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サイトのCLAP御礼SSとして
置いていたウォルフのお話です。

今回、CLAP御礼SSを
更新すると共に
サイトのお話収納庫、
Novelに移動させながら
こちらのほうでも
UPします♪

自分が読みやすいところに
収納しておきたいから♪

ウォルフのお話は
初めて書きました。
ピアノが堪能な
ウォルフに、あたしが
大好きな曲を弾かせました。

優しいお話に
仕上がっていたらいいな。

お話を書くキッカケになったのは
リアルタイムダイアリー、
通称リアタイで載せたSSS。
Short Short Storyながら
短く書いたその言葉達を
考えているうちに
この言葉を使って
1つのお話が出来上がりました。

以下、創作になります。
ご了承の上、
興味のある方のみ
どうぞお読みください。





******** 飾らない言葉 ******


Nobody can know it but only you.
This's my secrets in my heart.
It's lovesong for my sweet.
Please sing this song with me,
don't you my honey?


【Secrets Serise】






いつも彼女に
愛の言葉を囁くとき。

私は色んな言葉を使ってしまう。


美辞麗句、と呼ばれるような
綺麗な言葉で彼女に
この気持ちを伝えたくなるんだ。



彼女に恋をして
日本に来た。


愛する彼女と
愛を語らいたくて
言葉を覚えた。


沢山の言葉を覚えた。


どれだけ言葉を使っても
彼女に私の気持ちを
きちんと伝えられているか
不安だから。


つい言葉を頼ってしまうんだ。


そんな私の恋人になった彼女は
飾らない言葉が欲しいという。

ただそのままの
いつもの私でいいという。



―---いままで
素の自分でいいと
素の自分がいいと
言われたことは
そんなになかった。


貴族の家で育ち
恵まれた環境の中で
教育を受け
上流階級の付き合いに
費やす日々。


もちろん
どんな女性も素敵で
恋してしまうほどの
魅力はあるのだけど。


私の心を捉えたのは
ただ1枚の写真。


遠い異国から来た
客人が見せてくれた
写真に写っていた小さな女の子。


彼女に会いたくて。


彼女に恋をして
日本までやってきた。


その恋が実り。



私は彼女の傍にいる。




その甘い日々は
これまでの私の人生の中でも
最良の日々。


彼女を甘やかしながら
沢山の言葉で私の愛を告げる。


でもその言葉を
彼女はいらないという。


言葉で飾った気持ちより
ただそれだけの
私の気持ちが欲しいと。


これまで全ての人たちが
美しいもの
綺麗に飾られたもの
優美なものが好きだと想っていた。


むきだしのものではなく
飾りで美しくしたものが。


だからロマンチックに甘く
そして包み込むように
私は彼女を愛そうと想っていた。


そんな私に最愛の人は言う。


もっと素のあなたが見たい、と。




「飾らない言葉が好きなの」





つい気持ちが大きすぎて
言葉が増えてしまう
私だけれども
それは愛が大きい故なんだ。

その愛で君の全てを
包んでしまいたくて。


でも君は
ただありのままの私を
愛したいという。



ありのままの私―――。


見かけの綺麗さや優雅さ
身分や家柄じゃなくて
彼女は僕自身を
見つめてくれてる。


このことに初めて
気がついたとき
私が彼女に伝える言葉の
美辞麗句よりも
ただありのままの
つたない言葉で
愛を伝えてくる
彼女の言葉のほうが
命を持っていると想った。


飾らない言葉だからこそ
伝えられる強さがある。


けれど・・・
つい愛を囁くときに
言葉を飾ってしまうのは、
僕の愛が大きいから。


「これだけ愛してるんだ」と
君に受け止めて
欲しいからなんだ。


私の気持ちを
受け止めて欲しい。


私にいつも
夢中でいて欲しいと願うから。


沢山の言葉で
彼女に愛を伝えてきていたけど。


彼女が僕に欲しがるのは
たった少しの言葉だけ。


「愛してる」

ただそれだけ。


その真実が
どれだけ僕を驚かせて
そして君を愛しく想ったか
わかるかな。


飾らない言葉でいいと
言われても
いつもの習慣で私は
君に告げる愛の言葉を
飾ってしまう。

そういうしょうがない私を
君は笑って許してくれる。


そして私の愛の言葉を
全て受け止めて
微笑んでくれる。


シンプルな言葉で
いいといわれながら
そうできない私でさえ
彼女は受け止めてくれる。


その短い言葉だけには
収められない気持ちで
一杯になった私を。


言葉では表しきれないほどの
想いがあるのなら。


この気持ちをもう
言葉だけじゃなくて
私のピアノの音にのせて
君に伝えようと想うんだ。


聴いてくれるかい
私のピアノを?




音符に載せて
君の心へ
私の愛が届けばいい。


そのメロディで
君の心が満たさるといい。







Poets often use many words
to say a simple thing.

It takes thought and time
and rhyme to make a poem sing.

With music and words
I've been playing.

For you I have written a song
To be sure that you'll know
what I'm saying,


I'll translate as I go along.





Fly me to the moon

Let me sing
among those stars


Let me see
what spring is like
On Jupiter and Mars

In other words,
hold my hand

In other words,
darling kiss me




Fill my heart with song

Let me sing
for ever more


You are all I long for
All I worship and adore


In other words,
please be true


In other words,
I love you







「ウォルフさん、この曲なあに?」

午後のお茶をしながら、
彼女にピアノを聴かせる。

弾いているうちに
飲んでいるお茶を置いて
彼女が私の座るピアノの椅子の
ちょっとした隙間に腰掛ける。



「姫、当ててください」



ピアノを弾きながら
横に座る彼女に
微笑みかけると
彼女は少し顔を赤くして
私の肩にことんっと
その頭を乗せる。


「この曲・・・名前はわかんないけど、でもすごく優しい曲だね」


すごく好きだな。
ウォルフさんが弾くからかな。


肩に乗せられた彼女の重さが
とても愛しいと想う。


「これは愛の歌ですよ、姫」


(そう、私から姫へのね)


2人きりの応接間には
ピアノを弾く私と
彼女しかいない。



私の弾くピアノの音色に
耳を傾ける最愛の人。


「愛の歌?」

「ええ」

「・・・素敵ね」

「姫に捧げる曲です」


ふふっと彼女が笑う。


いつもウォルフさんったら
そうなんだから。



そう呟きながら
目を閉じたまま
メロディを口ずさむ彼女の
あどけなさを
ずっと感じていたくて
この曲をゆっくりと繰り返す。








飾らない言葉で
好きだと言って欲しい。
美辞麗句なんて
要らない。

貴方自身の
ことばが聴きたいの。

だって綺麗な言葉で
包まなくても
貴方のその気持ちは
ただそれだけで
キラキラ光る宝石だよ。

素直でそのままの
貴方を知りたいの。
言葉で隠さないで。


ただの貴方だけで
いいの。


それが全て。

すべての全て。








彼女が私に告げる言葉。

その言葉こそ
宝石そのものだ。


素直な「私自身」が
好きだといわれたのは
初めてだよ、姫。


飾るのが当たり前で
沢山の言葉で伝えないと
伝わらないと想っていたから。



でも本当の恋は違う。


そう教えてくれたのは
姫、君だ。


こんな素敵な秘密を
教えてくれた君を―――




心から愛してる。




そしてこんな秘密を
知っている姫も
きっと私のことを
心から愛しているはず。









ふと気づくと。


肩に乗せられた
彼女の頭が
重みを増している。


私の膝に添えられた
彼女の小さな手も。


肩にもたれてくる
その華奢な身体も。


耳元で聴こえるのは
メロディを歌う
呟きじゃなくて
密やかに規則正しい
呼吸の音。




姫、眠ってしまった?


声をかけるよりも先に。


少しでも動けば
彼女の頭が
肩から落ちてしまう。



鍵盤の上で
愛を紡がせていた
指をゆっくりと止める。



外を見ると
雨が降り始めるようだ。

ぽつぽつと
降り出してきたのがわかる。



雨だれの音が
ピアノの音の
代わりになればいい。



眠ってしまった彼女は
さっきの歌のように
キラキラと光るような
星の間で戯れる夢を見るだろう。


そのキラキラ光るものは
私の愛を伝える言葉。


彼女にさっきの
曲の歌詞を
教えようか?


そう想って、ふっと笑う。


いや。
教えなくても
あの曲にのせた
私の気持ちは
きっと伝わっているはず。




夢の中でも
私の愛に包まれてて欲しい。


そう想って。

肩に乗せられた
彼女の頭を
少し撫でながら囁いた。





私の秘密は。



飾らない言葉が
好きだといってくれたのは
姫が初めてだったということ。


言葉を超えた何かが―――



本当は一番欲しかったということ。



そして、それを
与えてくれたのが
君だったということ。









「愛していますよ、姫」




そう、姫だけを。



私そのものを
愛してくれる姫だけを。





****** Fin.*********





Fly Me To The Moon
〔意訳〕


詩人は簡単な言葉を言うために
沢山の言葉を使ったりする。

じっくり時間をかけて考え
そして詩を歌のリズムに乗せるんだ。

私は音と言葉を
乗せて演奏するよ。

君のために歌を作ったんだ。

それを聴けばきっと君が
私の言いたいことを
わかってくれるはず。

曲が進むにつれて
私の気持ちが
解き明かされていく。


月へ連れて行って
星たちの間で歌わせて欲しい。
木星や火星の春が
どんなのか見たいんだ。


言い換えればそれは。
手を繋いで欲しいということ。
そう、キスして欲しいんだ
ダーリン?

歌が私の心を満たしていく。
ずっと歌っていたいよ。
君は私がずっと求めていたもので
憧れていたものだから。


言い換えれば、そう。
真実そのもの。

君を愛している。




Fin....







◇ あとがき◇

ウォルフのお話は
4月の夜語りの時に
実は書いて
出したかったんだけど
彼のあの特徴的な口調が
どうしても書けなくて
保留なまま、現在まで
持ち越していました。

それが今回、想わぬタイミングで
書くことができて
とても嬉しく思っています。

ウォルフのお話を考えたとき
すぐに頭に浮かぶのは音楽です。
ピアノが堪能なウォルフに
弾かせたい曲は沢山あるの。

今回は「Fly me to the moon」という
JAZZの名曲を持ってきました。
下手な意訳で恥ずかしいです。

この曲はエヴァゲリオンの
TV版エンディングで使われてたから
だいぶ知ってる人も
多いんじゃないかな?

言葉では伝えられない想いを
音楽に載せて伝えたい。

このシンプルな歌詞が
すごく好きで
いつかこの曲でお話を
1つ書きたいと想っていました。

それが今回、お話の神様が
降りてきたように
ウォルフで書くことになって・・・。
このお話ができました。

飾らない言葉でいいから。

毎回、ウォルフの少し大げさな
情熱的な言葉を聞くたびに想います。

素朴でいいから
彼の本心をストレートに伝える
言葉を聞きたい。
装飾華美すぎて
ウォルフの愛の言葉が
少し実感できないあたしの
本音であります。

その気持ちを
このお話にこめました。

きっと心に強く願う想いは
色んな言葉で飾らなくても
それだけで、とても
強い力を持っているはず。

言葉が沢山あるから
良いわけじゃない。
伝えたい言葉が
シンプルな分だけ
純度を増して
相手に伝わることが
あると思うんです。

このことは、ついつい
長いお話をだらだらと
書いてしまう
あたし自身にも
言えること。

ウォルフの言葉を飾りすぎだと
いうあたしこそ、
お話を書くときに
沢山の言葉で埋めてしまう。
そういう妙な共通点を感じつつ。

もっとシンプルに
気持ちを伝えられたら。
そういう想いも込めました。

甘くて優しくて
ウォルフの優雅な雰囲気が
出ているといいな。

ショパンの曲で
「雨だれ」という名のついた
黒鍵の曲があります。
最後あたりはその曲を
イメージしていただければ。

ピアノのぽろんぽろんと
流れる音のように
優しい音楽が流れる
お話にしたかった。

ウォルフのお話をまた書けるか
わからないけど・・・。
このお話が書けて、
大好きな曲を使えて
とても満足でした。

ウォルフの甘くて
優雅で少しドキドキさせられる
その言葉に包まれてみたいです。

飾らなくていいから。
その気持ちだけで
キラキラする宝石のようだから。

きっと“恋心”を形にするなら
名の無い宝石のように
なるんだろうな、と想像しつつ。
貝殻と音譜をイメージした
画像を一緒につけて
拍手御礼レスにしました。
読んでくださった方々、
本当にありがとうございます。

キラキラと光る
気持ちに魅せられて。
夏の煌きのように。
恋人同士の時間が
優雅で甘くて
言葉を使わなくてもいいほどの
想いで満たされますように。


2.August.2009 つぐみ


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