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26話もすぐにお届けします。

T△T).。oOああ、怖い。
やばいぐらいに長いと想う。

1話から25話まで来ちゃいましたよ・・・。
最初から読むと大変なことになるよね。

既に22話あたりから
題名をつけることができないほど
更新するときはぎりぎりだったりします。

25話は23話の続きから。
樫原さんと2人っきりで話をしてます。

24話は屋敷に残っている真壁の視点でした。
ずっとずっと真壁は留守番中で
気になっていたので・・・。

サイトの収納庫にも
「ダンスのお相手は?」で
カテゴリーを作ろうと思いながらも、
1~25(まだ続く)で量がはんぱないので
まだ移しきれない状態です。

ここ最近、連載に関しては、
真面目に取り組んでて、
できるだけ更新が遅れないように、
1週間に1は出したいから。
連載、頑張ります。
早く幸せになりたい(爆)

いつも読んでくださって
ありがとうございます。

応援してくれる方が多くて
すごく幸せだと想ってます。
本当に本当にありがとうございます。

【前回までのリスト】

・ダンスのお相手は?1 幕開け
・ダンスのお相手は?2 レッスン開始
・ダンスのお相手は?3 甘やかしてくれる人
・ダンスのお相手は?4 誘惑
・ダンスのお相手は?5 揺れる心
・ダンスのお相手は?6 告白 
・ダンスのお相手は?7 情熱
・ダンスのお相手は?8 好きという気持ち
・ダンスのお相手は?9 イアリング
・ダンスのお相手は?10 嘘の数 
・ダンスのお相手は?11 涙色の空
・ダンスのお相手は?12 熱
・ダンスのお相手は?13 廃墟の中の2人
・ダンスのお相手は?14 2人だけの世界
・ダンスのお相手は?15 口紅
・ダンスのお相手は?16 夕暮れ
・ダンスのお相手は?17 どこまでも
・ダンスのお相手は?18 禁止の言葉
・ダンスのお相手は?19 ワルツ
・ダンスのお相手は?20 知らなかったこと
・ダンスのお相手は?21 執事と令嬢
・ダンスのお相手は?22
・ダンスのお相手は?23
・ダンスのお相手は?24

以下、創作になりますので、
ご了承の上、お読み下さい。


↓↓↓








********** ダンスのお相手は?25 ***********




+++++++++ あたしの視点 ++++++++




あたしのことが
本当に好きならば・・・・
あたしの気持ちを聞いて欲しいの。





「ええ、****」
お聞きしましょう。


じっと樫原さんがあたしのことを見つめる。


部屋の中にいるのは
あたしと樫原さんだけ。


外のパーティの音は聞こえない。
ドア1枚隔てた外は
全然別のところ・・・・。


ずっとこの部屋にいるような気がする。


樫原さんに見合いの話や
色々なことを聞いて
気持ちが揺らいだとしても・・・。



今日、ここに来た理由は1つだけ。

パーティに出席することが
目的じゃない。
パーティで誰と一緒にいるかが
問題だったから。


真壁さんのいないところで
樫原さんと話がしたかった。


真壁さんには樫原さんから
言い寄られていることを
知られたくなかった。
感づいていたとしても
それを認めなければ、
真壁さんを不安にさせないと思ったから。


真壁さんを守りたい。
あたしのことでこれ以上
不安になったり
傷ついて欲しくない。



この恋を守りたい。


ただ、それだけだった。


だから、樫原さんに
あたしの気持ちを
伝えなくてはいけない。



熱を出した夜に見た夢、
目覚めてから心で決めたこと。
それだけじゃなくて。
さっき聞いたことも含めて。




あたしから伝えて、
断るべきこと。



あたしと真壁さんに
手を出してこないでと言うため・・・。









「樫原さんの気持ち、嬉しかった」

昂ぶってくる気持ちを抑えるために。


声の震えを消すように。
あたしは目を瞑った。

きちんと伝えるって
どうしてこんなに
勇気が要るんだろう。


瞑った目から涙が
零れ落ちるのがわかる。
なぜこんなに切なくなる?


(きっとそれは、樫原さんに惹かれている気持ちもあるから)

もう1人の自分の声がする。

夢の中でいい争いをしていたときの声。

あたしの中のもう1人の自分。
否定したかった。
でも、否定できないことはわかっている。


決心したのにも関わらず
揺れる心がある。

(これでいいんだろうか?)
何度も問いかけてきた。

何がいいのか悪いのかわからない。


でも・・・・

何度も問いかけてきて・・・・
それでもやっぱり
あたしにはこの答えしかないって
わかったんだ。





「樫原さんのことを・・・・好きになっていたのなら、こんなに切なくならないってわかってる」

多分、それはこれから先も。
きっと樫原さんはあたしを
こうやって泣かせたりはしない。


でも、どうして。

切なくなって
泣くことがあっても、
この気持ちを手放せないのは。


「でもあたし・・・・真壁さんのことが苦しくて泣きたいくらいに好きなんです」


本音の本音だった。

誰にも見せられないほどの
あたしの弱み。


「真壁さんのことが好きで、どうしようもないの」



自分でも・・・・どうしようもないくらい。
この気持ちだけは変えられなかった。

いつだって想いだすのは
心の中を占めているのは
真壁さんだった。




樫原さんの顔を見れなかった。



そんな気持ちを樫原さんに言うなんて
あたしはひどい人間だとわかっているから。






でも、今、あたしは
ちゃんと話をしないといけない。

ちゃんと話をするためには
あたしがどれくらい真壁さんのことを
好きか、伝えないと諦めてくれないと想ったから。




「真壁さんのことを諦められるなら、こうやって樫原さんに言ったりしない」


諦めたくても諦められない想いがある。
苦しくても手放したくない想いも。



「樫原さんがあたしのことを守ってくれて、安心させてくれて、そしてもう泣かせないだろうってことはわかっているの。」


樫原さんを選ぶのなら。
きっと、泣くことはない。



「・・・・・それをわかっていながらも、樫原さんのことを選べないあたしを、許して欲しい」

「真壁さんのことが好きなんです」


ただ、それだけなの。

周りに反対されても。
真壁さんが執事であろうが
なんであろうが。

真壁さんとの関係が
執事とお嬢様の関係から
出ることができなくて
それで苦しんだとしても。


真壁さんと一緒にいると
とても辛くなることがあっても。




この気持ちだけは偽れない。
誤魔化すことができない。





好きでしょうがなくて。


好きなの。



この言葉が気がついたら
口からこぼれていた。
涙と同じように。
何度も、何度も。





「だから・・・樫原さんのもとにはいけない」




「****・・・・」


樫原さんの指が、優しくあたしの頬に触れる。
涙のあとを、指でなぞられた。
少し濡れた指が頬を撫でる。


「こんなに泣いても?それでも真壁がいいんですか?」


「・・・・うん」


あたしをこうやって
切なくさせるのも。
泣かせるのも。
苦しませるのも。

真壁さんだけ。



「私は****がこうやって泣いているのをみるのが辛いんだ」

君にはいつも笑ってて欲しいのに。
幸せであって欲しいのに。


辛くてもいい、と泣いている君を
見ている方が辛い。




「君が真壁の傍にいると、ふとした拍子にとても辛い顔をする」




―――それは言われなくてもわかっていた。


たまにとても辛くなることがある。
真壁さんへの想いの重さで
潰されそうに感じることが。

心の奥底にある黒い箱が
開いてしまうような・・・。




「だから、全てのものから守りたいといったんだ」



君がいずれ、今以上に
その気持ちで苦しめられて
傷つくことがわかってるから。

そうなる前に君を守りたいんだ。

君が安心して笑っていられるように。
傷つけられないように。



「真壁が****に与えることができないものを、私なら与えることができる」



「・・・・・・樫原さん・・・・」


「だから、君は選ぶだけでいい、私を」
それだけでいいんだよ。
たったそれだけだ。




「・・・・・」


その言葉がきっと嘘ではなくて
その通りにしてくれることは
もうわかっている。

だって、樫原さんだもの。



「・・・・あたしは真壁さんのことが好きだからこそ、不安になったり、泣いたり、苦しんだりするんです。その痛みを、他の人から癒してもらっても、他の人から与えてもらっても、ダメなの」


真壁さんだからこそ、
この痛みや苦しさがある。

真壁さんから与えられるから意味があるの。


「樫原さんがいくらあたしを幸せにしてくれるとわかっているところで、この気持ちを抱えたまま、樫原さんのもとにはいけません」


樫原さんにさらわれたとしても。
周りから真壁さんとの恋を反対されても。


「樫原さんにいくら説得されても・・・・」



あたしの中に宿っている
この気持ちは誰にも
消せないものだから。



「ごめんなさい。樫原さん・・・」


こうやって言ってくれてるのを
はねつけるあたしを許して欲しい。



あたしは静かに息を吐き出した。
きちんと・・・伝えられてる。
断る気持ちは・・・・きっと
伝わってる。



しばらく、何も返事がなかった。


不意に樫原さんが笑った。

「こんなにもきっぱりと・・・・****にそう言われてしまうとは想わなかった」



さっきまでの声とは
違うトーンで、いつもの
樫原さんに見えた。

・・・その微笑みは柔らかくて
いつもあたしを見守ってくれている
その時の樫原さん。


だからさっきより、
あたしはその微笑で
不安になったりはしなかった。


きっとわかってもらえるはず。

わかってもらえただろう安堵感と
断りを伝える勇気と
そして樫原さんの心の中を想ったら。

胸の中がチクリと痛んだ。




指先で頬に触れられる。
その指先が優しくて、
あたしは目を閉じた。


逃げ出してしまいたい衝動より
ただここから足が動かなくなるような
そんな気持ちがする。


「ここで目を瞑るなんて・・・・」



続きの言葉は聞こえなかった。
そのまま優しく
そっと抱きしめられたから。


払うべき腕だとわかりながらも
あたしはそのまま、樫原さんを許した。



抱きしめられるまま
身を任せる。


「・・・・・いまも、すごく辛い顔をしているよ」


耳元で囁く声が聴こえる。
髪の毛ごしに。
樫原さんの気配や
その匂いや声の響きが。

抱きしめられている腕も
その想いも。

息苦しくて辛かった。



「・・・・・」


辛いのは、樫原さんが優しいから。


「そんな顔をされると、私のほうが辛くなる」


抱きしめられた胸を伝って
樫原さんの言葉の響きが
伝わってくる。


それはとても切ない音。



どうしてあたしは
こんなに優しい人を選べないんだろう。


どうしてこんなに真壁さんのことばかり。



「樫原さん・・・・今のあたしの顔、見ないで」


抱きしめられたら、あたしの顔は
樫原さんの胸に押し付けられる。
そこから敢えて顔はあげなかった。
抱きしめられたそのまま、
樫原さんの腕の中にいた。


「****・・・・・」


樫原さんがあたしの名前を呟く。
その響きが、哀しくて切ない。


樫原さんの腕の中なのに
あたしは真壁さんのことを考える。
胸が痛くなるほど。


そして、樫原さんは
今自分が抱きしめているあたしが
他の男のことを想っているのを知ってる。


知ってて抱きしめている。
そのことがとても切なかった。







顔を見て言う自信はなかった。
でも、まだ伝えないといけないことがある。



これだけは伝えないといけないと
決めて・・・・今日のパーティに来たのだから。



熱が下がらないのを無理に
薬を飲んできたことも。

そう。
この想いを告げるため。



真壁さんのいないところで。
きちんと、樫原さんに伝えられる場所で。



少しまた、声が
震えてきそうなのを押さえて
できるだけ冷静に話せるように
深呼吸をした。











あたし・・・・ずっと考えていたの。
なぜ、真壁さんじゃないとダメなのか。

たくさん考えても
その答えはわからなかった。


でも・・・・。


ただ、真壁さんに見つめられて
真壁さんに名前を呼ばれると・・・・

真壁さんの存在だけで
あたしの心はそこに引き寄せられるの。


ただ、それだけで。


真壁さんはあたしを切なくさせる。
そして、とても幸せな気持ちにさせてくれる。


それが・・・・本当はとても怖かった。


誰かを好きになりすぎてしまうことが。
好きになりすぎて
自分が傷つくのが怖かったの。


だから、愛されても愛されても
それ以上を求めたり
すぐに不安になったりしてた。


でも・・・・・。



そんな気持ちよりも何よりも。


真壁さんの傍にいたい。
この気持ちだけは消せないんだ。


だから・・・・
あたし、どれだけ
自分の中に矛盾があっても
それを認めることに決めたんです。


好きでしょうがない自分も。
不安になってしまう自分も。
そして好きになりすぎることを怖がって
逃げ出したいと想っている自分も。



――‐どれだけ真壁さんのことが好きでも
樫原さんに心惹かれてしまう自分も。


すぐに揺れてしまう弱い自分も。



色んなことを認めて
あたしは前に進もうと想うの。
受け入れることができたら
きっと・・・・・。


ずっと真壁さんと一緒にいられると想うから。

きっと自分からこの恋を
投げ出したりしないと想う。

気持ちに負けてしまって
逃げ出したりしないと想う。


お見合いの話や
義兄さんや樫原さんが
あたしを守ってくれるよりも
なによりも。



誰かに守ってもらわなくても。


あたしは。

あたし自身の心を守りたい・・・・。



この恋は自分の手で守りたい。





「だから・・・・樫原さん・・・・ごめんなさい」




熱を出して倒れた夜。
心の中で決めたこと。


何があっても、この恋を自分の手で
守ろうと想ったこと。
繋いだ手を離したくない、
ずっと握ってて欲しいと
切実に祈ったときの気持ち。



それを樫原さんに
伝えなくてはいけないと
想っていた。






抱きしめられているのに
こんなことを言っているのは
とてもひどいとわかっている。

わかっていながらも。


顔を見て言う自信がなかったから。


抱きしめられたまま。
樫原さんの胸に顔を当てて告げた。








返事はなかった。




でも、その代わりに
言い終わったあとに
涙が出てくるのを必死でこらえて
震えているあたしを
樫原さんの手が背中で
とんとんと叩いてくれる。





(泣かなくてもいいんだよ)


その手は言ってくれた。




あたしは感情の揺れが収まるまで
顔を上げることができず
樫原さんに抱きしめられてた。







――‐こんなことだから。



謝りながらも甘えてしまう。
甘えてることをきっと
許してくれると
わかっているから。


きっと、あたしは樫原さんに
無意識に“救いの手”を求めたんだと想う。


それがはっきりと自覚できる。



あの日。

夢の中で、葛藤していたこと。
樫原さんに逃げようとしていたこと。


樫原さんだったら、きっと助けてくれると
その手を払いのけることができなかった。


静かに胸からあふれてくる想いがある。


誰かに聴いて欲しいと想ったとき。
・・・・その誰かは、あたしにとっては
樫原さんしかいない。


言うことで傷つけるとわかりながらも
あたしのこの気持ちを
わかってくれるのは
樫原さんしかいないって想う。


なぜなんだろう。
どうして、こうなんだろう。


わからない。
―――樫原さんには、色んなことを受け止めて欲しくなる。




その甘えが樫原さんを
傷つけるかもしれないと思いながらも。



そうやって甘えることが卑怯だと知りながらも。


こうやって甘やかしてくれる人は
あたしにとって樫原さんしかいない。
・・・真壁さんには甘えられないことも・・・。


あたしは樫原さんの
胸の中に抱きしめられながら想った。



ただ、頬を伝う涙の代わりに
心の中がものすごく苦しい。
胸が痛む。


ううん。
痛いんじゃなくて
ただそこに何かを詰められたような
重みを感じるの。


その重みが、多分、
苦しいという気持ちなんだと想う。

今、その重みに潰されそうになっている自分に気がついていた。



この部屋の空気が
薄いんじゃないかと想うほど、
息が苦しくなる。

抱きしめられてるからじゃない。



なぜか樫原さんと一緒にいると
あたしはこうなってしまう。


全て甘えていいわけじゃない。
伝えたいこと、伝えるべきこと、伝えなくてもいいこと、隠しておきたいこと。


そのどれもを分けられなくなる。
樫原さんが相手だったら。








「・・・・・****、話したいことはそれだけじゃないんだろう?」



想ってることを話してごらん。
自分の中に留めていないで。



「え・・・・?」




心の中を見透かされたようで
どきっとしたあたしは、
反射的に顔を上げて
樫原さんの顔を見つめてしまった。



樫原さんは・・・・
とても優しい顔をしていた。



「どうして・・・・どうしてわかるの?」

訊かずにはおれない。




「・・・・****が心に何か抱えていることに気づかない私だと想いますか?」

優しく諭された。


その言葉の意味に
胸を撃たれたように
衝撃を受けたあたしの
髪を撫でながら。

指にあたしの髪の毛を
巻きつけながら、樫原さんが
耳元でそっと囁いた。








「口にして言ってごらん。今、ここなら私しか聴いていない」


誰にも言えないことでも。
私だけに言えばいい。


真壁に言えないことも。

誰にもいえないことも、全て。
私が受け止めるよ。

さあ、言ってごらん。












・・・・その察しのよさが憎いと想う。




抱きしめてくれているこの人は
とても優しい。

こうやって弱っているときに
こんな優しさを浴びせられると
全てを言ってしまうから。


ううん、弱ってなくても。
樫原さんには・・・・


―――隠すことができない。


この人は気づいてくれる。
理解してくれる。
あたしが抱えていることに。






・・・だから、樫原さんを
断ることができなかったんだ。


どこかでずるずる引き摺ってて
真壁さんへの気持ちを抱きながらも
決定的に切ることはできなかった。




その優しさがあるから。


真壁さんで埋め尽くされている心の
少しだけの隙間から
侵食されるの。





今、はっきりそうわかる。



樫原さんに抱きしめられながら。
その腕から逃れられなくて。



心の底までも
裸にされたように。
見透かされて。


あたしは観念した。










*********** ダンスのお相手は?25 *********

続く。26話もすぐに。

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