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企画:「4月の雨、夜語り」で募集した
リクエスト夢になります。

リクエストしてくださったのは、
ブログに遊びに来てくださっているsana様。
お題は『キス 君の味が知りたいから』で
「切甘、ヤキモチ」がテーマで
山科晶さんで、とのことでした。

( ゚Å゚) あはは、激甘だぜ!(爆)

lエ`) 思わずキス三昧ww

(゜エ゜)晶さんweek今日で終わるけど。

すいません。
今週は晶さんBDだったので
晶さん尽くしになっております。
未プレイな人が多いので
なんともいえないのですが・・・。
多少ネタバレあり?
てか、ネタバレになってるんだろうか・・・?(爆)


実は夜語りのリクで
晶さん希望はお二人。
Sanaさんと蓮さんの分。

なんで、sanaさんのを先にUP、
次は蓮さんのリク夢になります♪

長いので分割を作っています。
( その1 その2 
この記事はその1になります。

1つの記事で読まれたい方は、こちらから。

sanaさんからのご好意で、
リク夢の名前は「****」にしています。


以下、創作になります。
ご了承の上、ご興味のある方のみ
どうぞお読み下さい。







***** Your Sweet Kiss ******

FOR SANA !!










今日は晶さんが絵画教室に行く日。

執事の仕事をこなしながらも、
合間の時間をぬって
晶さんはスクーリングや絵の勉強など
自分のこともこなしている。

できる限り、あたしの傍についててくれる。

あたしの恋人で執事さん。

もっとも、晶さんの場合、
「執事」さんって立場よりも、
もっと「恋人」って感じ。

もともと、執事の職をするような
人じゃないから。



そんな晶さんが今日は傍にいなくて。



晶さんの代わりに真壁さんが
あたしの傍についててくれてる。


今日の授業は午前中だけ。


だから、お昼ご飯を食べたあと、
のんびりとあずまやで
真壁さんの入れてくれた
チャイを飲んでいた。


晶さんは午後のおやつの時間には
帰ってくると言っていた。


晶さんもやるべきことがあって
あたしもそれはわかってるけど、
でもいつも一緒な恋人が
今日は半日一緒じゃないんだと想うと
ちょっと残念で顔を曇らせたら。


おやつの時間までには帰ってくるから。
美味しいお土産を一緒に食べよう。


そう子どもに言い聞かすように
晶さんが、あたしの額にキスをした。


もう、子ども扱いして!


そう言って笑ったけど、
でもその後、ちゃんとハグして
大好きだよって囁いてくれた。


そうやって別れてから
数時間後のあたし。


あずまやでチャイを片手に
庭の入り口、屋敷の入り口あたりを
眺めながら、ぼーっとしてる。


(晶さん、何時ごろになるんだろう・・・・)


特にやることもなくて。


こうやって授業が午前中の日は、
だいたい、午後は屋敷で
晶さんと2人でのんびりする。

クラシックのCDを聴くこともあれば
絵画展で買った画集を見ながら
一緒にお茶をしたり、
たまに晶さんとウォルフさんが
演奏するのを聴いたりすることもある。

屋敷でのんびりと過ごさなくても、
午後からでも美術館に行って、
催しものを見たり。
買い物にいくこともある。

どこに行くにしても、
晶さんとなら特別だから。


(早く帰ってこないかな~)



そう想いながら、
あたしはチャイをすする。




「お嬢様、山科でしたらまだ帰らない時間かと」



「え?」



心の中の声が漏れちゃってた?と
びっくりして振り向くと、
そこには少し苦笑した真壁さんがいた。



あたしのチャイのお代わりを
入れようとしていたのか
片手にポットを持っている。


「あ・・・なんで考えてるのわかったの、真壁さん?」


真壁さんは少し微笑みながら
あたしが置いたカップに
お代わりのチャイを注いでくれた。



「山科が帰ってくるのを首長くしてお待ちされてるのは、いくらの私でもわかりますよ、***お嬢様」



「え・・・あたし、そんな顔してたっけ?」



思わず頬が赤くなる。

こうやって考えてることを
お見通しされると、特に。

なんでばれちゃうんだろ。
そんなにあたし、
晶さんに会いたいって
顔をしていたのかな?

頬を赤らめたあたしに
真壁さんがまた優しく言う。


「山科が帰ってきましたら、すぐに大木が知らせにくるはずです」


「え、隆也君が?」


「そうです。本日大木は屋敷入り口外の花壇の手入れに出ておりますので」


帰ってきたら、すぐさまあずまやへ
知らせに来るかと。
大木の姿が見えたら、
山科が帰ってきた合図ですよ。


そういって、にっこり笑った真壁さんが
あたしに焼き菓子も一緒に勧める。


「山科の準備するティータイムの菓子類にはかなわないと想いますが」


そう言いながら
お皿に置いてくれたのは
すごく美味しそうなマフィンだった。


「うわぁ・・・すごく美味しそう!それも焼きたて?」


真壁さんって・・・
お菓子作りもできるんだ。
そっちの方に感心してしまった。


「僭越ながら、私が焼かせていただきました。ブルーベリーマフィンです」


美味しそうな
紫色のブルーベリーが
ところどころに散っている。
湯気が感じられる
焼きたてのマフィンに
あたしは思わず目を奪われた。


いただきまーす、とフォークを
手に取ったところで。


その時、入り口の方から、
隆也君が手を振っているのが見えた。


「あ!」

思わず、顔がほころぶ。

晶さん、帰ってきたのかな?

思わず立ち上がった
あたしが、お皿に袖を引っ掛けて、
かたん、ってお皿の上のマフィンと
あたしが乱暴に置いた
フォークが落ちそうになった。


「!!」

思わずびっくりした声を上げた瞬間、
真壁さんがさっと動いて、
テーブルから落ちそうになっていた
マフィンが地面に落ちる前に
キャッチした。


「!!!」


よかった!



思わずびっくりして、でも
落ちなくてよかった安堵感で
あたしは胸をなでおろす。


真壁さんはそんなあたしを見て、
片手でキャッチしたマフィンを
あずまやに持ってきた
ティセットなどを載せるワゴンに置き、
苦笑しながら言った。


「****お嬢様、いくら山科が帰宅したからといって、少し落ち着きくださいませ」


口調はきついけど、
でも、その顔は笑っている。

美味しそうなマフィンを
まず地面に落とさなくてよかった。


「ごめんね、真壁さん。つい・・・」

あたしはぺろっと舌を出して、
思わずやっちゃった、って顔で
謝ったら、真壁さんは、ちょっとだけ
(仕方がないなぁ)というような感じで
許してくれた。


「新しいマフィンをお持ちしますので、少々お待ち下さい」
取り替えてまいります。


真壁さんが、すぐさまトレイに
さっきあたしが落としてしまった
マフィンをのせて
キッチンへ行ってしまった。

あ・・・悪いことしたな。


そう想いながら
真壁さんの背中を見送っていたら。





「お嬢さん!」


いきなり声をかけられて振り返ると
隆也君だった。


花壇の手入れをしていたのか、
ちょっと土で汚れた膝や
汗をかいた様子で、こっちに向かって
手を振りながら、少し小走りで歩いてくる。


「あ、隆也君!お仕事お疲れ様」

思わず、元気のいい隆也君に釣られて
あたしもにっこり笑いながら手を振った。


「山科様、お帰りになられましたよ」

近付いてきて、口に手を当てて
少し内緒みたいな感じで
報告してくれる隆也君。


気を使ってくれてるのかな?


あたしと晶さんが恋人同士なのは、
周知の事実というか、
義兄さんも知っているし、
樫原さんも、他の執事さんたちも。

でも、表立ってそうは言わない。


けど、いつもお屋敷にいるときも
あたしと晶さんは隠すことなく
恋人同士の時間を過ごす。


そりゃあ人目の付くところで
わざといちゃつくことはしないけど、
でもわざわざ「令嬢」と「執事」ごっこを
する必要はない。


だから思わず
その隆也君の慎重な報告ぶりに
あたしはちょっと笑った。


あれ?真壁さんは?って
隆也君はキョロキョロしている。


「なんで、そんな内緒話みたいに言うの?」


「え?」


「そんな、小声で教えてくれなくてもいいのに」



あたしがそう言いかけたとき、
後ろから名前を呼ばれた。



「****ちゃん!」



振り返ると、晶さんがいた。


「あ。晶さん、おかえりなさい!」



突然現れたものだから、
びっくりしたけど
あたしは嬉しくなって
すぐに晶さんに駆け寄った。


「なに?お茶でもしてたの?」

にっこりと晶さんが
あたしに微笑みかける。


「うん。今ね、真壁さんにお茶入れてもらって、ここで晶さんを待ってたの」


真壁さんが焼いてくれたマフィン、
すごく美味しそうだったの!
でも、あたしドジだから、
それを落としてしまって
真壁さんはキッチンに取替えに


ここまで話そうとした瞬間、
一瞬で晶さんの優しそうな顔が
むっとしたような顔に変った。

そして、傍にいる隆也君を
ジロって睨んだ。


え?


「・・・?晶さん、どうかした?」


「いや?」


間髪をいれず晶さんが応える。

でも、その響きが硬くて、
あたしはびっくりして
晶さんの顔を
まじまじとみた。

あたし、なんか怒らせるようなこと言ったっけ?

「なんか、態度変だよ?」

「そう?」

「うん、なんか怒ってる?」

「なんでそう訊くの?」

「え、だって・・・・」

あたし達が押し問答しているのを
見ていた隆也君に晶さんが
少しきつい口調でいった。


「大木、ここはいいから仕事に戻りなさい」


「え?あ、はい」

隆也君が少しきまづい顔をして
慌てて走っていった。


え?なんか、晶さん、
本当に様子おかしいよ?

あたしは、晶さんをじっと見た。
晶さんもじっとあたしを見ている。


なんか、すごく怒ってる・・・ぽいんだけど・・・。



隆也君に対する口調が
きつかったものだから
あたしは、どうしたものか。

思わず困ってしまって
黙り込んだ。


「お嬢様、マフィンをお持ちいたしました」

その声で振り向くと、
さっき、あたしが落とした
ブルーベリーマフィンの代わりのやつを
盛ったお皿を真壁さんが持ってきた。


「あ・・・・真壁さん」


お茶・・・・する雰囲気じゃないな、今。
なんかわからないけど、
晶さんの様子がおかしいもの。


あたしが気まずそうに晶さんと
真壁さんをちらちら見ていたら、
その視線に気づいたのか、真壁さんが


「山科が帰宅しましたので、この後は山科へ」


お邪魔な執事は失礼します。


と、すぐさま腰を折った礼をして
真壁さんが行ってしまった。


(妙に・・・・気を使われてしまったかな)


といっても、最後に残していった言葉は
今のあたしたちには、なんか、とても・・・・
もっと気まずいものだったけど!



「真壁は一言多いんだから」

そう、晶さんが
ぼそっと呟くのが聴こえた。


「え?」


聞き返したあたしに、晶さんが
ため息をつく。


「で、君はお茶をするの、ここで?」
指した先には、真壁さんが入れてくれた
チャイやら、盛ってきてくれたマフィンやら。


不機嫌そうにそれを
指差す晶さんを見てたら、
なんだか、食欲がうせてきて。


入れてくれたお茶のおいしさとか、
見た感じ食欲をそそる
美味しそうなマフィンも。


不機嫌そうな恋人の前では
色あせて見える。



「・・・・ううん、もういい」


「え?」

「なんか、晶さんの様子が変だから、お茶する気、失せちゃった」


率直に言ったら、
晶さんのほうも、
これ片付けるね、ってすぐさま
ティセットやお皿をワゴンに載せて
片付け始めた。

その後姿にあたしは問いかける。


「ねえ、晶さん」

「なに?」

「なんか様子変だよ?なんかあった?」


「・・・・なんかあったと思うの?」


「うん」


「じゃあ、なんだか当てて」


「え・・・・」


「当たったら教えてあげる」


・・・片づけをしてて
背中越しにする会話は
なんだか、とても硬かった。

どうして?

いつもだったら、
こんな風に意地悪したりして
話をしてくれないことってないのに。

「わかんないから訊いてるのに」


思わず、質問を質問で返されて
あたしは言ってしまった。


少し声が荒かったからか、
ようやく晶さんが
こっちを向いてくれた。


もうあずまやのテーブルの上のものは
全てワゴンに載せられて、
移動できる手はずは整っている。


「****ちゃん」


少しため息交じりで
晶さんが名前を呼ぶ。


いつもだったら、
こうやって名前を呼ばれることが
とても甘くて。
そして、優しい響きで
あたしに届くのに。


なんだか今日はそうじゃなくて、
あたしは少し胸がチクっとした。


あたしは、何も言えずに、
晶さんが言ってくれる
次の言葉を待った。



でも、晶さんはため息をついて、
あたしをじっと見たまま。


どうして?
なんで、何も言ってくれないの?
あたしが悪いことしたなら
いってくれたらいいのに。

それか、そうじゃないなら、
そうじゃないって言って欲しい。


本当だったら・・・・
今日みたいに晶さんと
半日も離れてた日は
逢えた時に
その寂しさを埋めるように
晶さんとずっとくっついているのに。


なぜか、今日は晶さんが怒ってて。
それができない。


離れてて寂しかったのに。
帰ってきたら、
なんだか喧嘩しちゃったみたいで・・・。



「・・・・部屋で話そう」


さっとワゴンを押しながら
あずまやから出て行こうとする
晶さんの後をあたしは追った。

「なんで僕が怒ってるかわかる?」

ワゴンを押しながら、
晶さんがあたしの顔を見ずに言う。

「・・・・わかんない」

その答えの返事は
ため息だった。





******* その1終わり ********

その2はこちらから。
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