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少女七竈と七人の可愛そうな大人少女七竈と七人の可愛そうな大人
(2006/07)
桜庭 一樹

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『少女七竈と7人の可愛そうな大人』 桜庭一樹


ようやく図書館で借りる事が出来て嬉しい。

どこかで、少女の世界を描いた作品の特集をしていて
(どこかのブログですね)そこで、紹介されていた作品。
かなりの佳作と絶賛されていたので、是非とも読んでみたいと
思っていたら、新作の「青少年の読書クラブ」に先を越されました。

隣の図書館まで行って探した挙句、ないものだから、
もう少しで買うところだった。でも、地域の図書館の新入荷で入ってきて
ラッキーだったけど、実際は買っても良いぐらい惚れこんだ作品になった。
これはアンラッキーというべきか。

表紙の耽美な絵柄に表されるような、作品。
北海道の旭川という小さな町で起こる出来事。
田舎で、狭い世界に住む、少女七竈。
七竈が生まれる前の話、として、彼女の母親、
優奈の話しが最初に挿入されている。
いかにして、七竈が生まれてきたのか。

母はいんらん。

と、平仮名で七竈から言われてしまう母。
放浪に出て、老いた祖父と、親友の雪風と語らう日々。
双子のように一心同体であった雪風とやり取り。

読みすすめて思うのは、七竈と雪風がどれだけ思いあっているかということ。
二人の思いとは裏腹に、物語は進んでゆき、クライマックスを迎える。

可愛そうなのは、7人の大人じゃない。
可愛そうなのは、七竈と雪風だ。

人を愛するってどういうことだろう。
唯一欲しい人を手にいれられないのなら、どうだっていい、
だれだっていいというような行き方は、行く先になにがあるのか。
欲しかったものは偶然に手に入れることが出来る、
それは持った途端に、既に失われて、それ自体ではなく、
自分自身からも大きな何かを奪っていくものかもしれない。
いんらんの母、優奈と、彼女の思い人を思うと、そう思えた。

読みながら、七竈と雪風の関係が濃くなっていく中、
すごく心の中では応援していたのだけど、切なかった。
凄く近い存在だった人間と、いっしょにはいられなくなる時が来る。

「母をゆるさないことだけが、わたしの純情です。雪風」

この七竈の言葉が胸に突き刺さった。
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