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きみの友だち  10/10/2007  
きみの友だちきみの友だち
(2005/10/20)
重松 清

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『きみの友だち』重松清

重松清さんの作品を読んだのは、これが初めて。
実は、これまで避けて通ってきた、ような・・・。
多分肌に合わないだろう、と勝手に解釈していたからか。
思春期の子供の話とか、”温かい目線で”といわれると、
なぜかひいてしまっていた。
『ビタミンF』とか『ポケットにナイフをしのばせて』とか、
文庫本で買ったことはあったけど、多分積んだまま行方不明。

今回、この作品を手に取ったのは、実は読書ブログのお陰。
自分でブログを書きながら、沢山呼んでいる読書関係ブログを
ネットサーフィンしているうちに、この作品のレビューが目に留まった。
『きみの友だち』に感動しました、ってレビューより、
友情について考えさせられた、というのを読んで、
(一度ぐらい読んでみるか)と気が向いた。

彼の作品『疾走』は、友だちが大絶賛していたのだけど、
なぜか手に取れないまま。
勧められた本でも、自分の中のバイオグラフというか、
気が向かないと、読む気がしない。
いやいや読むぐらいだったら、「出会う」まで待つ、というのが
あたしのやり方。

『きみの友だち』のなかには、色んな子が主人公で連作短編になってる。
キーになっているのは、足を悪くした松葉杖の恵美とその弟の文彦、通称ブン。
小学生の恵美が、足を悪くして、松葉杖になり、
そして同級生の由香、腎臓を患っている、と友だちになるところから
話しが始まる。以後、恵美と由香の二人の同級生が主人公になる話と、
恵美の弟ブンと、その友だちのモトを中心とした同級生の話が交互に入っている。

恵美と由香が知り合い、ブンとモトが知り合い、
そして仲良くなっていく間、周りの同級生も、「ともだち」について
色々揉め事があったり、付き合いがあったり、いろんな事がある。

この作品で主人公になっている子達は、みんな特別な子ではなくて、
悩みもあるし、そして対人関係で悩んでいたり、上手くいかないと
立ちふさがっている子ばかりだった。

仲間はずれになりたくなくて、カメレオンのように息を潜めて顔色を
伺っている子。恋人ができた友達においていかれて、孤独を味わっている子。
苛められていた過去を必死で隠して、新しい環境で周りと上手くやっていこうと
空回りだけど頑張っている子。色んなことに才能ある友だちが、やがて一番の友だちを
みつけて、自分から離れてしまったことを気づきながら、友だちでいたいと頑張る子。

そんな一人一人の気持が伝わってきて、読みながら
人間一人一人、それぞれ悩んだり、周りの関係を考えたりするんだ、と
当たり前のことに気づかされた。

この作品を最後まで読んで、自分では思ってもいなかったけど、
号泣してしまった。特に最後の話を読みながら、
自分のことのように感じられて、友だちに対する想い、
というのに心を打たれてしまった。

恵美が写真を撮るようになったキッカケ、
そして今でも恵美が由香のことを思っていること。

友だちってなんだろう。
気軽に「友だち」って言いあっているけど、本当のところ、
「友だち」ってどういうものなんだろう。
恵美と由香、二人の仲がとても羨ましかった。
羨ましかったけど、哀しかった。
ブンとモトの仲は、微笑ましかった。
微笑ましい分、これから先、道が分かれてしまった後の
「ともだち」について考えさせられた。

自分が相手を大事に想うように、相手も同じぐらい大事に思って欲しい。
そう、恋愛だけじゃなく、友情に対してもそう思うけど、
なかなかそうはいかないことも多い。
結局は、『出会い』なんだよ、と言ってしまえば終わりなんだけど、
でも全ての出会いから、本当に心を許せて、良いところも悪いところも
好きでいられる友達って少ないと想う。

今出会っている人たちを大事にしようと想った。

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