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チルドレン  09/15/2007  
チルドレン (講談社文庫 (い111-1))チルドレン (講談社文庫 (い111-1))
(2007/05/15)
伊坂 幸太郎

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『チルドレン』 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎…、友人からお勧めされていたのにも関らず
(それも二人から)、偏食してしまって避けていた。
伊坂幸太郎の本をちらりと捲って粗筋を文庫本の裏で
見たりするときも
「この人の設定ありき、の作風は・・・」と思っていた。
独特の設定で書かれるからこその世界。
SFとかファンタジーじゃないんだからさぁという思いが
偏食する原因の一つだったに違いない。

でも、読書ブログを書くのなら若手作家の中でも
実力と人気を兼ね備えている伊坂幸太郎ぐらいは
チャレンジしてみよう~、いい機会だし、という思いで、
図書館の「作家別 イ」で探してみた。
何冊もあったし、友達がお勧めしていた「グラスホッパー」や
「オディボーンの祈り」もあった。
まずはお勧めしてもらった作品から、と思ったのに、
なぜか、この本「チルドレン」の表紙に猛烈に惹かれた。
(えー、お勧め本じゃないけど、これが読んでみたい…)と
猛烈に思って(多分あの脱力系の表紙が凄く好き、犬もいるし)
インスピレーションのまま、借りてきた。

収録されている短編は、
・バンク
・チルドレン
・レトリーバー
・チルドレンⅡ
・イン

5つの短編は、小説現代に掲載されたのを1冊にまとめるにあたり、
手を加えて、初めから終りまで1つの長い物語になっている。

主な登場人物が、あちらこちらで出てくるのが面白い。
時代もそれぞれ交互に並んでいて、回想録になっているのもある。

あたしが好きな登場人物は陣内だ。
勝手気ままで、自信に満ちていて、屁理屈を捏ねるのが得意で、
そして、真っ直ぐなところが好き。
妙に「世間帯」とか「良識」とか「常識」を振りかざすことない
正直に、自分の生きたいように生きている姿が眩しい。
自分の周りで陣内がいたら、すぐ惚れるんだけどな~。
陣内に関するエピソードが面白すぎて、
それを書いちゃうとネタばれなので、あまり書けないのだけど、
読みながら、陣内の活躍(迷走ぶり?)に、
非常にほがらかな気持になります(笑)

あと、盲目の永瀬と、その盲導犬レトリーバーのベスも好き。
陣内が人間よりかなり犬に近い存在で、
ベスが陣内のことを気に入ってるのがわかる気がする。
盲導犬として「立派」な姿が書かれているより、
盲導犬の日常的な、犬らしい姿がところどころに見え隠れするのが
読んでいて微笑ましいです。

陣内って、トラブルメーカーだけど、にくめなくて、
そしてギターと歌が天才的に上手い。
魅力的な人物設定で、陣内がキーワードになって
短編が進んでいくんだけど、年代設定が変わっても、
いつもいつも陣内は陣内で、明るい光で照らし続けているのが嬉しい。
明るい作品が続いてて、奇抜な設定もないけど、
普通な毎日でも、小さな事件はちょこちょこあって、
でも、それは悲惨さを伴うものではなく、明るさが消えない。
スゴイ展開が待ち受けているわけではない作品だけど、
ほのぼのとした作風が、あたしはツボに入りました。
何度読んでも陣内に笑ってしまう(笑)

この作品が伊坂幸太郎の直木賞候補作への最初のノミネート。
まだ直木賞を獲っていないけど、いつか、
というか、多分ここ数年の間では獲るだろうな。

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