2017 10 / 09 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11 next month
スポンサーサイト  --/--/--  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 | スポンサー広告  | Page Top↑
きみはポラリス  09/02/2007  
きみはポラリスきみはポラリス
(2007/05)
三浦 しをん

商品詳細を見る


三浦しをんの自薦アンソロジー。

アンソロジー本に投稿することが多い三浦しをんの作品と、
自ら「お題」を決めて書いた作品を収録。
他本に投稿した短編は、明るい結末が多いけれど、
「自分お題」の作品は、テーマを掘り下げて書いただけあって、
ディープに、そして密度の濃い作品に仕上がっています。

あたしが一番心に残った作品は、『わたしたちがしたこと』。

かつて、主人公のわたしと、その恋人だった俊介が、二人でしたこと。
二人を襲った出来事が、運命を変えていく。

この作品を読むと、ものすごく寂しい気持ちになります。
じーんとくる、どころじゃなくて、冷え冷えとした冬の空が広がる草原に
一人取り残されたかというような孤独感。
もし、運命の恋人がいるのならば、こんな風に寂しくて、
そして閉鎖的で、どこにもいけない気持ちになるんだろうか。

愛しているからこそ、相手を全力で、命をかけて守った。
守ったからこそ、二人では一緒にいられなくなった。
愛しているからこそ、苦しい。そして苦しませた。
「愛してる」を貫く為には、離れるしかなかった。
離れたからこそ、忘れられない。
忘れられないんじゃくて、忘れたくないんだ。
一生、この愛で絡みとられた世界で腐敗して終わっていい。

一生、愛している相手を縛り付けるためには、
相手の前で、自分の命を捧げることが究極ではない。
相手のために、誰かを殺すこと。
そんな激しい愛を目の前で見せ付けられたら、
もう他の人を愛することはできない。

もし、運命の恋人たちがいるのならば・・・。
究極に突き詰めていったら、
それは、二人でお互いを見詰め合っていく狭くて閉鎖的で
そして苦しい世界なんじゃないかと思う。
二人だけだからこそ、息苦しい。
でも、愛しているからこそ、息苦しいのを息苦しいとはいえなくて、
そして、ただただ、その世界に埋没するしかない。
寂しすぎる。


この本のタイトルは、作者によると、いつも心の中で
光がともるような存在が君であるような、恋愛においても、人生においても。
そんな意味が込められてるらしい。
ポラリスは、北極星のこと。
冬の凍える空で一番に光って、そして目印になる星。
そんな存在である誰かと巡り合えたら、
多分、とても幸せなんだと思う。

収録されている作品の中で、そのほかに好きなのは、
幼馴染への恋心に気づくラブレターの話。
永遠に届かないラブレター。

ラブレターって、届かないものの方が圧倒的に数多い。


 | 三浦しをん  | TB(1)  | CM(2) | Page Top↑
こんにちは。コメントありがとうございました。早速TBさせていただきましたので、よろしくお願いします。
『わたしたちがしたこと』考えさせられるお話しでしたね。愛し合っていても一緒にいられない二人。切なく、とても痛かったです。
タイトルの意味、知らなかったので教えて頂けてありがとうございますv
またTB&コメントさせていただきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
花梨  11/04/2007 Sun URL [ Edit ]
----------------------------------------------------------------



花梨さんへ

こんばんは~。
遊びに来てくださってありがとうございますヽ(゚▽゚*)

「きみはポラリス」って題名いいですよね~。
最初見たときは、ポラリスで反応して、
なぜか韓国ドラマの冬のソナタを思い出したけど(笑)
確か、ダヴィンチのインタビューで、作品紹介の時に
題名の由来を話しておられました。
意外と恋愛小説だけじゃなくて、
新しい分野にも挑戦してもらいたいな、三浦しをん。
エッセイでばかり見かけるので、小説でないかな~と
ドキドキしていたりします。

またこちらも遊びに行きますね~♪
今日は『片耳ウサギ』と『うさぎおいしーフランス人』を
読んでます( ̄∀ ̄*)イヒッ
つぐみ  11/04/2007 Sun URL [ Edit ]
----------------------------------------------------------------



Secret




TrackBack URL
→http://nutsmeg.blog107.fc2.com/tb.php/3-4f79e911

Blog状況

最近の記事

カテゴリー

訪問者数

メールフォーム