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当初の終了予定の7まで来ちゃいました。
そして、全然終わってません(苦笑)

不覚にも、6を書いた時点で、
樫原さんをサイトでみて、ものすごくときめきました・・・。
大丈夫か、自分?(笑)

時間の関係上、文字色なくてごめんなさい。
会話が読みにくいかも・・・・。

下からは創作になります。
どうぞ、お読みになりたい方だけ・・・♪

前回までのあらすじは、こちら。←
カテゴリ、【執恋】創作にあります。

話が長くなってきたので。
【前回までのリスト】

・ダンスのお相手は?1 ~幕開け
・ダンスのお相手は?2 ~レッスン開始
・ダンスのお相手は?3 甘やかしてくれる人
・ダンスのお相手は?4 ~誘惑の~
・ダンスのお相手は?5 揺れる心
・ダンスのお相手は?6 


それでは、どうぞー♪



****** ダンスのお相手は?7 ********** 


朝から、そわそわしていた。

樫原さんがアーリーモーニングティを
持ってきてくれる前までに起きた。

樫原さんは、昨日の夜のことなど、
なにもなかったかのような素振りで、
いつも通りだった。



学校への送りの車の中、不意に樫原さんが教えてくれた。



樫原「旦那様と真壁は本日夜に帰宅だそうです」
「ですから、夕食はご一緒にできる、とのことでした」


「そうなんだ」




樫原「嬉しいんじゃないですか、お嬢様?」

含み笑いをしながらいう樫原さん。
その横目にドキドキしながら、あたしは言った。

「そりゃぁ、久しぶりに義兄さんの顔が見られるし――」



樫原「真壁にも逢えると」



(!!なぜ、それを!)


当たっている・・・んだけど、ドギマギしてしまった。
樫原さんには、すべてお見通し・・・・って本当だ。



樫原「すべて承知しておりますよ、お嬢様?」


柔らかく微笑む樫原さんが、視線を窓の外へ移して、
この話題は終わってしまった。




夜には、真壁さんに逢える・・・・!



メールが来ないのはなぜ?って質問をするより、
ただ、逢いたかった。


逢えなかった、この数日間、色々ありすぎて、
話を聞いてもらいたいという気持より、
ただ、真壁さんの傍で。
真壁さんに触れたかった。

そわそわしながら、窓を眺めるあたしには
外の景色なんか、目に入ってこなかった。
そんなあたしを、樫原さんがじっと見ていた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・



学校でも、授業の何一つも、耳に入ってこなかった。
早く夜になれ!
そう思って、時計とにらめっこしていた。

その日は夕方まで授業がある日で、
樫原さんが迎えに来た時にはすでに夕暮れだった。
それも、天気がだいぶぐずついてきて、
今にも雨が降りそうな天気だった。

樫原「お嬢様、雨が降る前に帰りましょう」

「ええ。なんだか、大雨が来そうな、そんな天気ね」

差し出された手に鞄を渡す。
校門を出たあたりで、雨がちらついてきた。
樫原さんは傘を広げ、あたしに差してくれる。



「さあ、お嬢様、行きましょう」



雨がだんだん酷くなってきた。
車はすぐそこで待っててくれるのに、
そこまで歩くまでに、あたしの制服も、
そして樫原さんの執事服も雨で濡れてしまった。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


雨で冷えた身体を温めようと、
樫原さんが、温かいミルクティを作ってきてくれた。
こうやって、あたしが少しでも何かに気がつくと
樫原さんが先を読んで行動してくれる。
そのスマートな行動が、あたしはすごいなと感心していた。


樫原さんって、読唇術に長けている人みたい。



そう思っていたら、その視線に気づいたのか、
樫原さんがこっちを見て微笑んだ。



「お嬢様、ミルクティのお味はいかがですか?」


「とても美味しいです」


嬉しそうに樫原さんが微笑む。
その微笑を見ていると、昨日の、すこし・・・・、
強引で、意地悪で、
大人の余裕で微笑んでいた樫原さんとの
ギャップを感じる。


昨日の顔は・・・、プライベートの樫原さん、なんだろうな。
どっちもカッコいいけど・・・・。

ここまで思って、あたしは気づいた。
樫原さんが、あたしの顔をじっと見ていることを。
そして、あたしも考え事をしながら、
樫原さんの顔をじっと見つめていたことを。



思わず、決まりが悪くなって、あたしは慌てて言った。



「ええー、えーっと、今日のダンスの練習は、これからする?」



樫原「そうですね。旦那様がおかえりになられる時間までもうしばらくあります。」

「夕食を同席されたいとのことでしたので、いつもの夕食時間より、少々遅い時間に
夕食となると思われますので、それまで、お嬢様いかがですか?」



「か、樫原さんにお任せします」



そう言った後で、あたしは
昨日の練習のときのことを思い出した。



うわあ・・・・・。

なんか、すっごくたくさん恥ずかしいこととか、
どきどきしたこととか・・・。
それに・・・・・。

ちらりと、樫原さんの横顔を見た。

樫原さんと、ふたり、か。

あたし、大丈夫なんだろうか?
またドキドキしてきちゃった。
うー。意識しちゃうよ。



あたしの様子がいきなりおかしくなったせいか、
樫原さんが、それをみて、くすっと笑った。


樫原「お嬢様。安心してください」

「取って喰いはいたしませんので」

「なっ・・・・!!!」



そういって、樫原さんがにっこりと笑う。




・・・・・。


そう言われたら、身も蓋もない。
樫原さんのこういう笑顔が一番曲者だ、ということに
あたしは気がついた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ダンスの練習は、いつも通りだった。

カンタンなステップは踏めるようになった。
教える樫原さんが上手なお陰か、
あたしは、もう樫原さんの足を踏まないで、踊れた。
きちんと、ターンにもついていける。

まだゆっくりしたワルツだけど、
今回の誕生日パーティは、そこまで正装したドレスで
踊るわけじゃない。


もしかしたら、踊るかもしれない、という程度だから、
とりあえず、踊れるようになって、あたしは安心していた。

心配していたより、すんなり踊れるようになって
嬉しかった。
筋は悪くないですね、と樫原さんが褒めてくれた。

小ホールの中を、ぐるりと大きな円を描くように、
ワルツの三拍子に合わせて、ステップを踏むようにまわっていく。
正確には、その場でまわりながら、
ホールに大きな円を描くように回っていく。

最初は目が回るかと思ったけど、
ゆっくりゆっくり。

アイコンタクトをとりながら、
パートナーの顔を見て、
踊っていけば大丈夫だとわかった。

最初は恥ずかしかったけど、
リラックスさせるように、樫原さんが優しく微笑む。
その微笑にどきっとしてしまうあたしもいるんだけど、
でも、緊張しないで、楽しく踊ることだけを考えていた。

樫原さんのリードは、とても、優しい。
あたしに合わせてくれる。

いつも踊りながら、樫原さんをすぐ傍でいて。
包み込まれるような・・・・、そんな安心感を覚える。
一緒に踊っているのが夢のようだと、感じる。

踊ってて楽しい。
そう感じるのが一番だから、無理はしないで、と
樫原さんから言われた言葉を忘れないように
あたしは、彼のリードに身を任せた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





樫原「少し休憩をしましょう」

そういって、樫原さんがホールに備え付けられた
給湯室へ消えた。
多分、お茶を持ってきてくれるんだと思う。

あたしは、1人、ホールに残された。
綺麗なガラス窓から外を覗いてみた。

外は大雨だった。
ワルツの曲を消したら、
雨だれの音がぽつぽつと聞こえた。


学校からの帰宅のときは、少し激しく振っていたけど、
今はだいぶ、雨足が弱くなってきていた。
小雨のような、霧雨のような、
細かい雨が降り注いでいるのが見える。

踊っていて気がつかなかったけど、
もう、そろそろ、真壁さんと義兄さんが帰ってくる時間だ。


昼間はまだかまだかと、夜まで待てなかったけど、
夕方、ダンスの練習を始めたら、
踊るのに集中して、時間を忘れた。

真壁さん、そろそろ、もう、お屋敷に帰ってきてるかな?
本当は、すぐさまお屋敷に帰って、
玄関先で真壁さんと義兄さんを待ちたかった。

でも、あたし、ちゃんとダンスを踊れるようになって、
真壁さんが恥じないようなお嬢様になるって決めたんだから、
練習をサボって、待っているなんて、だめだと思った。


多分・・・、真壁さんは、あたしが練習をサボって
玄関先で待っていた、ってことを知ったら、
あんまり・・・・喜ばないかもしれない。

あたしは、真壁さんを喜ばせたかった。


真壁さんがいない間も、ちゃんと、
“お嬢様”でいられるように
頑張っていたんだよ、って。


勿論、真壁さんがいなくて、
全然お嬢様らしく出来なかったこともあったけど、
でも、いない間もちゃんとできてたって・・・・。

真壁さんは、あたしよりずっと大人で、余裕があって。

なんだか追いつけないって思ってるところがある。


もっと早く、大人になりたい。


真壁さんをドキドキさせるような。
真壁さんと、対等になりたい、
そう思っている自分がいた。



お嬢様でありたい、っていうのも、
真壁さんに認めてもらいたいから。


恋人に認めてもらいたいっていうのは、
どうなんだろうって思う。

でも、恋人だからこそ、子ども扱いして欲しくない。

だから、あたしは、あたしがやるべきことをちゃんとやって、
それで・・・・、真壁さんにただの小さな、
年下の子ではないんだ、って思って欲しかった。





ホールの窓から外を眺めた。
ふぅっと息を吐くと、窓が曇った。



窓の外は、すっかり暗い。
九条院家の庭は、広くて、ホールまでの砂利と石畳が敷かれ、
小道につけられた外套が数本、線のように黄色っぽく光っている。



雨が降っているせいか、空が暗くて、
ホールの中と外では、すごく世界が区切られている気がした。
このホールだけが、世界で
あたしと樫原さんしか、いないような・・・・。



2人だけ、って、考えると、
すごく・・・・またドキドキしてきちゃう。
やだな、なんか、あたしったら・・・・。




慌てて、あたしは、真壁さんを思い浮かべた。

今日・・・・、真壁さんに逢ったら、
まず、最初になんて言おうかな。
多分、執事の時なはずだから、
普通に話しかけたら、答えてくれなさそう。
えーっと、じゃぁ、出張どうだった?とかがいいかな。





「―――お嬢様、お茶が入りました」



不意に後ろから聞こえた声に振り向いたら、
樫原さんが紅茶のセットを持ってきてくれていた。
そして、いつのまにか、サイドテーブルには
リボンのついた大きな箱が置かれている。

「?樫原さん、その箱はなぁに?」

お茶を入れながら、樫原さんが、こちらを見て微笑んだ。

「まず、お茶を頂いてください」

箱が気になるあたしを、まず座らせて、
紅茶を入れてくれた。



「いい香り!」

「セイロンの一番茶葉が届きましたので、本日はそれにいたしました。」

「すごくすっきりしてるね、美味しいよ、樫原さん」

「お好みでミルクティもありますが、ストレートの方が多分、しっかり味わえるでしょう」

そうやって、紅茶のことを説明してくれる姿を見ていると
不意に真壁さんの入れてくれたお茶を思い出した。


真壁さんの紅茶は・・・・、天下一品だと思う。
すごく・・・、上手に入れてくれて、
なによりも美味しい。そして、レパートリーが多い。

樫原さんも、真壁さんが紅茶に関して絶賛していた。

真壁さんの入れてくれた紅茶、飲みたいな。
飲みながら、しゅんとしてしまった。



樫原「―――お嬢様?」



樫原さんが話しかけていたことに気がつかなかった。
え?って顔を上げると、樫原さんが、
あたしの目の前に、サイドテーブルの前に置いていた
赤いリボンが結ばれた箱を持ってきていた。

樫原「これまで、お嬢様は、よく練習を頑張られました」

いきなり褒められて、びっくりしたけど嬉しかった。

樫原「これは、私からお嬢様への贈り物でございます」

「え」

樫原「どうぞ、開けてみてください」

そういって、樫原さんがふわっと笑い、箱をあたしの方へ勧めた。

「?なあに、これは?」

樫原「開けてみてのお楽しみです」



がさがさっと、リボンを解いて、箱を開けた。

そこには、ほんのりと赤みのかかった、
柔らかいピンク色のシフォンドレスが入ってた。

「うわあ・・・・・!すごく・・・・かわいい・・・!」

樫原「これは、日曜日の誕生日パーティで着られるように・・・、私が選ばせていただきました」
「お気に召してもらえると、非常に光栄です」

「え・・・?あ、日曜日の誕生日パーティでこれを着て・・・・?」
「すごい・・・!とてもステキ・・・」

シフォンのひだに、細かいビーズが縫い付けられていて、
ホールの光を反射して、キラキラしている。
大胆に肩が出たデザインだったけど、肩紐にもフリルとビーズが。
春に相応しい、花びらに似たような、そんなドレスだった。

樫原「気に入られました?」

「はい!とてもきれいで・・・・」

「樫原さん、ありがとうございます!あたし、こんな綺麗なドレスで、ダンスも上手に踊れるように、練習頑張ります!」

樫原「お嬢様に喜んでいただけて、私も胸がいっぱいですよ」

思わず、ドレスを両手で持って喜んでいると、
樫原さんが、ドレスが入っていた箱の中から、もう1つ小さな箱を出した。



「あれ?それは・・・・?」



樫原「これも・・・・、プレゼントの1つです」



そういって、箱から出してきたのは、
金の細長い鎖が絡まっている中に、
薔薇のモチーフとツタのモチーフがあって
絡み合った薔薇の蔓を髣髴させるネックレスだった。
薔薇の花の方には、真っ赤な宝石が埋まっている。



「・・・・すごく・・・綺麗・・・・」


手渡されたネックレスを見て、あたしは息を呑んだ。
小さな・・・・、いくつもの薔薇に埋め込まれた、
赤い宝石、ルビーの光が、とても明るくて、
アンティークを思い出させるデザインに、うっとりした。

「ありがとう、樫原さん・・・・。あたし、すごく嬉しい」

樫原「いえいえ、そんなに喜んでいただいて、贈った私のほうが、とても嬉しいです」

「・・・・でも、こんなに沢山もらっていいのかな?このネックレスだって、ルビーが入ってて・・・・、高いでしょ?」

その言葉を聞いて、樫原さんが、にっこり笑った。

樫原「そのネックレスは、ルビーだから意味があるんですよ?」

「え?」

どういうこと?
にこやかに微笑んでいる樫原さんは、
それ以上、教えてくれなかった。
よくわからないけど、多分・・・、意味があるのかも。

「お嬢様、そのネックレス、つけてみますか?」

じっとネックレスを見ていたあたしに、樫原さんが声をかけた。

「うん!つけてみたい!お願いします!」

元気よく答えたあたしに、樫原さんが笑った。
だって、こんな綺麗なものをもらったなんて・・・、嬉しすぎて。
シフォンのドレスにも似合うと思う。

樫原「失礼します。お嬢様、髪の毛を横に流しますね」

樫原さんが、後ろに回って、ネックレスを首に回した。
片方の肩にまとめて流された髪の毛を、あたしは横手で掴んだ。

「ありがとうございます。
このネックレスは絡みやすいので、髪の毛を持っていていただけると非常につけやすいです」




かちっ。



ネックレスの留め金が止まった小さな音がした。




そのとき---


樫原さんが、あたしを・・・・、後ろから抱きしめた。



「え・・・・?」



えええ??



「か、樫原さん・・・!!」

思わず、驚きのあまり、声が上ずってしまった。



樫原「言ったでしょう、お嬢様?」


「え」


樫原「私は、***お嬢様のことが好きなんですよ?」



「え・・・・、あ・・・・っ・・・」



抱きしめられてる。
そう感じたら、すごく、ドキドキしてきて。
この状態が、いったいなんなのか、
あたしはよくわからなかった。



樫原「・・・・、あんまり無防備だと、こうやって襲ってしまいたくなります」



その口調がすごく淫靡で、あたしは――‐。

動揺のあまり、固まってしまった。



ホールの飾り窓に、あたしと樫原さんが映っている。
樫原さんが、後ろから、あたしを抱きしめている。
その腕を振り払えないあたし。
されるがままの、あたし。

樫原さんの頭が動いて、髪の毛をかきあげた側に
首筋に――、樫原さんの熱い息がかかる。



樫原「***お嬢様・・・・」



「ルビーの宝石言葉は、情熱、です。私の気持ち、です。」




・・・・・、あたしは、これから起こることを予想して、
あまりのドキドキで、身体が少し震えた。






そのとき。




ホールのドアが開いた。



キーって音がして、その方向を見たら。


片手でドアノブを掴んで。


扉を開けた―――、






真壁さんだった。










******** ダンスのお相手は?7 終了 *******




まだ続く♪
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