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きょう様に捧げる
「明け方まで」の分割になります。

1つの記事で読みたい方は
こちらからどうぞ。

こちらは分割のその3になります。

その1 その2

以下、創作になります。
ご了承の上、
ご理解のいただけた方のみ
どうぞお読みください。



********* あたしの視点 *************



「同じ匂いがする」



あたしのバスルームを使ってるから
当然なんだけど
いつもお風呂に入るときの
匂いがするから。


眠ったふりをしようと
目を閉じていたけど
中岡さんが優しく髪の毛を
撫でてくれて、
そっと寄り添っていてくれるのが
とても切なくなって。


ふと香ってきたのを
思わず目を閉じたまま
言ってしまった。


「え?」


ゆっくりと目を開けたら
起きてたの?と
中岡さんが微笑んでいた。




うん。




今夜は何度も波が来るように
きつく抱かれて
その余韻がまだ
身体に残っててけだるい。


シーツに投げ出した
片腕を見たら
その内側に
赤く染まってるところがある。


思わずそこに
目が吸い寄せられる。

いつもだったら
キスマークなんてつけないのに。


きっと今日はいつも以上に
激しかったから
忘れちゃってたのかも。



自制心がきかなくなるほど
愛されるって・・・・


幸せな気持ちになる。


こんな風に激しくされると
いつも抱いている切なさも
奪われていくようで
満たされた気持ちになる。



思わず微笑んだあたしを
中岡さんがきょとんとして
見詰めるものだから。



「ほら、ここ」



中岡さんがつけてくれた
腕の内側にできた
赤い痣を見せたら
中岡さんが少し赤くなって
目を伏せた。


自分でしたのに
こうやって照れちゃうって
中岡さん、やっぱり可愛い。


「ごめんね」


赤い顔で目を伏せながら
そう謝る中岡さんが愛しくて。

思わずもっとからかいたくなった。


(きっとあそこにもきつくキスしたから)


そう想って、シーツを
そっとめくって確認する。



伸びた足の太ももの内側。
赤くなってるとこが、いくつか。

何度もキスを繰り返されて
キスマークになってる。




ほら、ここにも。



ちらりと、ただシーツをめくって見せて
中岡さんににっこり笑ったら
彼がもっと赤くなった。



「大丈夫。見えないところだから」



そう言って笑ったら
それが恥ずかしかったのか
ぎゅっと中岡さんに抱きしめられた。




「ごめん、思わず」
手加減できなかったんだ。




手加減なんかしなくていいの。

だって、あたしの全部は
中岡さんのものだよ?





少し躊躇っているような
謝りながらも
でも彼がつけてくれた跡が
とても嬉しくて。




ううん。嬉しいよ
中岡さんのものになった気がするもん。




ぎゅっと抱きしめてくれた
中岡さんの耳元で呟いた。




抱きしめられている腕が強い。

シャワーを浴びてきた
中岡さんから
あたしと同じ匂いがするのも
なんだかとても嬉しい。



幸せな気持ちで
そっと目を閉じた。


抱きしめられると
やけに実感する。



今日はいつ、この時間が終わるんだろうか、って。



明け方が来るのが
本当は恨めしい。



(帰らないで)




いつも言いたい言葉。


でも、きっと言わなくても
言わなくても、中岡さんは
わかってくれてる。




大好きだから
もっと傍にいて欲しい。


でもそうやって願うことは
きっとこの人を
もっと切なくさせると想う。




朝が来るまで傍にいて。



こんな簡単な言葉だからこそ言えない。






抱き枕のように
中岡さんが抱きしめてくれて
その胸に頭を預けて
少し目を閉じていたら
ふと思い浮かんだ。







あたし、中岡さんのこと好きだよ

好きだから
中岡さんが切なくなるより
あたしの方が切ないほうがいい。





だから。
中岡さんにお願いがあるの。





「ねえ、中岡さん」


ん?


優しく聞き返した
中岡さんを見つめて
そっと笑った。


この気持ちが伝わるように。






あたし、ぬいぐるみ欲しいな。

そっと部屋を出て帰ってしまう前に
あたしの傍にその子を置いて。
そしたらきっと、寂しくない。

あたし、その子を
抱きしめて寝るから。
中岡さんだと想って
その子と朝を迎えるよ。


(いつか中岡さんと一緒に朝を迎えられる日まで)


だから、中岡さんみたいな
可愛い子をあたしに
プレゼントしてくれる?





いつも傍にいて欲しいと
願う気持ちは
きっと一緒。

部屋に残されるあたしも
部屋を出て行くこの人も
きっと同じぐらい
切ない気持ち。


ううん。

もしかしたら、あたしより
年上な分、この人は
そういう気持ちを我慢してるかもしれない。


自分の気持ちを押し殺してでも
この人はあたしを
大事にしてくれる人だから。


そんな優しい人だから
好きになったの。




だから。


そんな切なさだけで
2人の夜が終わらないように。

きっと可愛いぬいぐるみでも
傍にいてくれたら。
それも中岡さんが
プレゼントしてくれたものなら。

明け方までの時間。


きっと――――。









中岡さんは何も言わずに
あたしを抱きしめてくれた。



本当はぬいぐるみじゃなくて
この人にいて欲しい。

でも。

中岡さんに似た
可愛い子をプレゼントしてもらったら
中岡さんがいない間だけ
一緒にベッドでその子と眠る。


朝になって
あたしを起こしに来たら
あたしが抱いているその子を
中岡さんが優しく取り上げて
枕元に置いてくれる。


そしてあたしの額にキスして
起こしてくれるはず。



おはよう、きょうちゃん。




そんな優しい朝もいいと思う。







「テディベアって・・・」


きつく抱きしめられた腕が
緩んだ隙間から
中岡さんの顔を見つめる。

目を細めて
中岡さんが愛しそうに
あたしを見詰めている。




ん?


真壁に聞いたんだ。

うん。


テディベアって、「君を守る」って意味があるらしい。


そうなんだ。


きょうちゃんにテディベアをプレゼントしてもいい?



うん。



朝まで一緒にいれないから。
俺がいない朝までの時間
君を守る子をプレゼントするよ。


そうしたら、きょうちゃんが明け方
寂しそうな顔で
目を瞑ることもない。


俺の代わりを置いていくから。


俺がいない間
明け方までの時間
君の傍で君の眠りを守る子を。

本当は俺が
朝までついていたいんだけど・・・・





中岡さん・・・・。




思わず嬉しくなる。
ぎゅっと抱きついたら
中岡さんも
もっと抱き寄せてくれた。





ねえ、中岡さん?

ん?



もしかして
あたしが寝たふりしてるの
気づいてた?


くすっと笑うのがわかる。


知っていたよ。


・ ・・・そっか。


知っていたからこそ
余計にきょうちゃんのことが
好きだと想ったんだ。



え?



きょう、大好きだよ。




あたしの疑問を塞ぐように
中岡さんが優しく
あたしにキスをしてくれる。
何度も。






今日、学校終わったら
買いに行こうか?


うん。
さっそくだね。
・・・・可愛い子探したいな。


そうだね。


中岡さんに似て
優しい顔の子がいい。
その髪の毛に似た
柔らかいブラウンの子がいいな。





あたしが思い浮かべてると
中岡さんがくすくす笑いながら
キスしてくれる。





それにあたし・・・・
そのテディベアに
中岡さんと同じ色のリボン巻くよ。



ん?


テディベアってリボン巻いた日が
誕生日なんだって。



ああ、前に聞いたことあるよ。



だから、あたし、中岡さんの
執事服のネクタイと同じ色を巻く。




そっか。


嬉しい?


うん、嬉しいよ。





にっこり笑ったら
中岡さんが微笑み返してくれた。



ちょっと頬を染めて
はにかんだような笑顔。


その笑顔の後ろには
カーテン越しの光が
あふれてきて・・・・。


切なくなる朝が来てるというのに
あたしはたまらない気持ちになる。



その笑顔がとても好き。



―――いつも朝が来なければ
この人とずっと一緒にいられる。
朝が来たら、この人がいなくなって
そして寂しくなってたまらなくなる。


そういう寂しさに襲われた時。


これぐらい切ない
恋をしてる自分が
たまらなくなる。



切なくて切なくて
しょうがなくなる。


でも、この笑顔を見たら
そういう辛さとか切なさとか
胸の痛みがなくなっていくの。



好きになってよかった。




大好き。


そうとしか言えないこの気持ち。


こんなに好きな人がいてくれて
とても幸せだって感じる。



「中岡さん、大好きだよ」


何度だって繰り返す。

だって・・・・
とてもとても好きだから。



もう朝が来ちゃう。


もう窓の外が
少しづつ
明るくなってきてるのを
そっと目を閉じて
見ないふりをする。


部屋の中に差し込んでくる
朝陽からそっと目をそむける。


切ない気持ちと同じぐらい
あたしは中岡さんを
好きな気持ちが
自分の中から
溢れてくるのを感じた。



「きょう、大好きだよ」


中岡さんがそう言って
抱きしめてくれた。
きっと中岡さんも
今、あたしと同じ想いで
いっぱいだよね?



朝焼けがきっと
そろそろ空に広がる。
夕焼けよりその色は
きっと切なくて。
澄んでいて。



その色が窓から入り込んで
この部屋を染めてしまう前に。




涙が零れそうなのを
ぎゅっと目を瞑ったら
そっと中岡さんが
キスしてくれた。





さっきのぬいぐるみ、
約束だよ。


ああ、テディベアで。




中岡さんの小指が
あたしの小指に絡まる。

絡めたまま、そっと
二人の手が重なり合って
シーツに置かれる。



(ずっと傍にいるよ)


その約束がとても優しすぎて。
切なさと愛しさで
胸がいっぱいになって。


「・・・・もうちょっとだけ傍にいて」


そうおねだりしたら。


中岡さんがその執事服のまま
あたしの大好きな笑顔で
そっと微笑んでくれた。














Happy Birthday KYO!!

***********:  明け方まで **********:














■ あとがき■


HappyBirthday!きょう様!!

きょう様に捧げるお話です。


誕生日ネタで書く予定が
(実はそれが苦手なの)
今回は自分が好きなように
書かせていただきました♪


もらう側としては
真壁とか中岡さんが
誕生日おめでとうと
言ってくれてる話のほうが
本当はいいんだろうな、と
思いながらも・・・
いつも読めるお話を、と
想って、このお話です。


本当だったら、きょう様の好きな
真壁・侑人さん・中岡さんの
3TOPを絡ませて(!)
お話を書く予定だったんだけど
中岡さんの話を書き始めた時点で
(あ、これはきょうさん宛だ)と
気づいたので、それで
中岡さんと2人だけの
夜の時間を過ごすお話になりました。


中岡さんしか
出てこないけど(!)
でもかわりに
沢山愛は詰めました。


ぬいぐるみを出したのは
実はあたしがきょうさんに
ぬいぐるみを
誕生日プレゼントで
送る予定だったので(!)
それも踏まえて。
もちろん、中岡さんと同じ色の
リボンを巻いた子です(笑)


中岡さんのシークレットの
スチルがすごく好きで
この話を書くにあたり
それをずっと思い起こしていました。

切ないんだけど
朝陽をバックに
はにかんで笑う中岡さんが
すごく好きです。


朝まで一緒にいたいけれども
それが許されてなくて。
どうしても明け方には
離れ離れになる恋人達。


切ないけれども。

きっとその恋は
その切なさを補うだけの
優しさをお互いに持ち寄れたら
朝までの時間は
きっと優しさで包まれるはず。


たまにはこういう
切ないけれども
優しさが感じられる話を
書きたかった。

書かせてくれてありがとう。


いつも素敵な話をくれる彼女に。
親愛の情を込めて
このお話を捧げます。


23.September.2009 つぐみ

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