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イッツオンリートーク  10/07/2007  
イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)
(2006/05)
絲山 秋子

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最初に読んだ絲山作品『袋小路の男』があんまり肌に合わず、
(こ、こんなはずではなかった・・・)という思いが強かったので、
他の絲山作品に挑んでみました。負けず嫌いだなぁー。

図書館の本棚「イ」で立ち往生し、絲山作品のあれこれを手に取りながら、
肌に合いそうな本を探して、一番ぴたっと予感がしたのがこの作品、
イッツオンリートーク。
英語のフレーズだけでも、ピンと来るんだけど、
実際読み込んでみて思ったのは、あれほど『袋小路の男』では
肌に合わないと連呼したのにもかかわらず、
あっさりと鞍替えします。

絲山さん、なんか妙な作品書く人ですね。
一冊に収められているのは、表題と、「第七障害」の2つの短編。

表題の主人公の私が精神病を患い、ついでに周囲にはろくな男がいなくて
悩み、とか、現実、とか経済、とか、そんなビジネス書ぽぃことがない
のんびりとした日常生活で、出てくる人物全てに「・・・・・しっかりしろよー」と
言いたくなったのではありますが、それでも、この雰囲気嫌いじゃないです。
どちらかというと、社会のレールを一生懸命走っている人の世界じゃなくて、
そこから逸脱してしまって、それでも毎日世界は回っていて、って人の世界。

主人公には共感しなかったけど、妙に痴漢男には親近感を持ってしまいました。
なんていうか、主人公と痴漢男との絡みが、ドライだけど、冷たさはなく、
親密さという言葉のようなプラスのイメージじゃなく、
ただ一緒にそこにいる、お互いにその時必要としあってる関係が
他人との安心できる距離といいましょうか。
痴漢男の書き方は好きでした。

そして『第七障害』。

馬術経験者としては、この短編、見逃せません。
ここまで、馬術の障害競技について書かれた話を読んだ事がなく、
期待してなかった(!)絲山文学でこの話題が出てくるなんて、
天と地がひっくりかえるような驚きでした。

試合中の落馬で馬を死なせてしまった順子。
国体をも目指して馬術に励んできたのに、
その熱意も消えうせ、馬術から離れ、忘れようとしている毎日。

そんな順子が馬術時代のライバル・篤に逢って
そこから運命が段々と変わっていくのが面白いです。

ま、恋愛のことより、あたし的には、この作品で馬術関係の
単語やら用語やら、その世界に触れていること、その世界の話が
出てきてることが、ものすごく新鮮で、心に残ったのだけど。
あらためて、自分と馬との関係を考え直しました。
順子のように、ある種屈折した気持を抱いている馬術に対して、
ここまで自分が食いつきが良いのは、自分でも謎だけど。

ちなみに、あたしがよく躓いたのは、第七障害でなく、
第三障害、第四障害とかでした。
馬のリズムがつかめなくて、そこら辺がターニングポイントだったというか。
第七障害まで来たのなら、殆ど最後まで飛べる、って手ごたえあったから、
最初にノセる間までが大変だったなぁ。



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こんにちは。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
藍色  09/11/2009 Fri URL [ Edit ]
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