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いつも仲良くしてくださっている
執恋お友達のきょう様の
お誕生日に捧げるお話です。

HappyBirthday!!



お誕生日に捧げるお話ですが
お誕生日ネタではなく
いつもの恋人同士のお話で
中岡さんとの夜です。


中岡さんと切ない
恋人の時間を過ごすお話で
裏ではないのですが
夜の情景が出てきます。


ブログのほうでは
名前は「きょう」ですが
サイトのほうでは
きょう様のご好意で
名前変換で読めます。

長いので分割しています。

その1 その2 その3



以下、創作になります。
ご了承の上、
ご理解のいただけた方のみ
どうぞお読みください。










********* 明け方まで **********

Happy Birthday KYO !!!!






夜が更けていく。


中岡さんと過ごす夜の時間。



恋人同士になって
毎日傍にいられる幸せを
実感する。

でもあたし達は
人目があるところでは
執事とお嬢様で
なくちゃいけなくて。


二人で過ごす夜の時間だけ
本当に恋人同士の時間を
過ごすことが出来る。




そんな時。



あたしと中岡さんは
昼間のことは何も話さない。


執事であることも忘れて
お嬢様であることも忘れて
2人の間の会話は
あたし達2人だけのもの。



恋人同士になってしばらくして
中岡さんが夜遅くまで
この部屋にいるようになった。



ソファであたしを
抱きしめてくれる。




そうやって包まれて
おしゃべりをして
時間を忘れて。



そして朝が来る。



朝が来る前に
中岡さんは自分の部屋に
帰ってしまう。




それが寂しくて。

その執事服の袖を引っ張って
帰らないでと
ひきとめたあの夜。





中岡さんに初めて抱かれた。




彼があたしをじっと見つめて
愛してると言ってくれて
ゆっくりと服を脱がして
首元に熱いキスを
してくれたのが始まりだった。



名前で呼んでくれた。




それから幾つもの夜が
あたし達の間に流れて。


夜、中岡さんがあたしを
大事そうに愛する。



優しく。
たまにきつく。
激しく。
何度も何度も。


その合間にあたしは
中岡さんの名前しか
呼べなくなる。



もっともっと。



そう気持ちが募るたびに。


ことが終わった後
あたしはいつも
そっと目を閉じる。


白いシーツで
乱れた自分の身体や
放り出された手足、
乱れた髪を感じながら。




「少し眠ってていいよ」



中岡さんが優しく
あたしの髪の毛を撫でる。
彼の少し汗ばんだ素肌が
そっとあたしから離れる。


その温もりが
静かに消えていくのを
感じながら
あたしは目を閉じる。




ことが終わると
どうしてこんな寂しくなるんだろう。



抱きしめられてる時は
あんなにも幸せで
満ち足りてて
それだけしか考えられないのに。


終わった途端に
あたしはいつ中岡さんが
部屋に帰ってしまうんだろうと
そればかり心配してしまう。



一人ベッドに残されて
目を瞑りながら
あたしは中岡さんが浴びる
シャワーの音に耳を澄ます。





帰らないで。




そう頼んだら
きっと彼は
その優しそうな顔を
曇らせて
哀しそうな顔になるだろう。



部屋に帰りたくないのは
彼も同じ気持ちだと想う。


それがわかっているから。


帰らないで、なんて
わがままをいえない。


言えない代わりに
眠ったふりをする。



シャワーを浴びて
戻ってきた彼は
きっと抱かれた後の
けだるさで眠ってしまった
あたしを愛しそうに眺めて
その乱れた髪の毛を直しながら
そっとキスをするだろう。



そしてしばらく
あたしの隣に寄り添った後。


あたしが眠ったのを見計らって。



静かに執事服に着替えて
この部屋のドアから
出て行ってしまう。


(いかないで)


そう言えないあたしは
彼が帰ってしまう
その瞬間を見たくなくて
いつも眠ったふりをする。



ドアが閉じた音を聞いて
隣の部屋の
中岡さんの部屋のドアが
開く音まで耳を澄ませる。



たった壁一枚なのに。



あたしと中岡さんを
隔てるものは
もっとそれよりも大きい。


やりきれない気持ちを隠して
あたしはぎゅっと目を瞑る。



朝が来なければいいのに、と
想う気持ちと同じぐらい
またすぐに彼に会いたいから
朝がきて欲しいと願う。


だって、朝がきたら
「執事」ではあれども
また彼に会えるから。


「恋人」の時間を終えて
扉を出て行った彼と
また逢う時は
「執事」であることを
わかりつつ。



それでもまたすぐにでも
逢いたいと願う。



毎日、彼の傍にいることが
幸せで、幸せで、
そしてたまに辛くなる。


こんな関係で
めぐり合わなければ。
きっとこんな風に
想うことはなかった。



好きだと伝えた日から。
好きだといってくれた日から。


初めて抱きしめられた日から。




中岡さんに対して
あたしの気持ちは
毎日少しづつ大きくなっていく。






――――切ないな。


こんな風に切なくなるなら
彼に抱かれなければよかった。



抱きしめられて
キスされて
その腕の中で
うたた寝をしていた頃のほうが
もっと幸せを味わっていた気がする。



それ以上を求めて
彼にもっと近づいて
もっと愛された途端に
もっともっと
欲深くなる自分がいる。


もっと傍にいて。
ずっと傍にいて。
朝まで一緒にいて。


ううん。


夜だけじゃなくて
いつもあたしの恋人として傍にいて。



そんなあたしの願いは
きっといつまでも
中岡さんに伝えることは出来ない。



でも伝えなくても
彼はわかってる。


だからあえて言わない。


あたしがどれだけ切ないか。


彼と過ごす時間の終わりが
どれだけ寂しくて
いつも泣き出しそうなのを
こらえてることさえも。


泣くよりも
切なくて。


そっと目を閉じたまま
中岡さんが戻ってくるのを
あたしはひっそりと
一人、待ちながら
シーツに包まった。















********** 中岡久志の視点 ************






彼女を抱いた後。




ずっとこのまま
朝が来るまで彼女を
この腕の中に
抱きしめておきたいと
願いながら、俺は感じる。


彼女を愛するようになって
その心も身体もきっと全て
知っているというのに
もっと知りたい、
もっと自分のものにしたいと
願う自分を。



8歳年下の彼女は
いつも俺の中では
綺麗に咲き始めた花のように
とてもたおやかで
華奢で繊細で
大事にしたいと想う存在だ。





好きだと言って
本当に正しかったんだろうか?



何度もその疑問が
心の中に浮かんでいた。


もしかしたら彼女が
この九条院家を出て
普通の生活に戻って
俺が彼女の傍に
いられなくなったらと
そう想ったら
いてもたってもいられなくて。


執事じゃなくても
お傍にいさせてください。


思わずそんなことを
お願いしていた。


そのお願いは結局
俺の杞憂だったことがわかって
安心したけれども。


それで俺の気持ちを
半分以上
彼女に伝えてしまって
そこから恋が始まった。



あの日彼女を抱きしめて
好きだといった日から。




迷いや戸惑いと同じぐらい
幸せを感じている。


でもその幸せと
同じぐらい―――


8歳年上だから。
自分が使える
屋敷のお嬢様だから。
主だから。


いろんなことを
考えてしまう。


恋人になってから
たまに勤務中に甘えてくる
彼女を嬉しく思いながらも
周りに知られないように
人目を気にして。



それでも最後には
彼女に負けてしまう。


全て彼女のことが好きだから。


誰かに見られないように
そっとキスをする。

それが重なるたびに。



気にすることは
沢山あるけれども
それでも彼女を好きになって
彼女も俺のことを
好きになってくれて
こんな幸せなことはないと想う。




ただ。


夜の時間
彼女の部屋で
一緒に過ごした後。


部屋に帰るときの
彼女の悲しそうで
切なそうな顔が
毎日気がかりで。


俺も彼女の傍を離れたくないと想う。



ずっと傍にいたいと願ってる。
そう、本当だったら朝まで一緒にいたい。



でもそれは
今の俺たちには許されていない。


だから俺は
明け方が来る前に
一人、部屋に帰る。


彼女をひとり残して
部屋に帰る時は
いつだって辛い。


でも俺が切なくて
その辛い気持ちを
表に表したら
きっともっと
切なくなるだけ。



眠ったふりをして
俺が部屋に帰るのを
気づかないようにして
その寂しさを口に出さずに
やり過ごしている
彼女の気持ちは
切な過ぎるほどに
伝わってるのだから。



だから俺は彼女の前では
自分も感じている
その切なさを表に出さない。



2人で演じるお芝居が
どれだけ切ないかわかっている。




だから。




彼女を愛して
その彼女自身を
その指先から足先まで
可愛がって
愛撫して
沢山のキスを降り注いで。
耳元で愛してると囁く。



いつもの俺じゃないように。



彼女の吐息と
熱くなっていく肌が嬉しくて
後ろから抱きしめて
その首筋にキスをして
どこもかしこも
俺のものにする。


抱いている間は
2人の肌に隙間なんかなくて
ただただきつく抱きしめて
彼女を俺のものにする。


とても可愛いくて
仕方がない。



大事にしたい。

彼女を離したくない。



全てが終わって
彼女の波が収まるまで
腕の中に閉じ込めて。



そっと髪の毛にキスをする。



2人の荒れる息遣いが
ゆっくりになるまで。


終わったあと
どうしてこんなに
彼女のことを
愛しく想うんだろう。



抱きしめている時より
抱いている時よりも
もっと小さくて
もっと儚くて
自分の腕から離れていくような
そんなことを感じて
愛しすぎて抱きしめてしまう。



そんな俺の心の中を占める
切なさを知らない彼女は
抱かれて、その気持ちよさで
潤んだ目で俺を見詰め返す。



「中岡さん、大好きだよ」


彼女の口から漏れる
その言葉が何度も何度も
聞きたくてたまらない。


だから返事はしないで
そのままそっと口付けて
また彼女を奪う。


何度も彼女を抱いて。
気持ちよさで
俺の名前を呼ぶ
彼女の声を聞きたくて。
愛され疲れた彼女が
ぐったりとするまで。



2人の時間が続く。


このまま離さないで。
いや、こうやって抱いたまま
朝を迎えたいと願う。



彼女から離れるのが
惜しくてたまらない。
一時でも離れたくない。



そうやって想っていると
本当に離れられなくなって
朝まで傍にいてしまう。


そんなこと
許されてないのに。


だから、俺は
彼女が俺の腕の中で
ゆっくりと目を閉じて
夢の中にいくのを
確認してから
自分の気持ちを
断ち切るかのように
そっとベッドから抜け出して
シャワーへいく。


シャワーを浴びながら
彼女の匂いを落とす。


その代わりに
彼女がいつも使っている
バスラインのシャンプーや
石鹸を使う。


いつも俺に抱かれる前の
彼女の香り。


抱いている時の
彼女の匂いとは違うけれども
それでも、その香りが
俺の心を少し満たしてくれる。


これは俺だけしかわからない
満たされ方。



彼女の匂いに包まれながら
俺はベッドで一人眠ってるだろう
彼女を想う。












シャワーを浴びて戻ってきたら
いつもどおり、彼女が
白いシーツに包まって
目を閉じているのが見えた。



濡れた髪の毛を拭きながら
俺はまたそっと
彼女の横に寄り添う。


髪の毛を撫でる。

彼女の寝顔を見つめる。


きっと彼女は知らない。
俺がどんな気持ちで
この顔を見ているか。


どれだけ俺が
君のことが好きか。





ずっと傍にいて
この寝顔を守ってあげたい。


ずっと傍で彼女を
見つめていたい。





(大好きだよ、きょう)





しばらく見詰めていたら
不意に彼女が口を開いた。







********* あたしの視点 *********





「同じ匂いがする」




あたしのバスルームを
使ってるから
当然なんだけど
いつもお風呂に入るときの
匂いがする。



眠ったふりをしようと
目を閉じていたけど
中岡さんが優しく髪の毛を
撫でてくれて、そっと
寄り添っていてくれるのが
とても切なくなって。


ふと香ってきたのを
思わず目を閉じたまま
言ってしまった。




「え?」


ゆっくりと目を開けたら
起きてたの?と
中岡さんが微笑んでいた。


まだ少し濡れた髪や
湿った肌が色っぽく思える。



さっきまであたしを
抱いていた人なのに。
いつも傍にいる人なのに。
またドキドキしてくる。



それがたまらなく
幸せに感じて
シーツの合間から
顔を出した。



うん。





今夜は何度も
波が来るように
きつく抱かれて
その余韻がまだ
身体に残っててけだるい。


ふとシーツに投げ出した
片腕を見たらその内側に
赤く染まってるところがある。


思わずそこに
目が吸い寄せられる。


(いつもだったらキスマークなんてつけないのに)


きっと今日はいつも以上に
激しかったから
忘れちゃってたのかも。



自制心がきかなくなるほど
愛されるって・・・・


幸せな気持ちになる。


こんな風に激しくされると
いつも抱いている切なさも
奪われていくようで
満たされた気持ちになる。



思わず微笑んだあたしを
中岡さんがきょとんとして
見詰めるものだから。



「ほら、ここ」



中岡さんがつけてくれた
腕の内側にできた
赤い痣を見せたら
中岡さんが少し赤くなって
目を伏せた。


自分でしたのに
こうやって照れちゃうって
中岡さん、やっぱり可愛い。


「ごめんね」




赤い顔で目を伏せながら
そう謝る中岡さんが愛しくて。



思わずもっと
からかいたくなった。




(きっとあそこにもきつくキスしたから)



そう想ってシーツを
そっとめくって確認する。



伸びた足の太ももの内側。
赤くなってるとこが、いくつか。

何度もキスを繰り返されて
キスマークになってる。




ほら、ここにも。



ちらりと、ただ
シーツをめくって見せて
中岡さんに笑ったら見せたら
彼がもっと赤くなった。





「大丈夫。見えないところだから」




そう言って笑ったら
それが恥ずかしかったのか
ぎゅっと中岡さんに
抱きしめられた。




「ごめん、思わず」
手加減できなかったんだ。






手加減なんかしなくていいの。

だって、あたしの全部は
中岡さんのものだよ?





少し躊躇っているような
謝りながらも
でも彼がつけてくれた跡が
とても嬉しくて。




ううん。嬉しいよ
中岡さんのものになった気がするもん。




ぎゅっと抱きしめてくれた
中岡さんの耳元で呟いた。




抱きしめられている腕が強い。


シャワーを浴びてきた
中岡さんから
あたしと同じ匂いがするのも
なんだかとても嬉しい。



幸せな気持ちで
そっと目を閉じた。





抱きしめられると
やけに実感する。



今日はいつ
この時間が終わるんだろうか、って。



朝が来るのが
本当は恨めしい。



(帰らないで)




いつも言いたい言葉。


でも、きっと言わなくても
言わなくても、中岡さんは
わかってくれてる。




大好きだから
もっと傍にいて欲しい。


でもそうやって願うことは
きっとこの人を
もっと切なくさせると想う。




朝が来るまで傍にいて。



こんな簡単な言葉だからこそ言えない。






抱き枕のように
中岡さんが抱きしめてくれて
その胸に頭を預けて
少し目を閉じていたら
ふと思い浮かんだ。







あたし・・・・
中岡さんのこと好きだよ

好きだから
中岡さんが切なくなるより
あたしの方が切ないほうがいい。




だから。
中岡さんにお願いがあるの。



「ねえ、中岡さん」


ん?


優しく聞き返した
中岡さんを見つめて
そっと笑った。


この気持ちが伝わるように。








あたし―――
ぬいぐるみ欲しいな。


中岡さんが
そっと部屋を出て
帰ってしまう前に
あたしの傍に
その子を置いて。


そしたらきっと
寂しくない。


あたし、その子を
抱きしめて寝るから。
中岡さんだと想って
その子と朝を迎えるよ。


いつか中岡さんと一緒に
朝を迎えられる日まで。


だから、中岡さんみたいな
可愛い子をあたしに
プレゼントしてくれる?










いつも傍にいて欲しいと
願う気持ちはきっと一緒。

部屋に残されるあたしも
部屋を出て行くこの人も
きっと同じぐらい
切ない気持ち。


ううん。

もしかしたら
あたしより年上な分
この人はそういう気持ちを
我慢してるかもしれない。


自分の気持ちを
押し殺してでも
あたしを大事にしてくれる人だから。



そんな優しい人だから
好きになったの。




だから。


そんな切なさだけで
2人の夜が
終わってしまわないように。



可愛いぬいぐるみでも
傍にいてくれたら。
それも中岡さんが
プレゼントしてくれたものなら。



明け方までの時間。


きっと――――。













中岡さんは何も言わずに
あたしを抱きしめてくれた。



本当はぬいぐるみじゃなくて
この人にいて欲しい。



でも。


中岡さんに似た可愛い子を
プレゼントしてもらったら
中岡さんがいない間だけ
一緒にベッドでその子と眠る。


朝になって
あたしを起こしに来たら
寝ながら抱いているその子を
中岡さんが優しく取り上げて
枕元に置いてくれる。


そしてあたしの額にキスして
起こしてくれるはず。



おはよう、きょうちゃん。




そんな優しい朝なら
きっと、朝が嫌いにならない。

毎日感じる切なさも
きっともっと・・・優しくなる。








「テディベアって・・・」


きつく抱きしめられた腕が
緩んだ隙間から
中岡さんの顔を見つめる。

目を細めて
中岡さんが愛しそうに
あたしを見詰めている。




ん?


真壁に聞いたんだ。

うん。


テディベアって「君を守る」って意味があるらしい。



そうなんだ。


きょうちゃんにテディベアをプレゼントしてもいい?



うん。



朝まで一緒にいれないから。
俺がいない朝までの時間
俺の代わりに
君を守る子をプレゼントするよ。



そうしたら
きょうちゃんが
明け方まで
寂しそうな顔で
ぎゅっと無理して
目を瞑ることもない。



俺の代わりを
置いていくから。


俺がいない間、
明け方までの時間
君の傍で
君の眠りを守る子を。


本当は俺が
朝までついていたいんだけど・・・







中岡さん・・・。




思わず嬉しくなる。
ぎゅっと抱きついたら
中岡さんも
もっと抱き寄せてくれた。





ねえ、中岡さん?



ん?


もしかして
あたしが寝たふりしてるの
気づいてた?


くすっと笑うのがわかる。




知っていたよ。


・・・そっか。


知っていたからこそ
余計にきょうちゃんのことが
好きだと想ったんだ。




え?



きょう、大好きだよ。




あたしの疑問を塞ぐように
中岡さんが優しく
あたしにキスをしてくれる。
何度も。






今日学校終わったら
買いに行こうか?


うん。
さっそくだね。
・・・可愛い子探したいな。


そうだね。


中岡さんに似て
優しい顔の子がいい。
その髪の毛に似た
柔らかいブラウンの子がいいかな。





あたしが思い浮かべてると
中岡さんがくすくす笑いながら
キスしてくれる。





あと、あたし・・・
そのテディベアに
中岡さんと同じ色の
リボン巻くよ。



ん?


テディベアって
リボン巻いた日が
誕生日なんだって。



ああ、前に聞いたことあるよ。



だからあたしその子に
中岡さんの執事服の
ネクタイと同じ色を巻く。



そっか。



嬉しい?



うん、嬉しいよ。






にっこり笑ったら
中岡さんが微笑み返してくれた。





ちょっと頬を染めて
はにかんだような笑顔。

その笑顔の後ろには
カーテン越しの光が
あふれてきて・・・・。


切なくなる朝が来て
あたしはまた
たまらない気持ちになる。



その笑顔がとても好き。



―――いつも朝が来なければ
そう願っていた。

朝が来たら
この人がいなくなって・・・・
そしてあたしは
寂しくてたまらなくなる。


そういう寂しさに
襲われた時。


これぐらい切ない
恋をしてる自分が
たまらなくなる。
切なくて切なくて
しょうがなくなる。



でも彼の笑顔を見たら
そういう辛さとか切なさとか
胸の痛みがなくなっていくの。




好きになってよかった。




大好き。




そうとしか言えないこの気持ち。




こんなに好きな人がいてくれて
とても幸せだって感じる。




「中岡さん、大好きだよ」





何度だって繰り返す。

だって・・・・
とてもとても好きだから。



もう朝が来ちゃう。


もう窓の外が少しづつ
明るくなってきてるのを
そっと目を閉じて
見ないふりをする。


部屋の中に差し込んでくる
朝陽からそっと目をそむける。



切ない気持ちと
同じぐらい
中岡さんを好きな気持ちが
自分の中から
溢れてくるのを感じた。




「きょう、大好きだよ」



中岡さんがそう言って
抱きしめてくれた。



きっと中岡さんも今
あたしと同じ想いで
いっぱいだよね?



朝焼けがきっと
そろそろ空に広がる。
夕焼けよりその色は
きっと切なくて。
澄んでいて。

その色が窓から入り込んで
この部屋を染めてしまう前に。




涙が零れそうなのを
ぎゅっと目を瞑ったら
そっと中岡さんが
キスしてくれた。





さっきのぬいぐるみ、
約束だよ。


ああ、テディベアで。




中岡さんの小指が
あたしの小指に絡まる。

絡めたまま、そっと
二人の手が重なり合って
シーツに置かれる。




(ずっと傍にいるよ)



その約束が
とても優しすぎるから。
切なさと愛しさで
胸がいっぱいになって。



「・・・・もうちょっとだけ傍にいて」




そうおねだりしたら。


中岡さんが
その執事服のまま
あたしの大好きな笑顔で
そっと微笑んでくれた。

















Happy Birthday KYO!!

********** 明け方まで *********









■ あとがき■


HappyBirthday!きょう様!!

きょう様に捧げるお話です。


誕生日ネタで書く予定が
(実はそれが苦手なの)
今回は自分が好きなように
書かせていただきました♪


もらう側としては
真壁とか中岡さんが
誕生日おめでとうと
言ってくれてる話のほうが
本当はいいんだろうな、と
思いながらも・・・
いつも読めるお話をと想って
このお話です。


本当だったら、きょう様の好きな
真壁・侑人さん・中岡さんの
3TOPを絡ませて(!)
お話を書く予定だったんだけど。


中岡さんの話を
書き始めた時点で

(あ、これはきょうさん宛だ)

と気づいたので
それで中岡さんと
2人だけの夜の時間を
過ごすお話になりました。


中岡さんしか
出てこないけど(!)
でも代わりに
愛は沢山詰めました。



ぬいぐるみを出したのは
実はあたしが
きょう様にぬいぐるみを
誕生日プレゼントで
送る予定だったので(!)
それも踏まえて、です。


もちろん中岡さんと
同じ色のリボンを
巻いた子です(笑)


中岡さんのシークレットの
スチルがすごく好きで
この話を書くにあたり
ずっとそれを
思い出していました。

同じように
シークレットのスチルが
大好きなきょう様にも
最後のシーンが
伝わるといいなと想って。


シークレットのスチルは
切ないんだけど
朝陽をバックに
はにかんで笑う中岡さんが
すごく好きです。


朝まで一緒にいたいけれども
それが許されてなくて。


どうしても明け方には
離れ離れになる恋人達。


切ないけれども。

きっとその恋は
その切なさを
補うだけの優しさを
お互いに持ち寄れたら
朝までの時間は
きっと優しさで包まれるはず。


たまにはこういう
切ないけれども
優しさが感じられる話を
書きたかった。


書かせてくれてありがとう。


いつも素敵な話を
プレゼントしてくれる彼女に。


親愛の情を込めて
このお話を捧げます。


23.September.2009 つぐみ




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