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ななつのこ  03/17/2008  
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
(1999/08)
加納 朋子

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『ななつのこ』加納朋子

加納さんって、もーっと昔から作家活動しているって思っていたのだけど、
意外と最近のデビューだったんですねぇ。
この作品は、あちらこちらの読書ブログでも見かけるので、
気になってはいたのだけど、なかなか読むキッカケがなかったです。

今回読んでみて思ったのは、作品のストーリーと同じように展開する
「ななつのこ」という作品。こちらの方は実物の本でも出版されましたねん。

あたしとしては、紫陽花の話が好きです。
あやめさんの解釈、親しい友達だからこそ、相手に対する嫉妬心や負の感情を表せず
なにか行動にてしか解決できないことがあるということ。
誰の心にもある、小さな棘を描いていて、一番心に残りました。

真雪ちゃんの話も良かったなぁ。
アウトサイダーな2人、主人公の駒子と小学生の真雪ちゃんの交流も
心温まりました。ちなみに、タンポポは黄色と白だけじゃないです。
地中海地方では、なんとピンクのタンポポもあるんですよね~。
日本ではタンポポは黄色って教えられるけど…。
概念にとらわれずに柔らかい心で物事をみましょう~って教えられた気持ちになりました。
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親指の恋人  03/07/2008  
親指の恋人親指の恋人
(2008/01/29)
石田 衣良

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『親指の恋人』石田衣良

図書館の新刊コーナーに並んでいたので、思わず借りてきた作品。
石田さんの作品は、『5年3組リョウタ組』とあわせて、
これで2作読んだな。

なんか、ストーリーは出会い系サイトで知り合った
澄雄とジュリアの話。タイトルの親指は、携帯メールを打つ
親指のことを意味していて、出会い系で知り合った後、
メールをやり取りするうちにオフラインで会うようになって
それから、運命の恋に落ちてしまう二人の話。

澄雄は六本木ヒルズに住む資産家の息子。
一方ジュリアは、底辺の生活をしながら、
アル中で博打狂いの父と暮らす女の子。

格差社会、身分違いの恋、出会い系、心中。
この一冊の内容を表すとしたら、この4文字に尽きるだろう。

なんていうか。読み終わって思ったのだけど、
いまどきの恋っていうの?!出会い系で知り合って本気の恋に落ちて
んでもって、二人の未来に障害がはだかった時に、
恋を成就するために死のう!ってするような展開。。

読みながら、共感できるところが少なくて、それどころか、
ありきたりな話だよな~とか、なんでそうなっちゃうわけ?みたいな
「現実が苦しいなら、そこから逃げ出すためには死ぬしかない!」みたいな
安易な結論が少々嫌気がさしてしまいました。
都会的ラブロマンス、みたいな、タブロイド紙じゃないけど、
この安易な流れがどうしても、あたしは肌に合わない。
感覚がなぁ~、どうしても、受け入れないところがあって、
それで、読んでいて、そこまで面白くない。

『5年3組リョウタ組』はそれなりに読めたし、面白いなぁと思った。
石田さんの書く作品に、現代の問題というか、その時代の象徴というか、
そういうものを意識的に織り込んでいるのはわかる。
んだけどな~、この『親指の恋人』はどうなんだろう。
今現在日本で起こっている社会問題とか、あれこれ時事をとりいれて
料理したのはいいけど、これじゃぁありきたりじゃないかー。
とりあえず読み終わったけど、わたしとしては内容が薄く感じられました。

唯一気に入ったのは、挿絵かな。
この挿絵、可愛くて好き。『夜は短し歩けよ乙女』を思い出すね。

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5年3組リョウタ組  03/06/2008  
5年3組リョウタ組5年3組リョウタ組
(2008/01)
石田 衣良

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『5年3組リョウタ組』 石田衣良

初めて石田さんの作品を読みました。
現代風、というか、なんだか軽そうで(!)(←失礼な)
読んでいなかったのですが、ダヴィンチの特集でこの本の紹介が載っていて
面白そうだな~と思って、新刊コーナーで見つけたので借りました。

石田さんいわく、「普通の教師の姿を描きたかった」そう。
教育熱心とか、教育命!とかいうわけではなく、
職業として教師を選んだ人たちの姿、ということかな。

この作品は、まだ25歳の小学校教師、良太の話。
5年3組の担任になった良太が、クラスの問題に真摯に取り組み、
時には共感して泣いてみたり、学校の中の教師間のパワハラに立ち向かったり。
学級崩壊や、家庭内不和、教師同士のいじめ、子供の放火事件や、
あれこれと話が流れていくのだけど、良太を支える脇役として登場の
5年2組担任の染谷隆一がかっこよかったな~。
感情的であまり理論的に教育することはないけれど、
心の教育に重点をおく良太とは反対のタイプの染谷は、
教育の天才として、子供達の教育指導に熱心で、なによりも
教師としての資質が優れている人物として出てくる。
良太と染谷隆一の組み合わせがあってこそ、
正反対の教師同士を際立たせて、美味しいところ取り、というか。

あたしとしては、染谷と良太がタッグを組んで、
教師間のパワハラで悩み不登校(!)の立野先生を励ましたり、
支えたりするところが、とても心温まったなぁ。
あとは、放火魔として捕まった生徒の為に、
良太が記者会見で泣いてしまうところとか。

べたな話なんだけど、泣けてしまいました。
なんというか、良太のキャラクターや、その一生懸命さや純なところ、
子供達と真摯に向き合う姿が、とても共感できたです。


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風紋  03/05/2008  
風紋〈上〉 (双葉文庫)風紋〈上〉 (双葉文庫)
(1996/09)
乃南 アサ

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『風紋』 乃南アサ

久しぶりに、乃南さんの作品を読みました。
前に読んだのは、確か10年以上前だから、読んだのも覚えてないし。
(たしか、『窓』だったかな)本当に久しぶり。

確かどこかの書評で、乃南さんの作品で、『風紋』と『晩鐘』が
続きものの話だということを聞いたことがあるから。
続き物を書いた、ってことは、それだけ、元の作品に力があって、
そして、その登場人物のその後の生活を描くだけの、
力のある作品なんだろう、と思った。
1つの作品で話が終わりきれなくて、その後の、何年後かのことも
書かせてしまう、っていうのは、それだけ、そこから溢れるもの、
語るべきことがあったからだと思うから、
続編を作ってしまう作品っていうのは、実は好きだったりするのです。

『風紋』を読みながら思ったこと。
非常に緻密で、そして観たまま全て情景を想像できるほど
表現された日常生活の場面が、時にはしつこいほどに、
描き出していること。文量もさることながら、ここまで細かく
この作品を描いているって、非常に作家の力量があるなぁと感じました。

『風紋』のストーリーは、ある日突然起きた殺人事件の話。
犯罪被害者の家族の目を、母を殺された娘の目で描き出し、
残された家族が、傷つき、お互いに心がバラバラになりながらも、
再出発を切らないといけない葛藤や苦しさを描き、
一方では、犯罪加害者とされる容疑者の妻の目から、
犯罪者の家族となった日からの転落を描く。

一人の人間が殺された、という事実には、殺された人間、
そして殺した人間、二人がいて成り立つものだけど、
その殺人は、その二人の周囲の人々、家族の運命をも変えていく。
暴力のような、流れに逆らうことができず巻き込まれていく人々の姿が
この作品では中心として描かれている。
事件は、被害者・加害者だけで終わるものでもなく、その周囲まで、
そして、その事件の余波により、加害者の家族もまた傷つけられ、
被害者となりうる。

読んでいて苦しい作品でした。
母を殺された娘の真裕子が、繰り返し繰り返し、
この事件で、どうして母が殺されたのか、そしてこの事件が
裁判になって、容疑者が裁かれても、そこにはもう母の姿はなく、
死んだ人が忘れられていく事実。
一方の容疑者の妻の香織の視点からは、ある日いきなり夫が
容疑者として捕まり、生活が暗転し、どん底に突き落とされ、
幼い子供を2人抱えながら、これからの将来が見えず、
段々と堕ちていくこと。

どんな結果に終わっても、結局はたくさんの人が苦しみ、
そして、傷つけ、巻き込まれていく。
この非情な事実がとても苦しかったです。

只今、続編の『晩鐘』を読書中。
こちらでは、容疑者とされた松永の息子、大輔の視点から
犯罪加害者の家族として残された人々の人生が描かれている模様。
続編も読み終わったら、この物語の結末が見えてくるかな。

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赤い指  03/05/2008  
赤い指赤い指
(2006/07/25)
東野 圭吾

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『赤い指』 東野圭吾

直木賞をとる前はよく読んでいたんだけどな~。
久しぶりに東野圭吾。
他の東野作品を借りようと棚にいったら、
目的の本はなくて、この本があったので、
タイトルと装丁にひかれて借りてきました。

話は、警官の松宮側からの警察側の話と並行して
犯人の家族であり、隠蔽に関わる昭夫の側の話。

事の発端は、昭夫の息子の直巳が小学生の女の子を
自宅で絞殺してしまったことから始まる。
夫婦仲も良くなくて、昭夫の母、政恵は介護が必要になってきている。
(妻の八重子は息子の直巳を過保護に甘やかし、夫はネグレクト)
そんな中、昭夫が八重子からの電話で自宅に帰ると、
女の子が死んでいた。警察に自首するしかないと思う昭夫に、
妻の八重子は、息子を警察に突き出すなら殺す、隠蔽するしかないと脅す。
そして、昭夫はその女の子を公園のトイレに放置する。

もー、読んでいて、この昭夫の罪悪感の無さというか、
面倒くさいことは逃げてしまいたい、っていうところが
腹がたってしょうがなかったです。
ついでに、妻の八重子も息子の直巳を甘やかしてばっかりだし、
直巳は威張って悪態つくばっかりだし。
こんな家族いらないよな~と思ってしまったな。

まぁ、話は昭夫一家の隠蔽の話だけじゃなくて、
警官の松宮と、その従兄弟の加賀、そして、加賀の父の話におよび
親子の縁について考えさせられるサブストーリーつき。
昭夫一家の話が、あんまりにも無常で、そして親と子供っていったいなんだろうって
思うところが多かったのですが、その毒の強さ、後味の悪さにもまけず、
最後は、きちんとホロリと泣きそうな心温まるエピソード入りでした。

思うんだけど、東野さんの作品、って映画とかテレビとかに
非常にあっているよなぁ。世界観がそこまで濃くなくて、
ストーリーテーラーとして面白い。
話の展開や、間に挟むエピソードが上手い。
むむむ、って思いながら読んでいました。
この『赤い指』だったら、2時間の素人探偵物語みたいなドラマにぴったりだわ。


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