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建てて、いい?  10/22/2007  
建てて、いい?建てて、いい?
(2007/04/06)
中島 たい子

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『建てて、いい?』 中島たい子

先日の『漢方小説』が気に入ったので、
中島たい子の別の作品を図書館で借りてきた。
こちらも主人公は独身の30代女性。
(彼氏いないし、結婚予定無し)

ストーリーは主人公がタイトルどおり、
独身女性が家を建てる決心をして、
そしてそれを敢行する話。
建てていい?なんて質問系なのは、
家を建てる関して、外野がウルサイから。

家を建てるキッカケになったのは
見合い相手がたまたま建築設計士だったから。
そして、どこかに自分が落ち着く場所が欲しかったから。
自分の場所が欲しかった、って理由で
おうちを建てるには、かなり資金的にも大きいし、
支払いとか、これから一人で生きていく人生には
リスクが高いような気もするのだけど、
でも、払った分だけ、自分で自分の居場所を確保できる。

自分だけの家。
自分サイズの家。
一人で生きていくって堅い決意を持っているわけじゃないけど
でも、多分その可能性が高い、ならば、
この人生をキチンと自分で作っていこうっていう
意思が現れていると思う。

それにしても、主人公が家を建てる決心をするにあたって、
ハウスメーカーを見学にいく場面があって、
そこで、アンケートを書かされるものの、
入居者予定の欄に、独身女性、という項目が無くて
戸惑う面がある。全て家族仕様なのか、って驚くところや。
世間一般で『家』というと、家族で住むのが一般的で
他の仕様などなくて、家は家族で住むものとしてみなされてて、
そこに女一人で、なんて視点はないこと。
けして差別ではないのだけど、頭からすっぽり抜け落ちてて
そんな生き方をする人の存在は、(プラス家を作るなんて状況は)
普通はあまり考えられていないという現状。

一人で生きていくのは大変だ、という人は多いのだけど、
大変なのは、少なからず周りの環境が対応していないからじゃないか。
なんて考えてしまった。
一人で生きていくのは生きていきにくい世界。
最近「おひとりさまの老後」たる本が発売されてるけど、
それも読んでみたいな、って思った。

あと、面白いなって思ったのは、建築士がいう言葉。
家を建てる相談をしてくる人っていうのが、
『土日は家族で家で楽しく過ごす』っていう人、
家を建てたらずっと家にいなくてはいけない、って思う人が多いってこと。
せっかく家を建てるなら、って自分の生活にあった未来予想図じゃなくて、
こうしたい、っていう理想の生活を語ってしまうものの、
実際家を建てたとしても、ライフスタイルが変わるわけじゃなく、
結局はそう意気込んでしまった人の家ほど、電気がついているのをみないこと。

家を建てる、ってそんなに家族中心な理想を掲げないといけないような
雰囲気なんだろうか。私は結婚してないから、そこら辺がわからないや。
少し想像はつくけど。

ストーリーの内容はそれくらいにして。

これを読んで思ったこと。
家を建てるって楽しそうだ。
楽しい、ってもんじゃなくて、自分サイズの家が持てるって
設計とか、あれこれ考えるだけでワクワクしてくる。
実家の一軒屋を建てる時に、もう物心付いていた頃だったから、
親があれこれと設計士と相談していた姿を思い出す。
まだ子供だったから、どんな家に住みたい、っていうような
ことよりも、自分の部屋が持てるかどうかが問題だった。

今、ちょっと大人になって、一人暮らしをしたりしていると、
「自分の家」っていうのを考える。
自分が住みたい家。自分の生活にあった家。勝手の良い家。
自分の趣味が生かされて、少なからず自分の好みの風貌の家が欲しいと思う。

今、私が自分用の家を建てるなら(家族仕様想定じゃなくあくまでも自分用)、
まず庭は欲しい。大きい木を何本か植えられるスペース。
そして日当たりの良いところに植物用の棚、ハウスが欲しいな。
あと、キッチンを広めにとりたい。
室内で撮影も出来るように、小窓とか、少し洒落たスペースが欲しい。
本も多いから、収納が出来るスペース、本棚が欲しい。
書斎とか良いな。そこで読書できるように。自宅内ミニ図書室か。
あと、靴も好きだから、靴が収納できるクローゼット。
外国のクローゼットのように3畳位のクローゼット部屋があると良い。
集めている人形のために、陽が余り当たらない北側の部屋も欲しい。

書き出してみると、あれこれと自分もそれ相当なりに、
自分の身にあった住宅、スペース、居場所を求めてるなぁ。



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