2017 10 / 09 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11 next month
スポンサーサイト  --/--/--  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 | スポンサー広告  | Page Top↑
「執事たちの恋愛事情」の創作になります。

連載している、
「ダンスのお相手は?」
18話になります。


ようやく樫原さんを書けた!


本当は、18-19で1話分
だったんですが、長すぎたので、
分割して、2話分にしてます。


なので、今日明日の18,19は
樫原さんがかなり出てきます(笑)

いやぁ。樫原さんを書くと、
止まらないんだよね・・・・。
本題に入る前に
どうしても、樫原さんと
絡ませたくなる・・・(爆)

かっこいい樫原さんを
目指してますw
樫原さん、結構大人なところが
お気に入りだったりします。



続きの19は、明日UPします。
本当だったら、18-19で1話分で
その内容で書いていたから、
今日で2話分UPしたいくらいだけど・・・。


連載だから、
連日UPの方がいいかと思って。


ちょっと1話の量が
長くなりつつあり、
もし分割じゃないと読めない、
とかありましたら、お知らせ下さい。
調整します。



【前回までのリスト】

・ダンスのお相手は?1 幕開け
・ダンスのお相手は?2 レッスン開始
・ダンスのお相手は?3 甘やかしてくれる人
・ダンスのお相手は?4 誘惑
・ダンスのお相手は?5 揺れる心
・ダンスのお相手は?6 告白 
・ダンスのお相手は?7 情熱
・ダンスのお相手は?8 好きという気持ち
・ダンスのお相手は?9 イアリング
・ダンスのお相手は?10 嘘の数 
・ダンスのお相手は?11 涙色の空
・ダンスのお相手は?12 熱
・ダンスのお相手は?13 廃墟の中の2人
・ダンスのお相手は?14 2人だけの世界
・ダンスのお相手は?15 口紅
・ダンスのお相手は?16 夕暮れ
・ダンスのお相手は?17 どこまでも



以下、創作になります。
どうぞ、ご了承の上、お読み下さい。






↓↓↓↓













****** ダンスのお相手は?18 *****










今日のこの誕生日パーティで
あたしは、樫原さんと
話をしなくてはいけない。


そのことを決めて。

熱で昨日まで寝込んでいたけど
どうしても今日は来たかった。


真壁さんのいないところで。
樫原さんと2人で話す。

それが、無理を押し切って
パーティに出てきた
今日の本当の目的。







とはいえ。




誕生日祝いを緑川さんにもしたし。


まだもう少しパーティ会場にいる
理由も無い・・・・。
かといって、
すぐに帰るわけにはいかない。



本当はすぐさま九条院家に戻って
真壁さんに会いたいけど・・・・。


でも、まだ、だめ。




タイミングを見計らって
樫原さんと話をしなくては。





そう思いながら、
どうしたらいいかと、
しばし無言で考えていた。



そんなあたしの方を
見つめていた樫原さんは
いつもの柔和な笑顔で
にっこりと笑った。



「お嬢様。少しなにか召し上がられますか?」



料理のコーナーに目をやり、
食事のことを促す。
おいしそうなデザートが並んだ
コーナーを見て、少し気持ちが湧き立つ。



あ・・・・そっか。
すぐ帰る前に、
少しはなにか食べてみようかしら。

食べながら・・・・
タイミングを見計らえば。


(・・・・美味しそうだな)


そう言えば、最近食欲が無くて
食事を楽しんでなかったな、と想う。
思い煩うことが多くて。
あとは、熱であまり食べる気がしなくて。



デザートコーナーに
見惚れるあたしに
樫原さんがくすっと笑う。



「お嬢様、少々お待ちくださいね」



そう言って、デザートコーナーから
美味しそうなチョコレートを盛ってきた。



沢山あるデザートの中でも、
あたしが大好きなチョコレートを
選んできてくれるのが、
さすがは樫原さんだな、って想う。



ハート型のチョコレートや
スター型のホワイトチョコレート。
イチゴの形をしたピンクのチョコレート。


とても可愛い形なのに、
あたしは思わず微笑んだ。



ひとつ摘んで、口へ入れる。



甘い味がねっとりと
舌の上で溶けて
口の中に染み渡る。



「美味しい・・・!」


意外に美味しかった。
しばらく甘いものを
食べていなかったからかな。
上品な甘さの中に
ほろ苦さもあって、
一口で気に入った。




「ねえ、樫原さん。このチョコレートとても美味しいわ」



そう言って、樫原さんに勧めると、
少し笑って一口食べてくれた。


「本当に、美味しいチョコレートですね」
九条院家のパティシエも
これに負けないくらいの
チョコレートを作りますけど、
これも格別です。



そう言って、樫原さんがにっこり笑う。



たしかにそうだね。
いつも食べている九条院家の
デザートもとても美味しいね。



最近は、真壁さんが作ってくれる
マフィンとか、焼き菓子とかが多くて
食べる機会が少なくなったけど、
でも、今度うちのパティシエにも
頼んでみよう。




思わず、真壁さんが焼いてくれた
マフィンを思い出してしまった。

あれも・・・また焼いてもらおう。
今日が終わったら、
また普段の日々に戻るから、
あずまやでお茶をするときにでも・・・・。




そう考えていたあたしに
樫原さんがくすっと笑う。



「今、真壁のことを考えていらっしゃいましたね?」





「っえ・・・!?」

どうしてわかるの?
驚くあたしに
樫原さんが少し目を細めながら
顔を近づけてきた。


「お嬢様。今日は誰が貴女のエスコートですか?」

その口調は怒ってはいなかったけど、
ただ、冷静にそう切り出されたら
何もいえなかった。


少し真剣な目で見つめられると
あたしは何もいえなくなってしまう。
悪いことをしたときのように。


「・・・・樫原さんです」


少し小声で言いながら、
あたしは目を伏せる。


「でしたら、今日は出来るだけ真壁のことを考えずに」
お嬢様の時間を私に下さい。



「え・・・・」


「今日は貴女を独り占めできる日なんですから」
役得ですよ。


思わずびっくりして樫原さんを
見つめようとしたら、
すぐ傍に顔があってびっくりした。


周りの人たちは談笑してて、
すぐ近くにいるのに、
それにもかまわず、
樫原さんはあたしとの
距離を縮めてくる。



思わず、体を引いて
距離を保とうとしたら、
樫原さんに右手を
ぎゅっと握られた。



あ・・・・!




そう想った瞬間、
すっと耳元で囁かれる。


「今、お嬢様にキスをしたら、きっとこのチョコレートの味がしますね」


「っ・・・・!!」



「真壁のことを考えられないように、キスしてしまいましょうか?」

そうしたら、その間だけは
貴女は真壁のことを
考えられないでしょう?



想わぬ囁きに、
あたしはかーっと赤くなった。



握られていない左手の甲で
あたしは、自分の口元を庇うようにして
動揺しながらも、樫原さんに告げる。



「・・・・だ、だめです!キスなんて・・・・」



目を白黒させながら
呟くように禁止の言葉を告げる。


あたしの慌てぶりがおかしかったのか、
ぎゅっと手を握っていた力が
ふわっと優しくなった。


そして、その手をそのまま
上に持ち上げられ―――。



「唇にキスがだめなら、ここで我慢しましょう」


その言葉とともに
魅惑的に誘うような表情で
樫原さんが、そっと
あたしの手の甲にキスをした。



キスをしながらも、
あたしから目を離さない。
見つめたまま。


あたしの反応を窺う
樫原さんの視線が痛くて、
そして、キスされた手の甲が
妙に熱くて、あたしは、頬が赤くなるのが
恥ずかしくて、目を横に伏せた。



握られてキスをされた手が
固まったようになって
少し震えてるのがわかる。



「樫原さん・・・・お願い、やめて」

これ以上何もあたしにしないで。



思わず搾り出すように、
また樫原さんに
禁止の言葉を言う。



だって、どんなに
真壁さんのことが好きでも、
こうやって樫原さんにされると
動揺して、心が揺れてしまいそうになる
自分がいるから。



どれだけ強い決心で
今日、ここに来ているとしても。



なぜか、樫原さんを目の前にすると、
あたしのその強い決意が、
少し揺らぐ。




だから・・・・本当は
樫原さんと一緒にいるのが怖い。



揺れ動いてしまう自分を
また確認してしまうから。



そのあたしの動揺を
樫原さんが全部
見抜いているから。

見抜いてて、
それを敢えて、
あたしに自覚させようとするから。

隠しようがなくて。
恥ずかしくて。
どうしようもないから。



樫原さんがいつか言っていた言葉。


(君は私のことが好きなんだよ、自分では気づいてないようだけどね)


その言葉を否定したくても、
心の底から否定できない自分が
悔しい。


そして、真壁さんへと
一途に向かう気持ちが
そんなあたしを批判して
そして、この矛盾を
声高々に攻め立てる。



あたしの心は
真壁さんのものだというのに。


真壁さんしか好きじゃなくて
真壁さんしか愛していないのに。


(どうして?)


そう疑問に思ってしまう
自分が生まれるのが怖くて嫌だから。
樫原さんといると、あたしは動揺してしまう。


あたしの中に侵入してこないで。

あたしは真壁さんのことを好きで。
好きで。好きでいたいと思ってるのに。

あたしの動揺はこの人に全て
伝わってしまって。

固く決心したことさえ、
全て心に決めたことさえ、
矛盾になってしまう。


樫原さんと一緒にいたら。


樫原さんと近付くたびに。






あたしはそんな自分が
耐えられなくて
目を伏せた。







こんなに沢山、周りには人がいるのに
あたしと樫原さんの周りには
なにかバリアがあるかのように、
誰もなにも気にしていない。


それをわかってて、
動揺させるようなことをする
樫原さんが、意地悪だと想う。




「・・・・離してください」



そう言うのだけが精一杯だった。



どうしてこの人は、
こんなにあたしを困らせるのが
上手なんだろう。



そんなことを想ってしまう。


握られた手を振り切って、
しばらく傍を離れたいと
手を離そうとした瞬間、
またぎゅっと握られた。



え・・・・?



思わず、その強引さに目を見張り
樫原さんを見つめる。

樫原さんは、
少し悲しそうな顔を・・・・
しているように思えた。



「・・・・今日は、お嬢様の口から、拒否の言葉しか出てきませんね」



その言葉が、
なんだかとても
淋しそうで。


「樫原さん・・・・」


樫原さんは、あたしのことが・・・好きで。



あたしは、その気持ちを知っているのに
こうやって、つれない態度で、
それもきちんと返事もしていなくて。



なんだか責められている気持ちになる。



「ごめんね、樫原さん」
けして嫌っているわけじゃないの。
ただ・・・・、こういう風にされると
困るというか・・・・なんていうか・・・。



思わず言葉に詰まってしまう。



「えっと・・・樫原さんを拒否しているわけじゃないの」
ただ、沢山の人がいる所で
あんな風に・・・・手の甲にキスなんて
大胆なことをされると、あたし、
さすがに・・・困ってしまうよ。
ほ、ほら、見られると、やっぱり
こ、困るわけじゃない・・・?




しどろもどろで、
そう言って、こっそり
樫原さんの顔を窺うと
その顔は―――。



さっきの寂しげな感じとは違って、
にやり、と笑っているように感じた。


え・・・?


思わず目を見開いてしまう。



「お嬢様、でしたら、テラスなど2人きりでお話できる場所に行かれますか?」


さっきまでの顔やセリフが嘘のように
いつもの柔和な笑顔で笑いながら、
樫原さんが指すのは、
会場の外にある庭園の方向。


え?え?


あたしが、目をきょろきょろさせていると、
不意に樫原さんがくすっと笑った。


え?な、なんで、笑ってるの?
あたし、変なことを言ったっけ?
思いきり動揺するあたしに
また樫原さんが
耳元へ顔を寄せて囁く。



「人目につかない場所なら、何でもしていいってことだろ、****」


一気に赤くなる。

「なっ・・・・!!!」


いきなり下の名前を
呼び捨てにされた挙句に
こんなことを言われて、
あたしは、一気に固まってしまった。


「か、樫原さん、さ、さっきの寂しそうなのは、演技?」


思わず訊いてしまった。


そしたら、少し目を丸くするふりをした後、
また樫原さんがにっこりと笑った。


「さあ、どうでしょうか?」



・・・・・あたしは、
その笑顔が曲者だと想う。


少し拗ねるように上目遣いで
樫原さんを睨んだら、
にっこり笑いながら、
樫原さんがまた
敬語無しで話しかけてきた。


「あれを****は演技だと想うのかい?」


「っ!!」


驚くあたしに、
少しだけ声を落として
樫原さんが告げる。
あたしの目を見ながら。


あたしは、樫原さんの唇が
この言葉達を作るのを
ただ見つめるしかなかった。



「****に触れたい、キスしたいといつでも想ってるのは、私の本心だよ」



「・・・・・・」



あたしが固まっているのにも
かまわず、樫原さんは、
にっこりと微笑んでいる。


想わぬ大胆な樫原さんの発言に、
あたしはそっと息を吐きながら、
周りを見渡す。


心臓がどきどきする。


いくらパーティで沢山の人が
それぞれお喋りしているとはいえ、
そんな言葉を他の誰かに・・・・、
例えば九条院家に
関係する人に聞かれたら・・・・
どうしようと想うから。



あたしの視線が
きょろきょろと動いたのを見て、
樫原さんがふふっと笑う。



「心配しなくても大丈夫だ。周りは皆自分のことで忙しいからね」


そ、そうは言っても!!


動揺したあたしが
一人慌てる様子を見て、
樫原さんがくすくす笑う。


もう人が悪いんだから!

そういって睨むと、
樫原さんがまたにっこり笑った。


・・・こうやって、いつも
あたしは樫原さんのペースに
はまってしまう。

樫原さんは、あたしが
何度拒否をしても、
禁止だといっても、
するっとすり抜けて、
あたしに近づいてくる。

そして、あたしに愛の言葉を
囁く。

それがわかっているのに。
いつも防ぎようがなくて。
あたしは、樫原さんと一緒にいると
彼のペースに巻き込まれる。


・・・それがとても嫌だと
いうわけじゃない。
ただ、混乱する。
それだけ。


思わず落ち込んだあたしを
樫原さんがじっと見つめていたけど。

少し視線を飛ばした。


不意に見つめられていた視線が外された。


その解放感で顔を上げて、
樫原さんが見ている方向に
目をやった。



流れていた曲が終わって、
耳馴染みのある三拍子の曲、
ワルツが聴こえてくる。



「あ・・・この曲」



いつも、練習に使っている曲が
流れてきた。


「これ、いつもの曲だね」


思わず樫原さんを見たら、
樫原さんが微笑んでいた。


そして、少し格好つけるようにして、
お辞儀をしながら
あたしの片手を取る。



「1曲、私と踊ってくれますか、お嬢様?」


少し気取ったような、
いつもの敬語とは少しだけ違う口調に
あたしは、緊張や落ち込みを忘れて、
思わず笑いながら告げた。


「ええ、踊りましょう」
樫原さんとだったら、
何曲でもいいよ。


だって、このために
練習してきたんだから。


そういって笑った。


樫原さんに教えてもらったダンス。
ファーストダンスは、
やっぱり樫原さんと踊りたい。


これは、あたしからのお礼だから。




その言葉で樫原さんが
ゆっくりと微笑むのが感じられた。










******* ダンスのお相手は?18 *******


続きはまた明日。

 | GAME:【執/恋】創作  | Page Top↑

Blog状況

最近の記事

カテゴリー

訪問者数

メールフォーム