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ようちゃんの夜  09/25/2007  
ようちゃんの夜 (ダ・ヴィンチブックス)ようちゃんの夜 (ダ・ヴィンチブックス)
(2006/08)
前川 梓

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『ようちゃんの夜』 前川梓 2006年

本作で第1回ダ・ヴィンチ文学大賞を受賞し、デビュー。
装丁に、刺繍作家ヨシエの刺繍をもちいて、乙女ワールド全開。
ひたすら、装丁がステキ。

ようちゃんは、みんなの前にいる時は「塙ようこ」だけど、
あたし(アサコ)と一緒にいる時は、「ようちゃん」になる。
アサコも、みんなといる時は、「小石亜沙子」だけど、
ようちゃんといる時は、ただの「アサコ」になる。

アサコは、ようちゃんに憧れてて、
ようちゃんになりたくて、ようちゃんの全てを欲しいと思っている。
ようちゃんは、少女特有の美しさと儚さと危うさを持っていて
それを、アサコは欲しているけれども、近くにいて触れない。

ようちゃんについて、憧れる気持が淡々と書かれつつ、
ようちゃんのようになれないアサコの落胆と、哀しみと
そして、二人の世界を取り巻く違和感が、匂ってくる。

ようちゃんは、いつも危うくて、見えないものを掴もうとしてて
アサコもそれを見えて欲しいと願うのに、アサコには見えない。
ようちゃんの鋭い感受性の世界を一緒に見ようとしても、
アサコは憧れるばかりで手にいれられない。
隣にいても見えないこともある。

少女のころ、誰かになりたいと思ったことがある。
誰かとは、繊細でそして感受性が強い、芸術家のような子。
憧れているけれども、それは届かなく、隣にいるしかなくて。
愛してるとか、恋してる、とかの感情じゃない。
ただ、その人の傍にいて、その人の世界を一緒にみたいだけ。

そんな世界があたしにもかつてあったんだ、ということを
この本を読んで思い出した。
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