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青年のための読書クラブ青年のための読書クラブ
(2007/06)
桜庭 一樹

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『青年のための読書クラブ』 桜庭一樹 2007年

この世界、好き!!

思いっきり、聖マリアナ学園の世界に浸ってしまった。

聖マリアナ学園とは、東京山の手に広々とした敷地を誇る、
伝統ある女学校。幼稚舎ら高等部までが同じ敷地にある校舎で学び、
大学のみが別校舎になる。20世紀初めに、パリの修道会を母体とした
修道女聖マリアナによって建てられた。
この聖マリアナ学園には良家の子女が通う。

読書クラブ・・・、これはすなわち、学園内ではみ出し者が
集まる倶楽部。他の倶楽部に行き様がない生徒が集まり、
場末感が漂う読書クラブ。ここには秘密に受け継がれている
読書クラブ誌というものがあり、学園の生徒会から抹殺され、
忌むべきものとして暗躍した事件に関して綴られている。
文責は、その当時の読書クラブに在籍していたもので、
コード名で書かれる。

ちなみに、読書クラブ誌に書かれた事件は下記のとおり。

* 鳥丸紅子恋愛事件
* 聖女マリアナ失踪事件
* 奇妙な旅人
* 一番星
* ハビトゥス&プラティーク

聖マリアナ学園の歴史を揺るがす大事件が書かれてて、
それを秘密に盗み読んでいるような倒錯感がステキ!
そして、ミッション系のお嬢様学校のイメージそのままの世界で、
まさに少女の世界を描いている学園物に久しぶりに当たったので、
読みながら、もの凄くはまってしまいました。
少女小説さながらの世界・・・(うっとり)

どの事件話も好きなんだけど、一番のお気に入りはというと、
やっぱり最初の、鳥丸紅子恋愛事件かしら。
1960年代の事件として描かれているのだけど、
こんな世界…、クララ白書やアグネス白書を
もっとダークにしてそして艶美で倒錯の世界だわ…。
学園に一人、「王子」と呼ばれる人がいて、
それは全校生徒の憧れであり、そして男役(宝塚の世界!)。
女子高にありがちな苛性エス(レズというのかな)の雰囲気が
まるだしで、読みながらドキドキしてしまいました。
その「王子」を場末で中央政治から遠ざかっている読書クラブから
輩出するために暗躍する読書クラブのメンバー達!
この参謀の腹黒ぷりに感服しました(苦笑)
語り口も硬派で、正統派日本語で喋る良家のお嬢様に
魅了されました。

シリーズ物では出ない作品で、これ一作で十分に楽しめる。
初めての桜庭一樹作品なんですが、惚れました。
其の他の作品も読んでみたい!
少女の世界を描いた作品に定評があると、
桜庭一樹に関して聞いたことがあるので、
おもいっきり少女の世界が好きな自分としては、
注目の作家だわね。
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