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T△T).。oO 需要がないのに書いてしまった・・・。

すいません。

本当だったらリク夢を
先に書かないといけないのに!!
こんなことをしている場合じゃないのに!


樫原さん配信ニュースを受けて。
俄かに樫原さんのことが思い出されて。
書いてしまいました。

疲労で倒れてしまったヒロインを
恋人の樫原さんが
お見舞いに来るお話です。


長いので分割にしています。
この記事はその1です。
続きのその2はこちらから。

1つの記事で読まれたい方はこちらから。


以下、創作になります。
お読みになられる際は
ご了承の上、どうぞお読みください。












********* 密やかな夜 *********





夜中に目が覚めたら
執事服を着替えぬまま
あたしの手を握った恋人がいた。



「***、大丈夫かい?」

「樫原さん・・・」

サイドボードの
明かりだけがついてる。
薄暗がりのなか、
樫原さんがあたしの顔を覗き込んだ。


「水、飲むかい?」


うん。


じゃあ、ちょっと起きようか。



眠っていたあたしの背中に
手を入れて、少し起してくれた。
背中にクッションが入れられる。

まだだるくてぼんやりしているけど
そこにいるのは、あたしの恋人で
いつも優しくしてくれる人。


(逢いにきてくれたんだ・・・)

じんわりと喜びが
胸を押し寄せてくるのがわかる。


樫原さんが、そばに置かれた
水差しからコップに水を入れて
差し出してくれる。


ありがと。

水は美味しかった。

冷えすぎてもいなくて。
飲み始めると、
思っていた以上に
喉が渇いていたことに気がつく。


こくこく。

飲み終わったコップに
もう少しいれる?と
樫原さんが水差しから
またお水を入れてくれた。


・・・だいぶ眠っていた気がする。

ぼやける視界に
目をぱちぱちさせながら、
樫原さんのほうを見つめると
樫原さんもあたしのことを見つめていた。


その瞳は、すごく心配そう・・・。



「倒れて夕方からずっと寝てると中岡から聞いたんだ」


「うん・・・・」


飲み終わったコップを
樫原さんがゆっくりと取る。
そして、あたしの手に
手を重ねて、ゆっくり撫でてくれる。


「起してしまったかな?」



「ううん、丁度目を覚ましたところだったから大丈夫だよ」


ふと時計を見ると
深夜を回っている。

・・・もしかして、樫原さん。
お仕事終わった後、
そのままこの部屋に来て、
ずっと付いててくれたのかな?

執事服のままだから。
いつも夜、逢いにきてくれるときは
きちんと着替えてる。



「お薬は?」


「夕食食べたあとに中岡さんが持ってきてくれた」


身体のだるさと共に
胸が苦しかったり、
頭痛がしていたので
中岡さんから頭痛薬をもらったんだ。


眠る前は頭痛が激しくて
気持ち悪くなっていたけど
薬を飲んで眠って、起きた今。


だいぶ頭痛は治まっている。
ほんのちょっぴり、痛みがあるぐらい。


「そうか。本当だったら私が持ってきたかったんだけど・・・・」

「大丈夫だよ、樫原さん」

そう言って、あたしは微笑んだ。
樫原さんが忙しいこと、
あたし、わかってるもん。


「身体のだるさはどうだい?」


「・・・・まだ胸が苦しいかな」



握った手のひらから温かさが伝わる。


それと共に、眠ってて
乱れた髪の毛を
樫原さんが優しく整えてくれる。



その仕草が気持ちよくて目を閉じて応えた。



いつも、こう。

少し無理をして頑張りすぎると
身体がだるくなって
微熱を出して
胸が苦しくなる。


頭痛もしてくるし
目の前もぼーっとしてきて
眠らないで頑張っていると
そのうち、倒れてしまう。


そういうあたしの身体のことを
よく知っている樫原さんだから
いつも優しくしてくれる。
無理しないでいいよ、って。


髪の毛を撫でる手から。
手の上に重ねられた手から。


樫原さんの優しさが伝わってくる。


「昨日の夜、あれから寝なかったのかい?」


「え・・・?」


「中岡から聞いたよ。テスト勉強で夜遅くまで起きていたとか」


「あ・・・・それは・・・」



今日、テストがあるからって
昨日の夜、夜更かしをした。
ううん、その前の日も。


だって、白凛学園に来てから
何度目かの試験だけど、
毎回成績が振るわなくて・・・。


あまり成績のこととか
義兄さんや姉さんはいわないんだけど・・・。


あまりにも悪い点数を取って
樫原さんに知られるのは
恥ずかしいから。


いい点数取ったら、
樫原さんが褒めてくれるだろうなって
そう想像していたら、
頑張りたいなって
テスト勉強に励んだの。


樫原さんはお仕事終わったあとに
必ず部屋に逢いに来てくれる。
昨日の夜も、逢いにきてくれた。
日付が替わったころの時間で
もう寝なさい、と樫原さんに言われた。


いつも通り樫原さんに甘えて
ちょっとお話して、
テスト勉強を見てもらった後
おやすみなさいのキスをして
樫原さんは帰っていった。


でも、あたしはそのまま寝ずに
あれから勉強したんだよね。


だからかな。


今日のテスト中に気分が悪くなって
頭痛がしてきた。


(これはやばいな・・・・)

テスト終了後にはぐったりしてた。
だから、専属執事の中岡さんに
電話をして迎えに来てもらった。

中岡さんは優しい人だから、
電話をしたら、真っ青な顔をして
すぐに着てくれた。

中岡さんのほうが
何かあったような顔色だよ。

そう茶化したら、
中岡さんがすごく心配そうな顔をした。


(ごめんね、中岡さん)


あたしの恋人は
樫原さんだっていうのに
いつも傍にいてくれる中岡さんは
本当に恋人のように
あたしのことを心配して
大事にしてくれる。


その気持ちはありがたいんだけど・・・。


ふらつくあたしを遠慮無しに
抱きかかえようとするから
学校の廊下で(!)
人目もあるし、と
どうにかその手を掴んで
車まで乗せてもらって。


一緒に後部座席に座ってくれた
中岡さんの膝に頭を乗せて
あたしは目を閉じた。


気分が悪くて
くらくらするのを押さえながら。




樫原さんには電話しないで。


そう頼むので精一杯だった。


電話したら
絶対に樫原さんが
心配してしまうから。


今日も義兄さんと
一緒に仕事にでてる。
そんな心配をさせても
すぐに戻ってくるわけじゃない。



余計な心配はかけたくないから。




こうやって体調が悪くなるのは
あたしにとってはいつものこと。



心配をかけて負担には想われたくない。




樫原さんには電話しないでね。


再度、念を押すあたしを
中岡さんが少し悲しそうな顔で見つめていた。


心配かけてごめんね。
いつも傍にいるから、
中岡さんはこんなあたしに
しょっちゅう遭遇してて
いつも心配をかけてる。


中岡さんには遠慮なく
心配かけられるのに
樫原さんにはそれが出来ないと想う。




(ごめんね、中岡さん・・・・)



ご無理はなさらずに。



そう中岡さんが
優しく言いながら、
車の中で横になった
あたしの頭を優しく撫でてくれた気がした。






―---それから、あまり覚えてない。


とりあえず部屋まで戻ってきた。


部屋について
中岡さんに手伝ってもらって
着替えをした後、ぐったりと寝ていた。



食欲が無いと言ったら
中岡さんがおじやを持ってきてくれた。


でも、そのおじやでさえ
食べるのが億劫なぐらい
だるくてしょうがなかったから
食が進まないあたしに
中岡さんがご飯を食べさせてくれた。


いつも、こうやって甘えてしまう。


でも、甘えてしまうけど
中岡さんはあたしの恋人じゃない。


不思議だな。

そう想いながらも、
中岡さんが差し出すスプーンから
おじやを少し食べて
お薬を飲んでまた寝た。




「・・・・今日、テストだったから勉強しなきゃって想ってそれで・・・」



頑張ったけど
肝心のテストの時に
気分が悪くなっちゃって
結局問題を上手く解けたかわかんないや。


思わず笑ってごまかしてみた。


だって、樫原さんが
すごく悲しそうな顔で
こっちを心配しているのがわかるから。




(そんなに心配しないで)


そう言っても、
あたしの身体は
あたしが思うようにいかないことが多くて。


「・・・中岡に、私に電話しないようにと言ったとか」


「あ・・・・・・」

中岡さん、それを樫原さんに
言っちゃったの・・・?!

思わずどうフォローして
いいかわからなくて。
黙ってしまった。


樫原さんが目を伏せる。


「心配かけないようにお嬢様が気を使っていらっしゃいました、と中岡が報告してくれたよ」


聞けば、すごく体調が悪くて
早退してきたというじゃないか。

それも食欲が無くて
中岡から食べさせてもらったというのも聞いたよ。

どうしていつもすぐに私に頼ってくれないんだ?



そう哀しそうに問われて、
あたしは何も言えなかった。


「・・・・樫原さんに心配をかけたくなかったの」


だって一番好きな人だから。


あたしの良いところだけ見てて欲しい。




心配してもらうと・・・・



その心配している顔を見ると、
あたしの方がもっと辛くなるの。


樫原さんはいつも
お仕事大変な人だから。
心配かけたくないの。

これ以上心配して欲しくないの。


「・・・・それは、私が君の事を負担に想っていると思っているということかい?」


「ち、違う、そうじゃなくて・・・」

「君の心配をするのは、いつだって私の最優先事項だから」

「樫原さん・・・・」

「心配ぐらいさせて欲しい」

心配するのも恋人の特権だと思わないかい?



そう言って、樫原さんがぐいっと
あたしの方に身を乗り出してきた。
思わずその仕草にドキッとする。



「樫原さん・・・・」

すごい至近距離で見つめられ
ドギマギするあたしに
樫原さんが声を潜めて囁く。




いつも中岡が君の世話を
焼いてることに嫉妬している私に、
これ以上嫉妬させないでくれ。



「え・・・・?」

思わず目を丸くして
樫原さんを見つめた。
その言葉の意味で
あたしはドキっとした。


「現に今、中岡が君の恋人みたいに世話を焼いているだろう?」



樫原さんがそう耳元で
問いかけるように言う。


怒っている声でもないし
不機嫌でもない感じ。
でも、ちょっと寂しそうな
心配しているような感じ。


「あ・・・でも、それは中岡さんがあたしの専属だから。」


ちょっと言い訳がましく言った
あたしの頬を樫原さんが撫でる。


「樫原さん・・・・嫉妬してるって・・・・?」

思わずドキドキして
訊いてしまった。


樫原さん、中岡さんに嫉妬してるの?
え・・・?

思わず言ってくれた
言葉の意味が
あまりにも予想外だったから
あたしはドギマギしてしまった。

そんなあたしに樫原さんが
少し溜息をついた気がした。


え・・・?
あたし何か悪いこと言ったっけ?



「わからないのかい、****?」


目を覗き込まれるように
樫原さんから問われると。
ドキドキしてしまう。




自分の恋人が
他の男に頼ってるのを見て
嫉妬しない男が
いると思いますか?



丁寧な口調なのに
そう甘い言葉を言われると
どうしていいのか・・・
わからなくなっちゃう。


「わ・・・わからなく、は、ないよ・・・?」


多分顔が真っ赤だ。

すごく恥ずかしいから。
ドキドキしちゃうから。


そんな・・・それくらい
樫原さんがあたしのことを
好きでいてくれるっていうのが
嬉しくて。


(あたしも樫原さんのこと好きだよ)

小さく呟いた声を
樫原さんがちゃんと
聴いててくれる。


好きだって言葉さえも
口から出した途端に
恥ずかしすぎて、もうそれだけで
倒れてしまいそうになる
あたしを、樫原さんは
ちゃんと知ってるから。


いつも甘えるように
小さな声で好きだと伝える。


そんなあたしを樫原さんは許してくれる。


案の定、あたしの小さな呟きを
聞き取った樫原さんが
くすっと笑ってくれた。


そして、左手の小指を出してきた。


え?


何も聞かずに
あたしの小指と結ぶ。



「今度から体調不良のときは中岡じゃなくて私の携帯に電話するように」

約束ですよ。


思わずその行為より
その言葉で
びっくりしてしまった。


「え・・・・でも、樫原さん、義兄さんと仕事に出てるから、電話しても迎えに来れないよ?」


目を丸くしたあたしを
ふふっと樫原さんが笑う。

「義妹を大事に思っている慎一郎様がその知らせを聞いて、私を帰さないわけはないだろう?」


「あ・・・」

思わず顔を見合わせて笑う。


確かにそうだね。
義兄さんだったら、
そんな連絡をもらった樫原さんを
すぐさま帰すに決まってる。


だって、あたしと樫原さんが
恋人同士になったのを
一番喜んでくれたのは
義兄さんだったから。


勿論・・・少し嫉妬してたみたいだけど
さすがに自分の片腕の樫原さんだったら
あたしを任せることが出来ると、
数日後には機嫌直してたから。


「きっとそういう連絡をもらったことを、樫原さんが言ったら、義兄さんまで一緒に帰ってきちゃうね」


「ええ、慎一郎様も心配で帰ってきますよ」


2人でくすくす笑った。


「だから、***は心配せずに、そういう時は私に連絡するように」



念を押されて、あたしは
その強引さに幸せを感じる。
その強引さが、あたしを
愛するが故だと知ってるから。


包み込まれるような優しさを
樫原さんから感じるから。


付き合うときに言ってくれた言葉。



『全てから君を守りたいんだ』


その言葉を樫原さんは
忘れてない。


こうやってあたしを
いつも包み込んでくれる。


それがすごく暖かくて嬉しい。



「もう遠慮せずに今度からは樫原さんに連絡するね」


そう告げたら、樫原さんが
いつものように笑ってくれた。


―--その笑顔を見ていたら、
あたし、わかったの。

この笑顔に、今日一番
逢いたかったって。
優しくしてくれる介抱してくれる
中岡さんじゃなくて
こうやってあたしを見つめて
優しく微笑んでくれる樫原さんの
笑顔が欲しかったんだって。


その笑顔で元気になれる。

それがすごく不思議。
大好きな人の笑顔だからかな。

「樫原さん」

「どうした?」

「・・・・今日、すごく樫原さんに逢いたかった」

その甘えも受け止めてくれる。

「毎日会いに来てるじゃないか」

「うん」


(2人っきりになりたかったの)


そう思ってあたしは
じっと樫原さんの顔を見つめていた。

樫原さんもあたしのことを
見つめてくれる。

とっても優しい瞳で。

(私だってそうだよ)

夜の時間で何も物音はしなくて。

でも樫原さんの声が
聴こえてくる気がした。



********* その1終了 *******

その2はこちらから。
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