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いつもブログに遊びに来てくださってる
きょう様へ捧げるリク夢です。

長くなったので、前編後編にわけており、
こちらは、前編のその2になります。

1つの記事で読まれたい方は、
〔執恋〕リク夢:Graduation ~all for you~ FOR KYOにて。



以下、創作になりますので、ご注意ください。

↓↓↓




********* Graduation 2 **********



・・・・・・・・・・・・・・・・・・




卒業式を終えて、白凛をでた後、
あたし達は、九条院家へ帰った。

今日の夜は、あたしの卒業祝いと称して
うちのシェフが腕を振るった豪華なディナーだ。


本当は、フレンチレストランへいく予定だったけど、
せっかくのお嬢様の卒業のお祝いのディナーを
作らせてもらえないなんて・・・・と、九条院家の
シェフが嘆いていたというのを聞いて、
あたしから、義兄さんに頼んで、
今日のお祝いは屋敷でしてもらうことになった。



あたしの卒業のことを、
こうやって屋敷の人たちも喜んでくれているのが
とても・・・・不思議で嬉しかった。


式から帰ってきたら、入り口に使用人達が
一列に並んで出迎えてくれた。
沢山のお祝いの言葉を添えて。


その姿に、あたしは、また感動してしまった。





・・・・・・・・・・・・・・




自室のウォークインクローゼットで、
ディナーで着る服をどうしようか迷ってると
真壁さんが入ってきた。


もう、最近はノックをしない。


恋人同士だから、というのもあるけど、
ノックをしない分だけ、ただの専属執事以上に
もっと距離が近付いてるような気がするから。


屋敷に来たときに、わざわざ真壁さんに
ノックするように頼んだことを思い出す。


あの時は、こういう仲に、
この人となるとは思わなかった。




「お嬢様、本日のお召し物はお決まりですか?」


その他人行儀な喋り方に苦笑する。


ここはクローゼットで誰も見てないよ、あたしたちを?


あたしは、真壁さんの首元に両手を伸ばして
抱きついて、甘えた。
それを合図に、もちろん、真壁さんだって、
あたしの腰に手を回して抱きしめてくれる。


この腕の強さが好き。
あたしよりも、すごく高い背を
少し屈めてくれることも。


その執事服から香る、真壁さんの香水も。



「本当に、きょうは甘えっこだな」



くすっと笑う真壁さん。
甘えられるのが本当は好きなくせに。



あたしは、返事の代わりに
真壁さんにキスをした。
その余裕のある言葉を塞いでしまいたくて。



「っ・・・・・!」


いきなりあたしから、
ディープキスをしてきたものだから、
真壁さんが少し驚いて、たじろぐのがわかる。



でも、そんなの気にしない。



わざとだもん。



いつも、真壁さんがサプライズで、
形勢逆転するように、今日はあたしが。



真壁さんの唇を味わうように吸う。



沢山、好きすぎて、こんなキスだけでは
あたしの気持ちが伝えられないけど。


最初は驚いていて反応してこなかった真壁さんが
キスされながらも、ふっと笑う気配がして、
優しくキスを返してきた。



その優しさが、その激しさが嬉しくて。




あたしたちは夢中でキスした。



唇を離すのが嫌で。
食べてしまいたいくらい。



キスが、好きで好きでたまらない。


ううん、真壁さんが、
好きで好きでたまらない。



真壁さんのキスはどうしてこんなに、
美味しくて甘くて、そして
夢中にさせてくれるんだろう。




長らくキスをしているうちに、
力が抜けてきて、ふらっとする。
それさえ許さない真壁さんの腕。
あたしをしっかり抱きしめてて。



いつも、こうやって沢山、めちゃくちに
キスした後、最初にギブアップするのは
あたしの方。


頭がとろけそうになって、
キスができなくなっちゃって。



うっとりしているのはあたしだけじゃなくて
真壁さんもそうだけど、
なんだか負けた気がして悔しいのは
ちょっとだけある。




でも・・・それさえも許せる。



キスの後、真壁さんが
あたしのことをとても、とても、
愛しそうに抱きしめてくれるから。



こうやってしてくれるところも好き。



「きょう、好きだ」


「お前のことを愛してる」


何度も耳元で繰り返されて、
髪の毛を撫でられる。



こんな風に大事にされて、
あたしは、とても幸せだと思う。



「真壁さん・・・・」


「なに?」


「約束・・・・覚えてる?」


真壁さんがくすっと笑う。


「お前こそ、覚えてたのか?」


意地悪だ。
あたしがどれだけ、今日、
この日を待ち望んでいたか
わかっているくせに。


「真壁さんこそ、覚えてたの?」

少し頬を膨らませてみる。
拗ねるフリをしても、この人には効かないって
わかってるけど、でも甘えたいから。


「ああ、覚えてるよ」
「ずっと待ち望んでいたから」


そういって、真壁さんが抱きしめた
あたしの髪の毛に顔をうずめる。
そして、ゆっくりと指を髪の毛にくぐらせ
更に強く抱きしめる。


「ねえ、真壁さん?」

「どうした?」

「もう1つ、約束覚えてる?」

「もう1つ?」

「うん」


少し考えるフリをしているのがわかる。
すぐに答えてしまうのが悔しいからでしょ?


もう、真壁さんが思っていることが
だいぶわかってきた。
たまに、驚かされるけど。

でも、気持ちが通じるように
なってきてるのは知ってる。


「覚えてるよ」


「どんな約束?」

わざと聞いてみる。
忘れてるはずはないけど、
確認したかっただけ。


それに・・・・こういう時間、
こういう会話が好きだから。
真壁さんに無条件に甘えられて、
そして、甘やかされる。



くすっと真壁さんが笑う。


そうやって笑ってごまかすなんてずるいよ。




「いちいち確認しないと不安なのか?」


悪戯っぽい口調で、そう問い詰められる。
その核心に、あたしはどきっとする。



「確認なんかしなくても、俺がきょうのことで忘れることなんて1つもないよ」


そういって、真壁さんが少し身体を離した。
そして、あたしの横顔を、手の甲で優しく撫でる。


「いつ、どんな表情をしていたか」


その手で、指で、あたしの唇を押さえる。
その感触が気持ちよくて、あたしは目を閉じた。



「いつ、この口からどんな言葉が出たか」



その指が、あたしの髪の毛をかきあげて、
耳元をあらわにする。


「いつ、俺の言葉できょうがどれだけ歓んだかさえ、覚えてる」


ゆっくり、またあたしにキスをしてくる。
額や頬、鼻先や、唇、そして耳朶。


真壁さんの唇が触れる先々で、
あたしの感覚が、すごく敏感になって、
震えるような刺激が伝わってくる。


真壁さんの少し抑えたような息遣いが聴こえる。
抱きしめられている身体から伝わる鼓動の音。
身体ごとに響いてくる、低くて、甘い声。



こうやって、あたしのことを
ここまで夢中にさせてくれる。
それが、ずるいと思う。
ずるいと思いながらも、それに溺れてしまう。



「真壁さん・・・・大好きだよ」


「わかってる」



こういう余裕な返事でさえ・・・愛しい。
真壁さんが降らすキスの嵐に
あたしは身をゆだねた。





・・・・・・・・・・・・・・・・




夕食の席は、すごく豪華だった。
いつも、九条院家のシェフが作る料理は
美味しいのだけど、
今日はいっそう腕を振るってて、
見栄えもさることながら、色使いや、
その味、そして、全てあたしの好物が並べられるという
すごい待遇だった。


「わあ、すごい!今日の料理は・・・・本当に感動するわ!」


思わず笑みがこぼれてしまう。
そんなあたしを、部屋の隅で立っているシェフが
嬉しそうにみているのがわかる。


「ありがとうございます。とても美味しいわ!」


にっこり笑ってお礼を伝えた。


その様子を見て、夏実姉さんも義兄さんも笑ってる。
傍に控えて給仕をしている樫原さんも、真壁さんも。


こうやって義兄さん夫婦と食事を
一緒にするって、滅多にない。
というのも、義兄さんの仕事が忙しいから。
夏実姉さんも九条院家の奥様としての仕事もあって、
なかなか3人揃っての食事は少ない。


でも、今日は特別だから。


そういって、いつもはバタバタと仕事をこなしながら、
合間に食事をしている義兄さんも、ゆっくりと
一緒にディナーを楽しんでくれている。


義兄さんと姉さんは、新婚生活1年を越すのに
いまだにラブラブで、その様子がとても羨ましい。
食事をしながらも、2人が会話の途中で
アイコンタクトをとっているのも。



こういう2人みたいに、
あたしも真壁さんと人目を気にすることなく
好きだと伝え合える仲になりたいな。


そう思って、真壁さんのほうをちらりと見たら、
真壁さんが、あたしだけにわかるように微笑んだ。


そういう小さいことが、いちいち嬉しい。


義兄さんからの卒業祝いは、
イギリスの九条院家のマナーハウスだ。
これは、もう事前に決められて、
既に現地で購入されて、あとは内装だけらしい。


姉さんからは、あたしがずっと欲しくてたまらなかった
靴デザイナーのブランドで、今期デザイン、
洒落た靴が10点あまりと、
その靴をおそろいの服一式だった。


全て、そのデザイナーのブランドライン。
少し大人っぽくなるように、って笑っていた。



もう制服は卒業だから、また慎一郎さんに
服を買ってもらいなさいね、と笑っていた。
その笑顔を見て、義兄さんも同意して、
樫原さんになにやら言いつけていた。


「なにが欲しい?なんだって叶えてあげる」


これが義兄さんのあたしへの口癖だ。
二人揃って、ううん、義兄さんのほうが特に
あたしに甘いんだから。


イギリス行きが1週間後に控えてて、
その準備もあるし、荷物も
あちらに送らなくてはいけない。


そんな中であっても、
姉さんからのプレゼントはとても嬉しかった。
だって・・・・真壁さんが好きそうなイメージの服が
すごく沢山あったから。


もう、そろそろ、
あたしは女の子じゃなくて
女性になる。
だから、それらしい格好をしたい。


そう思っていたのが、無意識のうちに
姉さんに通じていたのかしら。







・・・・・・・・・・・・・・・




夕食のディナーを終えて、
あたしは、自室でのんびりしていた。

さすがに、今日は卒業式だったから
朝から準備やら、緊張したりとかで、
疲れたな。


制服は既にランドリー係に回されてる。
鞄もきれいに磨かれて、しまわれる準備がされてる。
部屋の机の傍にある本棚の教科書も、
全て綺麗にまとめられていた。



(真壁さん、仕事が速いなぁ)



思わず、変なところで感心しちゃう。


その手際のよさが、あたしが卒業するのを
実はすごく心待ちにしていたような心を
現している気がして、あたしは、少しにんまりとした。



不意にドアが開いて、真壁さんが入ってきた。


「真壁さん。もう荷物まとめたりとか早いね」


「1週間後にはイギリス行きですので、早めにそちらは片付けさせていただきました」



かしこまって答える真壁さん。


「1週間後には、もう日本にいないなんて、不思議ね」


そのあたしの言葉に真壁さんがくすっと笑う。


「明日からの1週間は、慎一郎様のご命令によりお嬢様の出発準備になります。さっそく服を購入したりと、なかなか忙しいですよ」


「ふふ。やっぱり服を買いに行くんだね」


義兄さんはあたしに甘い。
そして、あたしのことをお人形さんのように
沢山の服と遊び道具を与えて、
本当に呆れるくらいに甘やかす。


ディナーのときに服の話が出たから、
多分こうなるだろうと思ったけど、
でも、ショッピングで真壁さんと2人で
街に出られるのは、正直に嬉しかった。


2人だけの時間が・・・もっと欲しいって
いつも思ってるから。
それに、真壁さんが気に入ってくれる服を
あたしも着たいから。



「お嬢様。なにか本日の御用はありますでしょうか?」



「んー、そうだなぁ」


あたしは少し考えるフリをした。
だって、すぐに「何もない」っていうのって、
それで会話が終わっちゃうから。
せっかくの夜だし、今日はもう少し長く
真壁さんと一緒にいたかった。

別に理由がないのに、もったいぶるような
返事をしているあたしに、真壁さんがくすっと笑った。


「もし、本日の御用がないようでしたら、私からお嬢様に1つお願いがあります」


「え?なあに?」


いつもは、ここで夜の挨拶をして
おやすみなさいのキスなのに、
今日は意外なことを真壁さんが言ったので、
あたしは目を丸くした。


「私からのお願いといいますのは」

「うん?」


「お嬢様のこれからの時間を私に下さい」


「えっ・・・・!そ、それって・・・?」


思わずびっくりしてしまった。


これからの時間って・・・
もう時計は深夜、日付が変わるまで1~2時間だ。
もしかして、真壁さん・・・・?


「ええ。わかりました。これからの用はありませんので、今日のお仕事は終わって下さい」


少し期待して、あたしは目を輝かした。
そんなあたしの頬を真壁さんが、
ちょんとつついた。


「っ・・・・!」



「なに期待してるんだ?」

思わぬ仕草にあたしは、もっとびっくりした。
その様子を見て、真壁さんが笑う。



「出かけたいところがあるんだ」



「え?出かけるって・・・?」



「さあ、準備して。出かけるぞ」

質問攻めのあたしに答えず、
真壁さんはあたしの背中に手を回して、
ウォークインクローゼとに連れて行った。


ぽかーんとしているあたしを横目に、
勝手にクローゼットから服を選ぶ。


・・・そこに並んでいる服のほとんどは
真壁さんが好きな服だ。


最初は、引っ越してきたときに
義兄さんが沢山買ってくれた服ばかりだったけど、
真壁さんと恋人同士になってから、
だんだんとあたしのクローゼットの服は
真壁さん好みになっていった。


たまに2人で出かけたり、
休日を一緒にすごしたりするときは、
こうやって真壁さんがあたしの服を選ぶことがある。


こういう、真壁さんのあたしのプライベートに
踏み込んでくるところが、恋人同士って感じがして、
実はそんなに嫌じゃない。

だって、真壁さんが選んでくれる組み合わせは
真壁さんが大好きなあたしになるんだから。



「よし、これとこれだな。さあ、着替えて。着替えたらすぐ出発だ」



クローゼットから選んだ服を
真壁さんがあたしに押し付けた。
そして、クローゼットを出て行こうとする。



「ま、待って!真壁さん!!この服って・・・」



その声で振り返った真壁さんが、
悪戯っ子ぽく瞳を輝かす。



「なに?着替えを手伝って欲しい?」



え!?


思わずその言葉に、
あたしは真っ赤になってしまった。
着替えを手伝うって・・・・!!



「冗談だよ」


真っ赤になって、口をぱくぱくさせてる
あたしを見て、くすくすと真壁さんが笑う。


「早く着替えろ。俺も着替えくるから」



そう言って、するっと扉の向こうに消えた。


1人残されたウォークインクローゼットの中のあたし。
いきなりの展開で、びっくりしてしまったけど、
とりあえず、出かけるというからには、
まず着替えなくちゃ。


真壁さんが選んでくれた服に
あたしは、するすると着替え始めた。







********* Graduation 前編終了 **********

後編へ続く。
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