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創作SS『甘く噛んで』の
分割になります。

こちらは、その1です。

( その2 その3 )

1つの記事で読みたい方は
こちらからどうぞ

夜の情景があります。
きわどい表現があるかと思います。
ご注意の上
ご理解とご了承いただけた方のみ
どうぞお読みください。


























******* 甘く噛んで *********



***を抱いている夢をみた。
夢の中で俺は遠慮なく
***を組み敷いて
その身体を貪っていた。


目が覚めると
俺の胸に寄り添うように
頬をくっつけて眠っている
***がいる。
少し乱れた栗色の髪が
俺の肌にまとわりつく。


すうすうと
規則正しく
繰り返される寝息。


眠っているうちに
胸元が緩んだ
白いネグリジェの肩紐。
その胸元から
彼女の白くて
きめ細かい肌が覗く。



白地にピンクや赤い花が
刺繍されている。
繊細なつくりのレース作りの
ベビードール型。
短めの丈のネグリジェからは
しなやかそうなで
思わず触りたくなるような
彼女の太ももが露になっている。。


きっと揃いの下着を
揃えているはず。
彼女からの要望で
これを注文したのは
専属執事である俺だから。


思わず覗き見しているように
どきっとするが
いつものことだから
俺は目を瞑り、息を吐く。




抱いている夢をみるなんて
どれだけ俺は欲求不満なんだ。


夢の中の俺は
彼女を裸にして
その身体の隅々まで
舐めつくして
激しく貪っていた。
彼女が嬌声をあげる。
濡れた声が俺を刺激する。
その声にまた反応して
俺は彼女を味わいーーー。



思わず夢の中の自分を
羨ましすぎると
思ってしまった自分に苦笑した。



彼女が大人になるまで
抱かないと決めたのは自分。


それでも夜を
一緒に過ごしたくて
俺の中で理性と本能が
討論した結果
彼女に何もせずに
抱きしめて眠るという案に落ちつき
今に至る。


今晩も彼女を抱きしめている。
抱いたわけじゃない。
きちんと彼女はネグレジェを着て
俺もきちんと着ている。



ただ抱きしめているだけ。


しかし。


・・・・ただ抱きしめているというのが
どれだけの試練かというのを
何度かそういう夜を越す前に
最初の夜で思い知った。



真壁さん、と
俺の名前を呼ぶ声や
その甘える仕草に反応する。


常に傍にいて
***を奪いたくなる自分がいる。

その衝動に任せて
彼女を抱いてしまいたくなる。
俺のものにしたくて
全てを奪ってしまいたくなる。


その爪の先から
足先まで全て。


吐き出される吐息でさえ。
俺のものだという印をつけてしまいたい。


* **の中に
消えない刻印を押してしまいたい。



お前は一生俺のものだと。
俺以外の誰かに触らせたくないと。




そんな衝動は・・・・
まだ抑えられている。
彼女が“まだ大人じゃないから”
という理由で。



大人になるまで待つと誓った。


あの夜・・・、次の日の朝まで
一緒にいたいといった彼女を
服を脱いで抱きしめた時
かすかに震えていたのを思い出す。



怖がらせるつもりはない。
* **を何よりも
大事にしたいのは
俺自身なのだから。



だから「待つ」と誓った。




彼女が裸の俺に抱きしめられても
震えなくなるように。
成長して、大人の女として
俺に愛して欲しいと思うまで。





あれから数ヶ月。



* **の身体を
奪いはしないものの
俺も彼女も抱き合ったまま
眠るというのが
週末夜の定番になった今。


眠くなるまで
ベッドでキスしたり
抱きしめたりして
2人でのんびりとした後
彼女が俺の胸に
すがりつくようにして
おやすみなさい、と
その瞼を閉じる。



俺は彼女が眠りにつくまで
その髪の毛を撫で
耳元で囁く。
愛している、と。



そんな風に過ごす夜が
何度も続き。


こうやって朝まで
ネグリジェを着た***を
抱きしめて、何もしない夜になる。




(これは本当に生殺しだな)




夜中にふと目が覚める。
理由はわかってる。


愛しい彼女を
まだ自分のうでの中にいるか
確かめたいため。



そして気づく。



はだける肩紐から覗く
***の柔らかい生肌。
俺にまとわりつく***の
柔らかい身体。
* **の肌の匂い。



(今すぐ手を出してしまいたい)


―――抱いた後なら
こんな姿をみて
ここまで欲情しない。



何もしていないからこそ。


俺が一人の男だって事を
忘れたかのように無防備で
そして手を伸ばして
自分のものにもしてしまえる
そんな近い距離で
寝息を立てている。


思わず溜息が出てしまう。


(お前はきっと俺がどれだけ我慢しているか気づいてないよ)



気づいていたら
こんなに無防備にはなれないだろう?


彼女の頬にかかる髪の毛を
起こさぬように
ゆっくりと横に流す。


愛しすぎる存在。


こんな彼女に
抱きつかれて過ごす夜は
俺にとって生殺し以外何もない。


(しかし、まあなんでこんなにも・・・可愛いんだ)


また起こして
眠る前みたいに
その唇を奪ってしまいたい。


制限なく彼女と
キスして
その味に溺れさせたい。




手を出したいのに
「今は」出さないと
誓ったのは自分。

何度もそこを確認する。
確認したところで
それが変わるわけじゃないのに。


その誓いを信じて
ここまで無防備になっている
彼女を目の前に
俺は過去の自分が恨めしくなる。



(いつになったら、あの誓いを無効にできるだろう・・・・)


こんなことを考える夜。


俺は胸元で安らかな寝息を立てる
彼女の重みを感じながら
彼女が高校を卒業するまでの
期間を数えてみる。


あと一年半年。
365日プラスの6ヶ月。
いや、もうあと5ヶ月切ったか。
日数にすると・・・



そんなあまり
役の立たない計算をしながら
気持ちを落ち着けて
衝動をやり過ごす。


ちらりと見ると
すぐそこに彼女がいる。
少し乱れた姿で。


(・・・これを誰かに見られることがあったら堪らないな)


彼女の無防備さ、だけじゃなく
大事にするあまり
手を出せずに堪える俺と
それを知らずに
抱きついて眠る彼女。


(いや、他の男にこんな姿を見せるなんて)


・・・こんなに無防備な姿で
寝たりするのだから
思わず気をもんでしまう。
取り越し苦労だと
わかりながらも。


俺以外の前で
こんな姿を誰か
他の男が見ることがあれば。
きっと見せた彼女も
見た男も許せなくなるはず。


(彼女を視姦していいのは俺だけだ)


思わずいつも自分が
彼女にしていること
彼女を前にして想像することを
誰か他の男がすることを想像して
胸がざわつく。


彼女の部屋には本当に
俺以外の男は、旦那様を除いて
立ち入り禁止にしなくてはいけない。


同じ年頃の大木や
高口、古手川が
たまに彼女に
目を奪われてることがある。


朝、学校へ行く時に
申し合わせたかのように
玄関先に現れて挨拶をする時や。
帰宅時間に玄関付近にいる時など。


その視線が
いまいましくて
俺はいつも睨み付けている。


だからあずまやでお茶をする時は
わざと人払いをする。



・・・・その3人だけじゃない。
中岡に樫原さんも。


中岡と彼女が仲よさそうに
遊戯室で話しているのを
見たことがある。


いや、俺はその横で
ビリヤードをしていたのだが
球に集中しながらも
中岡と彼女の会話に
聞き耳を立てていた。


それに気づいていた中岡が
後で「心配ないから」と
笑ったのさえ
よくよく考えれば・・・。


そして樫原さんは
今のところ***と接触はないが
旦那様の片腕で
読めない男だ。
ダークホースというところか。



この屋敷で唯一
安全だと思えるのは
旦那様だけ。
いや。ちがうな。
旦那様も義理の兄妹関係にしては
溺愛しすぎる。



その様子を思い出して
眉をひそめる。



―――やはり彼女の部屋は
専属執事の俺しか
男は入れぬように
決めてしまおう。


多少強引なりとも
一度決めてしまえばーーーー。





・・・・こうやって
彼女が卒業する日までの
日数を数えることと
彼女をどうやったら
他の男の目に留まらぬように
俺だけのものにするかを考え、
気持ちをやり過ごしているうちに
夜が明ける。



その二つだけが
俺の中で眠らせている独占欲と
嫉妬心をなだめてくれる。



本当は・・・
何も考えることなく。
自分の独占欲と嫉妬心に正直になりたい。


彼女をただ自分のものにしたい。
心も身体も、その心や存在全て。


俺は自分の中を巣食う
彼女への強い気持ちを
いつも飼いならしながら
毎日を送っている。


それは全て彼女が愛しいが故。
彼女をいつか手に入れられると
わかっているが故。


(そう・・・、いつか、な)


何度も葛藤して
答えが落ち着いてるというのに
思わずまた溜息をついてしまった。


そんな俺の溜息さえ
気づかない彼女は
すやすやと俺に甘えながら
抱きついて寝ている。


少しボタンを外した
シャツの合間から覗く
俺の胸に、俺の肌に
その頬をくっつけて
安心したように眠っている。


(今日はいつも以上に胸が騒ぐな)


いつもだったら
抑えられる感情なのに。


思わず眠っている彼女に
手を出しそうな自分がいて
俺はしょうがなく起きることにした。




















俺の胸に
頬をくっつけている彼女から
少し身体をずらして
彼女の下から
身体を引いて
静かにベッドを降りた。



「・・・・ん・・・・・真壁さん・・・?」


少し起きたような気配がしたから
髪の毛を撫でながら


「大丈夫だ、傍にいるから」


そう囁いたら
頷く仕草が見られて
そのまま眠ってしまった。
俺を探したのか
少しだけ伸ばされた腕。


その手の甲にキスをする。



「ベッドティ入れてくるよ」



うん、って頷く気配がする前に
俺ははだけたシャツのボタンを留め
部屋を出た。


出る瞬間、振り返ると
無防備な彼女が眠っていた。




―――誰にもこの姿を
いや彼女自身さえ
誰にも見せたくない。


鍵をかけてしまいたい。
俺が戻ってくるまで
この部屋の時間が
止まっているように。


俺以外が
この部屋に入らぬよう。
俺以外が
この彼女の姿を目に映さぬよう。

この姿は。

俺だけのもので
俺だけが彼女を見つめていい。
俺だけが乱れた彼女の姿を
想像していい。


俺だけが
彼女の全てであればいい。


俺の全てが
彼女のものであるように。





燃え盛ってくる気持ちに
蓋をするかのように
俺は部屋のドアを静かに閉めた。






********** その1 ******



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