2017 11 / 10 last month≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12 next month
スポンサーサイト  --/--/--  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 | スポンサー広告  | Page Top↑
企画「4月の雨夜語り」で募集した
リクエストUPです。
受付したのが4月で
お届けしたのが11月。
どんだけ待たせてるんじゃー!って
自分でも反省すること然り・・・。

きょう様のリクエストです。
お題は『照れながら赤い頬に』。
風邪を引いて寝込むヒロインを
看病する真壁の甘い話になりました(笑)

サイト収録が数日後で
しばしブログ記事UPのみですので
取り急ぎ名前は「****」にしてます。


長いので分割を作っています。
その1 その2 )
携帯機種の関係で
記事が途中で切れてしまう方は
どうぞ分割でお読み下さい。

以下、創作になります。
創作であることをご了承の上
ご理解できた方のみ
どうぞお読み下さい。











******** mouth to mouth , kiss kiss kiss !! *********





熱を出した。

数日前から咳をしたり
微熱気味でぼーっとしていたのを
専属執事の真壁さんが気づいて
すぐさま九条院家お抱えの
お医者様を呼んでくれたときには。



熱が上がりすぎて
頭痛でぐったりしていた。




・・・・・・・・・・



ハンマーかなにかで
打ち付けられたかのように
頭痛がひどい。


小さな音でも鳴り響く
そんな痛みや
身体の節々の痛みで
ぐったりとベッドに
沈むように寝てた。





眠っている間も
揺れているかのように
気持ちが悪いほど
ぐてんぐてんになっていた。


でもふっと気がつくと。



(なんだか額が冷たくて気持ちいい)


冷たいのが気持ちいい。
なんか撫でられてる気がするけど
でも瞼が重くて開かない・・・。



ひんやりとした手が
頬に添えられる。



きっと自分でも
身体が熱いってわかるから
その手にも伝わっているはず。





(--―***、大丈夫か?)



聞こえた気がした。




でも頭が痛くて
身体も熱くて
すごくきつくて
確かめられなかった。


誰かが傍にいる。

(真壁さん・・・?)


真壁さんが
傍にいてくれるのかな?
気配がするもの。


頭を撫でられてる気がする。


(頭、すごく痛いの)


声に出してないのに
でも優しく頭を
撫でてくれてる。



・・・でも確かめようがなくて。
そのまままた
ぐったり寝てしまった。









ふっと気がついて目が覚めた。
嫌な汗をかいて
気持ち悪い。


目の前もぼーっとしてくるし
頭痛も襲ってくる。

ぼんやりとベッドで
目を開けると
ゆらゆらしているような・・・。
ベッドの天蓋の白いレースを
じっと見つめた。


「***、大丈夫か?」


今度はちゃんと聞こえた。

すぐそばで心配そうな声が聞こえる。
傍を見ると、執事服の真壁さんが
座っていた。


その手には絞られたタオルがある。



「・・・真壁さん?」


ちょっと視線があわなくて
くらくらしてる。


「そうだよ」


真壁さんが優しく笑った。


「熱はまだ下がってないようだけど、気分はどうだ?」


「・・・・頭が痛い」


「そりゃあそうだろう。39度も出していたら頭痛はする」


真壁さんの大きな手が
あたしの髪の毛を撫でる。
額に置かれたその手は
すこしひんやりしてて
気持ちよかった。


「気持ちいい・・・」


真壁さんがあたしの額に
置いた手に
自分の手を重ねた。


身体が火照ってるのがわかる。



「すごくなんだかだるいよ」



「あと何度か薬を飲めば少しは楽になる」



そっと重ねた手が抜かれて
真壁さんがサイドテーブルの上から
薬を取った。

緑色のパッケージの丸い錠剤。



「ちょっと起きれるか?」



真壁さんに抱き起こされて
背中にクッション入れられる。
身体全体が重い。
汗ばんだ肌に
着ているネグレジェがくっつく。



「・・・・着替えもしたい。すごく汗かいちゃった」


できればお風呂も入りたい。
気持ち悪いもの。


頭の痛みで
ぼんやりとしながらも
そう呟いたら
真壁さんが薬の準備をしながら
横目であたしを見る。


「着替え手伝ってやろうか?」

「・・・・うん」

「・・・・うんって・・・お前?」

「え?」

「いや、なんでもない」



真壁さんがくすくす笑ってる。


なんで?
頭が痛くて
よく考えられないや。
あたし、変なこと言ったっけ?



真壁さんがクローゼットから
新しいネグレジェを
出してきてくれる。


「ほら、今着てるやつ脱いで」


そう言って
あたしの胸元のリボンを解いて
ボタンを外す。


「え?ちょ、ちょ、ちょっと待って」

思わず慌てるあたしを
真壁さんがくすっと笑った。


「さっき手伝いしてもいいって言ったじゃないか」


「え?え!!??」


びっくりしているあたしの
抵抗する手を交わして
真壁さんが汗だくになった
あたしのネグレジェを脱がせていく。


「ま、待って」



「汗をかいた服を着ていらっしゃると、それでまた身体が冷えますから、この真壁にお着替えを手伝わせてください」



「真壁さん!!」


脱がせていく手を止める間もなく
下着だけになってしまった
あたしが慌てて
胸元を押さえてたら
真壁さんがくすっと笑った。


でもやめてくれない。
途中からぐったりと
身体が重くて
抵抗さえできなくて
なすがままで脱がされて。



「ほら、下着も替えて」



「っ・・・!」



手伝いはもういい!って断る前に。



抱きしめるように
前から真壁さんが
あたしの背中に
手を回す。



やだって抵抗する前に
ブラのホックも外され。
いきなりのことで戸惑うあたしに
真壁さんがあたしの下着を渡す。


(!!下着!!??)


「これ、つけて」


今、こうして見てないから
ブラジャーはめて
後ろでホックとめるから。



渡された下着は
あたしがお気に入りの
ホワイトベージュに
黒の刺繍が入って真ん中に
可愛いリボンがついたブラ。



「これがいいだろう?」


(・・・これ、あたしがお気に入りのヤツなんだけど)



その「お気に入り」さえ
ばれているのかな?と
赤くなってしまう。



抱きしめるようにしてるから
ブラをはめるまで
見えないようにって
真壁さんがしてくれてるのは
わかるけど・・・。


(でも男の人の腕の中でブラをつけるなんて)


すっごく恥ずかしい。
でもだるくて・・・。
それに汗ばんでいる肌が
気持ち悪くて。
新しい下着に着替えたかった。


恐る恐る真壁さんが出してくれた
ブラを軽く抱きしめながら
肩紐に腕を通したら
後ろのホックを真壁さんが
とめてくれた。



(やだ、恥ずかしい・・・)



真壁さんに肌を見られたことは
何度かあるし
恋人だから・・・、
それ以上もあるけど
こんな風に着替えを
手伝われるなんてなかったから
恥ずかしくて。


でも恥ずかしくなるたびに
頭がぼーっとしてくる。
熱のせい?


それとも真壁さんのせい?




くてっと真壁さんの肩に
頭をもたれさせたら
真壁さんがサイドテーブルに置いた
濡れタオルで身体を拭いてくれた。



「汗、拭くから大人しくしてろ」


顔を綺麗に拭いてくれる。
首元やその後ろ、
背中や腕。
胸元やお腹も。


下着姿なままで
言うなりになってるのが
恥ずかしいけど
でも冷たいタオルが
気持ちよくて。


目を瞑っていたら
真壁さんが終わったよって
頬にキスしてくれた。


なんだか子どもみたい。


そう感じる。


「真壁さん、いつもよりすごく優しい」

「え?」

「だって、こうやって世話してくれるから」


言ってることが
自分でもよくわからないけど
でもそう感じたんだ。



「当たり前だろう?」

俺はお前の執事だけど
その前にお前の恋人だからな。



なんだかすごく安心しちゃうよ。
恥ずかしいけど
でもなんか・・・
すごく甘えたくなる。



真壁さん・・・


そう名前を呼んだら
くすっと笑って
まだ何も着ていない
あたしの鎖骨にキスをした。



「あ・・・」



鎖骨から舌へ降りる唇。


「っ!!!」


思わず胸に感じる
熱い唇の温度に
全身の感覚が集中してしまう。
きつく吸われる感触。


「真壁さん・・・・っ・・・・。」

抵抗したいけど
抵抗できなくて。


ん・・・ってその気持ちよさや
甘い感触を感じてたら
真壁さんが苦笑した。
そっと肌から離れる唇。
ふっ、と笑ってる。


「これ以上俺を誘惑するんじゃない」


その言葉で今されてたことを
思い出して
慌ててまた
胸元を押さえる。


「・・・・誘惑なんかしてないもん」


「じゃあ、なんでこんな声を出す?」


あっ・・・って言う前に
真壁さんの指が
優しくあたしの唇を摘んだ。


「んー・・・っ」


唇つままれて
話せないよーって言おうとしても
摘まれたままだから
もぐもぐふがふがと
なってしまう。


先に手を出したのは
真壁さんじゃない。
あんなところにキスするなんて
真壁さんのほうが誘ってるよ。


そんな拗ねたことさえ
言えないで
唇つままれて
軽く抵抗してたら
それをみて
また真壁さんが笑った。



真壁さんの意地悪。



そう眉間をわざと寄せて
表情だけで軽くにらんだけど
真壁さんはその眉間の皺に
ちゅっとキスをしながら。
唇が耳元で。

あたししか聞こえない声で
そっと囁かれる。


「風邪が治ったら全部フルコースでやってやるから」

「っ・・・!! 」


「お預けだ」


その言葉の意味で
だんだん照れて
赤くなったあたしの頬に
真壁さんが軽くキスしてくれた。


「まずは風邪を治してからだよ、***」


(手のひらで転がされるようで悔しい・・・)



でもそう囁いてくれる声が
低くて、甘くて・・・・
素敵だって想っちゃうの。


「・・・・約束だよ?」


あたしも真壁さんにしか
聞こえない声で囁いた。



ふと気づくと
あたしと視線を合わせる
その真壁さんも
ちょっとだけ赤くなってる。




(・・・・もしかして・・・)



真壁さんもあたしの
着替えを手伝うの
恥ずかしかったのかな?
それとも、さっきの“治るまでお預け”発言?



こんな風に少し照れてる
真壁さんとか
あまり見ることがないもの。


でも照れてる素振りは
見せないで
いつもの大胆不敵な
オレ様マカベ様で。



そんな真壁さんでも
あたしのことで
ドキドキしちゃうのかな?



そう考えると
なんだかあたしも
また照れてドキドキしてきて
何も言えなかった。








・・・・・・・・・・





「ちょっと待ってろ」

そう言って真壁さんが
すっと部屋を出て行き
またすぐに戻ってきた。


手には小さな白いお皿。


「薬を飲む前になにか食べなくては」

お前が好きなものを準備したよ。


そう言って見せてくれたのは
白半透明のゼリー。


「白桃のゼリーだ」


きっとそれは
真壁さんの手作りなんだろうけど。


「・・・・あんまり食べる気しないよ」


だって食欲ないもの。
なんか食べたいとか
眠りたいとかそんなのじゃなくて
きついのー。


そう言って
真壁さんに甘えようとしたら
真壁さんがするっと
あたしが甘えて抱きつこうとした
腕から逃げて
ベッドサイドのイスに座った。



「・・・意地悪」



思わずふてくされてしまう。
なんだか今とっても甘えたいのに。


「こんな時ぐらい甘やかしてもいいのに」


そんなあたしを
真壁さんが苦笑する。


「熱が下がったらなんでもしてやるよ」


フルコースって
言っただろう?
とりあえず今は
これを食べて薬を飲むんだ。


そう言って
スプーンでゼリーを切って
あーんって口元に持っていく。



「ほら、食べるんだ」


「・・・・。」



今は食べて薬飲むよりも
ずっと起きてて
真壁さんに甘えてたいの。

お預けなんて、やだ。


思わず拗ねてしまう。


真壁さんが
しょうがないな、と
呟くのが聞こえ
あ!と思ったときには
真壁さんがそのスプーンの
ゼリーを食べてた。


そのままぎゅっと
あたしを抱き寄せる。


「こっち向いて」


「っ・・・!!」



驚いて口を開けてた
あたしの口の中に
真壁さんがゼリーを
口移しで入れた。

つるん、とした感覚と
真壁さんの舌が
あたしの口の中に
入ってくる感覚が
いつもと違う。


すぐに口の中に広がる
冷たいのが気持ちいい。


目を丸くしていたら
ぎゅっとくっつけられていた
唇が離された。
真壁さんがにやって
笑ってるのがわかる。



「どうだ、美味しいか?」


真壁さんの親指が
あたしの唇を何度もなぞる。


「特製で作ったんだ。丁度完熟した白桃があったから」


白桃好きだろう?
食べやすいようにって
ゼリーにしたよ。


そ、そんな問題じゃなくて。


思わずなにか言おうとしたけど
でも言葉が出てこなくて。
赤面して絶句したままのあたしに


「これだったら甘えながら食べれるだろう?」


真壁さんがにこにこ笑ってる・・・。


きっとあたしが
恥ずかしがってるのを
知ってるから。

上機嫌なんだわ。


やっぱりちょっと意地悪。
あたしだけにしか効かない
意地悪されてる。


真壁さんの意のままなのが
なんだか悔しくて
ちょっと抵抗した素振りを見せちゃうけど


「・・・口移ししたら風邪うつっちゃうよ?」


「いいよ」

全く普段はみることがない
完璧な笑顔で真壁さんが微笑む。


風邪がうつるって理由つけて
口移しされたくないのか?


「・・・・。」


あたしの意地っ張りさえも
真壁さんがその上をいく
甘い意地悪で塞いでしまう。


無言で赤面したままでいたら
また上機嫌な真壁さんから
口移しされたゼリーを食べた。



恥ずかしい。
なんか・・・・。
すごく、恥ずかしい。


口移しされてることも。
こうやって甘やかされてることも。


そしてこれを
喜んでしまってることも。



全部ばればれなことも。



「・・・・味なんてわかんない」


だって風邪ひいてるんだもん。



とても気恥ずかしくて
でもとても
甘い気持ちで満たされて・・・・。


照れてしまったあたしの
あまり可愛くない言葉も
真壁さんはくすっと笑う。



口移しで食べさせられるなんて
今までなかったから、
いっきに風邪の熱とは
違う熱が上がる気がするよ、真壁さん。


「味はわからなくても、食べていただけますか、****お嬢様」



執事の時みたいに
そんな堅苦しい口調で喋るから
もう!って文句を言おうとしたら
またその唇をふさがれた。


そしてゆっくりとまた
真壁さんの舌で
口に押し込まれるゼリー。



滑らかな感触とともに
冷たい食塊があたしの
口腔内を潤す。


満足げに笑う真壁さんが
すごく優しく
あたしの唇を噛む。




「ほら」

抵抗するなよ。
大好きだろ?





恋人になったり
執事になったり。
翻弄されちゃう。


(なんだか本当に、真壁さんには絶対敵わない)



赤い顔でもぐもぐと食べている
自分がいる。
それを横で見ながら
余裕の微笑みを浮かべている
恋人がいる。



「真壁さん、ずるい」



そんなあたしの言葉さえ
真壁さんがまたゼリーを
口移しで食べさせてくれるから。


全部溶けちゃうの。


「私は***お嬢様にゼリーを召し上がってもらいたいだけでございます」


「・・・やだ、執事にならないで」



言ってる言葉は「執事」なのに
でもゼリーを食べさせてくれる
その唇は「恋人」のキスそのもので。


口移しをしてくれる
真壁さんがすごく甘い。
ゼリーが流れ込んでくる時に
真壁さんの味がする。



それがまたたまらなく・・・
あたしを甘くさせる。



熱のせいで、味なんか
わからないはずなのに。
ゼリーの味より
真壁さんのキスの味の方が
よくわかるんだ。



思わずそんなことを思いながら
何度も食べさせられていると
恥ずかしさが消えてくる。


そのまま真壁さんに
もっともっと甘えたくて。


ぎゅっと抱きしめてくれている
腕の中に身を任せた。

真壁さんが優しく笑うのがわかる。



そんなに大きくないゼリーなのに。
小さめに切って
何度もキスで口移ししてくれる。


慣れてくると
それはとても美味しいキス。



「ほら、最後の一口だ」


ぎゅっとキスされたら
ゼリーが口の中に入ってきた。
ごっくんと飲み込んだら
今までとは違った
真壁さんのキスが待ってた。


あたしの口の中を
味わうようにねっとりと
ゆっくりキスされる。


それだけで甘くて。
優しくて。情熱的で。
真壁さんそのもの。


それだけで
溶けちゃいそうになる。
唇が熱い。身体も熱くなる。



ぐったりとしてだるいのに。



キスは気持ちよくて。
頭の痛みさえ遠のく。



力強くあたしを抱きしめる腕。
火照ってくる体。
熱で浮かされてるのに
キスのほうが熱い。


ずっとずっとキスされてて。


あたしがふっと意識を
飛ばしそうになった時に
そっと唇が離された。



「真壁さん・・・」


思わず名前を呟いたら
真壁さんが
あたしを抱きしめながら
そっと頬を撫でた。
真壁さんも少し赤くなってる。



「薬、飲もう」


「うん」


真壁さんがずっと
あたしを抱きしめててくれるから。
その腕の中ですごく安心できて
くてっともたれた。


咳も出てきちゃうけど
でもその時は
真壁さんが優しく背中を撫でてくれる。


腕を伸ばして
真壁さんが薬を取って
腕の中で甘えるあたしを見た。


「***、薬飲めるか?」


・・・飲めないから飲ませてって
言って欲しいんでしょ、真壁さん?
だってそんなに優しく
甘い声で聞いてくるなんて
ちょっと反則だよ。


でも・・・。


なんか今は真壁さんに
ものすごく甘えたい気持ち。


「真壁さんが飲ませて」


思いっきり甘えたら
何も言わずに真壁さんが
微笑んだのがわかった。


真壁さんも
あたしに甘えられてるのを
すごく楽しんでるのがわかる。


ちょっと意地悪したり
反則なことしちゃうけど
でもそれさえも
すごく楽しそうだもの。

そして愛しそうに
あたしを見詰めるから。





「ほら、口開けて」

じっとあたしを見詰める
真壁さんが好きすぎて。
思わず真壁さんに
もっとかまって欲しくて。


開けてごらん、と
唇をなぞるその指を
優しくそっと噛んでみた。



「っ…!」



真壁さんが驚くのがわかる。


きっと予想もしてなかった?


えへへって笑いそうになる。


こういうことを真壁さんが
嫌がったりしないっていうの
あたし、知ってるよ。


だってたまに真壁さんが
あたしを愛してくれる時に
こうやって指先とか
耳たぶとか、身体の先端を
軽く噛んだりすることがあるから。
啄ばむっていうのが
こんなドキドキしちゃうことだって
真壁さんにされるまでは
知らなかった。



いつもは甘噛みされるほうだけど
でも今日は甘えたくて。
もっとかまって欲しくて。


口に真壁さんの指を含んだまま
甘く噛んで真壁さんを見たら



眉間に皺を寄せてる
すっごく考えてる時みたいな
うつむいちゃってるけど
その顔は赤くなってた。


耳まで赤い。

すごく照れてる?



「こら」



ちょっと叱るみたいだけど
でも声は怒ってない。
それよりもとても優しい。
すごく照れてちょっとだけ
困ってるのがわかる。


さっきと大違い。

(真壁さん・・・こんなことで照れるんだ?)


思わずつられて
あたしも赤くなってしまう。

だっていつもだったら
こんな風に・・・しないから。



ちょっとびっくりして
口に含んだ指を
そっと離した。



思わず自分がしちゃったことなのに
どぎまぎしてしまう。


こんな反応されるって
想ってなかったの。




―――でもね、なんか
好きな人の指を噛むなんて
すごい甘い気持ちになるって
初めて知った。


噛まれるより
噛んでる側の方が
もしかしたら甘い気持ちになるのかも。


真壁さんはいつもどんな気持ちで
あたしのこと、
優しく噛むのかな。


きっとこんな甘い気持ちを
味わってるのかな?


「だめだろ?薬飲むんだから」


「だって」

真壁さんのこと好きだよ。
好きだから
なんかこうしたくなったの。



あたしを抱きしめている
真壁さんの顔をみると
やっぱり少し赤くなってる。


「お前ったら、病人なのに」


照れたりしながらも
またさっきみたいに
いつもの真面目な顔に戻ろうとして
でもまだ耳まで赤い。

そんな真壁さんの百面相が
思わず嬉しくなったから。


さっきの仕返しだよ。


その真壁さんの
少し赤くなった頬にキスをした。




・・・・・・・・・・




結局照れちゃった真壁さんが
赤い顔をしながらも
薬も口移しで飲ませてくれた。


口の中で溶けて
苦くなった薬の味も
真壁さんのキスの味が
消してくれる。



そのあとぎゅっとしてくれて。
髪の毛を撫でてくれた。



抱きしめてくれてる腕が
とてもしっかりしてて。
すごく安心した。


抱きしめてくれる腕の先。
指を絡めて手を繋ぐ。
傍にずっといてくれる。
手を握っててくれる。



その温かさが
あたしを幸せにしてくれる。



なんだか身体が熱いし
心もあったかい。
くてっとしたあたしを
真壁さんがそっと抱き寄せる。



その仕草で
愛されてるんだなって
実感するの。
そしてあたしも
真壁さんのことが
大好きだって思うの。



熱で溶けてしまうもののように
真壁さんの熱で
このままこの身体が
もたれた先から
彼の中に溶ければいいとも
想っちゃう。





早く良くなれ。


何度も耳元で繰り返される言葉。
額に置かれる優しくて
少しひんやりして気持ちいい手。




うん。

早く良くなりたい。


(・・・早く良くなって、真壁さんとそれ以上するの)

そう想ったら
思わずくすっと笑えた。


こんなこと言ったら
さっきみたいに
また珍しく真壁さんが
照れちゃうかな?





もし・・・
熱が下がって
元気になったら。



さっきまで気づかなかったことを
今度真壁さんにしてみよう。


真壁さんが
あたしのことを
愛してくれるように。


優しくその頬を撫でて。
真壁さんの形のいい
耳朶を噛んで。
眼鏡だって
あたしが外しちゃう。
いつも自分がされてるように
首筋に甘噛みしてみたい。




そしたら真壁さん・・・

さっきみたいに
ちょっと照れた顔
見せてくれるかな?


あの顔・・・・なんだか可愛かった。
あたしだけだよね、
あんな顔を真壁さんに
させることができるのは。


あの照れちゃった真壁さんに
キスしたいな。
そしてもっと赤くさせるの。





うつらうつらに
そんなことが頭によぎる。



きっと明日には
熱が下がって元気になるはず。
真壁さんが必ず傍にいてくれる。



(今度目が覚めたら全部良くなってる)


おまじないのキスだ。





眠りの世界に行く前に
真壁さんの声が聴こえた。


頬に当てられた手の感触。


半分眠りかけの
あたしの頬にしてくれたキスは。



とてもとても優しかった。











********** FIN…… ****************


















■あとがき■

夜語りリクエスト、
きょう様宛のお話、
『mouth to mouth , kiss kiss kiss !!』でした。
お題は「照れながら赤い頬に」です。

このお話は実はきょう様が
11月に風邪で寝込んでしまわれた時に
お見舞いを兼ねて急遽書いたリクです。
夜語りリクを消化しつつ
このお話になりました。


他のお話とのUPのタイミングで
なかなか出さないままだったのですが
久しぶりに自分も体調不良で
しばらく寝込んでいたりしたので
丁度今出すのがいいかな、と想って
UPします。


やっぱり風邪や熱で寝ている時は
恋人に甘やかされたいです。
真壁に看病してもらったら・・・
こんなことになるといいな、と
そう思いながら書きました。


実はとっても長すぎて
これには余談があります。


まずはメインの看病の部分を
寝込んでいるきょう様に
お届けしたい!と
急ぎ足で仕上げた後
その後の真壁とヒロインのお話は
8割書いて、書きあがってません。


とはいえ、8割は書けてるので
サイトに収録する際、
おまけとして
その余談をつけます。。
どうぞその後のおまけもお楽しみに♪

これまで体調不良で倒れて
看病する恋人のお話は
樫原さんの「密やかな夜」
1本だけでしたが
今回この真壁の看病話を書けて
良かったです。

あたし自身、よく熱で寝込むので
その時に読みたいな、と想ってて。

ちょっと意地悪だけど
でもすごく優しくて
ゼリーを口移ししちゃってまで
食べさせてくれる真壁が
彼のキャラから言って
(これはあまりにも甘すぎて彼らしくないんじゃないか?)
と想わなくないところもありますが、
たまにはいいでしょう(笑)


看病してくれる時は
きっといつもとは違う優しさ
甘さで対応してくれると
信じています。


体調が悪くて
熱に浮かされながら寝ている時って
悪夢にうなされているような
そんな辛さがある眠りで
ぐったりしつつも・・・
傍で大好きな人が見守ってくれたら。


起きた時に身体の辛さより
安堵感があって、ほっとできて
あの独特な空虚感、寂しさが
薄れると想います。

大事にしてもらっている感、
愛されてる感が
しみじみと感じられるのも
そういう時じゃないかな。


なんともない
日常の光景で
取り立てて大きな出来事では
ないのだけど・・・。
ちょっと意地悪で
オレサマな恋人の看病話だと
読んでいただければ。

きょう様、優しいお話を
書く機会を下さって
ありがとうございます。
この真壁でまたきょう様が
風邪を召された時には
どうぞまた看病されてください。

そして長らく夜語りリクを
待ってくださって
本当にありがとうございました。


14.December.2009 つぐみ



 | GAME:【執/恋】創作  | Page Top↑

Blog状況

最近の記事

カテゴリー

訪問者数

メールフォーム