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企画『4月の雨、夜語り』で募集しました
リク夢の第一弾です。
『4月の雨、夜語り』に関しては、
こちらへどうぞー♪

リクエストしてくださったのは、
『月夜のLucciola』のまりあさん。

お題は『言葉じゃ上手く伝えられないから』。

この御題にそって、
まりあさんからのリクエストで、
小川洋子作品の世界を
モチーフに描いてみました。

あたしも大好きな小川洋子作品!
まりあさんとあたしの
大好きな共通点です。

小川洋子作品の『薬指の標本』を
知っている方だったら、
なんとなく伝わるんじゃないかな。

このお話を書くに当たって、
まりあさんがイラストを
描いてくださいました。
優しそうで素敵な真壁です。

とても、プライベートなお話なんで、
執事のときの真壁じゃありません。
あたしの大好きな眼鏡なしの真壁♪
ああ、もうプライベートモード
丸出しです(笑)


このリク夢、意外と深夜枠なので、
ああ、ちょっと過激(?)、
ちがうな、えっと、少しエロスが
漂うかもしれません。





以下、創作になります。

ご興味のある方のみ
お読みください。





















*******  靴    *********

FOR MARIA














***** SIDE A








朝方、まだ日が昇らないなか、
俺は彼女のベッドから抜け出す。


俺の胸に鼻先をくっつけるように
顔を寄せて眠る彼女の髪の毛を
そっと撫でて。


昨日の行為で乱れたまま
眠っている髪の毛を
そっと直すように。


めくれるシーツから覗く
彼女の肌の白さ、
そこについた赤い痣、
少しの引っかき傷、
柔らかい肌。


近くに顔を寄せると
彼女の匂いがする。
俺の匂いと混じって
愛しすぎて胸が詰まる。


全てが愛しくて
しょうがなくて、
また口付けたい気持ちを我慢する。


俺は彼女の小さな手が握る
小指をそっと引き抜く。


彼女はいつも、
俺の小指だけを
握って眠る。

すぐ隣にいるのに。


眠っている間も
どこかに触れてないと
安心しない。


彼女がいう可愛い甘えに
俺は毎日心を蕩かす。


夢の世界から目覚めるのは
もう少し後でいい。



ひっそりとベッドから抜け出し、
傍にかけてある服を着る。


シャワーはもう少し後から。
彼女の匂いをまだ落としたくない。




昨日の夜は・・・・
仕事が終わった挨拶をした後、
そのまま、部屋に戻ってしまうのが
惜しくて、結局執事服のまま、
この部屋に居続けてしまった。



そして、彼女を抱いて
ベッドに入り、今に至る。



皺にならないように、と
彼女が出してくれたハンガーに
服をかけた。


その執事服を再び着て、
まだベッドで眠る彼女に
そっとキスをして部屋を出る。



扉を閉めるときは
いつも名残惜しい。


2人だけの夜の時間を
扉を閉めて部屋を出る俺が
「終わり」にするのがわかるから。


扉を閉める音に
耳を澄ませながら、
廊下に出たら、
既に、この九条院家の
執事としての「俺」に戻っている。



ついさっきまで、
1秒前までお嬢様の部屋にいた
恋人の「俺」ではない。


この変化がいつもながら、
自分でも不思議だ。


そうはいっても、
彼女の前に行くと、
執事であろうとも
オトコであろうとも、
ただの真壁直樹に戻る
俺ではあるけれども。



自室に戻って、
新しいシャツと、
清潔な執事服を着替え、
身支度を整えた後
俺はすぐさま調理場へ向かう。



朝が弱い彼女に
アーリーモーニングティを入れるため。



香りのいい茶葉を選び
ストロングにして
彼女のもとに届けるのが
執事としての一日の始まり。



今日はディンブラにしよう。




彼女が好きなターコイズブルーと
ダークブルーの色が鮮やかな
モロッコ製のカップを取り出す。


アラビアチックは模様が
最近のお気に入り。










・・・・・・・・・・・・・







アーリーモーニングティを手に
彼女の部屋に入る。


柔らかい朝の光が
カーテンの隙間から零れている。


薄暗い部屋の中で、
彼女はまだ夢の中だ。


白いシーツが透けて
彼女の素肌がわかる。


無防備に投げ出された手足。


その身体の傍には、
さっきまで俺がいた空間が
ぽっかり空いているのがわかる。


その空間に寄り添うように
眠る彼女。


その姿はいつも
俺の心を揺さぶるけれども
「執事」の仮面で、
俺は優しく彼女を起こす。




「まりあお嬢様、おはようございます」


「お時間ですので、朝の紅茶をお持ちいたしました」


その言葉で、彼女の瞼が
ゆっくりと開かれていく。
ぱさぱさ、と音が感じられるように
長い睫毛が動く。


眠りの国から
毎朝彼女が
目覚めるこの瞬間が
とても好きだ。


彼女がその日目覚めて
最初に見るのが
俺だということが。


眠りの森の美女のようならば
キスで起こすものの。


こっちを見つめる目は
まだ完全に
眠りから覚めていなくて
とろんとしている。



終わった後、そのまま
何も着ないでで
寝てしまったから、
すぐにベッドから
出てこないのは
わかっている。


アーリーモーニングティのカップを
サイドボードの置き、
俺は彼女に
ソファの上に投げ出してあった
バスローブを持って近付く。



シーツをかき集めるようにして
胸元を隠しながら
上半身だけ起き上がった彼女に
そのバスローブを着させる。



あ、あんまり
こっちを見ないで。
できるんだったら、
目を瞑っててよ、真壁さん。



毎朝そうだというのに。
もう肌など全て見ているというのに。

恥ずかしそうにする仕草が可愛くて、
ついからかいたくなる。



「まりあ、そう隠しても意味ないぞ?」
もう、お前の裸は見ているんだから。
そう、何度も。
毎日な。



にやりと笑いながら告げると
案の定、彼女は真っ赤な顔をして
恥ずかしさのあまり怒る。



真壁さんはわかってないよ、
乙女心なんて。



何度も抱き合ったり、
それ以上のことをしているのに
どうして、今更
そんなに恥ずかしがるのか。


恥ずかしがる彼女が
可愛いから、
また無性に抱きたくなる。



でも、今はその時間じゃない。


だから、代わりに
彼女を恥ずかしがらせて
その可愛い反応を楽しむ。



愛する女が目の前で
ほぼ裸のままでいるのにも
関わらず、こうやって
理性を働かせて、
「執事」であるためには、
こういう意地悪だって
許されるだろう?



ドキドキしながら
俺の動作1つ1つに
顔を赤らめる。


そんな純情な彼女が
とても可愛いと思う。



俺よりも5つ年下だけど、
もっともっと年下のようで
そして可愛くて仕方がない。



目に入れても痛くないほど
俺は彼女のことが可愛くて
しょうがない。


これが「溺愛」じゃなくて
なんていうのだろう。


こんな風に俺を甘くする
彼女へかけるスパイスは
「意地悪」だ。
甘いだけでは美味しくない。


俺はくすくす笑いながら、
バスローブを羽織らせた彼女に
アーリーモーニングティを渡す。


俺の意地悪に
へそを曲げていた彼女だけど、
紅茶に口をつける時は
その気持ちを忘れて、
とても美味しそうに
喉を鳴らして飲んでくれる。


その白い喉もとの動きを
俺はじっと見る。


かぶりつきたい衝動や
今日の夜はそこここに
口づけをしようなど、
「執事」の仮面の下で
俺は、そんなことしか考えない。


そして、紅茶を
飲み終わった後は、
ちゃんといつものように
キスをする。



ベッドの端に腰掛けて、
彼女を横抱きにして
おはようのキス。


これから、
「執事」と「お嬢様」の時間が
はじまるから。


その前の。
最後のひと時。



その次に触れ合うのは
彼女が学校から帰ってきて
制服を脱いだ後。

背後から抱きしめて
制服を解かす瞬間まで、
俺たちは
「執事」と「お嬢様」だ。


だから、毎日、
2人だけの時間である
このひと時は
彼女を抱きしめて、
名残惜しくキスをして、
独り占めする。


そのキスで、彼女が
すごく幸せそうにするのを見て
俺も幸せになる。


キスをした後、
彼女の髪の毛を撫でながら
今日の予定を告げる。



学校の予定や、
習い事の時間、
夜の旦那様の帰宅時間や
食事時間など。



専属執事として
彼女の予定は
全て把握している。


俺が彼女のことについて
知らないことなど
何もないのだ。


執事服に頬を寄せて、
俺の言葉を彼女が聴く。


今日の2人の予定だね。


そんな可愛い言葉を
言うことがある。
複数形なことに
俺は毎日彼女の傍にいられる
執事であることを
心から嬉しく感じる。



最初の頃は
ただアーリーモーニングティを
飲ませて、朝起こしていたけれど、
いつの間にか、
紅茶とキスがセットになり、
毎日の習慣になった。


紅茶の味がするキス。


それは俺が入れた紅茶の味。



彼女からその味がすることが
どれだけ俺を刺激するか、
多分彼女はわかっていない。


口元から香る
紅茶の匂い。


自分は飲んでいない紅茶を
彼女を通して、
味わう。



美味しすぎるキス、
彼女そのもの。








今日もいつも通り
話の終わりにキスをして、
執事として、朝食の準備にいこうと
ベッドから立ち上がろうとしたとき。


なぜか、
彼女が引きとめた。



執事服の後ろの裾を掴んでいる。




「どうした?」

思わず目を丸くする。


いつもだったら、
朝食の準備があるからと、
飲み干したアーリーモーニングティを
片付ける俺を引き止めたりしない。


服の裾を捕まえている
彼女の顔が
少し切なそうだった。


俺は手にしていたカップを置き、
彼女のところへ戻る。


いつもだったら
ひきとめないのに、
寂しくなったのか?


そう言いながら、
こっちを向かせると
拗ねたように言う。





なんか今日はベッドから
出たくないの。
すごく寂しくて。


昨日、真壁さんが
ずっと傍にいてくれて
部屋に帰らないでいてくれて
それで・・・。








言葉に詰まり
うつむいてしまった
まりあの気持ちが
俺にも伝わってくる。





あたし、真壁さんを
いつも感じていたいのに
こうやってベッドから起きて
制服着て、学校いかなくちゃいけなくて
学校に行っている間は会えなくて・・・。



真壁さんがあたしの
傍にいない時間が
とても寂しく思うの。






そんな可愛いことを言うから。


俺はたまらなくなって
彼女を抱きしめる。


彼女の言葉1つ1つは
言い返せば、
俺の気持ちと一緒だ。


彼女をどこにも行かせたくない。
ずっと、夜の2人だけの時間のように
こうやってベッドの中に閉じ込めて
抱いていたいと想う。



傍にいない時間が口惜しくて。


彼女の全てを
ずっと見ていたいと思う。


彼女の全てが欲しいと。
そう強く願う。




真壁さんがいないと
寂しいよ、と呟く彼女を
きつく抱きしめながら、
俺は何も言わず、
息を潜めて
彼女の匂いを嗅いだ。











・・・・・・・・・・・・・







彼女を独り占めしたい。
俺だけのものにしたい。



この気持ちは、
言葉だけじゃ
上手く伝えられないから。





だから、俺の気持ちを表すものを
これまで彼女に何度も
プレゼントしてきた。



物で気持ちが
収まるわけはない。



でも、その物に
伝えられない想いをのせて
彼女に届けたいと
俺は想う。



俺の心から、身体から
溢れてくるような彼女への
狂おしいほどの愛は、
「物」という形に変えないと
俺自身を侵食してしまうから。


俺を侵食する、
彼女への愛。


もはや俺自身が生み出した
感情の1つとは思えないほど
それは強く、強烈に息づいている。




「大好きだ」
「愛してる」




こんな言葉で表せるなら
きっと、ここまで
好きにはならない。











フレンチピンクの革靴。





シンプルなデザインで、
かっちりした作りの靴で
彼女の足のサイズぴったり。


つま先は優雅に柔らかくカーブをし、
甲のところには小さめの赤いリボン。


ヒールは五センチほどで
細くて硬い。



彼女の小さな足を、
ほっそりとした甲を、
包み込むような靴。



これが俺からのプレゼントだ。




俺が見ている時も
見ていない時も。
ずっと履いててほしい。




俺と抱き合うベット以外の場所で
その絨毯に降り立つ彼女が、
俺からのプレゼントのこの靴を
履いているといい。



彼女の身体、いや、その全てを
この靴にそっと乗せるように。
 


彼女の全てが、
その体全てが
俺の支配だってことが
足先から心臓まで
全身に伝わるといい。



歩くたびの靴音が
俺を思い出させ、
その靴音を鳴らして、
お前は俺の傍に来るだろう。



歩くたびに足を包む感覚で
俺に抱かれている気持ちよさを
想い出すはず。



彼女のこの靴を
脱がせることができるのは
この俺だけ。


彼女の足先から、この靴で
俺のものだと刻印を押す。


どこにも行かせやしない。
俺のいないところなど。


つま先から俺への愛で
絡めとられてしまうといい。
鎖のように。


その靴で彼女を呪縛する。


いつの間にか、
俺から逃げ出さないよう。


その靴に俺の気持ちを
全て注ぎ込む。





準備した靴を
彼女に履かせる。

もちろん、俺の手で。


彼女の華奢な足先を
手で包み込むように持ち、
そっと靴の中に差し込む。


20090528204357



きっちり収めてしまったあと、
それを見つめながら、
彼女の足に見えない鎖を
かけてしまったことに
心から喜びを感じる。




素敵な靴だと喜ぶ彼女を
じっと見つめて告げた。




俺が見ていないところでも
この靴を履いてて欲しい。
この靴を脱いでもいいのは
俺と抱き合うとき、
素足になれる
ベッドでの時間だけだ。



その言葉に込められた
俺の気持ちに
気づいたのか、
彼女がそっと息を止める。




濃密な空気が流れる。
そう、俺と彼女しかいない世界。




この靴のように
俺で彼女を包んでしまいたい。


どこにも行かないように
ぎゅっと抱きしめて。
包み込んで、
彼女とひとつになる。




きっと、彼女はこの靴から
逃れることはできない。


この俺の想いから。




いつも、彼女の全てを
支配してしまいたい、
全てを欲しがる俺から。



俺だけのものに。


そう、彼女への愛で
頭も、心もいっぱいな俺は、
きっと彼女に支配されている。



いいや。


支配されているからこそ、
こんな行為をするんだ。



彼女の全てを絡み取り
自分のものにしておきたいと
思う自分が
既に彼女から
支配されていることに気づく。



ああ、そうさ。
わかってる。


俺はお前を溺愛している。


そして、俺の心は
お前のものだ。


苦しいほどに。
焼け付くほどに。



こんなに。

彼女への愛で
支配されて。

この一生が終わったとしても。



それは俺が望むところ。



この見えない鎖の鍵は
俺がずっと持ったまま。


かわりに彼女は
俺の心をきつく縛る
鎖の鍵を持っている。



お互いに鍵を持ち、
お互いをお互いに
閉じ込めてしまう。




そんな儀式が
とても愛しくて。



儀式をやらずにおれない
俺たち2人の愛の
強さと儚さを感じながら。



それに気づかずに
しっかりと
鍵をかけてくる彼女の
その無邪気さに
俺は心から切なくなる。





溢れてくる愛しさのまま。



言葉じゃ、この気持ちは
上手く伝えられないから。


彼女にかけた
見えない鍵にそっと
誓いのキスをした。




20090528204353

























***** Side B






俺がいないところでも
この靴をずっと履いてて欲しい。



そう告げて、
真壁さんがあたしの足を
そっと持ち上げて
素敵な靴に滑り込ませた。



フレンチ・ローズ色。
柔らかいピンク色で
薔薇のような上品な色の革靴。


靴があたしの足に馴染む感覚。


ずっと前から、
あたしの足だったような
そんな履き心地。



(どこにも行かないでくれ)


そう、真壁さんから
囁く声が聞こえた気がした。


あたしはどこにもいかないよ。
ずっとあなたの隣にいるの。


あたしが逃げないように
この靴を履かせたの?


あたしはそんなことがなくても
貴方の虜だというのに。


貴方の1つ1つに
心が奪われて。


もう自分の心でさえ、
自分の心じゃないように想うの。



抱かれている間も、
貴方にぴったりくっついていて
貴方の中に溶けてしまいたいと思う。



永遠に姿を変えない
標本のように
貴方の中に
閉じ込められたい。



貴方しか見ないところに
あたしを閉じ込めて。
そして永遠に愛されたいの。



きっと、貴方の中に
永遠に閉じ込められてしまったら
あたしはとても幸せだと想う。




でも、まだ
それはできないから。




靴を履かせたあたしの足に
キスをした真壁さんを
じっと見つめる。


履かせた靴を見つめる
真壁さんの瞳が
とても切なくて。
あたしは泣きそうになる。


一緒にいると、
貴方の気持ちが
あたしの気持ちのように
手に取るようにわかるの。


そして、同じだけ
あたしも感じてしまうの。




ねえ、真壁さん。


あたしだけを見ていて。
あたしにしか、
こういう顔は見せないで。


足先にそっと添えられた
指から、温かさが伝わってくる。


言葉じゃ伝えきれないほどの想いが
彼の心や体から染み出てきて
その指先から、あたしに伝わる。





愛してる。



そんな言葉さえ、
いらないよ、
あたしたちには。


もうわかってる。


言葉なんか使わなくても
この想いは。





履かせられた靴が
ぴったりと
あたしの足に馴染む。



いつか、この靴のように
あたしも真壁さんの身体に
ぴったりと馴染んで
離れなくなってしまえばいい。


侵食して1つになってしまえばいい。





この想いから
貴方から。


もう自由になんかなりたくない。





真壁さんに鍵をかけられて
一生、彼の中だけで
生きていきたい。



じっと見つめあう視線。


いつか、きっと。


この想いを
真壁さんに
充分に伝えたい。


貴方だけが
とてもとても
愛してるんじゃないんだよって。


あたしのほうが
貴方の虜で
貴方なしでは
もう息さえ出来ない。




誰のことも考えないで。
あたしだけを見ていて。




そんな独占欲を
貴方が優しく
鍵をかけてくれる。




安心しろ
俺はお前だけしか見ていない
俺が欲しいものはお前だけだ
一生お前の傍にいるよ


その言葉の真実が
あたしの心を満たしてくれるから
そっと鍵がかかる。








ねえ、真壁さん。

キスして。


言葉じゃ伝えられないの。
この気持ちは。

だから、キスして欲しい。


何度でも。
いつでも。



あたしの心から零れ落ちる
貴方への愛を
ひとつ残らず
キスで受け取って欲しいの。





そして。




キスしながら、
あたしを閉じ込めて。


鍵をかけるように。



静かに



貴方の中に。


























FOR MARIA


******** 靴 Fin. ********
















★ あとがき★


お題は『言葉じゃ上手く伝えられないから』 

小川洋子作品の
『薬指の標本』を
モチーフにしました。

あたしとまりあさんの
共通の話題でもある
小川洋子の作品。

『余白の愛』や
『薬指の標本』の
話をしているうちに。

夜語りのリク夢応募をしてくださり、
まりあさん宛てに書くのなら、
小川作品風にしたいと想いました。


大それた望みでは
あったのだけど、
まりあさんの
イラストの力も借りて、
「薬指の標本」をモチーフに
ひとつのお話が書けました。


最初は真壁側からの
話だったのですが、
書いているうちに、
それに対応して
受け取る側の
ヒロインの気持ちも
書きたくなり、sideAとsideBと
2人の気持ちを書きました。


このお話は、
恋人同士になって
もう仲も深くなって、
愛し合っている2人の世界になります。


あたしが描く真壁は
独特というか・・・
独占欲が強くて
愛情が溢れるほどで・・・
苦しいほどのお話に
なったかもしれません。


先に読んでいただいた
まりあさんからは、
とても嬉しい感想を頂いたので
この作品はこれでいいんだ、と
想っています。


ただ、もしかしたら、
このお話は
読まれる方にとっては
苦しくてしょうがなくて
ナイトメアに近いかもしれません。


2人の密やかな世界が
お届けできたらいいなと
想っています。


きっと真壁が傍にいるときも
いない時もヒロインはこの靴を
履いていると思います。


この靴が2人の
愛の象徴なのだから。



言葉じゃ伝えられない想いは
沢山のキスとプレゼントと
そして記憶と思い出と
共に過ごす時間によって。


きっと伝えられますように。


29.May.2009 つぐみ






以下、私信になります。




まりあさまへ。


今回は夜語りのご参加、
ありがとうございました。
リク夢も、応募してくださって
とても嬉しかったです。


小川作品風のお話を
書こうだなんて、
今考えたら、
スゴイコトを
思いついたなぁと
思います。

とても楽しかった!


どうやったら
大好きなあの世界に
近づけるだろうとか、
どういう風に
真壁を動かそうとか
沢山考えました。


こうやって考えている時間は、
まりあさんがあたしに
プレゼントしてくれた
素敵な時間だと思います。
本当にありがとうございます。


イラストもつけていただいて。

お話の世界が
とても広がりました。

あたしは、靴にキスをする
真壁のイラストがとても好きです。
ちょっとフェティシズムだけど、
でも、これもいいかな♪


なんだか、
とても独特な世界を
2人で作れたんじゃないかなって
思っています。


少なくても、
まりあさんのイラストは
あたしから見たあの世界を
よく表現していると思います。


イラストの件で、
書き直しをしてもらったり
本当に注文が多かったのですが、
それに答えてくださったまりあさんの
お心遣いがとても嬉しかったです。


注文の多い書き手でごめんね・・・。
でも、最初にもらったイラストは・・・
あたしの宝物箱に入ってます♪


sideA、sideBと作り、
どちらの気持ちもわかるように。


真壁sideの狂おしいほどの想いと、
それに答えるかのごとく、
まりあsideのまっすぐな想い。

伝わったかな?


このお話がまりあさんに
沢山愛されますように。





小川作品の真壁に
惚れてしまったつぐみより。




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