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( ゚Å゚) 久しぶりに更新します。

1ヶ月空きました・・・。
その間、連載への応援を下さった方々、
本当にありがとうございました!
(ああ、過去形で書いちゃってるけど
現在進行形で応援されてます!)

ちょっとばたばたしてて
創作が進んでいないけど
連載に関しては
のってきたら書く、って
感じなので、25話もすぐに
届けられるんじゃないかなと想います。



いつもすごく励まされて。
それで頑張れてるんだ、
連載に関しては。

長いから、本当に(笑)
ああ、どうして?と
自問自答するぐらい。

それでも書きたいことは沢山あって。
出来るだけ丁寧に書こうとすると
やっぱりこうなってしまう。
じりじり進んでいます。

そういう長さを許してくれて
読んでくださって
応援してくださってる方がいて
あたしは、本当に幸せだと想ってます。
その気持ちに応えたいです。
応えられるように頑張ります。




【前回までのリスト】

・ダンスのお相手は?1 幕開け
・ダンスのお相手は?2 レッスン開始
・ダンスのお相手は?3 甘やかしてくれる人
・ダンスのお相手は?4 誘惑
・ダンスのお相手は?5 揺れる心
・ダンスのお相手は?6 告白 
・ダンスのお相手は?7 情熱
・ダンスのお相手は?8 好きという気持ち
・ダンスのお相手は?9 イアリング
・ダンスのお相手は?10 嘘の数 
・ダンスのお相手は?11 涙色の空
・ダンスのお相手は?12 熱
・ダンスのお相手は?13 廃墟の中の2人
・ダンスのお相手は?14 2人だけの世界
・ダンスのお相手は?15 口紅
・ダンスのお相手は?16 夕暮れ
・ダンスのお相手は?17 どこまでも
・ダンスのお相手は?18 禁止の言葉
・ダンスのお相手は?19 ワルツ
・ダンスのお相手は?20 知らなかったこと
・ダンスのお相手は?21 執事と令嬢
・ダンスのお相手は?22
・ダンスのお相手は?23

以下、創作になりますので、
ご了承の上、お読み下さい。


↓↓↓



************** ダンスのお相手は?24 **********












―――かべ





「真壁」




自分を呼ぶ声に気がついて
顔を上げると部屋のドアから
中岡の姿が見えた。



「探してたんだが・・・・」




部屋の暗さと俺の表情に気づいたのか
中岡が怪訝そうな顔をしながら
部屋の電気をつけた。



ああ、そうか。

夕暮れは終わり、陽が落ちてしまったこの時間。




気がつけば
部屋はまっくらだった。





・・・彼女が樫原さんと出かけるのを
見送った後、この部屋から出られなくて
考え事をしているうちに
こんなに時間が経っているとは。



「部屋の電気ぐらいつけろよ」



そう言いながら中岡が近付いてくる。



「・・・・そうだな」



考え事をしていたんだ。

そう、考え事を。




「・・・・***お嬢様のことか?」

中岡の口から、彼女の名前が出る。

その響きさえ、嫌に感じる自分に
俺は現実に戻された。



ポケットにしまった眼鏡を出し
かけなおす。
そう、今は執事の時間だから。

「執事」に戻らなくてはいけない。




「真壁、最近」



ここまで言って中岡が言葉を切る。
戸惑っている様子。



わかるよ、中岡。
お前の言いたいことは。
俺が変だといいたいんだろう?
ここ一週間の俺が。



「・・・・お嬢様と上手くいってるのか?」



言い辛そうに中岡が聞いてくる。
その目はそらされたままだ。


「上手くいってなくてどうするんだ?」
俺はお嬢様の専属執事だぞ。


軽く一蹴する言葉さえ、
力が入っていないことは
自分でもわかっている。



「旦那様と奥様の食事時間だろう」

さあ、食堂のほうへ行くぞ。



そう言って、心配げにこちらを見ている
中岡の視線を振り切るように
俺は部屋から出ようとしたら。



「待てよ」

肩を掴まれた。


「ついてるよ」


「は?」


「その・・・口紅だ」
ここに。


言いづらそうにしながら、
中岡が自分の顔のこの辺りと
教えてくれた。

「っ・・・・」



彼女の口紅だ。


瞬時に気がつくものの
慌てた様子を見せたくなくて
俺はポケットからハンカチを出して
中岡がさした辺りをぐいっと拭った。


「・・・・・・」

拭ったハンカチをみると、
白い布に薄くピンク色の
口紅の色がついていた。


彼女を行かせたくなくて。
独占したくて。
夢中でキスをしたことを想い出す。


行くなと言えない言葉の代わりに
沢山のキスを与えた。



このまま時間が止まればいいと
思っていた時間は
1つの電話で打ち切られた。

彼女は出て行ってしまった。



俺が閉じ込めたと思った
この“部屋”から。



・・・・今頃
彼女はどうしているだろう。



俺がいないところでの
彼女を想像するのが
とても苦痛だった。



多分、俺以外の男に見られ
微笑んで話している様子が
目に浮かぶから。



そのにこやかな様子が
俺へのあてつけではないとわかりながら
それが憎らしいと思う。





誰も彼女を見ないで欲しい。
俺だけのものであって欲しいのに。



苦い想いが
心の中を満たしていく。




嫉妬のような激しい痛みのある
炎ではなくて、じわじわと
寄せてくるような苦さ。


彼女を独占したい。
ただ、それだけの想いが。
俺を苦しめて
俺を傷つける。


この想いは本当に愛なんだろうか?

こんなに辛くて
痛くて、苦くて、
そしてなんともいえない
毒のような致死量が。


思わずふっと笑ってしまった
自分に気がついた。


致死量か。


彼女への愛で死ぬなら
俺はかまわない。
むしろそれが望みになりつつあるよ。


そう、瞬時に想ってしまう
自分が哀れだと思った。





ハンカチに滲んだ口紅が
段々と紅色じゃなくて
灰色のように思えてくる。


早く彼女に会いたい。
早く俺の元に帰って来い。



(帰ってくるまで待ってて。真壁さんに大事な話があるから)

(待ってて欲しい)



自分からキスしてきた彼女が
俺に告げた言葉。





待っているも何も。




俺はお前の傍から
離れるつもりはないよ、一生。
そう、一生。



出ていく前の彼女に告げた言葉を思い出す。

(必ず戻って来い、俺の元へ)



するっとこの腕を抜けていった
彼女の身体。
2階からのガラス越しに見えた
車に乗り込む直前の彼女の後姿。


想い出すだけで
息が詰まりそうだ。


きつく握り締めてしまったハンカチを
あまり見られないように
俺はポケットに入れた。


その様子を中岡が
じっと見ているのがわかる。


今、自分の中の
どす黒い気持ちや
嫉妬や不安、空虚さを
どうにか押し殺して、
彼女の帰りを待つ自分を
知られたくないのに。




何か言いたげに
視線を送っているのが
感じられる。



「何かまだ用か?」


見るな、という気持ちを込めて
一瞥しながら言った。

その言葉で
俺が見られたくないという
気持ちだけは伝わったのか
視線をそらせながらも、
中岡が言う。



「・・・さっきお嬢様の化粧をしたのは、お嬢様が困っていたからで、お前に断らなくてすまなかった」


悪びた様子で謝ってくる中岡の
言葉がおかしくて。


「別にお嬢様がそれを望んだんだから、お前が俺に断る理由はないだろう」


そう。
彼女が望んだのだから。


俺以外には触れさせたくないと
俺が望んでも。

彼女が望むのなら
それは仕方があるまい。


(それにお前がした化粧は全て俺が剥いでやったよ)

何も罪はないであろう
この男にさえ
嫉妬している自分が
醜いと思った。


醜いとは想いながらも
ああせざるおえなかった。


俺以外の色を
まとっている彼女なんて
見たくないから。





「さあ、夕食の支度に行くぞ」

呼びに来るまで
この部屋に閉じ込められていた時間を
どうにか動かさなくてはいけない。


彼女が帰ってくるまで。


彼女が「九条院家の令嬢」として
部屋から出て行ったのなら、
俺も「九条院家の執事」として
その職務を果たそう。

全ては彼女が帰ってきてからだ。
俺の元へ。


必ず帰って来る。
待ってて欲しいなんて
強い約束をしたのは、
きっと俺の元へ戻ってくるため。


―――樫原さんに邪魔はさせない。

(いや、誰にも邪魔はさせない)


一瞬だけ硬く瞼を閉じた。
気持ちを切り替えるため。


そう、俺はこの屋敷の執事だ。


気持ちを切り替えて
先に部屋から出ようとした
俺の背中に中岡がまた言葉を投げかける。


「お嬢様、お前のことが好きで、お前がいない間、泣いていたぞ」


お前から連絡が来ないと言って。
それに、あんなに雨に打たせて。
何があったのかは聞かなくても
大体わかるよ。

俺が言いたいのはただ・・・
お嬢様を泣かせるな、それだけだ。




少し咎める気色が感じられる声。

その声で振り返る。

「お前になにがわかる?」

俺たち2人のことが。


中岡。
そう訊かれても
問い詰められても
俺は余裕だよ。
お前から責められてもな。


その俺の振り返った様子を
中岡がじっと見つめる。

「・・・・とりあえず、お嬢様を苦しませるのはやめろ」


その言葉にまた
俺は小さく笑った。


連絡が来ないといって
泣いた彼女を中岡から聞いて
ひそかに心の中で
歓喜する俺は、多分
間違っているんだと想う。

彼女が切なくて泣いたのは
俺を心から好きな故。


彼女を苦しませているのは
まぎれもなく俺だ。

きっとそれは喜ぶことじゃなくて
避けるべきなこと。
その気持ちを喜ぶ俺は
いつか彼女から罰せられるかもしれない。


でも。

きっと・・・・・。


この恋で苦しいのは
彼女より俺の方だよ、中岡。

そう。

(愛しすぎて苦しいのは俺のほうだ)


言葉にならない声が
心の中でこだます。

その響きを感じながら
俺はひっそりと笑った。


「俺は彼女を苦しめてるつもりはない。が、結果的には苦しめているかもしれないな」


俺を見つめていた中岡が
その笑いを見咎めるように驚いた後
ぱっと目を伏せた。


今の俺は、多分
すごく哀しそうだろう。
もしかしたら
すごく痛々しいかもしれない。
きっと。


「話は終わりか?」

「あ、ああ」


さっきまでの気持ちを
執事の仮面の下に押し込む。
この仮面があって、
今、俺は救われてると感じた。


「夕食の支度の時間だろう」


胸ポケットに入れた懐中時計で
時間を確かめようと
指を入れたら、何かが指にひっかかった。

取り出した懐中時計と共に
ポケットから何かが零れ落ちた。

「・・・?」

思わず拾い上げると
それは彼女のイアリングだった。

「これは・・・・」

驚きながら、絨毯に落ちた
イアリングをつまむ。
光に反射してキラリと光る
片方だけのイアリング。

(―――あの時、彼女がポケットに入れた奴か)

すっかり忘れていた。

小ホールへイアリングを探しに行って。
見つかった時の彼女の
嬉しそうな顔がすぐに思い出された。

電気を消して、彼女を抱きしめた後。

彼女から樫原さんの
匂いがしたことも。
それが堪らなく許せなくて
きつく抱きしめて
このまま殺してしまいたいと想ったことも。
放心状態になった彼女を
長椅子の上で抱かかえながら
外に降る雨の音を聴いていた時間も。


あの夜に戻りたい。


2人だけしか“生きて”いなかった
あの空間に。

抱かかえた彼女が
震えるようにそっと閉じた瞼。
漏らされる息遣い。
二人を包む空気。

時間がとまればいいと想った。
独り占めできたと想った
あの瞬間に。



「これを片付けていくから、先に食堂へ行っててくれ」

なぜお嬢様のイアリングが
胸ポケットから出てきたかなど
聞かない中岡は、多分
大体のことは察しているはずだ。

「わかった」
先に行って旦那様と奥様の
夕食の準備をしておくよ。


お前も早く来るように。
今日は樫原さんがいないから
2人で給仕だ。


イアリングのことや
この部屋でずっと立ち尽くしていただろう
俺に何も聞かないまま、
中岡は部屋から出て行った。



彼女のパウダールームに入る。

途端に周りが彼女の持ち物で
その1つ1つが所有者不在のまま
ぼんやりとあるのが感じられた。

その寂しさを感じるのは
俺が彼女の帰りを待ちわびているからだ。


ドレッサーの引き出しから
アクセサリーボックスを出して
イアリングを納める。

片方だけのイアリング。
これは俺が彼女と買い物に
出かけたときに俺が見立てた物。

片方だけ収まっていた
イアリングの隣に
もう片方を置く。

アクセサリーボックスの中を
確認する。

俺が初めて彼女の買い物に
同行したときに見立てた
海の雫のような
プラチナのネックレスがあった。

今日はこれではない
ネックレスをつけていったのか。


あれだけ出かける前に抱きしめて
あんなにもキスをしたのに
それ以外のことに
気がついていなかった
自分に動揺する。

いつもの自分ではなかったな。

少し冷静になって
思い返した。


ホワイトデーのお返しに贈った
ハート型のピアスがないことに気がつく。


ハート型のピアスが
彼女の耳朶で揺れる様子を
想い出す。
きっと今日のドレスには
似合っていることだろう。


そっとアクセサリーボックスを閉め、
さっき、乱してしまった
化粧品類を片付け
口紅の筆を手入れした後
きちんと仕舞う。


中岡がした化粧。
あいつらしい色使いだったな。

でも彼女を一番引き立てるのは
あの色じゃない。


彼女の魅力を引き出すものは
全て俺が知っている。
俺が一番彼女のことは理解してる。
彼女に関すること、全て。











・・・・・・・・・・・・



彼女の部屋を出て
食堂へ向かった。


食堂では、中岡が既に
前菜を並べ始めていた。
それを手伝う。

(遅くなってすまない)


謝りながら給仕をし、
旦那様と奥様の会話に耳を澄ます。

勿論、普段の夫婦の会話も
そうだけれども、合間に
今、この場にいない彼女の話題も上がる。


「そういえば、さっき侑人から電話があったんだけれど」

「ええ」

「****ちゃんが疲れたのか、気分が悪いみたいで、緑川家で休んでから帰宅するらしい」

「あら・・・あの子ったら」
風邪を引いて寝込んでいたのを
クラスメートのパーティだといって
無理しちゃったのね。


「侑人がついているから大丈夫だろう」
ただ、少し遅くなるという
連絡を受けたから。

妹の彼女のことを心配する
奥様の溜息。


・・・やっぱり体調不良をおして
出かけて気分が悪くなったか。


彼女が帰宅する前に
多分熱も上がるだろうから
氷嚢やすぐに横になれるように
寝具の準備をしなければ、と
俺は記憶する。


具合の悪い彼女の傍についているのが
樫原さんなことは許せないが、
ただただ心配だった。

慣れないパーティ会場で戸惑い
気分が悪くなった彼女を想うと、
緑川家で休まずに、
すぐさま車に押し込んで
九条院家に帰宅すべきだと感じる。


(だからあれだけ体調が悪いなら行くな、と言ったのに・・・・)


無理を我慢して
今日のパーティにはいかなくてはいけないと
何度も主張した彼女を
あの時もっと叱り付けて
無理にでもあの部屋から
出さなければ良かったと想ってしまう。


無理した彼女に対して
腹立たしくてしょうがない。



「そういえば慎一郎さん?」

「なんだい?」

「緑川家から来ていたお話は、****に伝えたの?」


「いや。断ってるよ。ただ今日何かあるかわからないから、あの話は侑人に任せたんだ」


「そう・・・」


(話・・・?)
想わぬ展開で夏実奥様の口から
自分が知らない事実が出てくる。


「私はまだ早いと想ってるから」

「僕もそうだよ。****ちゃんを巻き込むわけにはいかないからね」
大事な義妹だから。

そういって慎一郎様は
いつものようににっこりと笑う。


緑川家からの話。
断っている。
早い。
巻き込む。


・・・食事をしている傍で
給仕で立ちながら
この言葉たちを繋げて考える俺に
夏実奥様が話を振った。


「ねえ、真壁さん」

「はい?」


俺は彼女によく似た面影の
奥様を見る。
彼女に似てはいるが、
もっとクールにきりっとした様子で
しっかりものの奥様。
柔らかくて優しくて弱い彼女とは
対照的だ。


「真壁さんはどう想う?」

「どう想う、と申しますと?」

「****に縁談が舞い込んできてるの」


「っ・・・・!!」

思わず驚きのあまり
目を見開いてしまった一瞬後、
俺は目を伏せた。


鈍器で殴られたような衝撃を感じた。

とんでもない。
そんな・・・・。


なんて言葉を出すのは
「執事」として失格だ。


動揺を悟られないように
俺は慎重に言葉を発した。


「・・・・・お嬢様の専属執事としてはそのようなお話、初耳でございます」

「そりゃあそうだね」
だってこういう話は
僕と侑人の2人の間で
止めていたから。

そう旦那様が口を挟んだ。


まだ****ちゃんに縁談なんて、
それも九条院家の令嬢として
縁談をもちかけられて
それを受けるなんて早いと想うんだ。
それに***ちゃんの気持ちもあるだろうし。



だから、緑川家からの縁談の話は
しっかり断ったよ。


まあ、今日、その家のパーティだから
もしかしたら、その話が
ちらりと出るかもしれないけれど、
侑人がいるから大丈夫だろう。


心配そうな顔をしている
夏実奥様と動揺のあまり
目を伏せてしまった俺を
旦那様が明るい笑顔で包んだ。




俺は・・・・・。



―――予想していなかったわけじゃない。


でも。


ここで、この話が出ていることを
聞かされたことがショックだった。


彼女が九条院家の令嬢として
見合いをして・・・・他の屋敷に
嫁ぐ、なんて、ありえない。
そんなことは絶対に。

彼女が俺以外と・・・・


(そんなこと、絶対に俺がさせない)

想った瞬間、
自分の心の中で
激しい嵐のような
突風が吹くのがわかる。


感情が荒立って
絶対に許さないという気持ちだけが
ぐるぐると俺の心を支配する。
そして、かまいたちのように
俺の心を鋭く切り刻む。


胸が苦しくなる。
激しい感情の嵐で。






早く、早く帰って来い。
俺の元に。

帰ってきてくれ、俺の元に。





帰ってきたら。



彼女をもう、離さない。
どこにも行かせない。



誰かに浚われたりしないように。
閉じ込めてしまおう。




彼女は俺だけのものだ。





そんな言葉しか
浮かんでこない。







こんな強い感情を
誰にも悟られたくなくて
いつもの「執事」の仮面を
いっそう強く被った。



その姿を傍で給仕をしていた中岡が
横目でちらりと見ていたのに
気がつかなかった。



俺はこの九条院家で
彼女の不在に切なくなり
一緒にいるだろう男に嫉妬し、
ひたすら彼女の帰りを待ちわびていた。







********** ダンスのお相手は?24 *********

続く。25話は早めに。
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