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ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
(2002/11)
恩田 陸

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ビバ!20世紀のサブカルチャーよ!

正直、この作品が、ここまで自分の好みにぴったりはまるとは
思ってもいなかったです・・・。もっと早くに読んでいてもよかった。
2002年発表の作品で、現在文庫落ちもしてます。
が!紹介は、このハヤカワSFコレクションの表紙で出したかったので、
上記のようなアマゾンの商品画像で♪

著者の恩田陸さん曰く、「20世紀のサブカルチャーを自分なりに処理した作品」
だそうです。目次からしてステキ!昔懐かしの名画のタイトルばかり。
エデンの東、ショウほどステキな商売はない、暗くなるまでまって、などなど。

内容も、20世紀を代表するサブカルチャーだらけ。
狂乱の名門高校入試に、高校生クイズ選手権から始まり、
アンダーグランドではプロレスやコスプレ、そして演劇にアイドル評論やら。

物語は、主人公のカナザワアキラが「大東京学園」に入学するところから。
そのころの日本は、日本人だけが地球に居残り、化学物質や産業廃棄物の
処理にあたる近未来。そんな世界で生き残るエリートになるため、
大東京学園への入学を決めたアキラと、そして北海道から入学してきた
シゲルとの友情、学園生活に秘められた謎と罠、陰謀。
そして、学園からの脱出を試みる「新宿」クラス。
学園生活の息抜きに夜な夜な学生が集まる、秘密の場所、
『アンダーグランド』と呼ばれるサブカルチャーの宝庫。

アキラとシゲルは学園の謎に近づき、そして、この前世紀サブカルチャーの
歪んで狂った遺物で閉ざされた未来しかない学園から脱出すべく、
命を燃やす。後半、脱出劇が火花を散らすように繰り広げられます。


ぎっしりと、この1冊に20世紀のサブカルチャーと呼ばれる大衆文化が詰まってた!
切り口はどこでも金太郎飴、のようなもの、サブカルチャーだらけ。
なかでも面白いのは、そのサブカルチャーについて、近未来からの推測で語られるので、
ディズニーランドが実は軍事工場だったとか(都市伝説だろ!)、
観覧車(本作中では逃亡者をいれる独房)だったり。
プロレスやK1、こんなことさえも、アンダーグランドでは熱狂的にいで迎えられ。

あとがきでも書かれているように、20世紀はサブカルチャーが花開き、
そして謳歌した時代でもありました。
今まさにその時代を生きている自分としては、そのサブカルチャーの力や影響力、
そしてそれが自分にもたらした影響などは、とても感じないけれども、
この本を読むと、「ああ、こういうこともあったね~!」と
面白い面白いと読みすすめられました。

作品の流れも、色々な要素が詰まってて、なだれるようなラストへ。
あたしは、シゲルの方が好きだけど、でも、アキラも、多分名前からして、
某有名漫画「AKIRA」からきていると思うし、気になる所です。
(シゲル、はどこから来たのだろ~。知ってる人教えて)
キョンキョンとか、懐かしい名前も出てきてました。

近未来な日本が面白かった。壮大なテーマだったけど、脱走劇って
やはり読んでいながら(映画で見てもそうだけど)面白いです。
脱走する、ってところが、気持ち良いのよね、多分。
日常からの脱走、というか、人間は常に『脱走』という逸脱行為を
心のどこかで望むというか。非日常的だからこそ魅力にうつるのかもしれない。

まぁ、この本も映画『大脱走』を見ながら書かれた作品らしいけど、
その雰囲気が濃く漂っています。
面白かった!
文庫本、買っても良いな。
大風呂敷を広げちゃった感があったのですが、最後には全てちゃんとまとまり、
サブカルチャーへのオマージュが綺麗な形で片付いてよかった。


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