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むかしのはなし  09/22/2007  
むかしのはなしむかしのはなし
(2005/02/25)
三浦 しをん

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『むかしの話』三浦しをん

日本昔話をベースに、この昔話が現代ならば、
というテーマで書いた作品。

・かぐや姫
・花咲か爺
・天女の羽衣
・浦島太郎
・鉢かつぎ
・猿婿入り
・桃太郎

心を打たれたのは、猿婿入りをベースにした『花』。
地球が隕石で滅びる前に、科学者や選ばれた人間だけが
地球外の星へ移住するのだけど、その移住のために
結婚した二人の話。
旦那の「サル」が献身的な愛を捧げるのに対して、
サルに引き摺られるるかのように、つれてこられた妻は、
サルの事を「愛していない」。
夫婦の愛とは、どういう形なんだろう。
献身的に愛す、盲目的に愛すとは、どういうことなんだろう。
愛する側は幸せでも、愛される側はどうなんだろう。
そういうことを考えた。

あと、天女の羽衣をベースにした『ディスタンス』は
禁断の恋を、叔父と愛しあう姪の話。
叔父と引き離され、逢いたいと願う彼女のカウンセリングの様子を
描いているのだけど、妙にリアルで、そして切ないです。

短編が連なって1冊の本になっているのだけど、
ところどころ、繋がりがあって、それを探すのも楽しい。
登場人物の縁故の者が出てくるとか。
設定は近未来ってところかな。

あなたは、隕石による地球崩壊で、地球が滅びるその瞬間、
誰と一緒にいたいですか?

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三四郎はそれから門を出た三四郎はそれから門を出た
(2006/07)
三浦 しをん

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『三四郎はそれから門を出た』三浦しをん 書評エッセイ

三浦しをんが読書について、色々な雑誌に載せたエッセイ集。
中高生のためのお勧め本について書いたり、
犬雑誌でのエッセイだったり、雑誌アンアンに載せたエッセイだったり。
変わっていないのは、本に対する愛。

ここで紹介されている本で気になったのは、
いくつか本メモ帳にメモってみた。
よく、お勧め本とかブログで見るたびに、興味が湧いたのは
メモ帳に残しておく。そしたら図書館で探す時に役立つから。
メモ帳の中に書かれた本の横には、☆印。
星の数だけ、どれぐらい読みたいかという目安(笑)
意外とメモ帳があるお陰で、本を読んで好きになった作家もいる。
あながち、自分以外の人が勧める本っていうのも、
読んでみるに限る。

中高生向けの本もあるけど、戦争物の作品や、
50年前の作品なども取り上げられてて、意外と三浦しをんが
あれこれ読んでいるんだなぁ~と感心した。
誰かの読書記録を読むと、その人の脳内回路を覗いているようで
面白い。思考回路の成長がわかるというか。

三浦しをんにとって読書は、「趣味」なんて次元で語れるものじゃなく、
持てる時間と金の大半を注ぎ込んで挑む、
「おまえ(本)と俺との愛の真剣一本勝負」というものらしい。
こんなくだりを読んで、その気合の入りようにびっくりした。

あと、この本の中で嬉しかったことがある。
梨木香歩さんの本、『村田エフェンディ滞在記』が中高生向けの
お勧め本のエッセイの中に登場していた。
『異質なものの存在を認識せよ』という題名で書かれたエッセイで、
取り上げられていた。『私』と『私以外』の人間の関係を
きちんと認識することが大事だ、という内容なのだけど、
この本について書かれたエッセイのなかでは、的を獲ていると思う。

そして、もう一つは、自分が梨木香歩の作品の中でも
傑作だろうと、愛して止まない『春になったら苺を摘みに』が
出てきていたこと。文庫になるまで時間があって、このまま消えるのか?と
不安に思っていたのだけど、文庫になった途端、読む人が増えたのか
この本の名前を他人の口から聞けるようになって嬉しい。
三浦しをんが、この本を、『静謐で、強く、美しい。』と評していたのが
とても嬉しかった。まさに、そう!そうなんですよ。
今まで読んだエッセイの中で、ベスト5に入る、と、
三浦しをんが評してくれてるのも嬉しい。
このエッセイは、とてもいい。
そのよさをわかってくれるのが、自分の大好きな作家の三浦しをんで
とても嬉しい。あなうれしや。

(脱線)表紙にエケコ人形(通称エケコ様)が写真入で載っているのが可愛い♪
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しをんのしおり  09/09/2007  
しをんのしおり (新潮文庫)しをんのしおり (新潮文庫)
(2005/10)
三浦 しをん

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『しをんのしおり』 三浦しをん

『人生劇場』に続き、三浦しをんさんのエッセイを堪能したく、
本屋へ買いに走りました。
タイトルが洒落てる。こんな回文ちっくな(?)名前に
自分もなりたいな。「ツグミの口噤み」とか。
あんま面白くないか。(漢字読めないし)

相変わらずな、はちゃめちゃな勢いでオタク日和のような
エッセイなんだけど、三浦さんって語彙力あるなーと思う。
若手の女性作家にしては、というのかな。
色々な言葉での表現を知っているのが作家であり、
言葉・文字のエキスパートであるっていう意味ではそうなのだけど、
勢いよく笑わせながら、古風な悪態をついちゃうところが
実は好きだったりする。
オタク話なところも好きなんだけどね。

樹なつみの作品における女性像の考察は面白かった!
(こうやって漢字で書いてみると硬い表現だけど、
実際は、オタクぽく漫画の世界の話をしている時は、
これよりも、もっと俗ぽくて軽いように感じられるかも)
樹なつみの作品は宝塚的である、というくだりに対して、
友人と論議したというエッセイから。

あたしは、樹なつみの作品は、アレコレ読んでいるけど、
一番ビックリしたのが”花咲”。
女性が「選ぶ」立場である漫画って、あの時代には確かに少なそう。
ある意味画期的?!ストーリーは、花鹿という少女が
結婚相手を3人の候補者から選ぶって話なんだけど。
あたしも、三浦しをんと同様、樹なつみの作品は宝塚的じゃないに1票!

あと京都旅行での、友人との妄想話、爆笑したよ。
超戦隊ボンサイダーという、日曜日早朝の子供向けのTV番組戦隊物を
友人と設定考える、って奴なんだけど、これまた爆笑です。
京都のお寺を見て、ボンサイダー(盆栽ダー)を思いつくなんて
スゴイ!こんな面白い友達(というか妄想に付き合ってくれる友達)!
哲学の道を歩きながら、そんなことを話して盛り上がってる女三人旅って
どうなんだ?というのはさておき。
ボンサイダーだけでも読む価値あります、この本。
詳細設定をお互いに話し合いながら(それもどこかBL系なのがオタク)
盛り上がれるって、どういう交友関係やねん!?とツッコミつつ、
かなり笑ってしまいました。



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人生劇場  09/06/2007  
人生激場 (新潮文庫)人生激場 (新潮文庫)
(2006/07)
三浦 しをん

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『人生劇場』 三浦しをん

エッセイ集です。表紙のユニコーンの面白顔つきを見てもらえば、
大体の内容が把握できると思う…。
装画・挿画担当の佐藤三千彦さんのイラストが妙で
三浦しをんの文体とマッチしてて、イイ感じです。

三浦しをんは、『きみはポラリス』から入ったので、
どちらかというと、小説よりのイメージが強かったんだけど、
普通は、三浦しをんって小説よりエッセイリストぽぃ印象を
持ってる方が多いのかな。エッセイ、色んなの出してるし~。
小説の数より多い。

読み始めて思ったこと。

三浦さん、エッセイ面白い!
というか、同じ女子として、三浦さんみたいな友達欲しいです!
ついでに、オタクぽぃところも、全然OKですから!(笑)
あ、でも、あんまりアニメの話とかついていけないかも。
オタク友達とは失格でも、頭の中、見てみたい!

のっけから、ワールドカップのサッカーの話ばかりで、
美しい男たちにうっとりしたり、お気に入りの選手について、
こと細かくストーカーな調べをしていたり、
一体なんしよるねん!?と思ったのだけど、
一途に好きな男を追いかける乙女像、っていうのを
勝手に解釈して当てはめてみると、少しわかる気がした。
ドイツのカーン選手とか、なっつかしい~!
あたしも中継をみているころは、カーンのゴリラ顔が大好きだったな。
強烈な顔って、最初はビックリすると、見慣れると癖になるのよねん。

ワールドカップの決勝戦で、審判のコッリーナさん(地球外生命体ぽぃと表現)と
ドイツのGK、カーン選手とのやり取りで、

審判
「大丈夫か、カーン君。君が交替なんてことになったら、このフィールドでは
人類じゃないのが私だけになってしまう。くれぐれも大切にしてくれたまえよ」

カーン
「グオアアアア!(うるさい、あっち行け)」

なんてセリフを勝手に当てはめて、テレビの前で一人遊ぶ著者。
アテレコですか?!
セリフもおかしいけど、そうやって見ている著者の方がおかしすぎ!
(嗚呼、でもそういう風に観察していたらTV見ているのが面白くて
サッカー中継とか見ているのをやめられないかもしれない)

あと、「ハートに火をつけて」というタイトルで書かれたエッセイは、
近所に過激派アジトのように拡声器で怒声を飛ばすオバちゃんがいる話。

あんまりにもおかしすぎる近所に頭がおかしくなりかけた著者が
犯行現場(!)を目撃して、つぶさに観察してたり、
その拡声器での声の数を数えてみたり。
あまりのうるささに怒鳴り返してみようかと考えていたら、
後日、拡声器のオバさんに対抗して、どこかの家のおじさんが
「うるさい!いい加減にしろ!」と怒鳴り返すようになったらしい(それも拡声器で)
考える事はみな同じなんだな、と感心した著者。

なんか、こんな話題がエッセイに出てくるなんて、ビックリした。
「ハートに火をつけて」の火、って、近所の喧嘩ネタ火みたいで怖い!
意味が違うし(汗)
ついでに、この事を事細かに観察している著者にビックリ。
というか、そんな地域に住みたくない!!!

一体、著者は東京のどこら辺に住んでいるのか…。
確か、前に世田谷と読んだような。
毎日自宅の自室で生活して仕事をしているせいか、
生活に密着したワイドショー的なネタが多くて、
ちょっと三浦しをんのエッセイは笑えます。
ちゃんと仕事してんのかな~って心配になっちゃうよ。


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きみはポラリス  09/02/2007  
きみはポラリスきみはポラリス
(2007/05)
三浦 しをん

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三浦しをんの自薦アンソロジー。

アンソロジー本に投稿することが多い三浦しをんの作品と、
自ら「お題」を決めて書いた作品を収録。
他本に投稿した短編は、明るい結末が多いけれど、
「自分お題」の作品は、テーマを掘り下げて書いただけあって、
ディープに、そして密度の濃い作品に仕上がっています。

あたしが一番心に残った作品は、『わたしたちがしたこと』。

かつて、主人公のわたしと、その恋人だった俊介が、二人でしたこと。
二人を襲った出来事が、運命を変えていく。

この作品を読むと、ものすごく寂しい気持ちになります。
じーんとくる、どころじゃなくて、冷え冷えとした冬の空が広がる草原に
一人取り残されたかというような孤独感。
もし、運命の恋人がいるのならば、こんな風に寂しくて、
そして閉鎖的で、どこにもいけない気持ちになるんだろうか。

愛しているからこそ、相手を全力で、命をかけて守った。
守ったからこそ、二人では一緒にいられなくなった。
愛しているからこそ、苦しい。そして苦しませた。
「愛してる」を貫く為には、離れるしかなかった。
離れたからこそ、忘れられない。
忘れられないんじゃくて、忘れたくないんだ。
一生、この愛で絡みとられた世界で腐敗して終わっていい。

一生、愛している相手を縛り付けるためには、
相手の前で、自分の命を捧げることが究極ではない。
相手のために、誰かを殺すこと。
そんな激しい愛を目の前で見せ付けられたら、
もう他の人を愛することはできない。

もし、運命の恋人たちがいるのならば・・・。
究極に突き詰めていったら、
それは、二人でお互いを見詰め合っていく狭くて閉鎖的で
そして苦しい世界なんじゃないかと思う。
二人だけだからこそ、息苦しい。
でも、愛しているからこそ、息苦しいのを息苦しいとはいえなくて、
そして、ただただ、その世界に埋没するしかない。
寂しすぎる。


この本のタイトルは、作者によると、いつも心の中で
光がともるような存在が君であるような、恋愛においても、人生においても。
そんな意味が込められてるらしい。
ポラリスは、北極星のこと。
冬の凍える空で一番に光って、そして目印になる星。
そんな存在である誰かと巡り合えたら、
多分、とても幸せなんだと思う。

収録されている作品の中で、そのほかに好きなのは、
幼馴染への恋心に気づくラブレターの話。
永遠に届かないラブレター。

ラブレターって、届かないものの方が圧倒的に数多い。


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