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執恋お友達のSuger Salt 様に捧げた
お誕生日リク夢です。


長いので分割にしております。

1つの記事で読まれたい方は
こちらから。

分割は、その1 その2、その3です。


以下、創作になりますので、
ご興味のある方のみお読み下さい。



↓↓↓↓↓


******** キスの数だけ その2 ********



きちんと、あたしの気持ち、
伝わってるよね?



腕の中から顔をあげてみると、
中岡さんが優しく
あたしのことを見つめていた。


「これから、サトちゃんが拗ねたら、こうするから」


くすっと笑って、
抱きしめている片手で、
中岡さんがあたしの髪の毛を撫でた。


その仕草がとても優しくて。
甘くて。

途端に恥ずかしくなる。
固まってしまった。


「な、中岡さん!!」


「なに?」


「こ・・・こ、こ、これを見られたら」


「え?ここ、海だから誰もいないから大丈夫だよ」


撫でてくる手をやめない。

すっごく大事そうに
大事そうに撫でるから。

恥ずかしい気持ちは
たっぷりなんだけど・・・。


あたしは、急に甘えたくなって、
そのままにして、
赤くなった顔を見られないように
また中岡さんの胸に顔をうずめた。


そんなあたしの甘えっ子を
中岡さんがくすっと笑うのがわかる。


(なんかなぁ。急に中岡さん、大人の男の人に変わるもんなぁ)


よしよし、って感じで、
中岡さんが、
あたしのことを撫でてくれる。


自分から言い出したことだけど、
それが少し恥ずかしくて。


あたしは、しばらく
中岡さんに抱きついたままだった。


中岡さんは、
そんなあたしを抱きしめててくれて。
ずっと優しく撫でててくれた。


「やっぱり・・・サトちゃん、すごく可愛い」


「え?」


「さっきの言葉、すごく嬉しかった」


「・・・・・」


なんでこんなに素直なんだろう。
中岡さんって、本当にあたしより
年上なはずだけど、
すごく純粋なところがあって。


照れ屋さんで。
気配り上手で。
あたしのことが大好きで。


切ないほど好きで。


もちろん、あたしも
それくらい好き。


「今度から、サトちゃんが拗ねたら、こうやって抱きしめてもいい?」


・・・あたしになくて
中岡さんにあるのは、
たまにこうやってみせてくる
大胆さかな。


「・・・・・・///」


「ねえ、サトちゃん?」


「・・・・・中岡さんのイジワル」


「え?」


「・・・・あたしが断れないの知ってて、そういうんだから」


「あ・・・・・」


その言葉で、中岡さんが
くすくす笑い始めた。
もう、中岡さんったら。


軽く睨むようにして
顔を覗き込むと。

どきっとするような
深い瞳の色で
反対に中岡さんが
あたしの目を覗き込んだ。


「抱きしめたら拗ねるのが治るっていうの、おしえてくれてありがとう」


「っ・・・・!」


「オレ、たまにサトちゃんのこと、好きすぎて」


「あああああ、もう、それ以上言っちゃだめ!」


あまりにも甘い発言な
中岡さんの口を
あたしは、両手でふさいだ。
もぐもぐして、目を白黒させてる。


その姿が・・・なんだか、
ちょっと可愛くてくすっと笑ったら。


反対に、口をふさいだ手を掴まれて
軽く指を甘噛みされた。


「っ・・・・!!」


予想していなかった刺激で
思わずびっくりした。


「この手、可愛い」

「っ・・・!!!な、中岡さん!!!」

「ん?」


「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ・・・ゆび!!」


「あっ・・・!」


言われて気づいたように、
中岡さんが、あたしの指から
唇を離した。



そして、すこし照れてる。


「でも誰も見てないから、大丈夫だよ」


ほら、って中岡さんが
周りを見渡す。


春の海は、人なんかいない。
ただ、波の音がしているだけ。
少し肌寒い浜辺で、
砂浜にいるのは、あたしたちだけ。


でも、動揺のあまり、
どもってしまったあたしを見て、
不意に中岡さんがくすっと笑う。


その頬は赤くなってるのに。
でも、しっかりあたしを見つめている。

「だって、サトちゃんがとても・・・・その・・・かわいいから」


「か、可愛いからっていって!!!」

指を食べられるかと思った。
その動きがとても、
エロティックで・・・



もう、なんか恥ずかしくてたまらない。



あたし、今すごく赤くなってる。


(恥ずかしいよ・・・だって)


もっとそれ以上して欲しいと思ったから。
そしたら、それがすごく
すごく、なんかエロいっていうか、
何考えてるんだろう、自分!!って
本当に、恥ずかしくてたまらなくて。



「もう!ついてこないで!」



するっと中岡さんの腕を抜け出して
先に歩こうとした。

「え?」

あたしは、一人、
ずんずん、砂浜を歩き出す。
ちょっとびっくりした様子の
中岡さんを後ろに。

「どうしたの、サトちゃん?」

中岡さんが慌てて、
追いかけてくるのがわかる。


「は、恥ずかしいから、ちょっとしばらく・・・」


その言葉に、中岡さんが
くすっと笑う。

もう、なんで余裕で笑ってるの?

こうやって、たまにあたしよりも
すごく大人の男の余裕みたいなのを
見せ付けられる。

(それはそれでかっこいいと思うけど)

すごく、自分が子どもで
いたたまれなくなるし
恥ずかしい。


中岡さんのことが好きすぎて。


なんか、こんな甘いことをされたら
頭が沸騰しそうになる。










でも、サトちゃん。



顔のほてりが消えるまで、と思って
無言でずんずん歩いていたら
不意に中岡さんが
あたしの名前を呼んだ。


「言ってることと、やってることが反対だよ?」


「え?」


はっと気がつくと、
あたしは、中岡さんの手を
繋いだままだった。


あ!

ついてこないで、って言いながら、
ちゃっかり手を繋いだままだった!


あまりの自分の矛盾に
また、かーって赤くなっていたら、
不意に、その繋いだ手をひっぱられて、
中岡さんに抱きしめられた。


「こうしたら顔見えないから」


「な、中岡さん!!!」


「恥ずかしいんだろ?」

優しく笑ってるのがわかる。
あたしは抱きしめられて
真っ赤だ。


本当に、中岡さんったら
純情で可愛いなって思ったら
次の瞬間は、
すごく大胆な行動をしてくれる。


こうやって・・・・
誰も見ていないからって
抱きしめるのは嬉しいけど・・・。


普段から、それも外でこうやって
抱きしめてくれることってないから、
あたし、すごく、ドキドキしてるよ。


ドキドキしてるあまり
固まってると、
不意に中岡さんが耳元で囁いた。


「名前で呼んでよ」

「っ・・・・・!」


「せっかくのデートなんだし」


「・・・・・・」


な、中岡さん!!??


いつも、あたしが押せ押せなのに、
こんな時は、中岡さんの方が大胆・・・。


「ね?」


「・・・・う、うん」


「オレ達、もう付き合って1年になるのに、なかなか君の口からオレの名前を聞けなくて」
本当は寂しいってわかってる?


その言葉はからかいとか、
滲んでない。
本当に、中岡さんが想っている言葉。


思わず何も言えなくなる。
だって、名前を呼べないのは・・・・。

呼んだら、すごく切なくなるから。
好きだって気持ちが
溢れてくる気がするから。


「久志さん・・・・」


呟くだけで、
その響きが、一番に
あたしの胸を苦しくさせる。


「サトちゃん・・・・」


中岡さんがあたしの名前を呼ぶ。
その響きが・・・とても好き。


思わず切なくなって
もうどうしようもなくなる前に
話をずらそうと、
あたしは、一人話し始めた。


どうしてここに来たのか。
どうして今日ここに来たかったのか。


「ねえ、覚えてる?」



「ん?覚えてるよ、もちろん」


「あたしが飛ばしたスカーフを取ろうとして中岡さんが海で濡れちゃった、1年前のデート」


「そんなことも覚えてたんだ」


「もちろんだよ。忘れない」

だって、すごく大事な思い出だもん。
中岡さんとの初めてデートだったから。


「あの時、キスしてくれたの、覚えてる?」


「もちろん」


「すっごく嬉しかった」

切なくて、胸がきゅんとした
あのときのキス。


「サトちゃん・・・・」


「あの日から、この海はあたしにとって、久志さんとの特別な場所なの」


だから、今日、あたしの誕生日に、
ここへ二人で来たかった。


大好きだよって、気持ちを
ここでまた確認したかったから。
あの日の思い出が
とてもステキで、愛しかったから。


そう告げたあたしに
中岡さんがくすっと笑いながら、
目を覗き込む。


「あの日の海の想い出より、今日の誕生日の想い出の方がもっともっと」
記憶に残るよ・・・・


そう呟く声と一緒に、
中岡さんがゆっくりと顔を近づけてきた。


「記録更新」


ちゅっと少しだけ唇にキスされて、
中岡さんが笑う。
すごく幸せそうな笑顔。


「違うよ。記録更新中」


あたしも、思わず笑顔になって、
中岡さんの首に腕を回して
抱きつきながら、キスをした。






少しだけ・・・・
海の匂いがする。
中岡さんから。




多分、あたしも・・・・。
海の匂いがしてるね。



海風があたしたちの横をすぎていく。
風が通っていくたびに、
あたしと中岡さんを包んでいる
温かい空気を揺らしていくの。


春の海は誰もいなくて。

2人で歩く砂浜。

立ち止まっても、
聴こえるのは波の音だけ。
柔らかくあたし達に降り注ぐ
太陽の光が、すごく気持いい。


明るくて。


こんな明るい中で、
それも、想い出の海で
中岡さんと白昼堂々と
キスしている自分がいる。

それが、たまらなく
幸せだって感じるよ・・・・。












・・・・・・・・・・・








ちょっと歩こうか。

中岡さんに手をひかれて
砂浜を歩く。


波打ち際で見つけた棒で
濡れた砂にお絵かきする。


子どもみたいって思うけど
自分と中岡さんの
名前を描いてみた。


もちろん、2人の名前を
ハートで囲ってみる。


それを見て、
中岡さんが赤面しているのがわかる。





誰もいないからいいじゃん。
描いても大丈夫だよ。




そうだね。お絵かきしよっか。



あたしの言葉に中岡さんが
少し悪戯っ子ぽく笑ってくれる。




これ、相合傘なの。




にっこり笑って
砂に描きあがったのを見せたら
中岡さんが、相合傘の上に
ハートを描いてくれた。



ハートを描かないと
相合傘じゃないよ、サトちゃん。



あ、ただの傘になってた?




そう笑っている先から、
押し寄せてきた波が
砂をさらっていく。




あー!消えちゃった。




傘の半分までが消されてしまって
がっかりするあたしを
中岡さんが、頭をぽんぽんとする。


こっちに描こう。



そしてにっこり笑って、
少し波から離れた場所に
さっき半分まで消されてしまった
相合傘を描いてくれた。



ここだったら消えないよって。



思わず嬉しくて、
中岡さんに抱きついた。



そんなあたしを、
また中岡さんがぎゅっとハグをして
頭をぽんぽんとしてくれる。


子どもみたいに
甘やかされてる、って
わかりながらも、
こうやってされるのは大好き。




その後、2人でまた
砂にお絵かきする。



これ、中岡さんの顔だよ。


ちょっと難しかったけど、
どうにかカッコよくかけたのを見せる。


ちょっと可愛く描いて、
もちろん、頬は照れているように
斜線を描いた。


髪の毛はあたしが
大好きなふわふわ。
目はきらきらお星様を入れた。


頭にクラウンを載せる。
ちょっとだけ王子様みたいな感じ。




似顔絵の横に沢山ハートを描いたら
中岡さんが真っ赤な顔をして
そのハートを消そうとするから、
思わず笑ってしまった。




これ、すこし可愛すぎない?




軽く睨みながらも
照れてるのがわかる。



あたしからみたら、
いつも中岡さんはこうなの!



そのまま、似顔絵の中岡さんの隣に
あたしの横顔を描く。




中岡さんの頬に
キスしているように
見えるような横顔。
目を瞑って
唇をちゅって出している。







キスさせてみた。




どう?って振り向くと、
中岡さんがこれまた
真っ赤な顔をしている。




ん?これくらい、どうってことないよ?




自分がキスされている砂の絵を見て
赤くなる中岡さんが可愛いと思う。



だから、吹き出しで
砂の絵のあたしに言わせた。



「ひさし カワイイ」



そのセリフに、
中岡さんが思わず吹きだした。


あたしも笑った。


それがあまりにも面白かったから
思わず調子にのって
その隣に、またセリフの吹き出しを描いて



「だいすき」



って描いた。


もちろん、沢山ハートも散らして。


笑いながら、
棒を貸して、って言われて
貸したら、今度は中岡さんが
あたしの描いた、
自分の砂の絵の横に





「サト だいすきだ」




と書いた。




ちょっと照れたような顔をして
でも、ちゃんと書いてくれた。


それが嬉しい。
目を合わせて、
2人で子どもみたいに笑う。



今度はあたしがまた棒で書く。




「あたしのほうがすき」




中岡さんが書く。



「おれのほうが もっとすき」



あたしが書く。





「すき すき すき すき」




中岡さんが書く。





「あいしてる」














2人でイラストの周りに
たくさん文字を書いた。
もう書くところがなくなって、
2人で笑った。



描いていた棒を
近くにぽいっとして
手を繋ぐ。



海風が気持いい。



目を上げると
海面が午後の光で、
柔らかく光ってて、
キラキラとしている。


少し眩しい。


そっと隣に寄り添う人を見ると、
彼も同じように少し目を細めて
海を眺めている。



柔らかそうなライトブラウンの髪の毛。

優しそうな顔。瞼にかかる前髪。

見た目以上にしっかりしている肩。


その1つ1つがとても好きだと思う。



手を繋いだまま、しばらく、砂に
自分たちが描いた絵を眺めていた。




沢山描いたね。

うん。

これって・・・見られたら
すごく恥ずかしくない?

うん、恥ずかしい、かも。

帰る前に名前だけは消していく?

ううん。恥ずかしいけど、いい。

そっか。じゃあ、
そのまま残してから帰ろう。










中岡さんがあたしを見つめて笑う。

あたしも中岡さんを見つめて笑う。





すごく、幸せだと感じる瞬間。




「ねえ、久志さん?」

「ん?」

「さっきの。文字じゃなくて、言葉にして言ってよ」


いつ?今?

そう訊きながら、
ぎゅーっと中岡さんが
あたしを抱きしめる。


いつでも!今すぐ!


元気よく返事をしたあたしを
眩しそうにみつめる中岡さん。


あはは、元気だな。


子どもに言うみたいにいう中岡さん。
でも、その目はすごく優しくて。


たまらなくなって
あたしは、自分から
ちょっと背伸びして
中岡さんの首に抱きつき、
キスした。






********* キスの数だけ その2 ******::


その3はこちらから。
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