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創作SS『甘く噛んで』の
分割になります。

こちらは、その2です。

( その1 その3  )

1つの記事で読みたい方は
こちらからどうぞ

夜の情景があります。
きわどい表現があるかと思います。
ご注意の上
ご理解とご了承いただけた方のみ
どうぞお読みください。





******* 甘く噛んで その2 ********




ベッドティを入れて戻ってきたら
彼女がドアの開く気配に
目を覚ましたのか
シーツの間でぐずっているのが見えた。


サイドボードにカップを置き
ベッドの端に座ると
少し眠りの世界から
こっち側に帰ってきた彼女が
ゆっくりと俺の膝に
また甘えてくる。


真壁さん・・・


俺の名前を呟きながら
俺の膝の上で寝てしまう。
子どものように
そんな甘え方をする彼女。


真壁さん・・・どこ行ってたの・・・?


ごにょごにょと
寝言のように言いながら
座っている俺の膝に
すがりつくようにして
甘えて眠っている彼女の
髪の毛を指で梳きながら。


愛しさが溢れてくる。



(しょうがないな、本当に)


可愛くて仕方がなさすぎる。


せっかくさっき
ティを入れながら治めた気持ちが
自分の中でうずくのがわかる。


こんなに我慢しているのに
お前は何も考えずに
本当に無防備で・・・・


思わずそう思ったら
少し悔しくて
彼女を起こした。




「ほら、ベッドティだ」


「・・・ン・・・?」


寝ぼけ半分の彼女が
俺の膝から顔を上げる。
目が半分閉じてる。


そのいたいけな様子が可愛くて
くすっと笑った。
まだ眠っているらしい彼女。
起きだして
寝ぼけ目をこする。


「ベッドティ飲むか?」


「ん・・・うん、喉渇いた」



眠そうに頭を揺すって
まだ半分眠っている彼女に
苦笑する。


5歳年下の彼女を
どれだけ俺が可愛がっているか
どれだけ愛しく思っているか。

子どものように甘えるのは
俺だけに、でいい。


「飲ませてやるよ」


ベッドティを一口に含んで
カップを持ったまま
もう片方の手で彼女を捕まえて
キスをした。


「あ・・・んっ!」


眠っていたはずなのに
急にキスされて
びっくりした彼女が
反応するまで少し待って
それからベッドティを
彼女に口移しする。


俺から彼女に流れ込む
ティの生温さ。


「ん・・・ん・・・」


唇を離すと
こくん、と彼女が
飲み込むのがわかった。
その様子が可愛い。


「ほら、もう一口」

「うん・・・」


ベッドティをまた
口移しで飲ませる。
甘くしたベッドティに
俺と彼女のキスが混じる。


こうやって慣らすまでは
緊張するあまり
零してしまったり
反対に咽たりしたこともあったけれど
今はもう慣れて
俺の口から美味しそうに飲む。


そして飲み終わった後
俺がたまらなくなって
熱く口付けるキスさえも
既に学習済み。



ん・・・とうなりながらも
ベッドティを飲む彼女が
愛しくて。



(そのうち、アーリーモーニングティも・・・)

口移しで飲ませたいところだが
あれは勤務時間のことだからな。
思わずそんなことを考える。


(どれだけ俺はこいつに惚れてるんだ?)

苦笑してしまう。

その苦笑に気づいたのか
ベッドティをほとんど飲んだ彼女が
ようやく起きた。


俺の首に回される彼女の腕。
頬擦りしてくる。
目が覚めたと思った途端に
動物のように甘えてくる彼女が
愛しい。



いつだって彼女はそうだ。


俺がどれだけ悶々としてても
あまり気がつくことがなくて
無邪気に笑いかけて
そして誰もいないとなると
抱きついてきたり
キスをねだったりする。



その罪のない仕草や行為に
俺は振り回されていながらも
いつもそれが来るのを待っている。


俺の肩に寄りかかって
彼女が俺の名前を呼ぶ。


それがたまらない。



そんなただ一緒に過ごす時間が。



(ああ、本当に今晩は規制が外れそうだ)



思わずそう溜息をついたら
彼女が囁いた。


「真壁さん、眠れないの?」
「どっか具合でも悪い?」


「ん?」

その言葉に
彼女の顔を見たら
そこには心配そうな色が広がっていた。


屈託のない瞳。
まっすぐに俺に向けられる視線。


白いネグリジェから覗く胸元。
薄くて下着が透けている。
そこから見えるのは柔らかそうな体。
細い手足。


紅く染まった唇。
眠っていたせいか
少し細められている瞼。
乱れた髪。


思わず、またみとれてしまう。


(脱がせてしまいたい)

さっき治めたばかりの衝動が騒ぐ。


(本当に・・・困る)

目を逸らして眉をひそめた。


「真壁さん?なんかあった?」


心配そうに聞きながらも
その身体は俺の身体にまとわりつく。


華奢な身体。


抱きつかれて
その柔らかさと甘い匂いに
俺はくらくらとする。


「あたしに話して?」


そんな俺に気づかない彼女は
俺の腕にも頬ずりする。







本当にたまらない。


だめだ、限界だ。




「・・・お前、気づいてないのか?」


掠れ声になっていた。


「え?」



怪訝そうな俺の声に
彼女が驚く。
一度言い始めた言葉は
勢いよく出てきて。


いつものように
彼女を言葉で絡めとる。


「好きな女がそんな無防備に抱きついているのにもかかわらず、冷静に眠れる俺だと思うか?」


「っ・・・・!」


口に出したら
簡単なこと。
I want you
ただそれだけ。


「俺はいつでもお前を抱きたくてしょうがないよ」


しょうがない気持ちを
「誓い」で守る俺は
きっとこの恋に
絡めとられてる。


「抱きたくてしょうがない気持ちを我慢してるんだ」


目を見てはっきり告げる。
彼女が俺の言葉で
さっと赤くなる。
そして顔を伏せてしまう。


困らせたかもしれない。


でも大丈夫だ、と
続けようとしたら
彼女が俯きながら
呟く声が聞こえた。。



「・・・ばいいのに」

「え?」


聞き返した俺に
びっくりするような言葉。


「・・・最後までしなければいい」


じっと俺を見詰める
彼女の瞳が艶ぽく
輝いているのがわかる。



「***・・・?」

思わぬ言葉で
最初、何を言ってるのか
わからなかったが
すぐに頭の中で
言葉が反芻される。

思わず自分が赤くなって
言葉に詰まるのがわかる。
そんな俺に彼女が
一生懸命に伝えてくる。


「最後までしなかったら、真壁さんの中のその誓いは守られるでしょ?」


最後までーーー


どぎまぎしながらも
俺を目を見て彼女が言う。


いや、それは・・・と
続けようとしたけれども
言葉が出てこなかった。

彼女に釘付けになる。
最後までってっ・・・・
意味がわかってて言ってるのか?


思わず呆然として
見つめてしまった。


「あたしだって、真壁さんにキスされたり抱きしめられたりしたいもん・・・」


少し恥ずかしそうに
付け加えられる言葉。


その言葉で。
理性が全て
剥ぎ取られていくのがわかった。


(だめだ、いや・・・いや、だめじゃないのか?)



「***・・・」


「ん?」

どうしようもない。
いや、本当に
どうしようもないのは、俺かもしれない。


「お前ってヤツは、本当に・・・」


わかって誘惑してきてるのか?


・・・俺を見上げる無邪気な笑顔は
きっと俺が彼女にしたいことの
半分も想像できていないはず。


「なあに?」


すっと真顔に戻った俺の瞳に
彼女が目を開くのが移った。



「わかった。なら遠慮なく」


わからないで
誘惑しているのが
たちが悪い。
でも、それさえも許せる。
全ては愛してるから。


しかし許せても。


そんな言葉を言った責任は
きっちりと。


(お仕置きしなくては、な)
いや、教育だ。


「え?」


答える前に
彼女を押し倒していた。

ベッドに彼女の身体を押し付ける。
自分と彼女の身体で
ベッドのスプリングが揺れる。



「・・・お望みどおりに」



言い訳にしかならないと
わかりながらも。
暴走し始めた本能を
止める理性は
彼女が剥ぎ取ってしまったから。


きつく唇を吸う。
食べてしまうかのように。


「っ!!」

彼女が息を呑む。


それも無視して
彼女の頭をかき抱いて
夢中でキスする。


食べてもいいと彼女が言うなら。
そう、「こうやって食べたいんだ」と
示してみればいい。


最後まで食べつくす
一歩手前までなら
食べていいと彼女が言うから。

遠慮なく。



きつく吸って
しつこく舐めまわす。
彼女の口腔内を
俺の舌が這う。

(こんな風にお前の身体も蹂躙してしまいたい)



とめどなくあふれてくる
衝動と熱に浮かされるように
俺は彼女に口付けた。


最初は驚いていた彼女も
その口付けに応えるように
彼女の身体が柔らかくなっていく。
段々と熱くなっていくのがわかる。


この熱は俺の体温なのか
彼女の体温なのか。


思う存分
彼女の唇を味わった後
そっと唇を離して
彼女の顔を見ると
その目を閉じた顔は
頬が上気している。



「真壁さん・・・」


もっとして。




彼女の唇から零れ落ちた言葉。
それと同時に
潤んだ瞳で見つめられると。


余計にたまらなくなる。


ただキスするだけだったのに。
すぐ終わるはずだったのに。


理性が剥ぎ取られてしまって。



我を忘れてしまった。











******* その2 ***********


続きはこちらから。→ その3
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