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久しぶりに書きました。
真壁の甘いお話です。


夜の情景があります。

裏、まではいかないけれども
結構衝撃的なことも
あります。

ただキスして
甘噛みしてるだけですが、
裏や微裏が苦手な方でしたら
もしかしたら本当にダメかも
しれません。


ご注意ください。

全て閨の中で起こったこと。

どうしようもなく
ヒロインを自分のものにしたいけど
でも我慢している真壁です。


長いので分割しています。
( その1 その2 その3 )


携帯閲覧で
文字制限などで
切れてしまう方は
どうぞ分割でお読みください。

以下、創作になります。
上記の注意点を踏まえ
ご理解とご了承いただいた方のみ
どうぞお読みください。

















******* 甘く噛んで *********




***を抱いている夢をみた。
夢の中で俺は遠慮なく
****を組み敷いて
その身体を貪っていた。


目が覚めると
俺の胸に寄り添うように
頬をくっつけて眠っている
* ***がいる。
少し乱れた髪の毛が
俺の肌にまとわりつく。


すうすうと
規則正しく繰り返される寝息。
眠っているうちに
胸元が緩んだ
白いネグリジェの肩紐。
その胸元から
彼女の白くてきめ細かい肌が覗く。



白地にピンクや赤い花が
刺繍されている。
繊細なつくりのレース作りの
ベビードール型。
短めの丈のネグリジェからは
しなやかそうなで
思わず触りたくなるような
彼女の太ももが露になっている。。


きっと揃いの下着を
揃えているはず。
彼女からの要望で
これを注文したのは
専属執事である俺だから。


思わず覗き見しているように
どきっとするが
いつものことだから
俺は目を瞑り、息を吐く。




抱いている夢をみるなんて
どれだけ俺は欲求不満なんだ。


夢の中の俺は
彼女を裸にして
その身体の隅々まで
舐めつくして
激しく貪っていた。
彼女が嬌声をあげる。
濡れた声が俺を刺激する。
その声にまた反応して
俺は彼女を味わいーーー。



思わず夢の中の自分を
羨ましすぎると
思ってしまった自分に苦笑した。



彼女が大人になるまで
抱かないと決めたのは自分。


それでも夜を
一緒に過ごしたくて
俺の中で理性と本能が
討論した結果
彼女に何もせずに
抱きしめて眠るという案に落ちつき
今に至る。


今晩も彼女を抱きしめている。
抱いたわけじゃない。
きちんと彼女はネグレジェを着て
俺もきちんと着ている。



ただ抱きしめているだけ。


しかし。


・・・・ただ抱きしめているというのが
どれだけの試練かというのを
何度かそういう夜を越す前に
最初の夜で思い知った。



真壁さん、と
俺の名前を呼ぶ声や
その甘える仕草に反応する。


常に傍にいて
***を奪いたくなる自分がいる。

その衝動に任せて
彼女を抱いてしまいたくなる。
俺のものにしたくて
全てを奪ってしまいたくなる。


その爪の先から
足先まで全て。


吐き出される吐息でさえ。
俺のものだという印をつけてしまいたい。


* **の中に
消えない刻印を押してしまいたい。



お前は一生俺のものだと。
俺以外の誰かに触らせたくないと。




そんな衝動は・・・・
まだ抑えられている。
彼女が“まだ大人じゃないから”
という理由で。



大人になるまで待つと誓った。


あの夜・・・、次の日の朝まで
一緒にいたいといった彼女を
服を脱いで抱きしめた時
かすかに震えていたのを思い出す。



怖がらせるつもりはない。
* **を何よりも
大事にしたいのは
俺自身なのだから。



だから「待つ」と誓った。




彼女が裸の俺に抱きしめられても
震えなくなるように。
成長して、大人の女として
俺に愛して欲しいと思うまで。





あれから数ヶ月。



* **の身体を
奪いはしないものの
俺も彼女も抱き合ったまま
眠るというのが
週末夜の定番になった今。


眠くなるまで
ベッドでキスしたり
抱きしめたりして
2人でのんびりとした後
彼女が俺の胸に
すがりつくようにして
おやすみなさい、と
その瞼を閉じる。



俺は彼女が眠りにつくまで
その髪の毛を撫で
耳元で囁く。
愛している、と。



そんな風に過ごす夜が
何度も続き。


こうやって朝まで
ネグリジェを着た***を
抱きしめて、何もしない夜になる。




(これは本当に生殺しだな)




夜中にふと目が覚める。
理由はわかってる。


愛しい彼女を
まだ自分のうでの中にいるか
確かめたいため。



そして気づく。



はだける肩紐から覗く
***の柔らかい生肌。
俺にまとわりつく***の
柔らかい身体。
* **の肌の匂い。



(今すぐ手を出してしまいたい)


―――抱いた後なら
こんな姿をみて
ここまで欲情しない。



何もしていないからこそ。


俺が一人の男だって事を
忘れたかのように無防備で
そして手を伸ばして
自分のものにもしてしまえる
そんな近い距離で
寝息を立てている。


思わず溜息が出てしまう。


(お前はきっと俺がどれだけ我慢しているか気づいてないよ)



気づいていたら
こんなに無防備にはなれないだろう?


彼女の頬にかかる髪の毛を
起こさぬように
ゆっくりと横に流す。


愛しすぎる存在。


こんな彼女に
抱きつかれて過ごす夜は
俺にとって生殺し以外何もない。


(しかし、まあなんでこんなにも・・・可愛いんだ)


また起こして
眠る前みたいに
その唇を奪ってしまいたい。


制限なく彼女と
キスして
その味に溺れさせたい。




手を出したいのに
「今は」出さないと
誓ったのは自分。

何度もそこを確認する。
確認したところで
それが変わるわけじゃないのに。


その誓いを信じて
ここまで無防備になっている
彼女を目の前に
俺は過去の自分が恨めしくなる。



(いつになったら、あの誓いを無効にできるだろう・・・・)


こんなことを考える夜。


俺は胸元で安らかな寝息を立てる
彼女の重みを感じながら
彼女が高校を卒業するまでの
期間を数えてみる。


あと一年半年。
365日プラスの6ヶ月。
いや、もうあと5ヶ月切ったか。
日数にすると・・・



そんなあまり
役の立たない計算をしながら
気持ちを落ち着けて
衝動をやり過ごす。


ちらりと見ると
すぐそこに彼女がいる。
少し乱れた姿で。


(・・・これを誰かに見られることがあったら堪らないな)


彼女の無防備さ、だけじゃなく
大事にするあまり
手を出せずに堪える俺と
それを知らずに
抱きついて眠る彼女。


(いや、他の男にこんな姿を見せるなんて)


・・・こんなに無防備な姿で
寝たりするのだから
思わず気をもんでしまう。
取り越し苦労だと
わかりながらも。


俺以外の前で
こんな姿を誰か
他の男が見ることがあれば。
きっと見せた彼女も
見た男も許せなくなるはず。


(彼女を視姦していいのは俺だけだ)


思わずいつも自分が
彼女にしていること
彼女を前にして想像することを
誰か他の男がすることを想像して
胸がざわつく。


彼女の部屋には本当に
俺以外の男は、旦那様を除いて
立ち入り禁止にしなくてはいけない。


同じ年頃の大木や
高口、古手川が
たまに彼女に
目を奪われてることがある。


朝、学校へ行く時に
申し合わせたかのように
玄関先に現れて挨拶をする時や。
帰宅時間に玄関付近にいる時など。


その視線が
いまいましくて
俺はいつも睨み付けている。


だからあずまやでお茶をする時は
わざと人払いをする。



・・・・その3人だけじゃない。
中岡に樫原さんも。


中岡と彼女が仲よさそうに
遊戯室で話しているのを
見たことがある。


いや、俺はその横で
ビリヤードをしていたのだが
球に集中しながらも
中岡と彼女の会話に
聞き耳を立てていた。


それに気づいていた中岡が
後で「心配ないから」と
笑ったのさえ
よくよく考えれば・・・。


そして樫原さんは
今のところ***と接触はないが
旦那様の片腕で
読めない男だ。
ダークホースというところか。



この屋敷で唯一
安全だと思えるのは
旦那様だけ。
いや。ちがうな。
旦那様も義理の兄妹関係にしては
溺愛しすぎる。



その様子を思い出して
眉をひそめる。



―――やはり彼女の部屋は
専属執事の俺しか
男は入れぬように
決めてしまおう。


多少強引なりとも
一度決めてしまえばーーーー。





・・・・こうやって
彼女が卒業する日までの
日数を数えることと
彼女をどうやったら
他の男の目に留まらぬように
俺だけのものにするかを考え、
気持ちをやり過ごしているうちに
夜が明ける。



その二つだけが
俺の中で眠らせている独占欲と
嫉妬心をなだめてくれる。



本当は・・・
何も考えることなく。
自分の独占欲と嫉妬心に正直になりたい。


彼女をただ自分のものにしたい。
心も身体も、その心や存在全て。


俺は自分の中を巣食う
彼女への強い気持ちを
いつも飼いならしながら
毎日を送っている。


それは全て彼女が愛しいが故。
彼女をいつか手に入れられると
わかっているが故。


(そう・・・、いつか、な)


何度も葛藤して
答えが落ち着いてるというのに
思わずまた溜息をついてしまった。


そんな俺の溜息さえ
気づかない彼女は
すやすやと俺に甘えながら
抱きついて寝ている。


少しボタンを外した
シャツの合間から覗く
俺の胸に、俺の肌に
その頬をくっつけて
安心したように眠っている。


(今日はいつも以上に胸が騒ぐな)


いつもだったら
抑えられる感情なのに。


思わず眠っている彼女に
手を出しそうな自分がいて
俺はしょうがなく起きることにした。




















俺の胸に
頬をくっつけている彼女から
少し身体をずらして
彼女の下から
身体を引いて
静かにベッドを降りた。



「・・・・ん・・・・・真壁さん・・・?」


少し起きたような気配がしたから
髪の毛を撫でながら


「大丈夫だ、傍にいるから」


そう囁いたら
頷く仕草が見られて
そのまま眠ってしまった。
俺を探したのか
少しだけ伸ばされた腕。


その手の甲にキスをする。



「ベッドティ入れてくるよ」



うん、って頷く気配がする前に
俺ははだけたシャツのボタンを留め
部屋を出た。


出る瞬間、振り返ると
無防備な彼女が眠っていた。




―――誰にもこの姿を
いや彼女自身さえ
誰にも見せたくない。


鍵をかけてしまいたい。
俺が戻ってくるまで
この部屋の時間が
止まっているように。


俺以外が
この部屋に入らぬよう。
俺以外が
この彼女の姿を目に映さぬよう。

この姿は。

俺だけのもので
俺だけが彼女を見つめていい。
俺だけが乱れた彼女の姿を
想像していい。


俺だけが
彼女の全てであればいい。


俺の全てが
彼女のものであるように。





燃え盛ってくる気持ちに
蓋をするかのように
俺は部屋のドアを静かに閉めた。





・・・・・・・・・・・・


ベッドティを入れて戻ってきたら
彼女がドアの開く気配に
目を覚ましたのか
シーツの間で
ぐずっているのが見えた。


サイドボードにカップを置き
ベッドの端に座ると
少し眠りの世界から
こっち側に帰ってきた彼女が
ゆっくりと俺の膝に
また甘えてくる。


真壁さん・・・


俺の名前を呟きながら
俺の膝の上で寝てしまう。
子どものように
そんな甘え方をする彼女。


真壁さん・・・どこ行ってたの・・・?


ごにょごにょと
寝言のように言いながら
座っている俺の膝に
すがりつくようにして
甘えて眠っている彼女の
髪の毛を指で梳きながら。


愛しさが溢れてくる。



(しょうがないな、本当に)


可愛くて仕方がなさすぎる。


せっかくさっき
ティを入れながら治めた気持ちが
自分の中でうずくのがわかる。


こんなに我慢しているのに
お前は何も考えずに
本当に無防備で・・・・


思わずそう思ったら
少し悔しくて
彼女を起こした。




「ほら、ベッドティだ」


「・・・ン・・・?」


寝ぼけ半分の彼女が
俺の膝から顔を上げる。
目が半分閉じてる。


そのいたいけな様子が可愛くて
くすっと笑った。
まだ眠っているらしい彼女。
起きだして
寝ぼけ目をこする。


「ベッドティ飲むか?」


「ん・・・うん、喉渇いた」



眠そうに頭を揺すって
まだ半分眠っている彼女に
苦笑する。


5歳年下の彼女を
どれだけ俺が可愛がっているか
どれだけ愛しく思っているか。

子どものように甘えるのは
俺だけに、でいい。


「飲ませてやるよ」


ベッドティを一口に含んで
カップを持ったまま
もう片方の手で彼女を捕まえて
キスをした。


「あ・・・んっ!」


眠っていたはずなのに
急にキスされて
びっくりした彼女が
反応するまで少し待って
それからベッドティを
彼女に口移しする。


俺から彼女に流れ込む
ティの生温さ。


「ん・・・ん・・・」


唇を離すと
こくん、と彼女が
飲み込むのがわかった。
その様子が可愛い。


「ほら、もう一口」

「うん・・・」


ベッドティをまた
口移しで飲ませる。
甘くしたベッドティに
俺と彼女のキスが混じる。


こうやって慣らすまでは
緊張するあまり
零してしまったり
反対に咽たりしたこともあったけれど
今はもう慣れて
俺の口から美味しそうに飲む。


そして飲み終わった後
俺がたまらなくなって
熱く口付けるキスさえも
既に学習済み。



ん・・・とうなりながらも
ベッドティを飲む彼女が
愛しくて。



(そのうち、アーリーモーニングティも・・・)

口移しで飲ませたいところだが
あれは勤務時間のことだからな。
思わずそんなことを考える。


(どれだけ俺はこいつに惚れてるんだ?)

苦笑してしまう。

その苦笑に気づいたのか
ベッドティをほとんど飲んだ彼女が
ようやく起きた。


俺の首に回される彼女の腕。
頬擦りしてくる。
目が覚めたと思った途端に
動物のように甘えてくる彼女が
愛しい。



いつだって彼女はそうだ。


俺がどれだけ悶々としてても
あまり気がつくことがなくて
無邪気に笑いかけて
そして誰もいないとなると
抱きついてきたり
キスをねだったりする。



その罪のない仕草や行為に
俺は振り回されていながらも
いつもそれが来るのを待っている。


俺の肩に寄りかかって
彼女が俺の名前を呼ぶ。


それがたまらない。



そんなただ一緒に過ごす時間が。



(ああ、本当に今晩は規制が外れそうだ)



思わずそう溜息をついたら
彼女が囁いた。


「真壁さん、眠れないの?」
「どっか具合でも悪い?」


「ん?」

その言葉に
彼女の顔を見たら
そこには心配そうな色が広がっていた。


屈託のない瞳。
まっすぐに俺に向けられる視線。


白いネグリジェから覗く胸元。
薄くて下着が透けている。
そこから見えるのは柔らかそうな体。
細い手足。


紅く染まった唇。
眠っていたせいか
少し細められている瞼。
乱れた髪。


思わず、またみとれてしまう。


(脱がせてしまいたい)

さっき治めたばかりの衝動が騒ぐ。


(本当に・・・困る)

目を逸らして眉をひそめた。


「真壁さん?なんかあった?」


心配そうに聞きながらも
その身体は俺の身体にまとわりつく。


華奢な身体。


抱きつかれて
その柔らかさと甘い匂いに
俺はくらくらとする。


「あたしに話して?」


そんな俺に気づかない彼女は
俺の腕にも頬ずりする。







本当にたまらない。


だめだ、限界だ。




「・・・お前、気づいてないのか?」


掠れ声になっていた。


「え?」



怪訝そうな俺の声に
彼女が驚く。
一度言い始めた言葉は
勢いよく出てきて。


いつものように
彼女を言葉で絡めとる。


「好きな女がそんな無防備に抱きついているのにもかかわらず、冷静に眠れる俺だと思うか?」


「っ・・・・!」


口に出したら
簡単なこと。
I want you
ただそれだけ。


「俺はいつでもお前を抱きたくてしょうがないよ」


しょうがない気持ちを
「誓い」で守る俺は
きっとこの恋に
絡めとられてる。


「抱きたくてしょうがない気持ちを我慢してるんだ」


目を見てはっきり告げる。
彼女が俺の言葉で
さっと赤くなる。
そして顔を伏せてしまう。


困らせたかもしれない。


でも大丈夫だ、と
続けようとしたら
彼女が俯きながら
呟く声が聞こえた。。



「・・・ばいいのに」

「え?」


聞き返した俺に
びっくりするような言葉。


「・・・最後までしなければいい」


じっと俺を見詰める
彼女の瞳が艶ぽく
輝いているのがわかる。



「***・・・?」

思わぬ言葉で
最初、何を言ってるのか
わからなかったが
すぐに頭の中で
言葉が反芻される。

思わず自分が赤くなって
言葉に詰まるのがわかる。
そんな俺に彼女が
一生懸命に伝えてくる。


「最後までしなかったら、真壁さんの中のその誓いは守られるでしょ?」


最後までーーー


どぎまぎしながらも
俺を目を見て彼女が言う。


いや、それは・・・と
続けようとしたけれども
言葉が出てこなかった。

彼女に釘付けになる。
最後までってっ・・・・
意味がわかってて言ってるのか?


思わず呆然として
見つめてしまった。


「あたしだって、真壁さんにキスされたり抱きしめられたりしたいもん・・・」


少し恥ずかしそうに
付け加えられる言葉。


その言葉で。
理性が全て
剥ぎ取られていくのがわかった。


(だめだ、いや・・・いや、だめじゃないのか?)



「***・・・」


「ん?」

どうしようもない。
いや、どうしようもないのは、俺か。


「お前ってヤツは、本当に・・・」


わかって誘惑してきてるのか?


・・・俺を見上げる無邪気な笑顔は
きっと俺が彼女にしたいことの
半分も想像できていないはず。


「なあに?」


すっと真顔に戻った俺の瞳に
彼女が目を開くのが移った。



「わかった。なら遠慮なく」


わからないで
誘惑しているのが
たちが悪い。
でも、それさえも許せる。
全ては愛してるから。


しかし許せても。


そんな言葉を言った責任は
きっちりと。


(お仕置きしなくては、な)

いや教育だ。


「え?」


答える前に
彼女を押し倒していた。

ベッドに彼女の身体を押し付ける。
自分と彼女の身体で
ベッドのスプリングが揺れる。



「・・・お望みどおりに」



言い訳にしかならないと
わかりながらも。
暴走し始めた本能を
止める理性は
彼女が剥ぎ取ってしまったから。


きつく唇を吸う。
食べてしまうかのように。


「っ!!」

彼女が息を呑む。


それも無視して
彼女の頭をかき抱いて
夢中でキスする。


食べてもいいと彼女が言うなら。
そう、「こうやって食べたいんだ」と
示してみればいい。


最後まで食べつくす
一歩手前までなら
食べていいと彼女が言うから。

遠慮なく。



きつく吸って
しつこく舐めまわす。
彼女の口腔内を
俺の舌が這う。

(こんな風にお前の身体も蹂躙してしまいたい)



とめどなくあふれてくる
衝動と熱に浮かされるように
俺は彼女に口付けた。


最初は驚いていた彼女も
その口付けに応えるように
彼女の身体が柔らかくなっていく。
段々と熱くなっていくのがわかる。


この熱は俺の体温なのか
彼女の体温なのか。


思う存分
彼女の唇を味わった後
そっと唇を離して
彼女の顔を見ると
その目を閉じた顔は
頬が上気している。



「真壁さん・・・」


もっとして。




彼女の唇から零れ落ちた言葉。
それと同時に
潤んだ瞳で見つめられると。


余計にたまらなくなる。


ただキスするだけだったのに。
すぐ終わるはずだったのに。


理性が剥ぎ取られてしまって。



我を忘れてしまった。

























俺は彼女の首筋に
きつくキスをする。


「あ・・・・」


その首筋や肩にかけてのラインに
舌を這わすように
何度も強く口付ける。


「や・・・やだ・・・真壁さ・・ん・・・っ・・・」


思わず我慢できずに
漏れただろう
吐息とともに掠れた声。

力がだんだん抜けていき
ベッドに沈み込む彼女の身体。


そんな「やだ」は
今の俺には通用しない。
むしろ逆効果だよ、***。


「やだ、は無しだ」


さっき、もっとして、と
おねだりしただろう?




こんな風に言ったら
彼女が余計に時めくのは
もう既にお見通し。
意地悪するのも
彼女への愛撫。


案の定、彼女の身体が
今まで以上に熱を帯びてくる。


そして耐えれないというように
悶える様子が手に取るようにわかる。
その様子に俺は
また火をつけられる。


「っ・・・!だ・・・だって・・・あ・・・」


話している余裕なんて全然ない。

気がついたら
彼女の両手首を掴んで
彼女をしっかりと捕まえていた。


彼女の首筋に
歯を立てるかのように
優しく噛む。


「っ・・・!!」


噛んだ途端に
彼女の甘い抵抗がなくなる。


息を詰まらせるような声や
もう喋らなくなって
ただ耐えているように
我慢しているかのように
吐き出される息の音。


感じている彼女に満足して
俺は優しく、でも
口に含んだ彼女の肌に
舌をざらりと這わせながら
何度も優しく噛んだ。


(こんな風にお前を奪いたいんだ)


食べてしまいたいほど
愛してる。
いいや、食べたいと思わせるほど
美味しそうで、貪りたい。

ただそれだけ。


気がついたら。

彼女の首筋や肩や
その腕、胸元を
甘噛みした。


優しく痛くない程度に
彼女が感じるぐらいの強さで。


優しく噛むたびに
彼女が息を上げる。
その声が甘くて
可愛くて愛しい。


何度も噛むと
肌が赤くなり始める。



身体を奪うことで
彼女の身体の見えない奥に
俺を刻印できないのなら
今見えるところに
押してしまおうか。


熱に浮かされる。



何度も噛むうちに
そこが赤くなってくる。
キスマークよりも
もっと紅い。



そうなるごとに
彼女の息が荒くなっていく。



まだ、「やだ」、と
言ってるのかもしれない。
けれど、もうそれさえ
言葉になっていない。



柔らかそうなからだが
白いシーツの上で
俺の愛撫に身を捩って
頬を上気させ
ただ声にならない声と
熱い息を吐く。


彼女の甘い匂いが濃くなる。


俺の理性がさらに
彼女によって
剥ぎ取られていくのを感じる。




―――いつも耳を攻めると
力が入らなくなって
最後は俺に抱きついてしまう。

きっとこの甘噛みは
彼女にとって強烈な刺激。


夢中になって遠慮なしに
彼女の首筋や胸元、肩や
腕や指を俺の唇が蹂躙し
思う存分にしゃぶり
甘噛みして―――。










ふと気づくと
さらに俺の片手は
彼女のネグレジェの肩紐に
手をかけていた。


「あ・・・真壁さん」


びくっとしたように
彼女が目を開けた。
その目が潤んでいる。



「・・・怖いか?」


自分が思っていたよりも
優しくて甘い声で訊いていた。


「・・・ううん、怖くない」

真壁さんだもの。

ちょっと躊躇った後に
告げられる嬉しい言葉。



「本当に?」


「うん・・・」


震える瞼。
きっと彼女の気持ちは
半分半分。


これ以上進みたい気持ちと
今この強烈な刺激に
戸惑う気持ち。



「嘘つけ」


少しだけ震える肩を
見過ごす俺だと思っているのか?

戸惑う彼女の様子に
衝動の波が引く。

我を忘れてしまってた。




「俺に嘘はつけないよ」


思わず自分で仕掛けておきながら
彼女がここまで反応して
そしてそれ以上も
踏み入れようとしていた。


でも、その戸惑いさえも
俺が好きなゆえに
応えようとする
いじらしい彼女の言葉に
また胸を震わせながら。



組み敷いていた彼女を
上から見つめる。



俺の身体のしたには
潤んだ目をして
俺を見詰め返す少女がいる。
愛しくてしょうがない
俺だけの女。
いや、まだ女になりかけの少女。



寝ている時よりも
もっとはだけた胸元や
その首筋や肩には
無数の赤い跡がある。



それをつけたのは自分。


痛かったか?


思わずその痕をなぞったら
首を振った。


「大丈夫・・・まだ大丈夫だから続けて?」

あたしだって
真壁さんのこと好きだから・・・
真壁さんに奪われたいの。


少し泣きそうな顔で
俺を見詰め返す。


(本当にこいつは・・・)

――――これ以上進めといってる。


無理することはないのに。



口で言ってることと
身体が違うのは
気づいていても。

俺が好きだという
その気持ちゆえに
頑張る姿が可愛すぎて。


気持ちが加速する。


(しょうがないな)


そして何も返事をせずに
ただ彼女のネグリジェの肩紐を
口でくわえた。




「っ・・・!!」


そのまま肩紐を肩から外して
さっきよりも
もっと露になった彼女の胸元に
きつくキスをした。



「・・・っ!!!真壁さん・・・」


(さっきは俺に奪われてもいいといったくせに)


肩紐を外して
もっと露になろうとしたら
それを慌てる彼女がいる。


(今日はここを噛むだけにしよう)


その慌て方が可愛くて
くすっと笑った



肩紐と胸の切り替えのところに
何度も口付けをした。
噛みながら愛撫すると
彼女が声を漏らす。

それを見て
俺は口で彼女の肩紐を直した。


「今日はここまでだ」


「真壁さん・・・」


彼女が乱れて
荒くなった息を整える。


頬が熱を出した時のように
赤くなっている。
潤んだ目で見返してくる。

いつもとは違う色。


さっきから
彼女の唇から零れるのは
俺の名前だけ。

それも切なそうに掠れた声で。



(誘ってなくても誘ってるのと同じだよ)



恥ずかしがって
抵抗してるのさえ
可愛いから
ここでやめるつもりだったけど
もう今夜は許してやらない。


あまりにも無防備だと
襲いたくなるんだと
教えてしまいたい。


攻めて攻めて
俺に夢中にさせる。


これ以上脱がさないところでだったら
何をしてもいいだろう?


それぐらいしてもいいはずだ。
こんなに我慢している俺を
知らずとはいえ
誘惑してるのだから。




彼女の耳元に唇を寄せる
身をすくめるのがわかる。
きっとまた耳にも
キスされるとわかってるから。


(まだだ。まだ、足りない)

まだもっと
彼女を喘がせたい。
俺しかできない方法で。


俺だけが知ってる。
彼女がどうやったら
歓ぶのか。
何をしたら
彼女がもっと乱れていくか。



キスよりも先に。
まずは言葉で彼女を
攻めてから。


甘くゆっくりと囁いた。


「―――今の、気持ちよかったか?」


「っ・・・!」


またすぐに赤くなって
彼女が固くなる。
その反応がわかりやす過ぎて。


「ほんとにお前、可愛いよ」


形のいい耳朶を
またさっきみたいに
甘く噛んだ。

可愛い。
可愛くて仕方がない。
可愛いよお前。


何度も同じ言葉を
耳元で囁く。


呪文のように。
彼女の脳に焼き付けるかのように
刺激を与えながら繰り返す。


「・・・・んんっ!!」


「俺に甘噛みされて、どうだった?」



首筋から耳元、耳朶に
唇を這わしながら訊いてみる。
気持ちよさで
彼女が震えるのがわかる。



「ど、ど・・・うだったかって・・・」

うわずった声。
もっと聴きたい。


耳に息を吹きかけ
耳の後ろに舌を這わせて
優しく噛む。



「あ・・・真壁さ・・・んっ!!」


彼女の手が
軽く俺の胸を叩いて押しとめる。
それも無視して
愛撫の合間に囁く。


「もっと噛んで、って俺は聴こえたがな」


言葉で攻めて
キスでも攻める。


「っ・・・!!」


優しく噛むと
その度に彼女の身体がはねる。


「そう想っただろう?」


答えはいらない。
既にわかってるから。
ただ軽く口に含んで
舌を這わせて味わいながら
その肌を甘く噛む。


甘く噛まれて
舌を這わされて
その肌全部が
俺の匂いに染まるなんて
今夜が初めて。


「真壁さん・・・・や・・ヤダ・・・・なんか・・・」


思わず彼女が漏らした声が
あまりにも甘い。


「何?どうした?」


それをもっと聴きたい。


「んんっ・・・ダメ・・・」


熱に浮かされたように。
自分が与えてる快楽で
彼女が乱れるさまを見て
興奮した。


「何が・・・ダメなんだ?」


抱きしめながら
俺は彼女の首筋や
鎖骨のあたりを味わう。


ヴァンパイアのように。


甘く噛んだり
少しきつく噛んだり。
細かく噛んでみたり。
噛んだまま舐めてみたり。


「・・・意地・・・、悪・・・っ・・・」


痕をつけたくなる。
何度も甘く噛みたくなる。


「意地悪じゃない」

全てお前のせいだ。


「ただキスしてるだけだよ」


「あ・・・真・・・壁さん・・・」


ただ、見える部分の肌を
噛んでいるだけなのに
それ以上をきっと与えてる。


彼女が気持ちよさで
漏らす声だけが
部屋に響く。

それが淫ら官能的で
脱いでいないのに
それ以上に乱れてる。


そうなっている彼女が
そうさせている自分がいる。


「大丈夫・・・脱がせはしないから・・・」


「・・・・・んっ・・・!」





2人でしか
味わえない快楽に
溺れていく夜。


甘く噛んでいく場所が
もっと広がるように。
きっと俺はこれから少しづつ
彼女を覆うものを脱がしていく。



いくつもの夜と
時間をかけて。


薄いレースのネグレジェの肩紐から。
最後はきっと彼女の心そのもの。


デコレートされた彼女の
そのリボンを全て解くのは
まだ先でいい。


彼女がだんだんと
俺からの愛撫だけに慣れて
そうされることを
心も身体も望むようになったら
きっとそのリボンは
ひとりでに解けるはず。


彼女のその身体ごと
全てを貪るのは
きっとまだ先のお楽しみ。


今はただ。

少しづつ
俺に慣らしていけばいい。

彼女をいつか全て奪う日まで
じれったく想いながらも
耐え難い衝動に駆られながらも
優しく包んで
何度も口づけしよう。


唇だけじゃなくて。


その柔肌と彼女の心が
俺の甘噛みで
赤い刻印に染まるまで。



彼女のあげる吐息が
もっと聴きたくてしょうがない。

抱き合っている身体が熱い。


熱に浮かされるように
俺はまた彼女の首筋を
甘噛みした。






********** 甘く噛んで **********










■ あとがき■



・・・・すいません。
こんなのを
書いてしまいました。
反省してます・・・。

想いっきり
自分仕様!
そして想いっきり
フェティシズム!!〔??〕


始まりは「明け方まで」を
書いたあとのリアタイ。
中岡さんがキスマークなら
真壁は甘噛みでしょう?と
思わず妄想の世界へ
旅立ったことから
このお話が生まれました。


知らない間に
あたしの間で
この妄想が膨らんで・・・
「甘噛み」をテーマに
甘い真壁を書こうと思ったら
書きあがったのを読み返すと
どSで煽情的な男になってました・・・。


キャラ崩壊しないように
頑張っているのに・・・。
思わず自分が思う
「こうあって欲しい(!)真壁」で
こうなってしまいました・・・。


キスだけです。
ただ見えてるところを
甘噛みしてるだけです。
なのに、こんな・・・なんか(汗)

すいません。
見逃してください。

19.October。2009 つぐみ


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