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卵の緒  09/10/2007  
卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)
(2007/06)
瀬尾 まいこ

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『卵の緒』 瀬尾まいこ

いつも図書館で借りているのに、なんとなく立ち寄った本屋で
買ってしまった文庫本。可愛いカンゴールの絵が好きだな。

表題作の『卵の緒』と『7’s blood 』の2編を収録。

気に入ったのは、表題作。育生という小学4年生が主人公。
育生は捨て子だったらしい。祖父母の反応を見てもそうだし、
母親の自分に対する知識があやふやだから。
そんな母親に育生は自分のヘソの緒を見せて欲しいと頼むと、
卵の殻を見せてくれた。「母さん、育生は卵で産んだの」と。
そんな母に気になる人、朝ちゃんができ、
どんどん距離が縮まっていって、そして、朝ちゃんも一緒に暮らすようになる。

家族の形ってどんなのだろう。多分、この表題作は家族の愛について
書かれたものだと思う。いな、母親が育生を愛していることについて
書いたというべきか。勿論、母親は育生の実母ではない。
実母ではないけど、母親は育生のことを愛していて、
ことあるごとに、育生に対して愛しているときちんと伝えている。

祖父母も、血が繋がっていないとわかりながらも、
そんなことを感じさせず、育生を大事にしてて、孫として可愛がっている。

家族って、血が繋がっているから家族、っていう血族の意味もあるけど、
愛していて、「この人が自分の家族だ、大事にしよう」っていう、
その気持と行動でも、”家族”になるんじゃないかと思う。
血が繋がっている、繋がっていないだけが問題じゃなく。
きちんと家族として大事にしているか、相手を愛しているかという気持が
血が繋がらない家族(たとえば、夫婦間も血が繋がってないけど、家族だよね)を
繋ぐ力になるんだと思う。

クライマックスの母の独白は、読みながら号泣してしまった。
きちんと相手に愛してる、と伝えるのは、すごく強いことだと思う。
母の愛強し、という意味で感動した、わけじゃなくて、
もっと深いところで、母親が育生のことを愛しているというのを知って、
それで感動して泣いてしまった。

育生と朝ちゃんの卵の赤ちゃん対応は、微笑ましかったけど、
こういうことが出来る大人、朝ちゃんって、やっぱり
育生の母親が選んだだけあるなーと感心しました。
良い女性には、良い男性が。(理解がある男性、というのかな)
育生の母親みたいな女性になりたいな。
ちゃらんぽらんなところもあるし、めちゃくちゃなところもあるけど、
それでも、きちんと誰かを強く愛する事ができる人。

こんな登場人物をかけてしまう瀬尾まいこに感服です。


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