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2009年7月22日。

日本で見れる
皆既日食の日。

この日の思い出を残したくて
お話を書きました。

お嬢様が恋人の専属執事の
真壁と一緒に
皆既日食を見るお話です。

長い話なので
分割しています。
こちらの記事は、その1です。
その2その3

1つの記事で読まれたい方は
こちらからどうぞ。

以下、創作になります。
ご了承の上、お読みください。


**********eclipse of the love *******






eclipse of the sun.



段々と辺りが暗くなってくる。

今日は皆既日食の日。
専属執事の真壁さんと一緒に
九条院家の庭で
観測をしている。

いつものあずまやじゃなくて
庭の奥にある噴水のところ。

真壁さんが準備してくれた
観測用の道具と一緒に。
お茶もある。
大好きなお菓子もある。
カメラも持ってきてある。

花壇の真ん中だから
周りには高い木もないし
空が広い。

あたしは隣により添う
真壁さんの横顔をこっそりと
眺めて・・・・・。

その右手をゆっくりと握った。



・・・・・・・・・・・・・・




「学校休んでもいいよね?」

昨日の夜、そう聞いたら
真壁さんが眉間に皺を寄せて
すごく難しい顔をした。

(やっぱりサボるってダメか?)

「・・・・」

返事が返ってこなかったから

「もういい。義兄さんに聞いてくるから」

その足で部屋を出た。

「っ・・・お嬢様!?」

びっくりした声を背中に聞きながら。









明日ね、皆既日食があるの。
あたし・・・学校に行っていたら
授業で見れないから
明日だけは学校を
休ませてくれないかな?


想いきって
義兄さんに甘えてみた。


応接間で樫原さんの入れた
紅茶を飲んでいた義兄さんは
思わずびっくりしたのか
紅茶を吹きだしそうになった。


「それって***ちゃんズル休み?」


「うん、そう」

にんまりと笑って答える。


皆既日食がみたくて
学校を休むのに
屋敷の主である
義兄さんに許可をもらおう
なんて・・・・
りっぱに確信犯だ。



「え・・・・でも学校・・・」

目を丸くしている義兄さんの
ソファの隣に腰掛けて
思わず身を乗り出して頼む。


「だって、明日を逃したら、ここで見れる皆既日食は何十年も後なんだよ?」

(そう、だから明日の皆既日食は真壁さんと一緒に見たいの)


「だからお願い!」

ズル休みするのは明日だけだからお願い!!

思わず必死に頼み込みあたしを
義兄さんが目をぱちぱちさせて
見ている。

「そ、そんなにどうしたの?」


「明日・・・明日どうしても皆既日食見たいんだ」


返答に困っているんだと想う。

さすがにズル休みさせてくれって
前日に頼みに、ううん
甘えて許可をもらいに来てるから。


お願いお願いお願い!!

駄々をこねるように
義兄さんに頼み込むあたし。


その様子をそばで着いている
樫原さんがくすくす笑った。


「あー。***ちゃん、それって・・・・ああ・・・」


保護者なのに
そんなに頼まれたら・・・・


ちょっと困った顔をしている。

こんなに頼み込むあたしに
ダメとはいえないのが
義妹に優しい義兄さん。


懇願するあたしに困り果てて
救いの視線を後ろに控える
樫原さんに投げたのが
わかった。


あたしは、樫原さんにも
胸の前で両手を合わせてお願いする。


「ね、樫原さん?いいって言って!」

樫原さんが良いって言ったら、きっと義兄さんもいいって言うから!!

お願い!お願い!!

必死で頼みこむ。


その様子をふふっと笑う
樫原さんに、あたしは
(おねがいー!!)って
想いっきり上目遣いで頼んだ。


視線を義兄さんに移すと
義兄さんが困り果ててるけど
段々と苦笑いしてきている。


(あと一押しだ)


と、あたしは義兄さんに
ぎゅっと抱きつくようにしてお願いした。


「義兄さん、お願い!休んでもいいって言って?」


「えっ・・・!!***ちゃん!!!?」


狼狽した声が聞こえる。


(これって奥の手♪)


照れて困り果てながらも
抱きとめようとしてるのか
義兄さんの両手が
空中で右往左往しているみたい。


その様子を見て、樫原さんが
我慢できないというように
吹きだした。



「侑人、何がおかしい?」


義兄さんが困った声ながらも
樫原さんに問いかけると
樫原さんは余裕で微笑みながら言った。


「いいじゃありませんか、慎一郎様」


普段、****お嬢様を
一番甘やかしてるのは
慎一郎様なのですよ?

こんなにお願いをしてくる
***お嬢様をお断るするなんて
到底無理ですので
早めに承諾されたほうが
よろしいかと想いまして。



想わぬ応援に
あたしは嬉しくなった。



抱きついた義兄さんの
肩越しに樫原さんを
ちらりっと見る。

すると、樫原さんがあたしを
見つめてるのがわかった。

視線が合う。
ちょこっとだけ
樫原さんが目配せしてくれる。


(あ・・・これが作戦だってことは樫原さんにはバレバレね)


でもありがと。

あたしも樫原さんに目配せした。



こうやったら絶対に義兄さんが
あたしの我侭を聞いてくれるって
わかってるから。


思わず使っちゃったけど。
でも、悪用はしてないよ?


舌をぺろりって出しそうに
企んじゃってるあたし。



お願いー!って抱きついてきた
義妹に困りながらも、
義兄さんが赤い顔をして
わかったよ、と言ってくれて
ちょっとだけ身体を離す。



「もう、***ちゃんったら」



そう少し照れながら義兄さんが
許してくれた。


今回だけだよって。

こうやって学校を
ズル休みすることがばれたら
僕が夏実に怒られるから、と。

だから、夏実には
学校をズル休みしたことは
内緒にしておくんだよ。



そう言った義兄さんに
にっこり微笑みながら
樫原さんが

「じゃあ、明日のお嬢様は少しお気分が優れないってことで学校の方へは連絡をいれておきましょう」


なんて言ってくれた。
あたしはその言葉ににんまり。


義兄さんと樫原さんの抱きこみは完了♪



「嬉しい!ありがとうー義兄さん!!」


今度こそ、奥の手じゃなくて
嬉しさのあまりに
義兄さんに抱きついた。


「義兄さん、ありがとう。我侭きいてくれて」

そんな子どもみたいに
甘えるあたしを
義兄さんが照れながら
抱きとめてくれる。


義兄さんが許してくれたら
なんだってしていい。
樫原さんだって
許してくれたし。


うん、やっぱり義兄さんは
あたしに甘い。
それに・・・傍についている
樫原さんも、あたしが我侭なのも
大目に見てくれるし。


義兄さんが少し照れながら
明日の皆既日食の時間や
その準備のあれこれを
樫原さんに言いつけてるのがわかる。


義兄さん、さっきあたしの
我侭に少し困っていたけど
でも・・・・
なんだか嬉しそう。

あたしに我侭言われたのが
嬉しいのかな。


だって、義兄さんの趣味は
『あたしを甘やかすこと』と
書いてもいいぐらいだから。


なにがともあれ。

専属執事の真壁さんが
どんなことを言っても。

あたし、明日は学校休んじゃうもん。


(これで明日は真壁さんと一緒に皆既日食が見られる・・・)


思わずワクワクしてきた。

「あたし、明日の準備してくる!!」

ありがとうね、義兄さん、樫原さん!!
思わず嬉しさのあまり
スキップをするように
応接間を後にして
自室に帰った。


************************

その2はこちらから。
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