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ななつのこ  03/17/2008  
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
(1999/08)
加納 朋子

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『ななつのこ』加納朋子

加納さんって、もーっと昔から作家活動しているって思っていたのだけど、
意外と最近のデビューだったんですねぇ。
この作品は、あちらこちらの読書ブログでも見かけるので、
気になってはいたのだけど、なかなか読むキッカケがなかったです。

今回読んでみて思ったのは、作品のストーリーと同じように展開する
「ななつのこ」という作品。こちらの方は実物の本でも出版されましたねん。

あたしとしては、紫陽花の話が好きです。
あやめさんの解釈、親しい友達だからこそ、相手に対する嫉妬心や負の感情を表せず
なにか行動にてしか解決できないことがあるということ。
誰の心にもある、小さな棘を描いていて、一番心に残りました。

真雪ちゃんの話も良かったなぁ。
アウトサイダーな2人、主人公の駒子と小学生の真雪ちゃんの交流も
心温まりました。ちなみに、タンポポは黄色と白だけじゃないです。
地中海地方では、なんとピンクのタンポポもあるんですよね~。
日本ではタンポポは黄色って教えられるけど…。
概念にとらわれずに柔らかい心で物事をみましょう~って教えられた気持ちになりました。
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ブラックペアン1988  02/15/2008  
ブラックペアン1988ブラックペアン1988
(2007/09/21)
海堂 尊

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『ブラックペアン1988』 海堂尊

『チーム・バチスタの栄光』が面白かったので、
しばらくこの作家にはまってみようーと、借りてきてみた。

バチスタの時に出てきた高階院長が
東城大学付属病院に赴任してきた当時の話。
主人公は、高階さんじゃなく、医者になりたて研修医1年の外科医、世良。

医学物なので、読んでいてあれこれと専門用語が出てくるんだけど、
でも、ストーリーの中で追求していることは同じ。
医者としての倫理観とか、医療に対する心持とか。
1988年って昭和63年のことらしい。
そのころって、確かまだ小学生だったなぁ自分。
その懐かしい時代の空気を漂わせている作品でした。

タイトルにもなった「ブラックペアン」。
これって、医療器具の1種だよね。
なんか、いろんな医療器具の名前が飛び交う作品だったので、
極めつけの場面で使われたブラックペアンが最初想像できなくて、
少し話についていけなかったりもしました。

医療ミスで腹部に残っている医療器具の謎。
思わず、謎が解けた時にむむむーと唸ってしまいました。
医療を施すものとして、手術の技術さえよければいいと思っている人物とか、
医者になれず結局手術技術者にしかなれないとか。
患者に癌を告知するとか、患者の側に立った医療とか、
インフォームドコンセントとか、そんな身近な話題も多く、
意外と、今の時代でも通じるような話題だと思います。

チームバチスタみたいな大きな謎と殺人の話ではない地味な話だけど、
主人公の世良の医療人としての心持とか、医者として成長していく姿とか、
医者と患者の関係など、興味深く読み進めることが出来ました。

もうちょっと時間を置いて、また病院で働くようになったころに
もしくは不意な疾病で入院生活を強いられるようになったりとかしたら、
読み返したい一冊です。
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チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))
(2007/11/10)
海堂 尊

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『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊

やっとこさ、読みました。
映画化されたね。

去年、読書ブログを通じて知り合いになった多読な方が、
2007年のBESTに挙げていることを知りながらも、
なんとなく、遠慮していた私。
「このミス」関係だと、なんというか、全て面白いっていう作品に
あたることが少なくくて、自分的にあたりはずれがあるって印象だったから。

それがまぁ、映画化されたとのことで、少し興味を持ち、
ついでに時間も出来て、なんとなく読書に浸りたいし~って
気持ちになったので、文庫で2冊、一気に買って読んでみました。

読んでみて思ったこと。

医療関係の勉強をしているせいか、かなり面白かった!
医療関係の用語が飛び散るのが、理解できるから面白いっていうのもあるけど、
一番はキャラがしっかりしていること。
そして、難解な謎であり、完璧なものが多いなか、
意表をつくような解決法でストーリーが流れていくこと。
そこには、ストーリーの面白さだけじゃなくて、鋭い人間観察が混じってて、
その辺りを読むのも楽しかったです。
この本を2007年のベストに選ぶ気持ちがわかる・・・。
確かに面白い。そして読み終わったあとも何かが残る。
買ってよかった。2冊かって1000円だったのですが、それだけ出す価値がある。

映画化では、竹内結子さんが田口医師で、とんでもない厚生省の役人の白鳥を
安部寛さんがやっている模様。白鳥が安部さんかー。トリック風で面白いかも(苦笑)
映画もぜひ見に行ってみたいです。
**おすすめbook!!** | 作家〔カ〕行  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
1リットルの涙  11/11/2007  
1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)
(2005/02)
木藤 亜也

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テレビドラマ化されたってことで、レンタル屋でDVDを見かけることや、
同級生から、ものすごく泣けるから、ってお勧めされたことや、
学校の先生から(リハビリ職)勧められたこともあって、名前は覚えてた。
けれど、元になっている体験談が本で出てることまでは知らなかった。
実話っていうのは知っていたけどね。

たまたま、学校図書館の文庫コーナーにこの本があった。
気がついたらあったので、多分最近寄贈された本かな。

医療従事者の仕事の勉強をしているからこそ、
参考文献、とまではいかないけど、どういう職種なのか、患者さんや
障害を持った人たちの雰囲気というのを掴むためにも、
難病テーマのドラマや漫画とか、あれこれ勧められることはある。
それで、まぁ、よく聞く名前でもあったし、とりあえず借りてきてみた。

読み始めて思ったのは、日記としてかかれたものが原稿になっているから、
文章が、そのつながりが、箇条書きではないけど、さらりと書かれてるので
じっくりと思いがつづられて、長文が続くわけじゃない。
その時、その時、作者の木藤亜也さんが感じたことを書いてある。

14歳から、21歳まで。1年ずつ、章に分かれている。

14歳---わたしの家族
15歳---忍びよる病魔
16歳---苦悩の始まり
17歳---もう、歌えない
18歳---本当のことを知って
19歳---もうダメかもしれない
20歳---病気に負けたくない
21歳---生命ある限り

そして、亜也さんが書けなくなった後、主治医の先生の説明が入り、
お母さんがあとがきを綴っている。

だんだんと体の自由がきかなくなり、歩行が困難、そして動作が困難、
口の動きが制限されてきて、言葉や呼吸が困難になり、
ついには自立でつたい歩きができず、這って動いていたのが寝たきりになる。

そんな生活の中で、著者の亜也さんは、しょっちゅう泣いて泣いているけれども、
いきることを諦めず、自分でできるだけやろう、なにか自分にできることは、と
探し続けている姿が、とても印象的だった。
ただ、強がっているわけじゃない。泣き虫、と言われながら、
それでも涙がとまらなかったり、障害を受け入れる心の準備ができず戸惑ったり、
不安になったり、少しいじけてみたり、自分自身に絶望したりしながらも、
生きることを諦めず、その時その時を一生懸命に生きていく。

"できなくなっていくこと”が多い中でも、残された能力を忘れずに、
考えて、自分にできるように懸命に努力する姿が、日記から伺える。
何度も自分自身に言い聞かせるように、残された能力を尽くして生活をしていこうという
亜也さんの気持ちが、とても胸に突き刺さった。
残された能力を使って、諦めずに生きていくために、自主訓練を欠かさず、
訓練でよくできた日は、素直に嬉しいと書いているのが、とても切なかった。
なんとか、治りたい、家族の負担を減らしたい、と願いが書かれることもあった。

自分も病気で入院したことはあるが、進行性の難病とかではなく、
きちんと一定時期療養すれば治る、というものだった。
だから、病気って治るもので、普通に生きている、健康で生きているっていうのが
当たり前で、その当たり前さえも疑って確認しながら生きているわけじゃない。
だけど、現実には難病に苦しみ、そして生きていることを常に確認しながら、
生きることについて、今、この時も一生懸命、生命を燃やしている人たちもいる。

「生きる」と「死ぬ」は、この世に生まれたすべての人たちに平等に与えられたものだが、
平等に与えられているのはそれだけであり、そのほかはみんな違う。
体もそうだし、感性もそうだし、家族もそうだし、健康だってそうだ。

今、自分自身に与えられているものに対して、感謝しようと思った。
そして、もっと「生きる」ということを大事にしようと思った。
健康な体でいることも。
健康で生きているからこそ、職業の選択もでき、歩いて遠くまでいける。
行きたいとこにもいける自由がある。
そんな、あたしにとっての「当たり前なこと」は、
誰かにとっては「とても特別なこと」かもしれない。
だからこそ、「当たり前なこと」をもっと大事に、与えられたことを喜ぼうと思った。
けして、「当たり前」過ぎるから、と軽視せず。

そして、一生懸命生きようと思った。
自分のできる限り。

概して、あまり「泣ける」とか、闘病の話とかは、自発的には手に取らないので
今回、久しぶりにこういう系統の本は読んだ。
著者の亜也さんに。
日記を書いて、自分のことを教えてくれてありがとう。
戦っている病魔のことや、こういう症状が出て、そして苦しいとか、
自分自身だけに収めず、いろんな人に知ってもらおうと、本にしてくれてありがとう。
こんな病気があるなんて知らなかった。
知らずにいよう、としていた節もあるけど、知ることができてよかったと思う。


そう思わせてくれた、この本に感謝。
出版してくれた人たちに感謝。
巡り合わせてくれたきっかけに感謝。
勧めてくれた人たちに感謝。




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わたくし率イン歯ー、または世界わたくし率イン歯ー、または世界
(2007/07)
川上 未映子

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『わたくし率イン歯ー、または世界』 川上未映子

芥川賞の候補作になった、この文筆歌手、川上未映子の
デビュー作品。なんというか、真っ白な文面に、平仮名が多い
関西弁で、息継ぎがところどころある、不思議な文章だった。
地元の図書館で借りようとしたところ、なんと不明図書になっていて、
それで探してもらうこと1ヶ月近く…。
一時期蔵書検索からも消えていたのが、リクエストをしたら、
またもう一度買い直したのか、不明だったのが出てきたのか、
借りることが出来ました。紆余曲折して読めることになったので
嬉しかったな~。

ただ、嬉しかったことは嬉しかったけど、
あまりにも独特な文章に圧倒されて、正直、読むのがきつかった。
この世界観が捉えようがなくて、かつ、関西弁の喋り方が
そのままリズムをもって、文章になっているものだから、
関西弁の文化圏に馴染がない自分は、
(ど、どこまで続くんだろう・・・・)と、途中何度も休みながら
どうにか読み終えました。文学賞受賞作とか、結構分量も少なくて、
1ページに文字数・行数少なくて、すかすかな感じなところが
この本にもあって、そのとっつきにくさにも閉口した。

読みにくかったのは事実なのだけど、その内容は
なんというか、問答を思い出したね。
この、わたくし率っていうのが、この主人公にとっては、
奥歯であり、奥歯に“私”が詰まっていて、その奥歯がキーワードで
歯科医の助手で勤めて、口の中にうっとりする。
私というものが不安定であって、どこにあるのかわからないから、
奥歯ときめてみて、
「私は奥歯や、わたくし率はぱんぱんで奥歯にとじこめられておる!」
と叫んだりする。平仮名が多い文章なのだけど、それが関西弁のリズムを
保っていて、ほんと、歌を歌うように、畳みかけるように続く文章が
独特だった。まさにこんな文章をいままで読んだこと、ない。

この主人公が妄想癖というか、独特の世界観で生きていて、
その自意識が少し、ずれているのが、圧倒された。
職場のある女性から変な手紙を手に捻りこまれたりとか。
まだ生んでもいない、いえ、生む予定のない
子供に対して日記を書き綴っているところとか。
あと、“恋人”な青木の家に押しかける所とか。

あたしとしては、その青木の家にいった化粧女のセリフが
妙にリズム良くて、もの凄くそこにはまってしまった。
まさに関西の人が喧嘩したり、イラついたりしているときの
セリフそのもの、みたいな話し方、話運び。
妙にリアルだった。

一冊に短編が2つ入ってて、
表題の「わたくし率 イン 歯ー、または世界」と
もう1作、「感じる専門家 採用試験」。
後者の方の、主婦と妊婦がスーパーでかけあいをするのが面白かった。
主婦の意見、面白すぎ(笑)そして的確で、あまりにも的確で、
その視点の良さが気に入った。

誰かの頭の中に思考を覗いてるようで(関西弁で喋る人のな)
読むのに苦労したのだけど、でも読み終わった後に、
これまでかつてない文を読んだな、という感想が残った。
これって才能だよね。
こんな文章、真似してもかけないし、そもそも、関西弁圏でないから
自然なリズムがつかめないし。不思議な本だったけど、
こういう本があってもいいし、むしろ新たな才能の形を見れて
満足した。


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