2017 07 / 06 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08 next month
スポンサーサイト  --/--/--  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 | スポンサー広告  | Page Top↑
漢方小説  10/18/2007  
漢方小説漢方小説
(2004/12)
中島 たい子

商品詳細を見る



『漢方小説』 中島たい子

初、中島たい子作品!
(ここんところ、初挑戦の作家ばかりだな)

漢方にも興味があるし、装丁も可愛いので、
是非とも読んでみたかった作品。
中島たい子さんの作品のタイトルって、少し変わっていて
妙に心に残るのが多い。『漢方小説』もそうだけど、
『建てていい?』とか。略歴を読み、映画制作などにも関っている、
らしいので、どおりで~、と納得できる文章だった。

この作品は、タイトルどおり、『漢方小説』(笑)。
主人公の私が突如原因不明の動機や下痢などの不調に襲われ、
救急車にのって病院にいったり、他の病院へも診察にいくものの、
どうしても良くならなくて、遂に5軒目の病院として、
漢方薬の治療院に通う話である。
昔通っていた漢方の治療院で、今度は主治医にカッコいい男性がつき
心をときめかしながら診察に通う行など、微笑ましかった。
女性だったら、1度はそういう経験あるんじゃないかな。

漢方薬ばんざーい、ってわけでもないストーリーなんだけど、
概して、『漢方薬入門!』みたいに、漢方薬の説明とか、
どういう風になりたっているのか、などなどが、
文章に組み込まれているので、わりかし、漢方についての雑学が増えた。
陰陽師の五行や、その昔、漢方薬の研究をした黄帝のことなど。
中国三千年の歴史にまつわる漢方について、
入門書的に、ちょろりと話を読むのに使うのは悪くない本だと思う。

途中、主人公が懇意にしている酒飲み友だちグループの
サッチャがこれまた鬱で病院に通って治療して
精神状態が悪いのも出てきて、主人公との比較のようで
病気自慢の話ではないけど、なんだか心が痛くなった。
どこか精神的なストレスで身体を病まなくては、
現代社会を生きられない、みたいな、ひずみの痛みかな。

成分に使われている植物の話や、其の他あれこれなど。
西洋医学の薬を「MVPがいるバスケットチーム」、
東洋医学の漢方を「わりと平凡な能力のバスケットチーム」と例え、
西洋医学の薬が、ある特定の症状にぴったり合う薬だと劇的に効くが
(ようするにMVP活躍)、もしその一人のMVPが得点できなかった
(ようするに効かなかった)場合は、全然効かないこと。
それとかわって漢方は、成分全てが総合的に効くように調合されてるので
取り立てて目立つ選手がいないではあるけど、
地味に全員全力で戦っているようなもの。だから、最終的に地味に勝つ。
意外と薬草系に興味があるあたしとしては、
漢方の話はすごく面白かった。

あと、東京都薬用植物園を訪れるくだりも好きだ。
植物が好きなので、それが嵩じて薬用植物園の記述なんて、
行ってみたいな~と憧れる気持ちが強くなった。
西洋医学の薬成分はそこまで興味がないけど
(化学が好きな人なら、多分そっちは涎ものだと思うけど)
漢方薬に使われてる植物達…、想像するだけで震えますね!



ブログランキング・にほんブログ村へ

紹介したい本 | 中島たい子  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://nutsmeg.blog107.fc2.com/tb.php/52-da51683a

Blog状況

最近の記事

カテゴリー

訪問者数

メールフォーム