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『After the party』の分割になります。
1つの記事で読まれたい方は
こちらからどうぞ

分割はこちらから。
その1その2その3その4

ハロウィンパーティ後の
お話になります。
パーティ後の話だから
夜の情景があります。

ハロウィンの夜ですので
ダークな感じで書いています。
少し大人向きかな。
けして裏ではないと想うのですが
夜の情景もあるので
苦手な方はどうぞ避けてください。


以下、創作になります。
ダークな部分もあります。
夜用のお話です。
以上の注意点をふまえ
ご理解とご了承された方のみ
どうぞお読み下さい。





********* その3 **********





侑人さんがずっと
キスしててくれた。
永遠かもと思うほど長く。
何度も何度もキスされる。


繰り返されるキスに
心奪われる。


キスしながら
髪の毛を撫でられる。
ドレスの背中、
開いたところから
肌に触れる。


ドレスの背中から
差し込まれる指先。
それはひんやりとしながらも
優しく撫でてくれる。


うっとりして
力が入らなくなって
そのまま侑人さんにもたれたら
唇が優しく離された。



「曲が終わったね」


「うん」


「もう少し踊る?」


「ううん・・・さっきのでラストダンスは充分」



侑人さんが耳元に顔を近づける。


「薔薇の香りがする」


「うん」



耳朶の後ろにつけた練り香水。
きっとキスで体温が上がったから
それで香りがするんだと想う。


「これだけ近づかないと、匂いがわからないようにちょっとだけ」



侑人さんが傍にいなくて
ちょっと寂しそうな顔をしていた
あたしに真壁さんが
夜を楽しく過ごせる魔法だって
そっと付けてくれた。


その意味が今、よくわかる。



「キスされることわかっていたからかい?」


優しく笑う声が聞こえる。


パーティの時間に
一生懸命侑人さんを探していた
心細さや不安や寂しさが
全部消え去っていく。


パーティは楽しかったけど、
でも侑人さんがいなくて
ちょっぴり寂しかった。


パーティが終わった余韻を
今、2人で味わえて・・・
こんな甘い時間が
ずっと続けばいい、と想った。



「侑人さん・・・大好き」


そう言って侑人さんの
燕尾服の胸元に
頬を寄せる。



「****・・・」



ふわっと何かが背中に被さった。

一瞬の後。
マントの中に包み込まれた。

侑人さんがマントを持ちながら
その中に
あたしを閉じ込めた。





真っ暗の中。




さっきも蝋燭の明かりしかなかった
暗い部屋だったけれど。
今はもっと真っ暗。
頭の先からつま先まで。



ヴァンパイアのマントの中。



何も見えなくなって
ただそばにある侑人さんの
身体しか感じられない空間。


「侑人さん・・・? 」


ちょっとだけ不安になって
侑人さんにしがみつく。
そしたら侑人さんが
くすっと笑うのがわかった。



「僕の心臓の音、聴こえる?」


「うん・・・」


少しだけ速い。


抱きついている
その身体を通して言葉が
自分に響いてくる。


真っ暗なのは
ちょっと怖いけど
でもそれが侑人さんの
マントの中だから・・・
怖いけれど
でもこのままずっと
包まれていたいと想うの・・・。


抱きしめられるだけで
満たされる気持ち。



侑人さん・・・って抱きついたら
抱き返してくれた。





本当に君は
僕の腕の中だけに
納まってしまって。
時々可愛すぎてたまらなくなる。



侑人さん・・・。


こんな可愛い君だから
慎一郎様が手放したくないと
冗談でもおっしゃる理由がわかるよ。


ふふ・・・あれは義兄さんの冗談だよ。


そうかな?





侑人さんの少し真剣な声が響く。





慎一郎様が君を可愛がりすぎて
結婚を許してくれないのならーーー




いっそこのまま君を浚ってしまおうか。



え?




ヴァンパイアの花嫁になるかい、****?



・・・!!



言葉に驚いて顔を上げたら
侑人さんがじっとあたしを
見つめていた。




「返事は?」


その瞳の色が妖艶で
情熱的にあたしを見つめてる。


いつもの優しくて柔らかい
侑人さんじゃなくて
もっとその奥にある
一人の男の人だった。


思わずドキッとしてしまう。



「答えて、****」



軽い命令形に
あたしはくらくらしてしまう。
こうやって・・・
たまに支配的な侑人さんも
好きだと感じてしまうの。



「・・・・侑人さんみたいなヴァンパイアだったら、あたし、浚われてもいいーー」



答え終わらないうちに
激しく唇を奪われた。


さっきとは全然違う。


侑人さんの舌が
あたしの口の中を全て味わう。
熱で浮かされる。
全て奪い去られるかのように
激しく求められて。
息もつけなくなった。



「愛してるよ、****」



両腕で抱きしめられて
その腕の束縛から
逃げられない。


どこにも逃がさない、と
マントにも包まれて
その腕にも拘束されて―――














*******************

その4はこちらから。
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