいう風に見えるかもしれないけど
カップリングが違うから。
思わず誰にも聞かれてないのに
言いたくなってしまう。


だって中岡さんが私服で
とっても・・・
デートみたいなんだもん。
それって・・・不味いと思う。


(樫原さんには1人で買いに行くって言えばよかった)

中岡さんのせいじゃないのに
思わずそんな事を思っちゃう。

・・・けして見られないとは
思うんだけど
こういうのを真壁さんには
見られたくない。
隠すことじゃないけど
なんだか気まずいもの。


「中岡さんは恋人へのプレゼント買った?」

「え?」

「いるんでしょ?」

「え!!??」

「いる、って顔してる」

「どんな顔ですか?」

「そんな顔」

「お嬢さま」

そのまま指さしたあたしを
中岡さんは困りながら
笑ってる。

「いません、恋人は」

「え?じゃあ、さっきの可愛いとか、愛らしいとかなんとかは?」

「あれは・・・」

あれ?中岡さんが
顔を真っ赤にして
目を伏せちゃった。

「・・・そこで照れる意味わかんないよ」

思わずそういう中岡さんを見て
くすくす笑ってしまう。
あたしが笑ったのを見て
中岡さんも照れ笑いをする。


さ、まだ買い物あるから行こう。
今度はメッセージカードだよ。


照れてる中岡さんを
軽くいなして
メッセージカードを探しに
あたしと中岡さんは
また他のお店に行った。





***********第7話 終わり **************


第8話は夜。
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