2017 11 / 10 last month≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12 next month
スポンサーサイト  --/--/--  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 | スポンサー広告  | Page Top↑
いつもブログに遊びに来てくださってる
きょうさまからのリクエスト夢です。

リク内容は『ヒロインの卒業を祝う真壁』

時間軸は、白凛を卒業する頃なので
1年飛んでます。
長かったので、前編後編にわけましたが、
またまた長いので、後編をその1、その2で
分けております。

こちらは、その1です。



前編はこちらから。


以下、創作になります。


↓↓↓↓
********* Graduation 後編 ***********




「真壁さん、どこにいくの?」


あたしは、真壁さんが選んでくれた服を着てる。

選んでくれたのは、赤紫色のワンピース。
シンプルな襟元のカットに
膝丈ぐらいのデザイン。


でも、背中もぐるっと開いてて。
カクテルドレスのような雰囲気。


それも、真壁さんが出してくれたストッキングは
ガーターベルトのようなもので、
思いっきりこのワンピースとあわせると、
すごく・・・・女っぽすぎて、
あたしは、着替えながらも、
この服を選んだ真壁さんにドキドキした。


(こ・・・こんな服を着て欲しいのかな?いつも・・・)


なんか、とてもセクシーで、
あたしはどぎまぎした。


真壁さんって・・・たまにすごく。
ううん、たまにじゃなくて。
2人っきりのときは大胆でセクシーなのが
好き・・・なんじゃないかなって感じる。


(こういうの、着ているだけで、あたしがドキドキだよ)


こんな服を着て、あの真壁さんの隣に立ってて
たまに抱きしめられたり、
キスをされたりすることを想像するだけで
あたしは、もういっぱいいっぱいだった。



着替えが終わったら、
すぐに私服になった真壁さんが来た。


選んだ服を着たあたしをみて、
ふっと笑った後、
(似合ってる)と一言だけ耳元で囁いた。


その一言で、ものすごく恥ずかしくなって
かーっと頬が赤くなるのがわかる。

今まで、こんな・・・・夜のお出かけ用みたいな
服を着て、真壁さんと夜のデートはしたことがない。


この服のセクシーさもさることながら、
それにあわせるかのように
ドレスアップした真壁さんの姿にも
すごく時めいてしまった。




・・・・・・・・・・・




2人で、屋敷を出た。

車は・・・屋敷の車じゃない。
真壁さんの車だ。


もちろん、運転は真壁さんがしている。
何回かしか乗ったことがないけど、
イタリアのスポーツ車らしい。
ハンドルが外国仕様だ。
複雑な名前で、あたしは一度聞いたけど
忘れてしまった。


スタイリッシュなデザインで、
これを真壁さんが持っているってコト自体で
驚いたけど・・・・。


でも、もっと驚いたのは、運転をしている
真壁さんがとってもかっこいいこと。
眼鏡ははずしてる。


ビリヤードしている時の球を
狙っている時の強い目線とは違う。
もっと、きりっとして、全体的に・・・・
すごく“仕事ができる”って感じがいい。



もちろん、真壁さんは仕事ができる人だけど。


こうやって眼鏡を外した横顔を見つめるのが
なんだか不思議だった。



でも、嬉しい。


眼鏡を外してるってことは、
なんか、1枚距離がめくれたような、
そんな近さを感じるから。



キスされているときに・・・・特に。



(眼鏡がなかったら、真壁さんの睫とか触れるんだよね)



キスするときに少し傾ける頭。
あたしの頬にかすったりする
真壁さんの睫の先。


その感触を思い出して、
1人、幸せな気持ちになった。

真壁さんのキスはいつも・・・
あたしを幸せにしてくれる。


にっこりと笑うあたしを、運転している真壁さんが
横目で見るのがわかる。


あたしの左手は、真壁さんの右手に
そっと包まれるように握られている。


運転しているときにこうやって手を繋いでくれる
その甘い関係が、あたしをとても時めかせる。


「なに、笑ってるんだ?」


「ん?えーっと、運転する真壁さんがすごくカッコいいなって思って」


素直にそう告げると、少し真壁さんが
赤くなって、照れるのがわかる。

なんでだろう。

真壁さんって、たまにこうやって
ちょっとしたことで、照れたりするんだよね。
いつも、無表情に近いポーカーフェイスなのに
それが崩れるときがある。


そういう瞬間が、
あたしは・・・・たまらなく好きだ。
もっともっと、あたしだけにしか見せない
表情をみてみたいと思う。


(恋人の特権だよね)


照れ隠しなのか、黙ってそのまま正面向いて
運転している真壁さん。
その横顔をじっと見つめた。



今日はこれからどこに行くんだろう?



屋敷を出る前に、いつもは玄関先から出るから
瞬君とかフットマンがいるし、
樫原さんや中岡さんが出かける前に
見に来ることはあるけど、今夜はそんなことなくて、
屋敷の駐車場へ直行して、そこから車に乗った。



(今夜はおでかけ、というより、お忍びのデートみたい)



誰にも声をかけられず、さっと屋敷を出た。
それも運転手もいなくて、車にはあたしと真壁さんだけ。


たまにデートするときはあるけど、
でも、その時も「お嬢様」と「執事」として、
出かけて、街中だけで恋人同士なだけ。
堂々と2人で屋敷を出発して、ってことはなかった。
いちお、人目を気にしてて・・・。



だから初めてだ、こんなお出かけ。



真壁さんは行き先を教えてくれない。
車は環状線に入って、夜の街を走る。
ネオンの光が、線のように見える。


車のオーディオからは
静かにジャズのサックスの音がする。
たまにクラシックの曲も。


(これって、真壁さんが好きな曲なのかな?)


カーラジオじゃない音楽に、
あたしは少し耳を傾けながら、
おとなしくしていた。


(どこに行くんだろ?)


目的地を教えてくれなかった。
何度も聞くのも野暮だし、
どっちにしろ、どこへ行くにしろ、
真壁さんと行くんだったら。



あたしは・・・・どこでもいい。



一緒にいられる時間が幸せだから。
こうやって、何も喋らない時間も好き。


一緒の空間にいて、それが心地よくて。
くっついているだけで安心する。



繋がれた手から伝わってくる温かさとか
気持ちとか、優しい気配とか。

色んな時間があるけど、
こうやって2人っきりで過ごす時間はとても特別。


そして、すぐ終わってしまう気がする。


(でも、もうこれからは、もっともっとこんな時間が増えるよ)



あたしは高校を卒業した。



イギリスに行ったら、
これまでの生活時間とは
めっきり変わるはずだから
もっと真壁さんと一緒に入れる時間が増える。


慌てなくても、もったいぶらなくても、
こういう2人だけの甘い時間が
あたしたちを待っててくれるっていうのが
心に余裕をくれた。



助手席でシートにもたれたまま、
ずっと外をみつめていたり
かすかに流れてくる音楽に耳を傾けていたら
朝からの疲れが出てきたのか、
少し眠くなってきた。


車の振動も、繋がれた手の温かさも
傍に真壁さんがいてくれる安心感もあって。


あたしがうつらうつらになってきたのを
真壁さんが見て取ったのか、
信号が赤になって車が一時停止したときに、
繋いでいた手を少し解いて、
あたしの額や目の辺りに手をかぶせた。


「少し眠っておくといい。まだ着かないから」


「・・・うん」


「着いたら起こすから、少し寝てろ」


瞼の上におかれた手からの温かさや
ほんのりと香る真壁さんの香水の匂いとか、
傍で見守ってくれている安心感とか。


一緒に傍にいて、デートなのに
眠っちゃうなんてもったいない。


そう想いながらも、この真壁さんの優しさが
とても気持ちよくて・・・。
こうやって、一緒にいる時間に
眠ってしまうことが贅沢で、嬉しくて。


色んなのが、あたしを眠りに誘う。


真壁さんが、またあたしの手を握る。
その温かさに安心して、
あたしは、ゆっくりと目を閉じて、眠った。







・・・・・・・・・・・・





夢を見た。


桜吹雪の中、
あたしと真壁さんが一緒に歩いている夢。


少し大人びた服を着たあたしと、
いつも通り、格好よくてセクシーな真壁さん。


繋ぎあった手が嬉しい。
傍に入れることが嬉しい。
この人を好きになって嬉しい。
この人があたしのことを好きになってくれて嬉しい。




伝えきれない気持ちが
沢山、つながれている手から、
真壁さんに伝わるといいな、って
そう願っているあたしがいた。


つないだ手が嬉しくて、
それを見て微笑むと、
真壁さんも微笑む。


何も喋らずに、ただ手を繋いで
ゆっくりと歩いている。


なんでもないことなのに、
思わず涙が出てきそうになる。


夢なのに、ちゃんと桜吹雪には
薄紅色がついていて。


真壁さんがあたしのほうを見つめている。


(この手を離さないでね)

そう想って、ぎゅっと繋いだ手を
真壁さんが笑う。
その微笑がすごく優しくて、
あたしは、胸が詰まる。


このまま、この人が微笑む姿を
ずっと見ていたい。
そう想って、少し切なくなった。

ずっとずっとあたしのことを好きでいてね。


好きって気持ちが
リングになって、
あたしたちを
囲ってしまえばいい。


祈りに似たような願いがぐるぐると
あたしの心でリフレインしていた。


ずっと、あたしも貴方のことが好きだよ。


ずっとずっと・・・・。












(きょう、好きだ)






不意に、真壁さんが囁く声が伝わってくる。
声なんて聴こえないはずなのに。



初めて、あたしのことを
好きだといってくれたときの
・・・・低くて、甘い声。



あの時の真壁さんの声、


片時も忘れたことがない。
ううん、ずっと一生忘れない。


その言葉が耳元で、ずっと。










・・・・・・・・・・・・・・






ふっと目を覚ますと、
こっちをじっと見詰めている
真壁さんと目が合った。


車は停まってる。



「っ・・・・・!」



夢がとても鮮明だったせいか、
あたしは、思わず、ここはどこだろう?と想った。
目をぱちぱちさせているあたしをみて、
真壁さんがくすくすと笑う。


「どうした?夢でもみていたか?」


すごく鮮明な夢で、現実みたいだった。


「・・・・うん。夢見てた」


「どんな夢?」


こっちを見つめる真壁さんの視線が優しい。
思わずどきどきしてしまう。
さっき、夢の中で響いていた真壁さんの声が
まだ耳に残っているから。

思わず恥ずかしくなって赤くなるのがわかる。



「・・・・真壁さんとあたしの夢」


ちょっと頬が熱い。


「どんな夢だったんだ?」


「んー・・・・それはちょっと」


もったいぶることないし、
別に話してもよかったんだけど、
あれだけ純粋な気持ちを、言葉にして
情景を語るのが恥ずかしい。


あたしが言いにくそうにしていたら、
真壁さんがその様子を見て、意地悪そうに笑う。


「俺に言えないような夢でも見てたのか?」


「え?!」



「例えば、俺に抱かれてる夢とか?」



にやって笑ってこっちを見つめる真壁さんの
爆弾発言に思わず噴きそうになった。


「!!!!!」
「ち、違うよ、違う、違う!!」




思わず、動揺のあまり、
あたしは何度も繰り返し否定した。


「否定が多すぎて、あやしすぎるぞ」


そういって真壁さんがあたしをからかう。


「違うよ、そんなんじゃなくて!!」


「じゃあ、どんな夢?」


ぐっと身を乗り出してきて、
あたしの方へ顔を近づけてくる。
その近さにドキドキして、
あたしは頬が赤くなるのがわかる。


あたしがドキドキするってわかってて、
この人はこういうことをするんだから。
これは逃げられない、と観念したけど、
顔を見ていうのが恥ずかしすぎて
あたしは横を向いて、渋々話した。



「・・・・真壁さんと一緒に手を繋いで歩く夢」
「なんかすごく、幸せな夢だったの」


真壁さんが、あたしの横顔を
見つめているのがわかる。
その瞳が優しいことも。
優しいけど、黙って続きを促していることも。


大げさにため息をつくフリをして、
あたしは続けた。


「夢の中でも、あたし、真壁さんのこと好きだったんだ」


なんか、あの夢の中の気持ちを
全部言ってしまうのが、少し惜しくて。


だって・・・・、いかにも、あたしが
ものすごく真壁さんのことを
すごく好きなんだ、って夢だったから。


こんなに好きになっている自分が不思議だけど、
でも、こうやって好きにならせる真壁さんが・・・
もっとずるいと思う。
そして、こうやって確認させることが。


どこまでいっても、
あたしの100%が真壁さん色で
染められてる気がするもん。


なんか、あたしだけ好き、ってワケじゃないけど
ここまで好きなんだ、って夢の中でも
実感させられて、ちょっとだけ悔しかった。


なんかなぁ。
嬉しい悔しさ・・・・?


ちょっと拗ねるように真壁さんを見たら、
もうその瞳が笑ってて、
あたしが続きを言うのを許してくれた。



そして、ぐっと顔を近づけたと思ったら



「よく言えました。ほら、ご褒美だ」


一瞬だけ、あたしの唇をついばむように
ちゅっと奪った。


「!!!!!」


いきなりのキスでびっくりして
目を白黒させるあたしを、
真壁さんがくすっと笑う。


「も・・・、もう!ご褒美って、そんな子どもじゃないもん、あたし」


ついつい、動揺のあまり、
憎まれ口を叩いちゃう。
でも、それさえも、真壁さんは
くすくす笑いながら聞いてる。


ずっと真壁さんのペースだよ。
悔しいけど・・・・。

でも、こうやって笑う真壁さんは好き。


あー、もうどうしてこんなに好きなんだろう。
本当に嫌になっちゃう。
ふてくされたいけど・・・・
でも、なんだか幸せで、そんなことできない。


百面相しているあたしを見て、
真壁さんが手を伸ばして、
あたしの頬を軽く手の甲で撫でた。



「さあ、目的地に着いたから、降りて」

「え?」


あたしは慌てて車の窓から外を見る。


なんか、駐車場ぽいところだけど、
外套が1本、2本あるばかりで、
暗くて・・・砂利道が続いてるのしか見えないよ。

戸惑うあたしを、先に車から降りた真壁さんが
回ってきて、扉を開けてくれる。



「どうぞ、足元にお気をつけ下さい、きょうお嬢様」

執事の時のように、軽く腰を折りながら、
真壁さんが一礼しつつ、開けたドアを押さえてる。

ここはどこだろう。
わからないけど、とりあえず車から降りる。


「どこなの、ここ?」


あたしの質問に、真壁さんが他人行儀な
執事の微笑を浮かべて

「しばらく先を歩きますと、見えてまいります」

とだけ、畏まって言う。


その執事の仮面がなんだかおかしくて。
あたしはちょっとだけふざけて、
真壁さんの頬に両手を伸ばす。



「真壁さん。今は恋人同士の時間だよ」
「だから、こんな執事みたいな口調はやめて」

眼鏡もしてないんだし・・・。




少し拗ねるように言うと、
真壁さんの顔がふっと笑った。

あたしは、その顔が好きでたまらない。
この笑顔を見るたびに、
ドキドキしてしまうの。


だから、一瞬周りを見回して、
誰もいないことを確認したあと、
少し背伸びして、
両手で挟んだ真壁さんの頬を
引き寄せるように、自分からキスをした。


真壁さんがゆっくりとあたしを抱きしめる。


十分にキスをした後、
ゆっくりと唇を離すと、
真壁さんが微笑んでた。


「本当に、きょうは我慢がならないんだから」


「それは、あたしのセリフだよ」
だって、真壁さんだって、人目を盗んでキスするじゃない。


思わずそう言いながら
軽く睨む真似をすると、
真壁さんの瞳が面白そうに輝く。


「あれは、きょうがキスして欲しいって目で見つめてるからだ」




「っ・・・・!」



思わぬ反撃で、あたしは、一気に赤くなった。

・・・確かにあたしは、真壁さんとのキスが好き。
でも、こんなって見透かされてるのって、
とても恥ずかしい。


「あ、あれは・・・・っ!」

思わず言い返そうとして、言葉に詰まる。



そのあたしの言葉尻を捕らえて、
真壁さんがもっと言葉で攻めてくる。


「あれは?ん?」
「じゃあ、きょうは俺とキスしたいって思ってはないけど、キスされてるのか?」

「っ・・・・!!!」



一気にまた言葉で攻められて、
あたしはもっともっと顔が赤くなるのがわかる。


わかってるくせに、
こんな風に意地悪するなんて、
真壁さんはずるい!



思わず何も言えなくなって
拗ねてしまったあたしに、
真壁さんがにっこり微笑みながら
最後の一押しをした。


「俺はいつだって、きょうとキスしたいと思ってるけどな」
人が見ていたって、本当はな。


そうやって囁く。


その囁きも、言葉も、
全部、危険な魅力だから!



「っ!!!!!」



そ、それはだめだよ!!と
思わずドキドキするあまりに
叫びそうになったあたしを
真壁さんが、くすくす笑う。



「さあ、行こう」


笑いながら、歩くように促す真壁さん。



もう、本当にいつも真壁さんのペースで
あたしはやられてばっかり。

もう、なんか、やりたい放題されて
あたしは、なんともいえなかった。


本当に、こんな・・・真壁さんの一語一語に
振り回されて、ドキドキしちゃってる。
そんな自分が悔しいけど・・・嬉しい。


でも、そういうことを認めちゃったら
もっともっと真壁さんのペースになるから!



あたしは、少し拗ねてるフリをしながら、
真壁さんの差し出した手を握る。


さっきのやりとりで、やられっぱなしだったのを
拗ねてるんだよ、って
わざと顔をあっちの方向に向けるけど
頬が緩むのがわかる。


だって、こんな・・・なんか恥ずかしいけど、
こんなやりとりを真壁さんとしていること自体、
ものすごくドキドキする。

なんで、真壁さんって、
ひとのことを、こんなにドキドキさせるのが
上手いんだろう。


「足元、土が緩んでいるかもしれないから気をつけろ」


そんなあたしの事情を全部お見通しなのか、
面白そうに笑う真壁さんが、
慣れないハイヒールで歩くあたしの手を
ゆっくりと握って、エスコートしてくれた。



******** 後編、その1終わり *******


その2は、こちらから。
 | 【執/恋】創作ー分割  | Page Top↑

Blog状況

最近の記事

カテゴリー

訪問者数

メールフォーム